就職活動の集団面接の代わりとして行われることが多いグループディスカッションは対策が打ちにくく、苦手にしている人もいますがテクを覚えれば有効なアピールができますよ。さまざまな役割が存在し、時間制限がある中で自分をよく見せるためにはどうすればよいのでしょうか?記事ではグループディスカッションの特徴とテクニックを紹介します。

グループディスカッションとは何か?

グループディスカッションとは応募者を数人のグループに分けた後、全グループに同じテーマを与えて、議論させる就職活動における採用試験の一種です。
応募者は制限時間内にグループで話し合って結論を出さなければなりませんが、円滑に議論を進めるためにあらかじめ役割を決める必要があります。司会者、書記、タイムキーパー、監視者、発表者が主な役割で、試験官はきちんと役割を果たしているのかをチェックします。
テーマは「AとBのどちらを選ぶべきか?」といった選択方式のテーマもあれば「もし○○だったら」というものもあり、個性的なテーマを選ぶ企業も少なくはありません。

なぜグループディスカッションをするのか?

企業がグループディスカッションを行う理由はさまざまです。数十人の応募者をまとめて評価できるため、応募者が殺到しがちな大企業では採用試験の時間を短縮できるというメリットがあります。
また形式通りの回答が見られがちな面接とは違って、当日初めて顔を合わせるメンバーと議論をするため、応募者の素の状態がわかりやすい点もメリットです。
さらに組織の中でチームワークを大切にして働ける人材を見つけやすいという理由でグループディスカッションを推す企業もあります。
その他にも決められた時間を有効に使えるか、論理的な意見を言えるかなどさまざまな項目をチェックできるのです。

グループディスカッションの流れ

採用試験におけるグループディスカッションでは、まずランダムに分けられたグループが発表されるので、受験者はグループに分かれ顔合わせを行います。その後試験官からお題を与えられるとともに、制限時間や発表方法など詳しいルールを知らされます。
ディスカッションが始まっても、いきなり議論を始めればいいというわけではありません。まずはグループ内で全員が自己紹介を行い、役割を決めます。
司会者は進行、書記は議事録の作成、タイムキーパーは時間確認など与えられた任務をこなしながら、自分の意見をまとめて発表します。
最後に結論をまとめて、発表者が全員の前でプレゼンをするまでが一連の流れです。

クラッシャーに見るグループディスカッションにおけるNG行為

グループディスカッションではみんな人の意見をきちんと聞き、自分の意見が言えるメンバーで構成されていることが理想ですが、残念ながら荒らし、またはクラッシャーと呼ばれる問題人物が混ざってしまうことがあります。
クラッシャーの種類はさまざまですが、多いのは何を聞いても生返事しかしない無気力型、人の意見を聞かずに暴走する仕切り屋型、他人の批判をしたり進行妨害をしたりする自己中型が目立ちます。
あまりにも身勝手な立ち居振る舞いをされると腹が立つこともありますが、そこで振り回され感情的になってしまうとあなた自身が減点対象になってしまいます。
クラッシャーの暴走を止めるためには、議論を開始する前に発言時間の長さや意見の出し方などのルールを決めておくとよいでしょう。

グループディスカッションの評価基準と役割の関係性

グループディスカッションを行う際に主にチェックされている項目は以下の通りです。

発言・思考力

理論的な考えができるかどうか、また自分の考えを言葉にまとめて人にわかりやすく伝えられるかどうかを見られています。どの役割にも必要ですが、司会や発表を担当する人はよりアピールしやすいポイントです。
また議事録をきれいにまとめているかどうか書記の手腕も問われます。

協調性

周りの雰囲気に合わせて意見が言えるか、また意見が言えていない人への気配りができているかどうかがポイントです。監視者がその場の雰囲気に合ったアドバイスをすると好印象を残せます。

積極性

張り切りすぎて仕切るのは減点対象ですが、前向きにはきはきと意見をいう姿は評価されるはずです。

会議構成力

時間配分を気にして、円滑に議論を進められているかどうか。また周りの意見をきちんと聞いているのかどうかもポイントです。タイムキーパーや司会の腕の見せ所です。

存在をアピールしやすいのは司会者や発表者と言った声を出すことが多い役割ですが、きちんと話を展開しないとボロが出てしまい、かえって減点対象になってしまいます。
人前で話すことが苦手な人が高評価を得たいがために無理やり立候補するのはおすすめできません。
タイムキーパーや書記だから落とされるということはなく、役割に徹してその場その場でフォローを行えばきっと試験官は評価してくれるはずです。

面接官から高評価を得るためには

グループディスカッションでは目立つ役割をすればいい評価を得られるわけではないことがわかりました。それでは一体どんな風に振る舞えば高評価を得られるのでしょうか。

メモを取る

書記でないとしてもメモをとっておくと議論の流れが掴みやすくなり、意見を上手くまとめられます。「一所懸命取り組んでいる」と試験官から高評価を得られるでしょう。

立ち居振る舞いに気をつける

議論中に脚を組んだり、肘をついたり、髪の毛をいじったりするとマイナス評価です。議論が長くなればなるほどどうしても姿勢が崩れやすくなりますが、頑張って美しい姿勢を保ちましょう。

試験官に届く声で話す

議論中にどんないい意見を出したとしても、試験官の耳に届いていなければ何のアピールにもなりません。多少わざとらしくても、試験官に届くようにはっきりとした声を出しましょう。

ルールを提案する

自己紹介と役割を決めた後にすぐ議論に入ってしまうグループが多いですが、一呼吸おいてルールを決めることを提案してみましょう。クラッシャーの暴走を止められるだけではなく、気の利く人として試験官の目に留まるのかもしれません。

【まとめ】

グループディスカッションは対策しようがないと考えられていましたが、コツを押さえておくだけで、随分と楽に進められるようになりますよ。例えクラッシャーに出会ったとしても、振り回されることなく自分の意見をしっかりと伝えるようにしましょう。自分に合った役割を選ぶと、自分の個性を発揮できて好印象につながります。