新卒で入社した企業が合っていなかったり不満があり、1年目であっても転職を考える人は非常に多いです。
今回はそんな新卒入社1年目で転職をするのは厳しいか紹介しつつ、成功のポイントやタイミングなどを解説していきます。
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新卒入社1年目の転職は厳しい?
残念ながら厳しい場合が多い
結論から言ってしまうと、新卒1年目で転職をするのは厳しいことが多いのが現実です。
これは、「新卒1年目でやめたような人間は採用してもまたすぐ辞めるのでは?」と疑われてしまうためです。
採用して教育にコストをかけたのにまたすぐに辞められると、企業としては大損失なので、思うような会社には転職できない可能性があります。
1年目だと第二新卒枠でも厳しいことがある

まず、企業が新卒ではなくあえて第二新卒を募集する意図の中には、「基本的なビジネスマナーが身に付いている若い人間が欲しい」という狙いがあります。
新卒で1年間在籍し、2年目になった社員であれば社会人としての基礎ができていながら、新卒と変わらないぐらい若いので企業からすれば魅力的な人材となります。
しかし新卒入社半年の人が転職をした場合、どこまでビジネスマナーが身に付いているか企業としては判断しづらく、「新卒入社数カ月で転職を考えるなんて、本当にこの人は社会人として大丈夫なのか?」という懸念も生まれます。
そのため新卒1年以内に転職するよりは、1年間ぐらい在職してから転職をする方が第二新卒枠で採用されやすいです。
新卒1年でも転職に成功する人はいる
ただし、企業によって判断はまちまちですので一概に「新卒1年以内の転職は無理」と決めつけるのも早計です。
なぜなら、新卒入社半年後の転職であっても、希望の企業に転職できる人も一定数はいるからです。
タイミングよく企業の要望とマッチングしたり、スキルがあれば新卒1年以内でも転職することは十分にできます。
新卒入社1年目の転職を成功させるポイント
新卒1年以内でも転職できる人の特徴としては、たとえば次のような点が挙げられます。
学歴が高い
学歴が高ければ転職に成功するというものではありませんが、東大や早稲田、慶応といった一定レベル以上の大学を卒業している人は、「少なくとも勉学に勤しむことのできるポテンシャルがある」と評価されるので有利です。
経験者採用であれば、「学歴よりも実務経験が大事」ということになるのですが、第二新卒の採用の視点はスキルではありません。
経験よりもその人のポテンシャルの方が重要視される傾向があるので、学歴というのもひとつの判断ツールとなるのです。


企業にアピールできるスキルを持っている
たとえば「学生時代にプログラミング教室に通って、基本情報技術者の資格を持っている」「TOEIC700点を取得している」「学生時代にアメリカ留学をした」といったように、企業にアピールできる何らかのスキルを持っている人は、新卒1年以内でも転職に成功する可能性が高くなります。


転職の条件で高望みをしない人
転職後の給料や企業のネームバリューなどを高望みしない、というのも新卒1年めの転職を成功させるためのポイントです。
新卒1年目で転職を考える人の中には、「せっかく転職するんだから、今よりも有名企業でお給料も良いところがいい」と、条件にこだわる人もいますが、当然ながら転職は難しくなります。
逆に「今の会社では仕事にやりがいを感じられない」「多少給与が下がってもいいから、転職して自分のやりたい仕事に没頭したい」と、ある程度条件に妥協できる人は新卒1年以内でも転職できる可能性が高いです。

条件の良い企業を希望することは、もちろん求職者として当然のことですが、何かを妥協しなければ転職が決まりにくくなってしまいます。
希望条件に優先順位を付けて、譲れる条件と譲れない条件をはっきりさせておくことも大切でしょう
第二新卒枠で応募する
新卒1年目で転職を成功させたい場合、通常の募集枠でなく必ず第二新卒枠で応募しましょう。
前述した通り、第二新卒枠はスキルがなくても教育してもらえるので、新卒1年目でも普通の新卒に近い感覚で入社できます。
また、ここ数年は企業も早期退職者を見込んで、新卒3年以内の第二新卒を当たり前のように採用するようになりました。
これは、厚生労働省の発表にもある通り、新卒入社した社員の3年以内の離職率は大卒で31.8%、高卒で39.3%と、なんと3人に1人の新卒者が3年以内に退職していることも関係しています。
参考リンク:新規学卒就職者の3年以内離職率|厚生労働省




転職エージェント・サイトを活用する

ハローワークに顔を出して相談をしても事務的に扱われたり、ブラック企業を紹介されて終わりです。
一方で転職エージェントや転職サイトは企業と求職者の橋渡しをすることで利益を得ているので、求職者の悩みに寄り添い、親身になって対応してくれます。
転職エージェントに登録するとたくさんのサービスが受けられる


たとえば以下のようなこんなサービスが受けられます。
- 担当のキャリアコンサルタントが、転職期間中に何かとサポートしてくれる。
- カウンセリングのときに適職診断なども受けられ、自分に合った業種や職種を見つけられる。
- 履歴書や職務経歴書などの応募書類が魅力的になるよう、アドバイスをもらえる。
- 模擬面接が受けられ、面接時に良い印象を与えるための方法も教えてもらえる。
- 応募書類の提出から面接日の設定、入社日のスケジュール調整なども、担当者に管理してもらえる。
- 転職を希望している業界の情報や、企業の内情などが入手できる。
- 転職後も、何かとサポートしてもらえる。
サービスは基本的にすべて無料


一部ハイクラス転職のエージェントの中には有料会員を設定しているところもありますが、それ以外の転職エージェントは基本的にすべて無料でサービスを受けられます。
しかも登録すればするだけ求人の選択肢が増えるので、新卒で転職を成功させた人の多くは1社だけに絞らず2~3社の転職サイトに登録しています。
複数に登録しておけば「このコンサルタントと相性が合わない」というようなことがあっても、他の転職エージェントから自分に合ったコンサルタントを探せるので気持ち的にも楽です。
また、複数の転職エージェントに登録すると複数のキャリアコンサルタントから転職や業界に関する知識を教えてもらえるので、今後の人生でも大いに仕事に役立ちます。
新卒で転職をする人におすすめの転職エージェント、転職サイトは以下で紹介しているサービスです。
当サイト人気の転職エージェント | |||
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新卒1年目の転職に最適なタイミングや時期は?
結論から言うと、入社から半年以上たったタイミングが転職に最適な時期と言えます。
転職したいと考えるに至った様々な事情があると思いますが、入社半年未満の転職だとやはり採用担当者はあまりいい顔をしません。
入社半年で応募したら採用されていたのに、3ヶ月で応募したばかりに落とされる事も十分に考えられますので、できれば半年は我慢しましょう。
できれば新卒2年、3年目の方が転職が成功しやすい
ただ、できれば新卒1年目でなく、2年目~3年目に転職した方がより採用されやすいです。
同じ第二新卒枠ですが、2年目であれば一定の社会人経験やスキルが身についているため、企業としては非常に嬉しい人材です。
また、キャリアも活かせるので1年目の転職と違い年収も今より高い環境で働ける可能性があります。
新卒入社1年目が辛いと感じて転職を考える理由
思っていた雰囲気と違った

企業の説明会や事前のリサーチはしていたものの、実際に働いている部署の雰囲気や業務が想像とまるで別物だった場合、ギャップから辛くなり転職を考える人は多いです。
たとえば、社員の裁量に任せてくれる、自由な社風の会社だと思っていたら、実際は官僚的で堅い会社だったというような場合です。

業務内容が自分に合わなかった
営業をやりたくて入社したけど、実際に働くと営業に向いていなかったなど、業務内容が自分に合わないことが理由で転職を考える人もいます。
仕事が自分の適性に合わないのは致命的なので、転職を考えるのも致し方ないことと言えます。
ただ企業によっては自分の適性に合う部署に配置換えをしてもらえる場合もあるので、転職を決断する前に上司や人事に相談してみるのもひとつの方法です。
転職するのであれば、業務内容のミスマッチの原因が就活時にしっかりとチェックしなかった自分が悪いと自覚し、反省することも大切です。
希望と違う部署に配属されてしまった
企画の仕事がやりたくて入社したのに、まったく違う部署に配属されてしまったなど、入社時に考えていた配属先と違うために転職を考える人もいます。

企業によっては、新卒社員を一から育てるために、わざと現場の力作業からやらせる会社もあるので、その辺は真意をよく調べてから転職を考えた方が良いでしょう。
新卒時は理想に燃えて入社してくる社員も多く、そのイメージが強ければ強いほど、配属後に「こんな筈じゃなかった」と落胆することになりがちです。
しかし、自分のやりたいテーマに全力投球できた大学生と社会人はまったく違うことを念頭に置いて、転職活動を進めましょう。
ブラック企業だった
入社した時は残業10時間以内と言われていたのに、いざ入ってみたら毎日終電や休日出勤は当たり前なブラック企業だった、という理由で転職を考える1年目の方も多いです。
また、残業代が出ると聞いていたのに、サービス残業ばかりという会社も珍しくないです。
ブラック企業で働いてもメリットは一つもないので、新卒だろうと心を壊される前に早急に転職した方がよいでしょう。

人間関係がうまくいかなかった
直属の上司や同僚など、他の社員との人間関係がうまくいかないことを理由に転職を考える人も多いです。
人間関係の悩みは特に女性に多く、銀行や保育園のように女性の多い職場では女性特有のいじめに遭ってしまうケースもあります。
男性の場合も上司との相性が悪く評価がもらえない場合、正しく評価されないので転職を考える人もいます。
新卒1年目の転職で失敗する人の特徴


新卒ホヤホヤでまだ入社3ヶ月も経っていない人

新卒入社時は多くの企業が新人研修を実施しており、名刺の渡し方から挨拶の仕方・企業との付き合い方まで手取り足取り丁寧に教えてくれます。
本来であればお金を払って習わなければならないようなことを、日本企業はタダで教えてくれるのです。
第二新卒者を欲しがる企業はこうした一連の新人研修をすでに終え、社会人としてのマナーを身につけている若い人材が欲しいです。
そのため、新卒入社後すぐに会社を辞めてしまうと、社会人の知識やマナーはないのにまたすぐ辞めそうな人材と思われるので、転職をしても失敗します。
大学時代の甘さが抜け切れていない人
大学時代に青春を謳歌して、いざ就職となっても社会人の意味を理解していない人も転職で失敗しやすいです。
実際に筆者の務めていた大企業にもいたのですが、大学時代に飲み会を企画して盛り上がっていたから「自分に企画力がある」と勘違いした人が、上司を無視して社長に直接企画を持ち込んで提案をしたりしていました。
大学時代に成功した経験があると就職先でも最初から自分の力量を発揮できると思い込んでしまいがちですが、社会人で上司を無視していきなり社長に直談判するなど論外です。
また、これとは真逆に大学時代は適当に遊んで暮らし、そのままの気分で社会人になってしまう人も「自分はやっていけないからもっと楽な職場を探そう」と転職を考え始めます。


新卒1年目で公務員に転職することはできる?
試験に合格すれば公務員になることも可能
新卒1年目でも、問題なく公務員になることはできます。
ただし、公務員試験は基本的に年に1回しか行われないので、その日を待って試験に合格する必要があります。
合格さえすれば新卒1年目でも2年目でも、公務員になることはできます。
なお公務員試験には一般の公務員試験のほかに経験者採用枠というのがありますが、新卒1年目で経験者として認められることはないので、必然的に一般の公務員試験を受けることになります。
一定以上の学力があれば可能
公務員試験が企業の採用試験と違う点は、選考基準が“学力重視”である点です。
面接もあるのですが、企業のようにやる気やコミュニケーション能力を重視するといった傾向はなく、あくまで学力試験、一般常識テストがメインです。
そのため、学力に自信のある人であれば、新卒1年目でも公務員にチャレンジしてみる価値はあるでしょう。

今は公務員に転職して不満を解消できた人は多い

公務員になれば何もかも安泰というわけではありませんが、公務員に転職した人の約8割はこれまでの不満を解消しているというデータがあります。
昔は薄給の代表のように言われていた公務員ですが、経済が安定しない今の時代であれば将来安定の超ホワイト企業であることは間違いありません。
中小企業と違い年齢を重ねるごとに確実に昇給しますし、リストラに遭うこともそうそうありません。
公務員のメリット・デメリットをよく調べた上で、公務員試験にチャレンジすべきかどうかを決断すると良いでしょう。
新卒1年目で転職する人におすすめの転職エージェント・転職サイト
転職の悩みを何でも相談できる「doda」
新卒で入社した会社がうまくいかず、転職を考えるとなると、「本当に転職して大丈夫なのだろうか?」「仕事の選択肢を間違えているんじゃないだろうか?」など、さまざまな悩みが心に渦巻いている人もいるでしょう。
そのため、新卒1年目で転職を考える人は、サポートの充実した転職エージェントを選ぶことをお勧めします。転職エージェントの中でも、サポートの丁寧さでピカイチと言われているのが、「doda」です。
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doda(デューダ)
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対象エリア | 全国(海外を含む) | ||
業界 | SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務公務員/教員その他 | ||
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年代 | 20代~30代 | 雇用形態 | 正社員 |
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新卒1年目の転職に関するまとめ
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