結婚に適齢期があるように転職にも転職に適した年代があります。40代は残念ながら転職に適した年代とは言えません。転職に不利な年代と言われ、特に40代後半以降はかなり厳しくなると言われています。

しかしながら、40代後半の方であっても転職は決して不可能ではありません。厳しいながらも転職を成功させるチャンスは残されています。ただし、この記事でご紹介する4つの心得を踏まえて頂くことが大切な条件になってきます。

では40代後半(この記事では45歳と仮定)の方が転職を成功させるために必要な心得とはどのようなものなのでしょうか。40代後半の転職事情と共に、4つの心得をご紹介することに致します。

40代の転職事情:45歳以上の転職が難しいのはなぜ?

転職市場では40歳を超えたら転職が徐々に困難になり、45歳以上になると厳しさが格段に増すと言われていますが、何故45歳以上になると更に厳しさが増すのでしょうか。

課長昇進平均年齢「45.1歳」という事実

一般財団法人労務行政研究所が2009年に実施した「昇進・昇格、降格に関する実態調査」(上場企業約4,000社を対象)によると、課長職に昇進する平均年齢は「45.1歳」となっています。この結果から45歳は課長、即ち管理職に昇進するターニングポイント的年齢と見なすことができます。

45歳が課長昇進の平均年齢という事実から、仮に45歳で課長に昇進できていない方が応募してきた場合、多くの企業から「45歳で昇進できなかった人材」という色眼鏡で評価されやすくなってしまいます。

次に課長の平均昇進の平均年齢が45.1歳ということは、大雑把に言えば半数近くの企業の課長職が45歳未満で昇進していることを意味します。年功序列の文化が日本企業には色濃く残っていますので、多くの企業は採用した人材が配属先の課長と同年代、もしくは課長より年上というのはできるだけ避けたいと考えるものです。

45歳を超えると転職が特に困難になるのには、こうした理由が背景となっていた訳です。

45歳でも「管理職経験者」なら転職チャンスがある

45歳であっても管理職経験者ならハイクラス転職市場で有望である・・・転職市場ではこうしたこと声もよく聞かれます。先ほど課長職昇進の平均年齢が45.1歳なので、課長職の約半数は45歳より前に課長に昇進し、45歳になるまでに数年程度の管理職を経験していることになります。

つまり45歳で課長職を数年以上経験している方は他の方よりも昇進がはやい、優秀な人材とみなすことができます。また、昇進の平均年齢が45歳であれば、中途採用で課長職クラスを外部から招き入れたとしても、年齢上波風が立ちにくいという採用者側の判断も働きやすくなります。

こうした理由から45歳でも管理職経験者であり、尚且つ管理職クラスの求人であれば転職できる可能性は全く悲観する必要はなく、チャンスは十分にあると言えます。

45歳で管理職未経験者でもあきらめる必要はない

45歳以上が中途採用で厳しくなる理由と共に、管理職経験者に限ればチャンスが十分あることをお伝えしてきましたが、では管理職経験がない45歳の方の場合、転職は諦めた方が良いのでしょうか。

DODAで約2,400件、マイナビ転職で約670件・・・全体に占める求人率は?

45歳の方が転職できるかどうかは、45歳でも応募できる求人があることが大前提となります。

そこで転職サイト大手のDODAとマイナビ転職を利用し「40代」と「40代 50代」というキーワードで求人検索を行ったところ、次のようなヒット件数となりました。(2017年8月現在)

 

(キーワード「40代」)

・DODA・・・・・約2,400件(全体の求人数は約38,000件)

・マイナビ転職・・・約670件(全体の求人数は8,700件)

 

(キーワード「40代 50代」)

・DODA・・・・・約650件(全体の求人数は約38,000件)

・マイナビ転職・・・約110件(全体の求人数は8,700件)

40代というキーワードにヒットした求人は、必ずしも40代を年齢上の対象としている求人とは限りません。

ヒットした求人の内、約1~2割程度は逆に「40代は応募不可」といったものも含まれていました。

その一方「40代 50代」という二語で検索を行った結果では、ヒットしたほぼ全ての求人が40代と50代の方でも応募可能な求人となっていました。

これらの結果を踏まえた場合、45歳で応募可能な求人はDODAで少なくとも1千件以上、マイナビなら300件以上の求人があると推察されます。

こうした求人数が全体の求人数に占める割合をですが、次のようになります。

 

DODA・・・公開求人数約38,000件中約1,000件なら  → 占有率約2.6%

マイナビ転職・・・公開求人数約8,700件中約300件なら → 占有率約3.5%

 

ご覧の通り、全体の求人数に占める45歳が応募可能な求人割合は「2~3%程度」と導き出すことができます。2~3%ということは97~98%は45歳が応募できない、応募しても採用される見込みはほとんどない求人と言えますので、確かに厳しいと評価できます。

しかし、全体と比較すれば厳しいものの、国内には45歳以上が応募できる求人が優に千件以上はありますので、決してあきらめる必要はありません。

これからご紹介するような心得に基いて、真摯に転職活動に取り組めば管理職経験がない45歳であっても転職できる可能性は残されているのです。

45歳でも採用を勝ち取る心得その1:大企業志向を捨てる

45歳の方が転職活動で採用を勝ち取るために必要な4つの心得をご紹介します。

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一つ目は「大企業志向を捨てる」ということです。

特に現在上場企業や大企業に勤務されている45歳の方にとって、この心得は大変重要になってきます。

今の会社は大企業だからできれば今の会社と同レベル以上の規模の会社へ転職したい、中小企業には転職したくない・・・・こういったプライドに基づいた転職志向は転職活動の大きな妨げになります。

気持ちは理解できますが、45歳でもチャンスがある求人は求人全体の2~3%しかない訳です。大企業に応募してはならないとは申しませんが、大企業への転職だけにこだわってしまえば転職できる可能性は限りなくゼロに近づいてしまいます。

中小企業だからこそ将来大化けする可能性があると前向きに考えるべき

転職において、大企業へ転職できれば勝ち組、中小企業への転職は負け組といった発想自体がそもそも陳腐と言わざるを得ません。ベンチャー企業も含めた中小企業には現在こそ会社の規模は小さいものの、否、小さいからこそ、この先大きく飛躍、成長できる可能性やチャンスを秘めている企業が存在しています。

そうした伸びしろの大きい中小企業には大企業のような組織体制がありませんので、成長に伴ってどんどん組織を作ってゆく必要があります。その結果、管理職のポストが増えることになりますので、大企業以上に昇進できるtyナンスが期待できるのです。

中には、安定しているが今後の成長があまり期待できないという理由から大企業管理職のポストを捨てて、中小企業へあえて転職を果たす方だっています。大企業から中小企業への転職は負け組などといった発想は、即刻改めるべきです。転職するつもりなら、転職先への会社規模にこだわらないこと、中小企業への転職も前向きに捉えることが大切なのです。

45歳でも採用を勝ち取る心得その2:年収ダウンの許容範囲を把握しておく

特に大企業から中小企業へ転職した場合に生じやすいのが、年収ダウンです。

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つまり45歳から転職をはかる場合には、年収ダウンもある程度覚悟する必要があるということです。

しかしながら年収ダウンは生活設計にも重大な影響が及びますので、慎重に検討しなければなりません。

そこで大切になってくることがいくらまでなら年収ダウンを許容できるか、最下限を具体的に把握しておくことです。同じ生活水準を維持しようとすれば、年収ダウンはほとんど許容できなくなります。

どうしても外せない最低限必要な支出項目は何か、節約できたり、カットできたりする支出項目は何かをシビアな観点から洗い出し、積算することでどれくらいの年収ダウンを許容できるか、具体的に知ることができます。

その際、例えばサンデードライバーとなっている方で普通乗用車を所有している方なら維持費が安くなる軽自動車に買い換えたり、場合によってはマイカーを処分し車が必要な時だけレンタカーを利用したりするといった思い切った発想も必要になってきます。

また、配偶者の方がパートに出ることが可能であれば、年収で落ち込んだ分をどれくらいパート収入で補えるかのシミュレーションを行っておくことも大切です。誰だって年収ダウンは嫌なものです。

しかし、前出の例でご紹介したとおり、将来の可能性にかけて大企業から中小企業へ転職を果たした方も一定の年収ダウンは覚悟した上でそうした選択を行っています。

転職によって必ず年収がダウンするとは限りませんが、45歳の転職ではその可能性が高いことを十分踏まえ、最大どのくらいのダウンまで受容可能か具体的な金額で把握しておくことが、転職を実現させる上で重要な取り組みなのです。

45歳でも採用を勝ち取る心得その3:職種の好き嫌いを捨てる

中小企業に限らず、大企業の求人でも、40代、50代という年代で尚且つ「未経験」の方を営業マンとして中途採用しようとしているケースなどがあります。

対象顧客となる年代が40代、50代中心という商品を販売している企業に見られるケースですが、いくら営業力があっても20代では40代や50代の年代ならではの悩みや気持ちを理解することは難しいものです。

また顧客にしてみても、自分と年代的な隔たりが大きい営業マンより同年代の営業マンの方が親しみを感じたり、話しやすいと感じたりしやすくなります。

加えて、バリバリの営業経験があるベテラン営業マンには「売り込まれるのではないか」という警戒心が働きやすいデメリットが生じますが、営業に不慣れな営業未経験の人物であればそうした顧客の警戒心も和らぐことが期待できます。

こうした理由から、あえて営業未経験の40代、50代の方を営業職として採用しようと考える企業が存在している訳ですが、こうした求人事例が登場しても「営業は経験がないから嫌だ、不安だ」といって嫌ったり、尻込みしたりすればせっかくの転職チャンスの選択肢の一つを自ら消し去ってしまうことになります。

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繰り返しとなりますが、45歳は求人数が限られます。

あの職種は嫌だ、向いていないと言える状況ではないのです。

営業職に限らず、職種は柔軟に考え、「嫌な理由」や「できない理由」ではなく「自分でもやれる理由」をとことん考え、できる限り職種の好き嫌い、特に食わず嫌いを避けるようにすることが45歳で転職を成功させるために大切なことだと言えます。

45歳でも採用を勝ち取る心得その4:45歳でも積極的に受け入れる業界に目を向ける

45歳でも積極的に採用し、場合によっては未経験であっても積極的に受け入れてくれる業界があります

タクシー業界介護業界などです。

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45歳で転職をはかる場合には職種同様、転職先の業界についても好き嫌いではなく、幅広く柔軟に考えることが大切です。

業務経験がない業界への転職には不安がつきものです。

しかし、何ら調べもせず感覚や感情だけで不安だ、嫌だと言って目を向けようとしなければ転職の可能性が狭まるだけです。

45歳の方々を積極的に受け入れている業界には、未経験で業界への転職を果たして活躍している45歳の方々が数多くいます。45歳から未経験でそうした業界に飛び込み、新たな職場で活き活きと活躍している方々の声もネット上ではたくさん発見することができます。まずはそうした先輩にあたる方々の声に耳を傾けてみることから取り組んでみましょう。

そうすれば、自分が知らない業界でも前向きに捉えることができるようになりますし、そうした業界を一つでも多く増やすことが、転職成功の可能性拡大へとつながります。