中国で働く日本人の精神状態が危ないことになっている。
長年中国で生活して中国に駐在している日本人と多く交流していますが、そう感じることが多かったです。

前回の記事⇒中国で日本人が転職する方法│転職サイトは日本系・中国系どっちを利用?

現在仕事や留学等、中国に長期滞在している日本人の数は約13万人います。
日本本社からの出向で来ている人は特にストレスが受けやすく、うつ症状を患う人も多いです。
海外駐在中にうつ病を発症のリスクは日本にいるよりも3倍以上に高まるという統計が出ていることからも事態は深刻といえるでしょう。

多くの日本人が中国赴任で精神疾患にかかる

日本人が中国赴任後に精神疾患にかかるケースは多いです。

ただでさえ文化や言葉、生活環境が違う中国で仕事をするというだけでも精神的な負担は大きいでしょう。
特に中国で仕事をするということは、出向先で新しい人間関係を形成したり、今までと違う部署での勤務になったりと、新しい環境に対応するだけでも精一杯という状況が続くことが多いからです。

特に中国在住の日本人を追い詰めるのが「中国語」と「日本本社」の存在です。

中国の会社に赴任すればコミュニケーションは中国語でとる必要がでてきます。
会社からの辞令で中国に赴任する日本人の多くは、赴任前に中国語を勉強しておらず、中国語を話せない場合が多いです。

生活でも中国はまだ英語が通じるような環境は少ないので、中国語が話せないと何もできないと感じるようになることが多いです。
当然コミュニケーションがとれないので、仕事でも中国人の同僚と意思疎通に影響が出てきます。

責任感が強い人ほど中国と日本の会社の板ばさみにあって辛さを感じることが多いようです。

日本の本社から出向している場合、中国であっても日本本社の意向に沿った形で業務を進める必要がありますが、多くの場合、日本本社からの要求が中国の現状に合っていないようなものが多いのも事実です。

日本側からの理解を得られず、中国側からは新しく赴任した担当者への理解や味方は少なく、現地スタッフから反発を受けることもあります。
そういった状態に追い込まれることで、精神的に逃げ場がなくなり追い詰められていくという現状があるのです。

中国赴任で失敗する日本人の例

長年中国に住んできて、中国赴任で失敗する日本人にはある一定の法則のようなものがあるように思います。
それは「中国に対して嫌悪感がある人」「真面目な人」の2つが当てはまる人です。

中国に対して嫌悪感がある

「中国に対して嫌悪感がある人」が日本人に多いのは事実です。
内閣府の世論調査でも中国に対して親しみを感じるか感じないかの調査を行った所、83%の人が親しみを感じないという結果になっています。

赴任している日本人の中には、日本の考えが絶対正しくて、日本流のやり方を中国でも通そうとする人も多いです。
中国の商習慣や考え方は日本人とは違うということを理解しないまま自分の考えを通そうとするあまり中国人の同僚からは距離を置かれたり、反発を受けたりします。

真面目な人

「真面目な人」は日本では美徳とされることが多いですが、中国では必ずしも評価されるわけではありません。

中国では仕事が計画通りに進むことは少なく、常に問題や緊急対応を要する事が発生します。
中国では問題が発生してもすぐに対応することで解決できればそれで良しとなることも多いですが、真面目な日本人の感覚からすると予定通りに進まないことが強いストレスになります。

中国赴任に負けない強い心を持つには

中国赴任は精神的な強さを求められますが、その強い心を持つことは予め方法を知っておけば対応が可能です。
正しい予備知識をもっておくことで、中国赴任中に精神疾患に起こさずに過ごすことができるでしょう。

ポイントになってくるのが、この2つ。

  • 相談できる相手を作る
  • 体が発するシグナルに敏感になる

この2つを理解して実施するだけでもストレスを感じる度合いがずいぶん変わってくるでしょう。

相談できる相手を作る

「相談できる相手を作る」ことは海外で生活する上で重要なポイントです。
中国に来て、中国語も喋れないうちは、行動範囲が狭まり、仕事場と自宅以外に交友関係を広げる機会も少なくなってしまいます。

ですので、赴任して最初のうちはなるべく会社以外の人間関係も作れるような場所に出ることをおすすめします。
日本人の飲み会でも良いですし、スポーツサークル等もありますので、そのような場所に顔を出すことで交友関係は広がるでしょう。

体が発するシグナルに敏感になる

「体が発するシグナルに敏感になる」ことも重要なので普段から意識しましょう。

責任感が強く、我慢つよい人ほど、自分のメンタルが弱っていることに気付かない、または気付こうとしない事が多いです。
そういう人は体から危険シグナルを出していても、我慢してしまうことが多く、その結果ストレスが限界を超えてしまいます。
精神疾患も病気のひとつなので、重症になる前に早めに専門の病院等で診察を受け適切な処置をする必要があります。

まとめ

中国という国は隣国であり、昔から関わりが強い国ですが、日本と同じ感覚で赴任すると、その文化や考えの違いに戸惑うことでしょう。
日本人は真面目で、仕事も丁寧に行う人が多いですが、真面目な人ほど中国では精神疾患を患いやすいです。

精神的に参ってしまう前に、少しでもストレスを軽減できるような環境を自分で作ることが大切です。
現地で相談できる相手を作ったり、ストレスをため過ぎないように余暇を楽しむことも大切です。

また、少しでも異常を感じたら、なるべく早い段階でメンタルクリニックなどへの相談をすることをおすすめしたいです。
北京や上海等の大都市であれば、日系のメンタルクリニックもあり、日本語が可能な医師による診察を受けることができます。