製薬会社と言えばどこを思い浮かべますか?武田薬品、小林製薬、ロート製薬、アステラス製薬、大正製薬などが有名ですよね。絶えず需要があり、給与水準も高いイメージのある製薬業界は、転職希望者からも人気があります。
医療や薬剤に関する知識がなければ、務まらないと考える人もいますが、実情はどうなのでしょうか。今回は、医薬品業界の転職事情に迫ります!

営業から開発まで!医薬品業界の職種

製薬会社および医薬品業界に多い職種を紹介します。

医薬品メーカーの研究職

医薬品の作用メカニズムや製薬に関する基礎研究、さらには臨床実験や治験を行って医薬品の安全性や有効性を行うのが研究職です。

研修職のなかでも、分析研究・工業化研究・製剤・製薬技術などさまざまな部門があり、チームに分かれて開発を行うところがほとんどです。最初から高度な専門知識やスキルを要求されるので、全く知識がない人や、未経験者は厳しいでしょう。

医薬品メーカーの開発職

医薬品開発や製材設計に関わる開発職では、研究職がまとめたデータを基に医薬品を開発します。

ひとつの薬を開発するには10年以上もかかると言われているため、何よりも忍耐力と根気が必要です。
開発職も専門知識が必要なため、転職市場では経験者を求める傾向にあります。

医薬品メーカーの生産職

薬剤を製造する過程で、品質の管理を行ったり、生産工程の工務管理を行うのが生産職です。

研究職や開発職に比べると、専門知識の量はさほど問われないため、未経験者でも転職できる可能性があります。

医薬品メーカーの営業・販売促進(通称:MR)

完成した薬を医療機関に売り込んだり、情報を提供したりする、医薬品メーカーの営業職は通常MRと呼ばれています。

病院でどうみても患者とは思えない、スーツ姿の人を見かけたことがあるのではないのでしょうか。
その人らはMRの可能性が高いです。MRの人手不足に悩む製薬業界の現状から、未経験者でも転職できる可能性が高いです。

医薬品メーカーの人事・総務・経理

医薬品メーカーと言っても、もちろん人事や総務・経理など他企業とは変わらない職種も存在します。

また、経営企画職やIT職など、企業独自の職種を設けている企業も少なくはありません。
気になる医薬品メーカーの求人欄や、会社構成は事前にチェックしておきましょう。

知りたい!医薬品業界の転職成功事例

医薬品関連メーカーの転職を成功させるためには、実際に転職に成功した人の声を参考にするといいでしょう。リアルな転職成功例を集めました。

img_021 「薬学の大学院を出た後は、大手製薬会社で薬理研究職として働きました。その後、新しい環境を求めてベンチャー系製薬企業に転職し、現在は責任者を務めています。」
img_021 「化学薬品メーカーの研究職として働いた後は、思い切って中堅の国内製薬会社に転職しました。現在は、創薬薬理に関する仕事に携わっています。」
img_008 「国内製薬会社で生産管理をしていましたが、研究職を志望して、バイオベンチャー企業に転職しました。希望の職種に就けて満足しています。」
img_021 「未経験でMRとして入社したが、会社の方針に疑問を感じて、MRとして他社で働くことにしました。年収もアップし、転職してよかったです。」
img_008 「女性MRとして活躍していましたが、結婚を機に退職しましたが、夫の転勤先で働けるMR職を見つけて応募しました。経験者という点を買われて、見事転職に成功しました。」

成功者の話から、やはり大学や大学院で薬剤の勉強をした人でなければ研究職は難しいことがわかります。反対にMRであれば未経験者でもなれることが多く、例え一度退職したとしても復帰しやすいことがわかります。
未経験の人は、MRを検討してみてはいかがでしょうか。
また、研究職と一言で言っても、仕事内容はさらに細分化されていて、自分のやりたい仕事に携われないこともあります。どんな仕事内容なのか、確認しておきましょう。

医薬品研究職のキャリアはどれくらいあれば転職できる?

研究職は経験者でなければ厳しいことがわかりましたが、実際にどれくらいのキャリアがあれば転職に有利なのでしょうか。
さまざまな転職成功例では、大学または大学院を卒業後、製薬会社に3~5年勤務したのちに転職した人が多いことがわかりました。
やはり、経験者を名乗るには最低でも3年のキャリアが必要なようです。
20~30代の転職成功者が多い中で、40~50代の転職者も少なからず見られました。前職である程度の役職まで上り詰めた後、キャリアアップのために転職を決心している人が多いです。

どんな職種なら医薬品業界に転職しやすい?

もしあなたが未経験者だったり、製薬・製剤に関する知識がないのであれば、最も採用されやすいのはMR職と言えます。前述の通り、MRは人員が不足しがちなので、未経験者でも採用される可能性大です。ただ、医者相手に自信を持って自社製品を売り込むことが出来るくらいの知識がなければMRは務まりません。入社してから勉強を常に怠らない努力は必要です。
復職しやすいので、将来的に結婚や出産を考えている女性にもおすすめです。
反対に、経験者や知識がある人は、治験を行う研究職や開発職への転職が比較的容易です。応募してくる人も限られているため、採用される可能性は十分にあります。

外資系の製薬会社では英語は必要?TOEICスコアは?

結論から言うと、国内・外資問わず多くの製薬会社で英語力は必要とされています。例えば、武田薬品工業では、2013年度から研究職・開発職の応募条件として「TOEICスコア730以上」を掲げています。
海外で発表された論文や研究資料を読むためには、英語が欠かせません。こうした背景から、製薬会社では英語力を求める企業が多数を占めているのです。
国内企業でもそうなのだから、外資系企業に転職するとなると、英語ができなければまるで話になりません。TOEIC750を最低ラインに設定している企業が目立ちますが、実際は800点以上は欲しいところです。
MRや総務では、研究職や開発職ほどの英語のスキルは求められませんが、やはりTOEICスコアが高い方が転職には有利です。

まとめ

医薬品業界の転職事情がよくわかりました。研究・開発職など専門知識やスキルが必要な職種が多い中で、未経験からでも始められる営業(MR)や医薬品の詳しい知識は無くともできる一般事務など、異業種からでも転職できる仕事もあるようですね。
これまで全く知識がなかった人でも、営業が好きな人や、英語力に自信のある人は目指してみてもいいでしょう。新しい分野に触れることで、視野が広がるのかもしれません。

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