尊い生命の誕生をサポートする助産師。現在日本では助産師の数が増加していることをご存知でしょうか。2009年には31,312人だった助産師は2015年には38,486人にまで達し、わずか6年で7,000人も増えているのですよ。そんな助産師は普段どのような仕事をしているのでしょうか。年収についても調べてみました。

出産をサポートする助産師の仕事内容

助産師の仕事は、出産時に分娩室で立ち会うだけではなく非常に多岐にわたります。

助産師外来

妊婦検診は産婦人科医だけではなく、助産師も行うことができます。超音波を使って母胎や胎児に問題がないのかどうかを確認します。ただし、妊婦や胎児に異常が認められた場合は、総合病院や大学病院で診てもらうようにすすめる義務があります。異常をいち早く察知しなければならない助産師の仕事は重責です。

産前教育

バースプランを練ったり、赤ちゃんが生まれるまでの流れを説明したりして、お母さんに出産や育児への理解を深める仕事です。教育内容は病院やクリニック、助産院によって微妙に異なりますが、基本的な内容は変わりません。母親教室を開く助産師も多いです。

助産行為

助産師の仕事というと助産行為を思い浮かべる人が多いのではないのでしょうか。お母さんが少しでも楽に出産できるように、分娩室で手助けを行う仕事です。ただし、※男性はこの助産行為を行うことができません。大学病院や総合病院で働く助産師は帝王切開手術によるお産の介助をすることもあります。

※現在、日本では男性は助産師の受験資格もありませんので、男性助産師は存在しません。

産後ケア

出産後に授乳の方法や乳房のケアを行って母体の産後のフォローを行います。不安定になりがちなお母さんのメンタルケアを行うのも助産師の仕事です。母子の退院後、定期的に相談を請け負っているところも少なくはありません。

今現在、助産師の87%は総合病院や大学病院などの医療機関で働いていて、助産院で働く助産師はわずか6%と言われています。他に子育て支援センターや健康相談センター、保健所で働いている助産師も存在します。

助産師になるために必要なスキルとは

助産師になるためには看護師の資格が必須です。また、看護師の資格同様に助産師も国家試験をパスしなければ資格を得ることができません。そのため、元々は看護師として働いていた人が後から助産師を目指すことも多いのです。助産師指定養成校の認可を受けた看護大学や専門学校で卒業と同時に国家資格を取得する助産師が目立ちますが、

看護師資格を取得してから、専門学校や大学に入学し直して助産師を目指す人もいます。いずれにしても、独学で助産師の資格を取得することはできません。
現在、助産師の国家試験の合格率は90%を超えていますが、資格を得ることは決して簡単ではありません。助産師養成学校の倍率は10倍近く狭き門であるため、みっちり勉強をしなければいけません。

看護師資格は必須!!
+
助産師の国家資格を取得すること

大学病院・総合病院・クリニック・助産院での仕事内容

助産師の仕事内容は基本的には変わらなくても、勤務先によって方針が異なることが多いです。大学病院や総合病院の場合はバースプランや産後ケアに制限がかけられていることがあります。また、医師や看護師との連携も重視されるため、助産院と比較すると仕事内容が多く感じられるのかもしれません。
助産師の1日を見てみましょう。朝、出勤後に申し送りを行い、妊婦や新生児の様子を確認します。午前中は妊婦さんを診て回ったり、新生児の心音を確認したりします。病院に勤めている場合、外来を頼まれることもあります。午後からは母親学級を開いて産前指導を行ったり、産後の授乳指導を行ったりします。
もちろん午前でも午後でも急に破水する妊婦さんがいますので、常に受け入れ態勢を整えておく必要があります。最後にカルテや申し送り事項を引き継ぎ者に伝えて終了です。お産はいつ始まるのかわからないため、夜勤に入ることもあります。

病院と助産院どちらがいいの?

総合病院や大学病院、クリニックなどいわゆる医療機関では、妊婦検診以外にも医師や看護師の補佐など行う仕事が多岐にわたるため、助産院と比較するとどうしても妊婦さんに関わる時間が少なくなりがち。お産も無機質な分娩室で行うため、出産時特有の温かみを感じにくいことがあるでしょう。
しかし、病院では助産院では見られないさまざまな妊婦さんや赤ちゃんと関わることができるため、視野が広がりさまざまな経験を積むことができるでしょう。帝王切開手術に立ち会うことも少なくはありません。看護師としての仕事を任せられることもあるため、医療に対しての見聞がより広がるでしょう。
反対に妊婦さんひとりひとりとしっかり関わり合えるのが助産院のよいところ。バースプランの選択肢も広く自然なお産に携わることができます。

給与にはどの程度の差があるの?

一般的に助産師の給与は看護師と比較して高額です。厚生労働省の調査によると看護師の平均年収は473万円であるに対して、助産師の平均年収は560万円。約90万円も違うのですね。看護師手当に加えて助産師手当がつくために、年収にも差が出やすいのです。
大学病院や総合病院など働く機関によって給与には幅がありますが、20~30代で年収450~500万円程度を受け取っている助産師が目立ちます。クリニックも同程度ですが、夜勤が多い大学病院や総合病院の方が手当がつく分、高年収になりやすい傾向があります。
助産師は開業権が認められています。独立して個人で助産院を営むことによって、さらなる高年収を期待できるでしょう。

助産師のメリットとデメリット

生命の誕生に携わる尊い仕事である助産師ですが、メリットとデメリットはどこにあるのでしょうか。リアルな口コミを集めてみました。

メリット

・赤ちゃんの誕生に関わることができる。出産が無事に終わったときには達成感を感じられる。
・将来性が高い。資格を取るまでがちょっと大変だけれども、一生役に立つので安心。
・給与が比較的高い傾向にある。助産師の資格があれば、開業することもできる。

デメリット

・責任重大で、失敗が許されない仕事なのでプレッシャーが半端ない。
・仕事時間が不規則で、体力勝負なところがある。
・医師や看護師との連携に気を遣うことが多い。

まとめ

近年増加している助産師は母子の成長をサポートするステキな仕事ですが、その分責任は重大です。「年収が高いから就きたい」という考えで務まるほど簡単な仕事ではないでしょう。しかし、母子の命を守る助産師はとても魅力的な仕事です。
出産経験を通じて助産師の偉大さを知ったママが目指すことも多いのですよ。気になる人は、助産師について調べてみてはいかがでしょうか。

助産師転職におすすめの転職サイトは?

看護のお仕事

看護のお仕事では、看護師以外で助産師の求人も多数あります。看護のお仕事限定の優良求人がいっぱい。ここにご紹介しているのは公開求人の例。登録すればもっと魅力的な条件の非公開求人も検索することが出来ますよ。

助産師は出産の現場では不可欠な存在。世の中には、資格は有るのにそれを活かせていない潜在助産師の方もたくさんおられるそうですが、こんなに新しい生命の誕生に貢献できるやりがいのある仕事は他にはありません。資格やスキルを存分に活かし、命の現場でいきいきと働きませんか?

⇒看護のお仕事で助産師の非公開求人を探してみる

⇒看護のお仕事の詳細が知りたい!

助産師の転職も看護師転職サイトで