男性看護師が求められる職場ってあるの?転職事情と求人について解説!

看護婦」から「看護師」に呼称は変わっても、ナースをしている人の多くは女性で、増えてきたとはいえ男性看護師は少数派には変わりありません。

今後は男女同権の中で男性看護師が増えていくことが予想されますが、実は現在でも「男性看護師が欲しい」という職場はあります。

もし、「今の職場にいづらい」「転職をしたい」「必要とされる場所に行きたい」という男性看護師の方がいれば、以下で紹介している職場へ転職してみるのも1つの方法だと思いますので、是非参考にしてみてください。

男性看護師はまだ少数派ながら増えている

※転職事情について知りたい方は次の項目まで読み飛ばして下さって大丈夫です。

まず、男性看護師をめぐる現状を整理してみましょう。

かつて男女問わず看護師が「看護婦」と呼ばれていた時代、なかなか男性は看護職に就くことができませんでしたが(世間の目、看護師専門学校に男性が入学できないなど)、現在は年々その割合を増やしています。

厚生労働省発行の「平成28年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、平成28年末現在の終業している看護師、准看護師の男女別割合は以下のようになっています。
平成28年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況より

正看護師 准看護師
男性 84193人 22877人
女性 1012811人 317276人

男性看護師の割合   正看護師  6.8%  准看護師 6.7%

まだまだ少ないですが、男性看護師は年々1万人近いペースで増えていて、実は約10年前の平成18年には男性正看護師は38000人しかいなかったんです。

つまりこの10年で倍以上になったことになります。これには以下の条件が関係しているでしょう。

  • 男性でも看護師になれる環境が整った
  • 男性が看護師になっても変な目で見られなくなった
  • 男性看護師だからこそ活躍できるフィールドが広がった

ちなみに看護師全体を見ても、人数は平成18年 81万人 → 平成29年 114万人と大幅に増えています。

これは高齢化や病院以外での看護師需要の増加している事が要因の一つと考えられます。

ちなみに准看護師については養成機関の減少や待遇が(仕事がほとんど同じなのに看護師より低い)ということもあり、ここ最近は緩やかな現象傾向になります。

本来は正看護師と准看護師では仕事の内容が違うはずなのですが、実際はほとんど変わらないので本稿で述べる男性看護師の職場、転職についても、男性正看護師、男性准看護師共に含むものといたします。

転職先候補!男性看護師を必要としている職場を紹介

手術室、ICU、緊急外来、救急外来

緊急性の高い職場は常に男性看護師を必要としています。もちろん男性看護師のほうが能力的に高いということではなく、男性だから体力があるという面で有利ということです。

たとえば手術室では長時間の立ち仕事になりますし、医療器具の運搬や雑用も必要になってきます。

とっさに機器を走って運ぶ事も多いのですが、それが重かったり大きかったりすれば女性より男性の方がいいのは必然と言えるでしょう。

また、緊迫するシーンが続く手術室やICUでは女性看護師の持つ「癒し」の部分は必要なく、「戦場」のような側面もあるので多くの病院が男性看護師を欲しています。

また、大変な分年収が通常の看護師よりも高いケースもありますので、稼ぎたい男性看護師には狙い目でしょう。

精神科(専門病棟や入院施設がある)

精神科でなぜ男性看護師?と疑問に思う人もいるかもしれません。街中のメンタルクリニックで男性看護師を見かけることはあまりないですし、一見すると男女関係なさそうですよね。

実は男性看護師が必要とされているのは「措置入院」が必要で、その患者さんのための病棟がある精神科専門病院なんです。

特に閉鎖病棟では病気の症状で暴れてしまう、医師や看護師に襲い掛かるといった予想もつかない行動に出る患者さんがいます。

女性看護師では力負けしてしまい思わぬ被害に遭ってしまう可能性があるので、そういう患者さんを(法に基づいて)抑止させるには、体力がある男性看護師のほうがいいというわけです。

つまり男性看護師はナースのような業務よりも衛視、看守のような仕事も期待されているということです。

この手の仕事は女性看護師よりも男性が求められているのも納得ですね。また、こちらも給料は高めの傾向にあります。

男性専門外来

男性特有の悩みを持つ人に対応する病院では、女性看護師よりも男性看護師のほうが歓迎されます。

具体的には以下の病院です。

・男性型脱毛(AGA)、つまりハゲを治療する皮膚科
・包茎やペニスの悩みを解決する形成外科

やはり相手が看護師であっても女性には見られたくない男性が多い分野ですので、気まずい思いをしないためにも男性看護師が歓迎されます。

これらの病院では「スタッフは全員男性」と謳っているところも多いくらいなので、男性看護師求人も非常に多いです。

最近は「ゴリラクリニック」など、男性の脱毛や痩身を男性スタッフだけで専門に担当する美容外科も増えてきました。

そこならば男性看護師大歓迎ですので、ストレスなく必要とされながら働くことができます。

性病科、泌尿器科

性感染症(性病)を専門に扱う病院、クリニックでは男女別の入口、待合室などのプライバシーに配慮したところが多いです。

病気が病気だけに異性がいると「男性専門外来」以上に気まずい思いをしてしまいます。

そのため、多くの病院は受付→診察→会計まですべて男性スタッフが対応することで、患者さんの羞恥心を少しでも和らげようとします。

同じように男性向け泌尿器科(ブライダルチェックを行っているようなところ)も、男性看護師のニーズが多いです。

「男性であること」に起因する病気や、男性器にかかわる治療については例え他人に過ぎない看護師であっても、女性には知られたくない、見られたくないというのが本心なので求人の数も多いです。

介護施設

本来介護施設などで働く人は介護士やヘルパーさんですが、最近は看護師の求人も増えています。

これは入居者の人の健康管理やけがや病気の一時対応をするために看護師が必要なのが関係しています。

ただ実際に働くと介護士のひとの手伝いやヘルプ業務、つまり肉体労働をせざるを得ないことも多いようです。

そのため肉体労働ができて体力がある男性看護師が女性よりも転職では有利です。

今後高齢者人口はさらに増えていきますから、介護分野での男性看護師のニーズはさらに高まっていき、非常に歓迎されるでしょう。

ただし介護の現場で問題になっている低賃金は介護現場の看護師も同様なので、収入を求めるならそれ以外の現場に転職したほうがいいでしょう。

以下の看護師専用の転職サイトは男性看護師向けの求人が多く、個別についてくれるエージェントも男性看護師の転職に精通しているので、何らかの事情で転職を考えている男性は無料登録だけしておいても損はありません。

職場のリアルが分かる転職 看護のお仕事

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男性看護師の転職先の収入は高い?


男性看護師のニーズが高い現場での収入ですが、基本的に以下の通りになります。

  1. 手術室、ICU等→高い
  2. 精神科→高い
  3. 男性専門外来→高い
  4. 性病科→普通
  5. 介護→低い

手術室やICUは激務であり、給与には残業代や危険手当のようなものが付きます。誰かいないと困る職場ですから未払いも考えられません。ただし、心身ともにハードです。

精神科も危険手当的なものが付きますし、「精神科専門療法」で診療報酬が高いので収入は女性看護師と比較して非常に高いです。

男性専門外来は保険診療ではなく自費診療のところが多いため、都市部の一等地でお金持ち相手にやっているところに潜り込めれば相当な高報酬が期待できます。

それ以外は普通であったり、介護にいたっては通常の看護師の仕事よりハードで給与も低い始末なので、介護をするのが好きとかでない限りは転職はオススメしません。

男性看護師求人がほぼ存在しない職場はある?


「男性看護師歓迎」のところもある一方で「男性看護師お断り」のところもあります。それは「男性特有の・・・」の逆で「女性特有の病気や疾患に対応するところ」です。

つまり以下のものが該当します。

  • 産婦人科
  • 女性向け形成外科、整形外科
  • 女性向けの性病科

表立って「男性お断り」という求人を出しているところは少ないですが(医療分野ですし)、男性看護師がいる産婦人科に行っても気にしない女性より嫌な女性の方が多いので採用はしないです。

また、女性向け美容外科や性病科も、女性向け窓口に男性がいたらその病院はつぶれてしまうので転職はほぼ不可能です。

あと痩身、脂肪吸引や豊胸手術を行う美容外科クリニックに男性看護師はいません。これは女性向けエステサロンに男性セラピストがまずいないのと同じ理由です。

仮に転職サイトにこのような求人があっても、男性看護師だと応募しても徒労に終わることになるでしょう。

今後男性看護師の需要は高まるの?

結論:どんどん高まっていくはず

結論から言うと需要はどんどん増えていきます。それは「男性のほうが体力がある」「男性でないと出来ない仕事がある」からです。

ただ今でも大病院ならともかく個人のクリニックレベルだと(内科とか耳鼻科であっても)「男性であること」で敬遠されるケースもあるようです

それは、「看護師は女性の職場であること」「男性看護師に一般の人が慣れていない」ことが関係しています。

また、古い考えである「男性看護師なら行きたくない」というお年寄りがお客さんに多い内科では、その人がどんなに優秀でも採用をためらってしまうでしょう。

ただ需要があっても厳しい職場もある

ただご存知の方も多いかと思いますが、比較的大きな病院でも看護師の役職に女性しかいない場合、「女社会」に男性が飛び込む事になるのでたとえ需要があっても馴染むのは大変です。

男性の職場である建設業やタクシー運転手に女性がいると「女性ドライバー」と言われるのと同様に、「男性看護師」という単語が根付いている時点で厳しい局面があるのは事実です。

しかし人数や求人が増えている以上、今は無理でも将来的には男性看護師が様々な病院に就職できるようになる事が予想されます。

男性看護師の転職なら専用のサイトを利用するのがオススメ

男性看護師の転職をするなら、看護師専用の転職サイトを利用する事をオススメします。

というのも、現時点ではまだまだ男性看護師を、求人票は口には出さずとも敬遠している病院が多いので、自力で転職をしようとしてもなかなか内定を貰えないのが現状です。

しかし転職サイトなどでは、男性看護師の転職を専門に担当しているエージェントが個別に対応してくれるので、病院側に男性看護師の転職を上手く交渉してくれたり、男性看護師が働ける、働きやすい職場を紹介してくれます。

以下に男性看護師におすすめの転職サイトをいくつか紹介していますので、今の職場に不満や悩みがある方は無料登録してみましょう。

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男性看護師が求められる転職先と求人のまとめ

  • 男性看護師は年々増えていて10年前の倍以上になっている
  • 男性看護師が歓迎される職場は増えている
  • 男性の体力が必要な職場と「男性であること」が重要な職場で歓迎される
  • 男性看護師で転職をするのは個人では厳しいのでサイトを使うべき

今回は近年増加傾向にある男性看護師の転職や求人情報について紹介しました。

必要とされる場面が大幅に増えているとはいえ、まだまだ男性看護師の受け入れ体制が整えられていない職場も多いのは事実です。

そのため、転職を考えている方は男性看護師の転職を専門にしているエージェントがサポートなどをしてくれるサイトを利用する事をオススメします。

以下の記事では看護師におすすめの転職サイトをまとめていますので、ぜひ合わせて記事をご覧下さい。

【2019最新】看護師におすすめの転職サイト比較ランキング!時期が重要