社員に過剰な違法労働を強いていた事実が判明したことで、最近何かと注目を集めている広告業界。しかし、今でもなおトレンドの最前線で活躍できる広告業界に興味を持つ人はとても多いのです。新卒入社が多いイメージのある広告業界ですが、既卒採用も行っているのでしょうか。またブラック企業体質はどの会社も同じなのでしょうか。広告業界への転職を考えている人は必見です。

企画から営業まで!広告業界における仕事内容

広告業界の仕事も他業界同様に、営業や企画などさまざまな職種が存在します。職種によって向き・不向きもあるので抑えておきましょう。

営業(アカウントエグゼクティブ)

広告業界における営業では、ただトーク力に長けているだけでは務まりません。クライアントの希望を叶える広告を作るためには、豊富な広告知識とある程度のクリエイティブセンスも求められます。
クライアントの意思をくみ取るためには、ヒアリング能力も必要です。直接広告制作に携わらなくとも、モノ作りに深く関わることができるので、やりがいはあります。
クリエイティブや企画志望であっても、最初は営業としてスタートさせる会社も多いのです。

企画(ストラジテックプランナー)

マーケティングデータをもとにして、訴求力の高い広告作りを目指す企画職。広告業界ではストラジテックプランナーと呼ばれることが多いです。クリエイティブなセンスが必要以外にも、マーケティング知識や
分析力など理系的要素も必要とされています。

クリエイティブ(ビジュアル・コピーライター)

「広告業界の仕事=クリエイティブ」と考えている人も多いのではないのでしょうか。ビジュアルデザインを考えたり、キャッチコピーを考えたりと美的センスと文才がものを言う仕事です。

webプランナー

インターネットでプロモーション行う際に、戦略を練るのがwebプランナーの仕事。デジタルプランナー、アカウントプランナーと呼ばれることもあります。どのような広告をつくり、どのメディアを使用するのか検討してプロモーション全体を仕切ります。webプランナーの需要は確実に増えていて、大手広告代理店の場合、200人以上が在籍していることもあります。

アートディレクター

アートディレクターとは広告のビジュアル制作を統括するいわば責任者です。クリエイティブに携わっている人の中で、最終的にはアートディレクターを目指す人も少なくはありません。しかし、非常に狭き門と言われていて、大手広告代理店であっても、毎年採用されるのはたったの数名のみ。美大出身者がほとんどで、他のクリエイターよりもさらに高いセンスが求められます。

クリエイティブディレクター

アートディレクターよりもさらに上の立場となるクリエイティブディレクター。ビジュアル制作だけではなく、キャッチコピーや宣伝文句などもすべて統括する一方で、営業と一緒にクライアントをまわることもあります。アイデア力やプレゼン力、さらにはコミュニケーションスキルとどの分野でもまんべんなく高いスキルが求められます。

必見!広告業界で必要とされるスキルとは

広告業界で働くために特別な資格は必要ではありませんが、クリエイティブなセンスが必要とされるので、絵を描いたり、文章を書いたりするのが得意な人に向いていると言えるでしょう。反対に絵も文章もからっきしダメ、という人はなかなか難しい業界です。
センスには自信がないけれど、どうしても広告業界で働きたいという人はカラーコーディネートなどの勉強を積んでセンスを養うことをおすすめします。
また広告業界の営業職は、一般的にクライアントへの接待が非常に多いと言われているので、人付き合いが得意な人やコミュニケーションスキルが高い人にはぴったりです。最近ではweb広告を取り扱う広告代理店も増えているので、Photoshopやillustratorなどのスキルを持っている人も活かすことができるでしょう。

高給取りって本当?広告業界の年収例

一般的に高年収のイメージが強い広告業界の平均年収は約650万円。平成26年に年収ラボが行った企業別の調査結果を見ると、業界No1の高年収は電通で1,271万円、次点は博報堂の1,036万円、それにアサツーディ・ケイの763万円、サイバーエージェントの720万円が続きます。
400万円台の企業もありますが、平均500万円台の企業が最も目立ちます。現在の日本企業の平均年収は415万円であることから、高給取りというイメージはあながち間違いとは言えないでしょう。
職種別の平均的な年収は以下の通りですが、勤続年数によってもかなりの幅があります。

・営業:約600~1,000万円
・企画:約400~700万円
・クリエイティブ:約500~700万円
・Webプランナー:約400~700万円
・アートディレクター:約600~1,000万円
・クリエイティブディレクター:中堅の広告代理店450~800万円、大手広告代理店:1,000万円以上

いざ転職!どうすれば広告業界へ転職できるの?

ここまで読んで「広告業界へ転職したい!」と思った人は早速準備に取り掛かりましょう。コネ採用が多いと言われる大手広告代理店ですが、最近はメディアの拡大や、
人手不足を受けて、追加採用を行っている企業も少なくはありません。大手企業になればなるほど、転職エージェントを通じて優秀な人材を求める傾向にあるので、広告業界に特化した転職エージェントに登録することをおすすめします。

未経験や異業種に勤めていても転職できるの?

「この資格がなければ広告業界に転職できない!」という規定はありませんが、広告業界は高い美的センスや技術が要される世界。経験者や同業他社の勤務経験がある人の方が俄然有利です。
しかし、異業種出身者であっても営業職の経験があれば、採用されることも多いのです。企画やクリエイティブに携わりたいと考えている人は、専門学校や通信教育でスキルを磨き、面接でアピールすることをおすすめします。

どんな広告代理店に就くのか考えよう!

広告代理店の多くは総合広告代理店と専門広告代理店の二種類に分けられます。総合広告代理店はテレビCMから屋外の看板広告、web広告まで幅広い広告を請け負う代理店。反対に専門広告代理店は、特化したメディアの広告を制作する会社です。
さまざまな仕事に関われるのは総合広告代理店の魅力ですが、仕事の幅は狭くても、深い知識を養える専門広告代理店を志望する人も少なくはありません。また、この他にも特定の企業の広告を担うハウスエージェントと呼ばれる代理店も存在します。
ハウスエージェントの営業はルートセールスも多く、ノルマが課されることも少ないのでゆったり営業したいという人には向いているのかもしれませんね。

広告業界への志望動機はこう書こう!

履歴書作成や面接時に志望動機を問われるのは、広告業界でも同じこと。「広告を見るのが好きだから」、「絵を描くことが得意だから」と答えるのはありきたりなので、少しだけ工夫を凝らすといいでしょう。
営業力に自信のある人は、自身のトークスキルをアピールしたり、気難しいクライアントを説得したときのエピソードを交えたりするのが効果的。自分が持つスキルを広告業界でどのように活かしていきたいのか明確に伝えましょう。
企画やクリエイティブ志望の方は、ポートフォリオを持参して、自分の作品をどのように広告制作に活かしていけるのか、熱意を込めて伝えましょう。

ブラック企業に転職してしまわないために!

2016年に世間に大きな衝撃を与えた電通新入社員の自殺事件。この事件で「広告業界=ブラック」という印象を持った人も多いのではないのでしょうか。ブラック企業に転職してしまうことがないように、くれぐれも慎重に応募先を検討したいものですね。

募集要項でブラック企業か否かを見極める

募集要項にはブラック企業かそうでないか見極めるヒントがたくさん載っています。まず、社員数に対して募集人員が多いところは要注意。退職者が頻出するブラック企業である可能性が非常に高いです。
初任給が高すぎる、またはあまりにも低すぎる企業も要注意です。加えて残業代をはじめとする手当に言及していない企業は避けた方がいいでしょう。試用期間が長い企業は、最初から過酷なノルマを要求して、達成できなかった時点で契約打ち切りを言い渡すことがあります。

選考の時点で注意しておきたい点

募集要項を見て「良さそう」と感じた企業でも、選考が進むにつれて「ちょっとおかしいな」と感じることがあります。例えば研修制度が全くなく、新入社員を育てようとしない企業。また、募集要項に記載していたことと全く異なる仕事内容を面接時に
伝えられた際も注意が必要です。いとも簡単に内定を出したり、内定の返事を急かしたりする企業は、人材確保に必死である可能性が高いです。くれぐれも気を付けましょう。

ブラック企業の見極め方はこちらの記事でも⇒ブラック企業から転職を!ブラック企業に務めるデメリットと本当にあった怖い話

まとめ

自分のセンスをフルに活かすことのできる広告業界は魅力的な業界ですが、ブラック企業に就職して失敗したなんていうことがないようにしたいものですね。これから広告業界を志望する人はメリット・デメリットを見極めて応募するようにしましょう。