どんなシーンでも、「言ってはいけない言葉」が存在しますよね。
いわゆるNGワードです。
人生のきわめて重要なシーンである転職や就職にも、もちろんNGワードは存在します。
しかもそのワードは、ありきたりな短所を表現するものだけではありません。
では、どんなNGワードが考えられるのでしょうか?

面接で言ってはいけないNGワード「就活編」

新卒の就活と、社会人を数年経験してからの転職では、さまざまな事情が異なります。
そこで、新卒の就活と経験者採用の転職でNGワードを分類していきます。
まずは、新卒の就活からです。
NGワードとしては、以下のようなものがあります。

「成長させて欲しい」系

新卒でありがちなのが、この成長させて欲しい系のワードです。
具体的には「成長できる企業だと思った」「自分を高めてくれる企業を探していた」などが該当します。
もちろん、成長は大切ですが、企業側としては「あなたの成長がわが社にどう役立つの?」といった疑問を持ちますし、むしろそちらのほうが気になるのです。
自分だけのメリットを語ってしまいがちなワードといえるでしょう。

前置きが長い系

「あなたの強みは?」という質問に対して、「自分は昔から〇〇が好きで、学生時代には……」と自分史から始まってしまうと
はっきりいって聞く気が無くなります。面接官は大勢の人数を面接しているのです。
まず結論をズバっと述べ、その理由を聞かれたときに自分史を混ぜ込むようにしましょう。

「頑張ります」「頑張りました」の多用

筆者は昔、尊敬する先輩から「頑張る」は極力使うなと教えられました。
「頑張る」「頑張れ」は主観の塊で具体性がなく、無責任な言葉だからだ、というのがその理由です。
大切なのは結果であって、主観ではありません。

「社会に貢献したい」系

どんな仕事でも、仕事として成立している以上は何かしら社会に貢献しています。
抽象的かつ、取り繕っている感が出すぎるため、使わないようにしましょう。

「ビジョン」「マインド」「クリエイティブ」など意識高い系の横文字

諸刃の剣になりがちなのが、これら意識高い系の横文字。
一見、ポジティブで「わかってそう」な言葉が多いのですが、中身が伴わなければ滑稽なだけです。
これらは新卒の就活では、はっきりいって「何もわかってないだろ」と反感を買うことがあります。
なぜならば、十分に経験を積んだ社会人の間で交わされるビジネス用語だからです。
また、企業によってとらえ方も変わるため、できるだけ平易な日本語で表現したいところ。

「やりがいある仕事がしたい」

未経験者にやりがいも何もありません。
やりがいは積み重ねの上に発生するものです。
よって、場当たり的な言葉だと感じられやすいため、多用は控えたいところです。

面接で言ってはいけないNGワード「転職編」

次に転職活動時に言ってはいけない言葉をまとめてみました。
新卒での就活と違い、一歩現実に踏み込んだところで注意が必要になるでしょう。

現職の愚痴ととらえられるような言葉

「残業が多くてきつい」「給料が少なくて」「上司とそりが合わない」といった直接的な愚痴はもちろんNGです。
転職の面接に来る時点で、面接官側もある程度は察しがついています。
しかし、転職の面接は愚痴を吐く場ではなく、商談の場です。

「〇〇に強く推薦されたから」「紹介されたから」系

実は、実際に筆者はこれを言ってしまったことがあります。
かつての同僚が転職した企業の情報を教えてもらい、スキルも年齢もマッチしていたので面接を受けたのです。
そして面接時に「Yさん(元同僚)から非常に強くすすめられ、御社に応募いたしました」という内容を口にしてしまいました。
おそらく、この言葉以外はほとんど問題がなかったのですが、結果は不採用。
後日、転職エージェントから「本人の希望なのか元同僚の希望なのかがはっきりしなかった」との伝言をもらいました。
確かにその通りですよね。これは「転職エージェントからすすめられた」であっても、もちろんNGです。

「ソリューション」「グローバリゼーション」など「ション」で終わる言葉

最後が「ション」で終わるビジネス用語、意外と多いと思いませんか?
ソリューション、コミュニケーション、ネゴシエーション、グローバリゼーション、クリエーションなどなど……
これらは絶対に言ってはいけない言葉というよりも、使い方に注意すべき言葉です。
なぜなら、企業によってとらえ方や考え方が異なることが多く、お互いの意思の疎通に支障をきたす場合があるから。
また、話が抽象的になりがちで、誤魔化しを感じてしまうこともあります。
シーンに応じて、適度にさりげなく使うようにしましょう。

「将来性と安定性」

これもよく使ってしまいがちですが、具体性がない時ほど出てくる言葉です。
なんとなく給料も良いし、仕事内容もそこそこやれそうな企業を見つけたとしましょう。
そこで面接に赴くわけですが、肝心の企業研究ができていないと、この言葉が出てきます。
「どこが」「どのように」将来性を感じさせたのか、また、「なぜ」安定していると考えるのかを説明できてこそ
社会人です。単体で「御社に将来性と安定性を感じた」というような使い方はしないよう、心がけてください。

「通いやすい」系

安易すぎますし、近かったら誰でも採用するわけではありません。
もちろん、通勤時間は重要ですが、職場の遠い近いは面接前から、ある程度吟味しておくべきです。
わざわざ面接で、応募者側から口に出すようなことではないでしょう。
ただし、「通勤時間が長くなりそうですが大丈夫ですか?」などと質問されたときは別です。

言い回しによってイメージアップ!

ここまでNGワードばかりを紹介してきましたが、イメージアップに役立つ方法もあります。
例えば、自分の長所と短所を質問されたとしましょう。
ここで注目したいのが、短所です。
「気が短いです」と言ってしまえば、単に怒りっぽいという印象しか与えません。
「決断は早いほうですが、ミスをすることがあります」と言えば、「スピード感がある人なんだな」という印象が入ってきます。
また、「決断や行動が遅い」という言葉でも、「慎重すぎるといわれることがあります」と言い換えることで、
職種によっては大きなイメージアップにつながるでしょう。
このように、同じような意味を持ちながら、言い回しによってイメージがアップする言葉があることを覚えておいてください。
以下に言い回しの例を記載しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

もし言ってはいけない言葉を使ってしまったら?

これはNGワードの種類にもよるのですが、まず急いで取り繕わないことが大切です。
その言葉を使う必然性があったと感じさせるようにしましょう。
例えば、「家から近いので……」と通勤しやすさを前面に押し出してしまったら、「通勤時間を仕事に対するエネルギーに変えやすいので……」
といった言い換えを含んだ話題にもっていくことで、必然性が出てきます。
正直なところ、高度なテクニックとはなりますが、一度口にしてしまったからといって全てがダメになるということはありません。
事前に話す内容をシミュレーションしておき、できるだけ必然性やストーリー性を持たせておくようにしておきましょう。

まとめ

今回紹介したような「言ってはいけない言葉」に注意していても、必ず採用になるとは限りません。
なぜならほかの応募者との相対評価によって、採用が決まることがあるからです。
あなた自身に問題はなくとも、他にもっと良い応募者がいれば、そちらが採用となるのは仕方のないこと。
1社だけに限定せず、いくつかの候補をピックアップして就職・転職活動に臨むことが大切なのです。
そのためにも、複数の就職・転職サイト、エージェントなどに登録し、情報収集を欠かさないようにしておきましょう。
企業との出会いは「縁」ですから、できるだけその縁が見つかる可能性が高まるよう、行動しておくべきですよ。

★あわせて読みたい