2016年10月に公開された映画「何者」はもう鑑賞済みですか?直木賞受賞作を実写化した「何者」は現代の就職活動事情を映しながらも、人間が抱える心の闇を描いた心理ホラーです。
人生の転機である就職活動を巡って登場人物が騙し合ったり裏切り合ったりする姿から就活の厳しさを思い知らされます。
この映画には主に5人の就職活動生が登場しますが、いずれも「こういうタイプってよくいるな」と思える人物ばかり。あなたがどのタイプに当てはまるか心理テストを使ってチェックすると、就活対策が見えてくるでしょう。

映画「何者」の大まかなあらすじ

演劇の夢を諦め就職活動に専念する拓人、拓人のルームメイトでお調子者の光太郎、光太郎の元彼女である瑞月、意識高い系で空回りしがちな理香、フリーランス志向の隆良の5人を中心に物語は進みます。
ひょんなことで知り合った5人は理香の家を就職活動本部にして、情報交換したり励まし合ったりしながら絆を深めていきます。しかしそれは表面上のことで、5人はそれぞれ誰にも言えない悩みや葛藤を抱えていることがやがて明かされます。
思い通りにいかない就職活動の最中で、5人の仲も次第にぎくしゃくするように。そして内定一号者になった瑞月のお祝いパーティーで拓人の秘密が明かされ、修復不可能なほど大きな溝が生まれます。
拓人が抱えていた秘密とは何か、5人の就職活動はどのような結末を迎えるのかは映画で確かめてみてください。

映画の主要な登場人物

「何者」には現在旬の俳優がたくさん出ているという点でも話題を呼びました。

二宮拓人(佐藤健)

斜に構えることをかっこいいと思っている冷静分析系男子。かつては演劇に打ち込んでいたが仲間との亀裂をきっかけに断念。大きな秘密を抱えている。

神谷光太郎(菅田将暉)

ちゃらんぽらんだが、人からは好かれやすい天真爛漫系男子。バンド活動時の金髪を黒髪に戻して就職活動を行い、すんなりと出版社から内定をもらう。

田名部瑞月(有村架純)

愛嬌があってかわいく真面目な地道系素直女子。光太郎とかつて付き合っていたが別れた後も未練が残っている。

小早川理香(二階堂ふみ)

就職活動の様子をすぐにSNSにアップし、頑張っている自分をアピールしたがる意識高い系女子。高良とは出会って2カ月で同棲している。

宮本隆良(岡田将生)

「これからは個の時代」が口癖の空想クリエイター系男子。口では就活を馬鹿にしていながら、実はこっそりと一般企業の就職試験に参加している。

5人の就活生に加え、アドバイスを送るサワ先輩(山田孝之)が登場します。出番はさほど多くはありませんが、ところどころで就活の名言を残しています。

なぜ映画「何者」が就活生に支持されるのか?

原作者の朝井リョウは「桐島、部活やめるってよ」で大ブレイクを果たした作家。現在の若者社会の描写がリアルと評判で、読みやすさも相まって主に10代から20代にかけて高い人気を誇っています。
直木賞を受賞した今作が若者に支持される理由は、現代の就職活動の描写と人の心に潜む闇がとことんリアルに描かれていることにあるのではないのでしょうか。
SNSを使った就活アピールや、就職試験の進め方、採用試験の様子はまさに「就活あるある」で、これから就職活動を開始する人は良い予習になるでしょう。また就職活動経験済みの人は「こういう人っているよね」「私も同じことあったな」と共感を覚え、映画の世界観にすんなりと入っていけます。
主要登場人物の5人は性格も考え方もバラバラなので、誰かしらに共感しやすいという点でも支持されています。自分は誰に感情移入しやすいのかを考えながら鑑賞すると、自分の弱みを把握できるはずです。

心理テストでわかる!あなたは5人のうちどのタイプ?

自分が似ていると思うタイプが本当のあなた自身とかけ離れていることがあります。心理テストで、診断してみましょう。
次の項目に4つずつ設問があります。あなたが当てはまると思うものが最も多かったのはA~Eのうちどれでしょう?

A

・本気を出して熱く物事に取り組むのはカッコ悪いと思っている
・「どうせ」が口癖になっている
・ストレス発散は人の悪口を言うことだ
・「クール」と言われるととてもうれしい

B

・合コンなどノリの良さが大切な場所が得意
・注目されることに快感を覚える
・恋人に不自由したことがない
・真剣な話をしても、ふざけていると思われることがある

C

・大きな夢を抱くよりも小さなチャンスを確実にものにしたい
・別れた恋人に未練を抱きがち
・あまり目立つことが好きではない
・綿密な計画を立てることが好き

D

・頑張っている自分が好き
・流行に疎い人はダサいと思う
・努力が報われないと感じることが多い
・海外留学やボランティアに興味がある

E

・他の人と一緒のものを選ぶのはイヤだ
・人に使われたら負けだと思う
・周りが違うことをしていると不安に感じる
・「個性的だね」と言われるとうれしい

心理テストの結果から見る就活対策

一番多かった項目で結果を確認しましょう。同数の項目があれば、あなたは両方の性格を備えていると言えます。映画の中ではすべての登場人物が問題を抱えており、順風満帆に行っている人はひとりもいません。
映画の登場人物が持つ欠点を反面教師にして、弱みを克服しましょう。

Aが最も多かった人…二宮拓人タイプ

冷静な分析ができて、周りからも一目置かれることが多いあなたですが、人目を気にするがあまり本心をさらけだせず、自分自身のことがわからなくなってはいませんか。
正しい自己分析ができていなければ履歴書や面接で自分を上手に表現できません。勇気をもって、自分の本音を他人に伝えてみてはいかがでしょうか。口にすることで今まで知らなかった自分に気づき、目指すべき目標が見えてくるのかもしれません。

Bが最も多かった人…神谷光太郎タイプ

あなたはこれまでグループ内でもムードメーカーに位置付けられることが多かったのではないのでしょうか。さほど苦労をしなくても世の中を渡っていける要領のいい人と思われている可能性も高いです。
コミュニケーション能力が高いところがあなたの長所ですが深く考えることが苦手で、ノリに流されやすく、後で悔やむことがあるのかもしれません。就職活動は一生を左右するイベントなので、自分の意思をしっかりと固めてから動くようにしましょう。

Cが最も多かった人…田名部瑞月タイプ

地道にコツコツと頑張ることが好きなあなた。目標に向かって努力する姿勢は素晴らしいですが、自分を過小評価しがちな傾向があり、内に秘めた可能性に気付いていないことがあります。就職活動でも「どうせ大企業なんて受からない」と決めつけて、行きたくもない企業ばかりを選んではいませんか。このタイプはストレスがたまりやすく、ある日いきなり爆発してしまうことがあるので、周りの目を気にしないで自分のやりたいことをするというポリシーを持つといいでしょう。

Dが最も多かった人…小早川理香タイプ

何事も積極的で活動的なところはあなたのいいところ。しかし頑張る自分に満足して、肝心な結果が得られなかったという経験があるのではないのでしょうか。就職活動で大切なのは、「努力する」という行為ではなく、自分の努力をいかに効果的にアピールできるのかということ。SNSのアップは一旦辞めて、アピール方法を見直してみてはいかがでしょうか。

Eが最も多かった人…宮本隆良タイプ

とにかく自分という「個」を周りに強くアピールしたいという気持ちが強いあなた。自己主張が強いところは長所でもありますが、個性を出しすぎて周りから引かれてしまうことがあります。
その一方で気弱なところがあり、芯がブレてしまうことも。自分以外の人間を平凡と見下すのではなく、周りの意見をじっくりと聞いてみると視野が広がるでしょう。
フリーランスを目指すこと自体は悪くはないのですが、「自分の個性を出したい」という気持ちだけでやっていけるほど甘いものではありません。

まとめ

映画「何者」は就活ホラーをテーマにしているので、就職活動を経験したことがある人は就活の嫌らしさを味わえるのではないのでしょうか。就職活動を通じて人の根底に潜む闇が鮮明になる描写は圧巻で、上映時間があっという間に感じられます。まだ観たことがない就活生は原作とあわせて鑑賞してみてはいかがでしょうか。