就職活動をしているとよく耳にする「OB・OG訪問」とはいったい何なのでしょうか?
OB・OG訪問をすると内定に差が出るのか?どんなメリットがあるのか?そもそも、どうすればOB・OG訪問ができるのか?など、わからないことだらけですよね。

そんな、これから就職活動を始めようとしている学生さんたちのために、OB・OG訪問のイロハを伝授しましょう。これを読めば、きっとOB・OG訪問をしたい!と思うようになるはずです!

就活におけるOB・OG訪問って何なの?

就職活動におけるOB・OG訪問とは、いったい何なのでしょうか?それは、大学などの あなたが所属している、または、過去に所属していた組織のOB・OG、つまり卒業生と直接会うことで、彼らが勤務している企業の情報を得るという仕組みです。あなたの先輩に、今働いているところの内情を教えてもらえる、素敵な仕組みということですね。

就活生からしてみれば、いきなり知らない人に会って話を聞くよりも、「同じ大学の先輩」に話を聞く方が良いに決まっています。それに、興味を持っている企業で実際に働いている人の生の声を聞けるというチャンスは、なかなかありません。そんなチャンスを、同じ大学であるという「コネ」を使って得られるという素晴らしい仕組みなのです。

そして、OB・OGからすれば、「かわいい後輩の力になりたい」という思いもあるでしょう。もちろん、OB・OG側としてもタダで後輩の訪問を受け入れているわけではありません。自分が所属している企業により良い人材を迎え入れたい、という思いからOB・OG訪問を受け入れているのです。

そんな、「企業の生の声を聞きたい」という就活生と、「より良い人材を得たい」という企業側のお互いの利害が合致して初めて、OB・OG訪問は実現するのです。

ここで、注意しなければならないのが、社会人としてのマナーを守らなければならないということ。いくら同じ大学の先輩だと言っても、今後入社するかもしれない企業の社員に時間を割いていただいて話を聞かせていただくわけなのですから、マナーはしっかり守らなければなりません。

OB・OG訪問で相手に悪い印象を与えてしまうということは、所属している大学などの組織に悪評が立ってしまうという可能性もあるのです。これから社会人になろうとしているのですから、しっかりと考えて行動するようにすべきです。

OB・OG訪問をするとこんなにもメリットがある!

OB・OG訪問をすることで得られるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?
今後の就職活動を進めやすくしてくれる、OB・OG訪問のメリットについて見てみましょう。

企業の内情を知ることができる

OB・OG訪問の最大のメリットと言えるのが、「企業で働いている人に会うことで、企業の内情を知ることができる」というものでしょう。

いくらホームページや求人情報を見たところで、その企業の雰囲気や社風、どんな人が働いているのか、どんな仕事をしているのか、どのような評価がされるのかなどという細かい情報はわかりません。

しかし、実際にその企業で働いている先輩に会って話を聞けば、「うちは、体育会系だから、『とりあえず、営業行ってこい!』っていう感じだよ。」「実力主義とか言われているけど、最初のうちはしっかり上司に鍛えてもらえれば、そのうち評価は上がるよ。」「うちは社員教育が徹底しているから、研修も多いし成長できるよ。」などという生の情報を得られるのです。

もちろん、本当はすごいブラック企業であるとか、サービス残業は当たり前などという、その企業にとって知られたくない内情を簡単に暴露する人はいないでしょう。

ですから、「先輩が言っていたから、大丈夫!」などと、OB・OGの言うことをうのみにはしない方が良いかもしれません。とはいえ、生の情報を聞けるというのが、OB・OG訪問の最大のメリットであることは間違いありません。

人脈を得られる

OB・OG訪問で得られるメリットの一つに、「人脈」があります。その企業に所属している先輩と知り合いになることで、まちがいなくその先輩が「人脈」になるからです。ただし、人脈とは長い年月をかけて信頼関係を築いた結果得られるものであり、一朝一夕で得られるものではありません。まして、OB・OG訪問を一回や二回したくらいでは、そこまで強固な人脈ができるわけはありません。

もちろん、「人脈を得られたから内定がもらいやすくなる」などということもありません。
ここは、社会人の先輩を練習台にして、人脈を作る訓練ができた、とでも思っておくくらいが良いのかもしれません。

自信がつく

学生をしているだけでは、社会人と会って話をすることはあまりないのではないでしょうか。OB・OG訪問をするということは、社会人として働いている先輩と直接会って話を聞く機会が得られるということです。

事前にアポイントを取って連絡をし、会う日時を調整して、実際に話を聞いた、という経験をすることで、自分に自信がつくという副次効果も生まれるでしょう。面接の練習にもなります。ですから、やらないよりはやっておいた方が良いと思います。

参考参考

注意:内定をもらいやすくなるかどうかは別問題
よく、「OB・OG訪問をすれば、その企業から内定をもらいやすくなるのですか?」と聞いてくる人がいます。

これに関しては、「ほとんどない」というのが答えです。
先輩後輩の仲間意識が異常に強い、大学ごとの派閥がある、などという企業ならば、OB・OG訪問をすることによって採用に影響を及ぼすことがあるのかもしれません。

しかし、一般的にはOB・OG訪問をしたからと言って、内定に影響があるケースはほとんどありません。なぜなら、対応してくれた先輩には、人事に関する決定権など無いことがほとんどだからです。

人事担当部長に会うことができた、というのならば話は少し違ってくるかもしれません。しかし、そうであったとしても、個別に仲が良くなった学生を優先的に採用するなどということがあるとは思えません。まして、OB・OG訪問で出動してくれる先輩の多くは、1~3年目の若手クラスであることがほとんどです。そのため、内定に影響があることなどほとんどないのです。

OB・OG訪問はどうすればできるの?

では、実際にOB・OG訪問をするためには、どうしたら良いのでしょうか?具体的な方法をお教えしましょう。

最初に目的を明確にする

まず、なぜOB・OG訪問をしたいのか?先輩たちから何を得たいのか?という、OB・OG訪問をする目的を明確にしておきましょう。
「やっておいた方が、就職に有利になりそうだから」
「何となく、やっておいた方がよさそうだから」
などと目的感もなく先輩に会っても、先輩としても迷惑なだけですし、あなたにも得るものはないでしょう。

「その企業にどうしても就職したいから」
「業界について知識を得たいから」
などというしっかりした目的をもってOB・OG訪問に臨みましょう。
もちろん、先輩たちに聞きたいことをまとめたり、その企業情報を事前に下調べしたりすることも必要です。

大学の就職課や学生生活課などに問い合わせる

OB・OGに会うためには連絡を取る必要がありますが、いきなり個人的に連絡を取るのは難しいですよね。でも、安心してください。ほとんどの大学では、OB・OG訪問を取り持ってくれる仕組みが整っています。

多くの場合、「就職課」「学生生活課」などという、学生向けの対応をしてくれる課が取り持ってくれるはずですから、問い合わせてみましょう。

大学によっては、「〇〇株式会社のOB」「〇〇会社のOG」などというように、OB・OG訪問を受け入れている先輩の情報が壁に貼ってあったり検索できるようになっていたりします。その中から、自分が興味を持っている企業に就職している先輩がいないか、探してみましょう。

もちろん、知り合いや先輩の紹介で、OB・OG訪問をお願いすることもできます。この時注意してほしいのが、「無理やり紹介してもらおうとしないこと」です。

「知り合いに紹介してもらいたいが、その人は普段から全く接点がなく、学校内で見たことがある程度の人」「普段は全く接点がないのに、大学が同じだからと無理やり仲介を頼む」
など、無理やり知り合いつながりで紹介してもらうような行為は、社会人として失格です。

相手にとっては迷惑でしかありませんし、そんな迷惑なことをしてくる後輩の力になりたいなと思う人などいないでしょう。無理に知り合いつながりで紹介してもらうよりは、大学のOB・OG紹介の仕組みを利用する方が簡単です。

OB・OGに連絡しアポイントを取る

会ってもらえそうなOB・OGを見つけたら、事前に連絡をしてアポイントを取りましょう。
初めて連絡する際は緊張するとは思いますが、しっかりとマナーを守っていれば大丈夫です。
紹介された時に教えられたのが電話番号だけだったのであれば、仕事中や夜遅くなどの時間帯を避け、常識的な時間帯に電話を入れます。留守番電話になったら、所属していた大学と名前、要件を手短に入れましょう。

メールアドレスもわかれば、そちらにあらかじめ要件と所属、名前を書いたメールを出しておくのが無難です。そこに、連絡先もしっかり記載しておきましょう。会うことができる日時や時間帯を記載しておけば、スムーズにアポイントが取れます。

お礼のメールや電話をする

訪問が終わったら、必ずお礼のメール、または、電話を入れましょう。メールの文面は定型的なものではなく、聞くことができた話などを踏まえて、感謝の気持ちが伝わるような文面にしてください。社会人の礼儀として、お礼のメールや電話は必ず忘れないで出してくださいね。

まとめ

OB・OG訪問のメリットは、企業のことがわかり、しかも、社会人としてのマナーも学ぶことができる、とても有意義なことであることがわかっていただけたと思います。

先輩としても、自分が就職活動をした時のことを思い出し、後輩の力になりたいと思っているはずです。忙しい仕事の合間を縫って対応してくれる先輩に失礼のないように、社会人としてのマナーを守って話を聞くようにしましょう。

最初は大変かもしれませんが、得られることはかなり大きいはずです。

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⇒新卒でも転職サイトは利用できる?使い方次第で就活の勝ち組に

就活の時期はいろんな媒体を活用して、優良な企業への内定を勝ち取るため常に情報を収集してアンテナを張り巡らせておくのが良さそうです。

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