かつてインターンシップと言えば、学生が社会体験の一環として無給で行うことが多かったものですが、最近では給料を受け取りながら働く有給インターンが増加しています。有給インターンは学生や企業にとってどのようなメリットがあるのか気になりますね。

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有給インターンシップとは?他インターンとの特徴を比較
大学生を対象にしたインターンシップには大きく分けて2種類あります。
短期インターンシップ
長期インターンシップ
それぞれのインターンには有給のものと無給のものがあり、時給が発生するインターンのことを有給インターンシップ・時給が発生しないものを無給インターンシップと呼んでいます。
いずれのインターンシップの対象は大学生のみです。


短期インターン:無給のことが多い

セミナー・見学型
期間:1~数日
内容:会社見学の延長のような感じで会社説明や実際の社員との交流などをセミナー形式で行います。
プロジェクト・ワークショップ型
期間:1週間~2か月程度
内容:決められたプロジェクトに現役の社員と一緒に取り組みます。5~10人の学生と現役社員でチームが組まれますので現役社員のサポートの元その会社のプロジェクトを体験することができます。
そこで成果があった学生には会社から声がかかることもあり、最終面接を受ける権利や内定につながる場合もあります。

1日から数日なら気軽に行けるから、まずは短期からはじめようかな。
短期でも給料はもらえるの?

プロジェクト・ワークショップ型のインターンでは交通費などが支払われる場合もありますが基本的には職業体験という位置なので給料は支払われないことが多いです。
長期インターン:有給のことが多い
長期インターンは、実際に社員とともに会社の業務に携わり一緒に仕事をする形式です。
期間:特に決まっていない
内容:実際に入社した場合と同じように業務に携わります。実際の業務を経験してみたい人や社会経験・スキルアップを希望している人には最適です。
説明会や職業体験では得られないものが得られるでしょう。仕事ぶりが評価されるとそのまま会社からお声がかかることも!

有給インターンと無給インターンの違い
同じインターンでも有給と無給では内容に差があります。
無給インターンは会社説明や職業体験などの生産性のないものになります。

逆に実際の業務に関わり生産性のある仕事をする場合は有給になることが多いです。実際の業務にかかわるので長期インターンが有給のことが多いですが、期間が1か月程度の短期インターンでも内容が生産性のある仕事をする場合は有給インターンである場合もあります。
インターンとアルバイトの違い
有給インターンとは学生が一定期間企業でお金をもらいながら実務を経験することを言います。反対にこれまで一般的だった無給で働くインターンを無給インターンと呼びます。


アルバイトは人手不足で円滑に業務を行えない際に、労働力確保のために募集するものですが、インターンは今後の学生のスキルアップを期待して社に迎え入れているのです。
アルバイトは労働を行っていることから、労災保険に加入することができますがインターン生はあくまで就業体験を行う人であるため、労働保険には加入できません。こういったところにも
両者の違いがあると言えます。
アルバイトは年齢層が広く学生から40、50過ぎの人まで働いていますが、インターンは大学生のみが対象であることも違いのひとつです。
また労働形態は週1日のみであったり、1日8時間フルに働いたりと職場によって異なりますが、大学生は学業があることを考慮してくれる場合がほとんどです。
なぜ有給インターンが増えているのか?企業のメリットとは?
アルバイトとインターンの違いは前章で説明した通りですが、インターンもアルバイトと同様に労働とみなされる業務を任せられることがあります。しかし無給である場合、インターンに生産活動をさせることは違法です。
実際にインターンとして有名ホテルに赴いていた学生が皿洗いや販売業務を無給でさせられて、事件になったこともありました。しかし生産活動にあたる業務とそうでない業務の区別は非常に難しく、採用する企業の悩みの種になっていました。

学生も給料を支給されていることために、仕事に対して責任感を覚えるようになり、生産性の高い働き方を考えるようになります。企業としてもインターンが高い生産性をあげてくれれば効率性が高まっていいことづくめです。

学生にとっての有給インターンのメリット

これまで常識とされていた「インターン=無給」という考えがなくなり、インターンを前向きにとらえられる学生が増えるでしょう。
有給インターンでは与えられる仕事の責任が重いことから時給も高額になりがちで、2,000円以上支給するという会社も少なくはありません。給料が支給されることで仕事の幅も広がり、さまざまな業務を覚えられます。
無給の場合は生産活動ができないため、どうしても単調な事務作業ばかりになりがちですが営業や制作など仕事の肝に関する部分を体験することができ、より有意義なインターンになるでしょう。
有給インターンを募集している企業にはどんなところがあるの?
有給インターンを募集している企業は誰もが知る大手企業から新興のベンチャー企業まで幅広いです。有名どころではLINE株式会社やITサービスを行うDeNAが短期の有給インターンを採用しています。

株式会社ジャストシステム
株式会社ジャストシステム
上場企業であるジャストシステムではIT教育サービスを行っています。学生インターンは土日のみの就業が可能で、日給は1万円程度支給されます。
任せられるのは体験イベントの運営です。インターンのチームでイベントを成功させるための企画を考えたり、目標を定めたりする業務を行う必要があります。
株式会社エレファントストーン
株式会社エレファントストーン
映像制作会社であるエレファントストーンでは有給インターンで映像制作に関わることができますよ。普段なかなか見られない映像業界を知ることができるので、
メディアに興味のある大学生やマスコミ志望者にはおすすめです。マーケティングリサーチを行ったり営業活動を行ったりと仕事の幅は広く、大変刺激的なインターンになるでしょう。
有給インターン(インターンバイト)を希望する人におすすめのサイト


有給インターンを専門に取り扱っているWebサイトを紹介します。
ゼロワンインターン
日本最大級のインターンシップ求人サイトである「ゼロワンインターン」。長期の有給インターン求人が豊富なので、しっかりと働きたい人にはおすすめです。
ゼロワンインターンの最大の魅力と言えば、就業3か月後に頑張った人にのみ与えられる推薦状。社長自らがあなたの仕事ぶりを評価してくれるため信憑性が高く、就職活動の役に立つこと間違いありません。
推薦状を見た企業から特別選考ルートが届いた例も存在します。
キャリアバイト
有給インターン求人の掲載数No1を誇るサイトです。東京・神奈川・千葉・関西・九州・東北と多方面の求人を取り上げているので、地方在住の大学生にもおすすめです。
エンジニアの求人が多いところも特徴です。
JEEK
東京や大阪の大手企業やベンチャー企業など幅広い企業を掲載しているのが「JEEK」。見事インターンが決まればお祝い金が出るといううれしい特典つきです。営業や事務に始まり、マーケティングやエンジニア、デザイナーなど
スキルを活かせる求人が充実しているので、自分に合ったところを探せます。
インターンバイト
インターンバイトは、関西圏・関東圏が中心の有給インターンサイトです。
アルバイトよりも時給がいいので、中にはアルバイトを辞めて有給インターンのみで就活を行っている方もいます。さらに、インターンバイトはインターン先が決まると5000円のお祝い金ももらえるます。
就職したい業界が決まっている学生には、長期有給インターンで稼ぎながら就活、楽しい学生生活も送れそうですね。
有給インターンとはまとめ
有給インターンを行うことで、学生は企業や社会を見る目が養われるようになり就職に失敗する確率がぐっと低くなります。しかもお金がもらえるというところが魅力ですよね。
早い人だと大学1年生から有給インターンを始めています。気になる人は、サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。