就活と言えば面接のような対面での活動をイメージしがちですが、面接を受けるにがまずエントリーシート(ES)による書類審査を通過する必要があります。
面接と違って書類だけで自分をアピールする必要があるので、簡単なようで難しいのがエントリーシートです。
今回の記事ではそんなエントリーシートの書き方について紹介していきます。
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就活生必見のエントリーシート(ES)の書き方!
就活を始めた最初の難関とも言えるのが、エントリーシートです。まずは、エントリーシートの書き方から見ていきましょう。
まずは自分と似たスペック・経験の先輩のES情報を集める
いきなりエントリーシートを書くと言っても、何を書けば良いか見当も付かないでしょう。
まずはどのような事を書くかをイメージすることが重要なので、他の人が実際に書いたエントリーシートを見る事が第一歩です。
書く内容は人それぞれですが、大学や学部などの出来るだけ自分と近いスペックの人のエントリシートの方が、より身近に感じられるでしょう。
伝えたいポイントを厳選する
実際のエントリシートを見て雰囲気を感じたら、次は実際に書く内容を考えていきましょう。
多くの企業のエントリーシートではある程度フォーマットが決まっており質問に対して答えていく形式なので、何もない状態から作り上げて行く訳ではありません。
そういう意味では聞かれている事に対して答えれば良いので簡単そうに見えますが、そうではありません。
ここで注意したいのが、「何を伝えたいかを」を厳選して明確にする事です。例えば応募動機が「働きがいがあって自分も成長できそうだし、社員の方もやさしくて社会に貢献出来る」では、何を言いたいのか伝わりません。
これは多少極端な例ですが、このような時には箇条書きで整理する事が有効です。
- 働きがいがある
- 自分も成長出来そう
- 社員の方がやさしい
- 社会貢献出来る
このように4つのポイントが混じっており分かりにくいです。この中でどれが応募動機としてより正しいか、自分の中で順位を付けてみましょう。そして一番順位の高い1点のみについて、何故そう思ったのかを説明することで伝わりやすい文書が書けます。
企業側の立場で書く
伝えるポイントが絞れたら、次はその内容について掘り下げていきましょう。例えば先ほどの例で「自分も成長出来そう」という事を伝えたい場合、このままでは企業側も何をどう成長出来るのか全く分かりません。
ただ成長出来そうと伝えるよりも、具体的にこういうスキルを身に付けたいと伝えた方が良いです。
例えばSEを目指している方であれば、「御社の得意としているゲームアプリの開発に携わり、ゲーム開発のスキルを身に付けたい」と伝えた方が、企業側から見ても具体的な仕事をイメージしている事が伝わるので印象が良いです。
エントリーシートは自分の言葉で書くことが大事ですが、このように企業側の立場になってどう感じるか、を意識しながら書くようにしましょう。
誰が見ても分かりやすく書く
書く文章も分かりやすく、誰が読んでも内容が伝わる文章にする必要あります。
エントリーシートを書いていると修正に修正を重ねて、また書いている内に新しく書きたい事を思いついたりして、いざ完成すると結局何が言いたいのか良く分からない文章になってしまっているケースは少なくありません。
誰が見ても分かりやすい文章にするコツの一つに、結論から先に伝える事があります。
例えば自分の強みを伝える際の文章を考えてみましょう。
わかりやすい例
学生時代のサッカー部でのキャプテン経験を通じて培ったリーダーシップを伝えたいとします。
この際に「私は学生時代、サッカー部のキャプテンを務めていた経験があり、そのためリーダーシップには自信があります。」と言うよりも、「私の強みはリーダーシップです。何故なら、学生時代にサッカー部のキャプテン経験があるからです。」と書いた方が分かりやすいです。
社会人になると上司やお客様へ業務の進捗報告をする機会は多く、出来るだけ短い時間で相手に伝えるためにも結論から先に言う癖は、今の内から身に付けておくと良いでしょう。
エピソードを書くなら具体的に
エントリシートを書く際には、具体的なエピソードを添える事も心掛けましょう。例えば先程の自分の強みを伝える場面で考えてみましょう。
「私の強みはリーダーシップです。何故なら、学生時代にサッカー部のキャプテン経験があるからです。」と書きましたが、結論から言っているので内容は分かりやすいですが、やはりインパクトは弱いです。
しかしこの文章に一つエピソードを添えるだけで、読む側の印象は大きく変わってくるでしょう。
エピソードの例
先ほどの文章に「チームとしての一体感を出すために、特に後輩部員とのコミュニケーションは積極的に心がけており、毎日一言の声掛けを徹底していました。」と添えるだけで、読む側の印象は大きく変わります。
このようにエントリシートで何かを伝える際には、それを裏付けるような具体的なエピソードを添えると良いでしょう。
エントリーシート(ES)の書き方で人事や企業が見るポイント
文章の作成能力
文章が読みやすいかどうかは、見られていると考えておきましょう。文章能力と聞くととても難しい事にように感じますが、あまり構えることなく読みやすい文章になっているかどうかを意識しましょう。
段落や句読点の位置、誤字脱字といった基本を押さえるだけで読む側の印象は大きく違います。
これに加えて先ほど説明した、伝えたいポイントを整理しておくだけである程度読みやすい文章になるでしょう。
情報伝達能力
誰が見ても分かりやすく伝わる文章になっているかも重要なポイントです。
ここでの対策は先ほども説明した、「結論から先に伝えること」と「具体的なエピソードを添えること」の2点を意識しておくことです。
具体的なエピソードを添える際にも数は絞って基本は一つ、どんなに多くとも二つにしないと読む側は億劫に感じてしまうので注意しましょう。
客観的なスペック
学生本人の客観的なスペックも、エントリーシートではチェックされているでしょう。大学名や学部、保有資格やスキルなど、企業によって様々な着眼点で見ています。
客観的なスペックは今更どうしようもない点ではありますが、自分では気にしていないような経験も見る人によっては貴重な経験に写る場合もあります。
これまでの経験や資格などを一度棚卸をして整理しておくと良いでしょう。
実際に会ってみたいと思える人材かどうか
何百人というエントリーシートの中から実際に面接まで進めるかどうかは、採用担当者に会ってみたいと思われるかどうかです。
どのような人物に会いたいと思うかどうかは採用担当者によっても違いますが、文書が乱雑だったり読みにくい内容であれば多くの人は会ってみたいとは思わないでしょう。
ここまでお伝えしてきた、分かりやすく伝える文章を書くことがまずは第一歩です。
エントリーシート(ES)の例文
エントリーシートを書く際には、出来るだけ多くの文例を見て勉強する事も重要です。
良い文例だけでなく、悪い文例も合わせて紹介していきます。
良い例文
結論を先にいう事と、定量情報を織り込む
趣味や特技に関する質問です。まず結論から先に述べているので分かりやすく、また11年間続けて8段まで取得したという定量情報を織り込むことで、より伝わりやすい文章になっています。
具体的な数字を示して伝えることは、エントリーシートでは重要です。
志望動機は何故その会社が良いかを明確にする
志望動機は、何故その会社が良いのかを明確にしましょう。
また入社した後、どのような仕事をしたいのかを出来るだけ具体的に述べることがポイントです。実際の仕事をイメージするのは難しいのですが、店舗見学や企業分析が役立ってくるでしょう。
具体的なエピソードを添える
特に強みや自己PRは具体的なエピソードを添えることで説得力がアップします。
この例のように、どこが課題かを考え、それをどうやって解決し、結果どうなかったかを論理的に説明しましょう。ここで意識したいのが大事なのは結果でなく、「どのように取り組んだか」のプロセスなので、意識して書きましょう。
悪い例文
結論は後回しだと伝わりにくい
結論が後回しになっており、定量情報もないので全体的に文章がぼやけています。
また句読点が使われていないため、とても読みにくく感じてしまいます。適切な句読点を入れて、出来るだけ短い文章に区切るようにしましょう。
どこの企業でも使える志望動機は避けよう
この文章では接客の仕事をしたい事は分かりますが、なぜその会社を志望したのかが伝わりません。
また入社後の仕事のイメージもあまり具体的ではなく、採用担当者からすれば本当に志望しているのかどうか熱意が伝わらないでしょう。
同業他社ではなく、その会社が良い具体的な理由を書くようにしましょう。
話し言葉には気を付けよう
上記の例では、「いっぱい」や「だんだん」のような話言葉が入っています。
「多数」「徐々に」が文章では正しいので、エントリーシートでは気を付けましょう。
またエピソードを添える際にはどう考え、どう行動したかを具体的に話しましょう。上記の例ではどのように行動したのかが伝わらないので、全体的に分かりにくい印象を受けます。
エントリーシート(ES)を書く際の注意点
続いてエントリーシート書く際に、気を付けておくべき点を紹介していきます。
コピペは絶対禁止
これは肝に銘じておくようにしましょう。最近では転職サイトも数多くあり、エントリシートの文例も簡単にネットで見つけることが出来ますが、書き方を参考にしても同じ文章を使うのは良くありません。
エントリーシートに記載した内容は面接時の話題になる事も多いので、自分で考えた事を自分の言葉で伝えることが重要です。
話し言葉は使わない
先程も説明したように、話し言葉には注意しましょう。普段あまり気にしないで使っている言葉であっても、文書になると違和感のある単語も多いです。
「やっぱり」は「やはり」、「全部」は「全て」と言うように書くのがエントリシートの基本です。慣れるまでは身近な社会人に見てもらうなどして、添削してもらうと良いでしょう。
顔文字や記号は使わない
話し言葉と同様に顔文字や記号もエントリーシートでは使ってはいけません。
普段SNSでのやり取りに慣れている今の方にとっては、顔文字や記号は自然に出てしまうかもしれませんが、これも社会人では使いません。
「!」のような記号でもエントリシートのような文書では使わないので注意しましょう。
目立つ余白がないよう8割は埋める
ダラダラと長く文章を引き延ばす必要はないですが、あまり短すぎるのもよくありません。
いくら文章を完結にまとめたとしても、あまりに余白が多いとやる気はないようにも見えてしまうからです。少なくとも全体の文字数の8割程度を埋めるようにして文章を考えるようにしましょう。
誤字・脱字はゼロにする
誤字脱字にも気を付けましょう。長い文章を書いているとどうしても一つや二つ、誤字脱字で出てしまうので最期に何度も読みかえす事が重要です。
また読み返す際には、誤字脱字だけでなく先ほども紹介した話し言葉や、句読点の位置に違和感がないかも合わせてチェックしましょう。
エントリーシート(ES)の書き方でよくある質問
趣味・特技欄は何を書けばいい?
趣味・特技欄は、意外と書く内容に困る方は多いのではないでしょうか。
スポーツなどの自慢出来るような趣味や特技があれば良いですが、特に書くような特技が無かったり好きな事はあっても書きにくいような内容の場合もあるでしょう。
しかし趣味・特技は回答そのものよりも、それに対する回答を通じて人物を知りたい場合が多いので、ありのままを書くのが一番です。
特に趣味が無い、という方でも「読書」や「映画観賞」でも問題ありません。ただ面接時話題にはなる可能性は高いので、「最近読んだ本」や「その本のどのような部分に共感出来たか」などの回答を準備しておきましょう。
またいくら好きな事であっても公序良俗に違反するものや、応募企業のイメージと合わないものは書かない方が無難でしょう。例えば銀行に応募するのに、趣味がパチンコ・競馬ではあまり良い印象を持たれません。
「リーダーシップの経験を教えて」とあるがリーダーの経験がないです
リーダーシップと聞くと、部活の主将やバイトのリーダーをイメージしてしまいがちなので、自分には経験が無いと思う方も多いでしょう。
しかしそこまで構えて考える必要はなく、後輩や自分より年の若い人たちと接した経験を思い出してみましょう。
主将まではやっていなくても、サークルの後輩に何かを教えたり、アルバイトで新人を教えたりした経験はあると思います。
友人同士の旅行の幹事であっても、立派なリーダーの経験です。聞きたいのは「何をしたか」ではなく、リーダーとしてどう考えてどのようなプロセスを踏んだか、なので自信を持って書くことが重要です。
書けるようなエピソードがありません
これもリーダー経験と似ていますが、採用担当者が聞きたいのは「何をしてきたか」ではありません。
特筆すべきエピソードが無いからといって人間として劣っている訳でもないし、採用側もそこを期待している訳ではないです。
普段の何気ない生活の中で「どこに課題を感じ、そのようなプロセスで解決したか」を話せるきっかけはあるはずなので、その点に重視を置いて考えてみると良いでしょう。
エントリーシート(ES)の書き方まとめ
就活の最初の一歩とも言えるのがエントリーシートで、エントリーシートでの書類選考を通過しなければ面接にも進めません。
しかし初めてエントリーシートを書く方は自己PRや志望動機など、何を書けば良いか分からない方も多いでしょう。良いエントリーシートを書くには先輩達の例文を参考にする事が重要です。
出来るだけ多くの例文などを参考にして、今回の記事を参考にしながら自分の言葉でき書き上げるのが一番の近道です。
エントリーシートに書く内容に困るケースを想定して、事前にインターンなどに取り組んでおくのも良いでしょう。これから就活を始める方は、ぜひ今回の記事を参考にして下さい。
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