転職先として人気が高いIT業界。その中でも、特に好条件のSEは未経験から転職を希望する人が年々増加しています。
そこで未経験からSEに転職するなら知っておくべきポイントや、転職の方法などを紹介しますので参考にして下さい。
目次【クリックして移動できます】
未経験からSEに転職するなら知っておくべき5つのポイント
未経験からSEに転職するなら、以下の5つのポイントは知っておきましょう。
- 転職しやすいのは20代まで
- SEの具体的な仕事の内容
- SEの平均的な労働・残業時間
- 出身や性別よりとにかく実力が重要になる
- 一人で転職をするのはかなり難しい
では、ひとつずつご説明していきます。
転職しやすいのは20代まで
未経験でSEとして転職が可能なのは20代、特に25歳くらいまでが有利です。
IT業界は進歩が激しく、SEは常に新しい技術や知識を吸収する必要があります。若い人ほど柔軟に対応できるため、20代なら未経験でも採用のチャンスが大きいのです。
また、厚生労働省は若者の雇用機会を拡大するために、学校を卒業して3年程度の人は新卒枠で採用するように「青少年雇用機会確保指針」で促しています。
25歳と言えば、学校を卒業して3年程度の年齢なので、この指針に該当します。さらにプログラミングの技術や知識があれば、より有利になるでしょう。
参考:厚生労働省「青少年雇用機会確保指針」
30代以降も転職は不可能ではないが厳しくなる
30代以降でもSEへの転職はまったく可能性がないわけではありません。しかし、SE未経験の場合は、かなり厳しくなるでしょう。
20代なら会社が研修して未経験者を育てるということがありますが、SE未経験の30代を採用して育てようという企業は少ないのが現実なのです。
もし30代で未経験でもSEになりたいと思うならば、プログラミングを勉強したり、派遣社員で経験を積んだりといったプロセスを踏むことをおすすめします。
なお、プログラミングのスキルがなくても、応募先企業と同じ業界でなんらかの経験がある人は、その実績を評価して採用される可能性があります。
詳しくは転職支援サービスのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
SEの具体的な仕事の内容
一口にSEと言っても、さまざまな種類があります。ここでは主なものをご紹介します。
SEの種類 | 業務内容 |
---|---|
組込系エンジニア | 電化製品や自動車、スマートフォンといった製品の機器、エレベーターなど産業用の機器に組み込まれているコンピュータプログラムのシステム開発を行う |
制御系エンジニア | ロボットや工場の機械などが正しく動くようにシステムを作る仕事で、システムの自動化などをめざす |
業務系エンジニア | 社内の労務管理システムや給与システムなどを開発、管理する。顧客企業の課題に見合ったシステムを提供することが重要 |
Web系エンジニア | Webサイトの設計や管理などを行う仕事で、サイトの見た目やユーザビリティを考える、データベースの管理などを行う |
アプリケーション開発エンジニア | 業務用アプリケーション、スマートフォン用アプリケーション、PCなどのWebで使うアプリケーションのシステム開発や管理を行う仕事 |
それぞれのSEは、次のような流れで仕事を行います。
- 要求分析・要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- テスト
- システムリリース
要求分析・要件定義
クライアントの要望を聞いて、システムの全体像を考え、決定します。
クライアントへのヒアリングからどんなシステムを望んでいるのかを正確に把握し、分析する力が必要です。
さらにそれをシステムの機能に落とし込んでいきます。
落とし込みが完了したら、仕様書としてまとめて次の基本設計の工程に進みます。
基本設計
要件定義で決まった企画を、クライアントに見える形にしていく工程です。
具体的には制作するシステムのデザイン、Webの画面やアプリでのボタンの配置などのサンプルを作成します。
また、どんな機能が備わっているのか、操作性や表示なども見える形にして提示します。
詳細設計
基本設計で決まった内容をより細かく具体的に設計していきます。クライアントの目には見えない部分の仕様を考え、どうプログラミングして作動させるかなどを設計していきます。
設計が完了したら「詳細設計書」を作成し、これをもとにプログラマーがシステムの開発に入ります。
テスト・評価
システムができたら、設計通りに作動するかどうかをテストします。
システムに不具合があれば修正が必要です。その際にプログラマーに指示を出すのもSEの仕事です。
システムリリース
システムに問題がなければ、クライアントに納品されシステム運用が始まります。納品時には使い方をレクチャーし、運用後の管理やメンテナンスなどもSEが行います。
運用後もSEはトラブルがないかを管理し、稼働後に不具合が起きた場合の保守対応なども行います。
ここまでが一般的なSEの仕事内容となります。
SEの平均的な労働・残業時間
SEなどIT関連の職場は残業が多く、長時間労働というイメージがあるかも知れません。
しかし、厚生労働省が実施している「賃金構造基本統計調査」(令和元年)によると、SEの1ヶ月の所定内実労働時間数は156時間(男性156時間、女性152時間)、1ヶ月の平均残業時間は14時間(男性15時間、女性11時間)になっています。
1ヶ月の出勤が20日とすると、SEの1日の労働時間は約7.8時間、残業は1日1時間にも満たないことがわかります。
また、産業別の月間実労働時間数(厚生労働省 令和元年)を見ると、残業が多いのは運輸業・郵便業で月間23.3時間、製造業は16.7時間ですが、情報通信業は15.6時間となっています。
働き改革でブラック企業は減少
SEの残業時間は意外と少ないと思われたのではないでしょうか?
確かに以前はSEも残業が多い職種で、平成13年の賃金構造基本統計調査の結果を見ると残業時間は平均23時間(男性23時間、女性21時間)でした。
それがここまで改善されたのは、IT業界が働き方改革に取り組んだからです。
参考:厚生労働省「IT業界の働き方・休み方の推進」
とは言っても、会社の規模や請け負っているプロジェクトの内容によって業務量や残業時間が違ってきます。
SEへの転職を考える際には、残業の有無や有給休暇が取りやすいかどうかなどをよく確かめることが大切です。
出身や性別よりとにかく実力が重要になる
結論から言うと、SEの転職に関しては出身大学や学部、専攻などはあまり大きな問題にはなりません。また、男性が有利ということもなく、女性でもSEとして活躍している人がたくさんいます。
それは言い換えれば「実力がモノを言う世界」ということになります。とは言っても未経験では実力がないのは当然です。それでもIT業界は人材不足なので、やる気のある若い人を採用して育てていこうとしています。
求人票に見る学歴や出身の状況
例えば転職支援サービスの「doda」のSE未経験者の求人を見てみましょう。
「未経験歓迎のシステムエンジニア/定着率9割以上/20代活躍中」という東証1部上場企業のSEの求人です。
未経験者でも約1.5ヶ月の研修をして、業務に就けるようにしています。
対象となる人材には「高卒以上、32歳以下、職種・業種未経験歓迎、第二新卒歓迎、文系・理系は問いません」とあります。
業界未経験でもOK、文系でもOKで、「一生もののスキルを身につけたい方・スペシャリストとして活躍したい方は未経験でも積極的にご応募ください!」とあるように、学歴や出身は問わず、やる気がある人を求めていることがわかります。
SEになるには専門知識が必要ですが、やる気を持って取り組む人は企業も応援して育ててくれるところが多いので積極的に応募してみるといいでしょう。
一人で転職をするのはかなり難しい
IT関連、特にSEの求人は多いものの待遇や条件は千差万別で、一人で転職活動をするのはかなり大変です。
「求人票にはいいことばかり書いてあったが入社したらブラック企業だった」ということになっては困りますよね。
また、自分の強みをどうアピールすべきかといった問題も、SE未経験の人にとっては大きな悩みになるでしょう。
未経験でSEに転職を希望する人は転職支援サービスを利用するのが絶対におすすめです。
おすすめは未経験向きSE求人の多いdoda
多くの転職支援サービスがありますが、その中でも当サイトがおすすめするのは「doda」です。
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未経験からSE転職におすすめの言語
SEとして働くには、プログラミング言語を学ぶ必要があります。
それぞれの現場によって求める言語が異なりますが、これから学ぶならニーズが高く、初心者でも学びやすい言語を選ぶことが重要です。
おすすめの言語をいくつかご紹介しましょう。
Ruby(ルビー)
Ruby(ルビー)は日本人が開発したプログラミング言語で、「わかりやすい構造」をコンセプトに作られています。そのため、構造がとてもシンプルで、文法もわかりやすいものになっています。
Ruby(ルビー)はSNSのシステムやiPhoneやAndroidのアプリ開発にも使われるものなので、今後もニーズがあると考えられます。
教科書が市販され、初心者でも独学できるほどわかりやすい言語なので、まずはRuby(ルビー)から取り組んでみるといいでしょう。
PHP
1995年にリリースされたプログラミング言語で、世界中で使われています。WebサイトやWebアプリの作成に使用されるもので、業務システムの構築などにも役立ちます。
プログラミング言語に詳しい人には「やや古くさい」と言われますが、これからSEとして頑張ろうと思っている人は学んでおくといいでしょう。
広く使用されている言語なので、教えてくれる人や参考になるサイトが多いという点も初心者にはありがたいポイントです。
Python(パイソン)
Python(パイソン)はIT業界の中でも人気がある言語で、少ないコードでプログラムが組める点が大きな特徴です。
InstagramやYouTubeなどに使われていて、ゲーム制作、AIなど機械学習の場面でも役立つ言語です。
今後、AIはますますニーズが高まるので、SEをめざす人はPython(パイソン)を学んでおくといいでしょう。
まだ日本人の中ではマスターしている人が少ないので、これからどの言語を学ぼうかと検討している人にはおすすめです。
Javasclipt(ジャバスクリプト)
Javasclipt(ジャバスクリプト)はWebサイト制作には欠かせない言語で、特に動きに関する指示を出します。
Webサイトはサイトの構造を作るHTML、デザインを構成するCSS、動きを構成するJavascliptの3つが主に使われています。Javascliptはなくてはならない言語なので、マスターするといいでしょう。
Swift(スウィフト)
Swift(スウィフト) はAppleが2014年に開発した言語で、iOS、Mac、AppleTVなどのアプリ制作に使用されています。Apple社の製品向けですが、Windowsでも使用が可能と言われています。
今までMac向けのプログラミング言語としては「Objective-C」が有名でしたが、使いづらいという欠点がありました。それに代わってSwift(スウィフト)が主流になっています。
Swift(スウィフト)は初心者でも扱いやすい言語で、なおかつ今後もiPhoneやMac製品のシェアは伸びると考えられるので、アプリ開発をめざす人におすすめです。
ここまでは初心者でも比較的取り組みやすい言語ですが、以下は難易度が高いものになります。それでもニーズはあるので、慣れてきたらぜひ挑戦してみましょう。
Java
Javaは1995年にリリースされた言語で、サーバーサイドで使用されています。製造分野や自動車、公共機関など幅広い業界で役立つので、SEの中でも学んでいる人が多い言語です。
次にご紹介するC言語と似た構文なので、一緒に勉強するのもいい方法です。
C言語
C言語は1972年に開発されたプログラミング言語で、汎用性が高いことから幅広い分野で使われています。
小さなものではスマホアプリから大きなものでは宇宙開発まで活用の幅が広いので、常に高いニーズがあります。
難しさはありますが、歴史がある言語なので参考書や参考サイトが多い点がメリットです。
また、他のプログラミング言語の基礎にもなるので、C言語を勉強すると他の言語も理解が深まるでしょう。
未経験からSE転職におすすめの資格
SEになるために資格は絶対に必要というわけではありませんが、取得しておくと有用な資格がいくつかあります。
以下では未経験SEが取得したい国家資格とベンダー資格(民間資格)を紹介していきます。
ベンダー資格の中には古くなって現場では通用しないものもあるので、まずは比較的難易度が低く、SEをめざす人が取得しておきたい国家資格を取得するといいでしょう。
資格名 | 国家資格/ベンダー資格 | 難易度 |
---|---|---|
基本情報技術者試験 | 国家資格 | ★★☆☆ 情報処理技術者試験制度のスキルレベル2 |
応用情報技術者試験 | 国家資格 | ★★★☆ 情報処理技術者試験のスキルレベル3 |
システムアーキテクト試験 | 国家資格 | ★★★★ 情報処理技術者試験のスキルレベル4 |
ネットワークスペシャリスト試験 | 国家資格 | ★★★★ 情報処理技術者試験のスキルレベル4 |
データベーススペシャリスト試験 | 国家資格 | ★★★★ 情報処理技術者試験のスキルレベル4 |
ORACLE MASTER(オラクルマスター) | ベンダー資格 | ★~★★★★ ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4段階 |
Linux技術者認定資格 | ベンダー資格 | ★~★★★☆ レベル1~レベル3まで |
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は経済産業省が認定する国家資格で、コンピュータ科学基礎やコンピュータシステム、ネットワーク技術やデータベース技術、コンピュータ言語のプログラミングに関する問題などが出題されます。
情報処理技術者試験としては次にご紹介する応用情報技術者試験と並んで日本でもっとも歴史がある資格です。
今までは理系大学出身者の受験が多かったのですが、近年は文系出身の受験が目立っています。それだけSEをはじめIT関連のすそ野が広がり、幅広い人が参入していることがわかります。
SEをめざすなら、最初に取得しておきたい国家資格だと言えるでしょう。
試験は年2回実施されていますが、合格率は15%~20%で決して楽に取得できる資格ではありません。プログラミング言語の勉強と並行して取り組むといいでしょう。
応用情報技術者試験
基本情報技術者試験の次にめざしたい国家資格が、応用情報技術者試験です。こちらも経済産業省が認定する資格で、出題範囲が広い上に記述式の問題もあるため、しっかり勉強しないと合格できません。
学生で受験する人は少なく、IT関連の仕事に就いてから取得をめざす傾向にあります。
合格率は20%前後で難関資格であることに変わりありませんが、それだけに資格を持っていると転職に有利になることは間違いないでしょう。
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は上級SEが対象の国家試験で、合格率は10%とかなり低くなっています。
受験する人は基本情報技術者試験・応用情報技術者試験の合格者で、それだけに問題もかなり難しい構成になっています。小論文も出題されるので、しっかり勉強する必要があります。
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークの企画から要件定義、設計、構築、さらに運用や保守に至るまでのエンジニアとしての力があると認定するための国家資格です。
昭和63(1988)年に始まった歴史ある資格で、今も社会から高く評価されています。
難易度が高く、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験に合格した人が受験するという位置づけです。
データベーススペシャリスト試験
SEの業務の中でも、特にデータベースに関する専門的な技術や知識を認定する国家資格です。
ネットワークスペシャリスト試験と並んで社会的に高く評価されています。難易度は高く、後にご紹介するベンダー資格のオラクルマスターのプラチナ(最上位)と同等と言われています。
取得しておくと、転職で非常に有利であるとともに現場でも役立つでしょう。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
日本オラクル社が認定している試験で、データベースに関する資格です。ベンダー資格(民間資格)ですが、業界では権威ある資格として多くの人が取得しています。
Bronze(ブロンズ)、Silver(シルバー)、Gold(ゴールド)、Platinum(プラチナ)の4つのレベルがあり、シルバー以上になると世界共通資格であるOracle Certification Program (OCP)に認定されます。
いきなり上位ランクを受験することはできないので、ブロンズから1つずつ取得してステップアップするといいでしょう。
Linux技術者認定資格(LPIC)
Linux技術者認定資格はLinux Professional Institute Certificationの頭文字を取って「LPIC」と呼ばれます。
Linux(リナックス)というシステムを扱う技術力を示す資格で、世界200ヶ国以上で試験が実施されるほど権威ある資格です。
Linuxの基本操作やシステム管理の基本などを問うレベル1からLinuxの応用やサーバ構築などを問うレベル2、さらに難易度が高いレベル3までがあります。
日本ではLPI-Japanが運営していて、日本向けの資格として新Linux認定技術者試験「LinuC(リナック)」も実施されています。
未経験からSEに転職する場合の志望動機は?
学校でエンジニアに関する勉強をしてきた人や、前職がIT業界だったという人はSEへの転職時の志望動機がスムーズに書けるでしょうが、まったく未経験の人は悩んでしまうのではないでしょうか。
志望動機として押さえておくべきポイントをご紹介します。
SEになりたいと思ったきっかけや理由
採用担当者は「なぜ今まで経験したことがないSEになりたいと思ったのか」を、知りたいと考えています。
そのとき不自然でなく、納得できるような理由を述べることが重要です。「カッコいいから憧れていた」とか「給料が良さそうだったので」などの理由はNGです。
- 営業職をしていたが、人に何かを売るよりもコツコツとPCに向き合う方が好きなので
- 前職でSEの人にお世話になって非常に助かったので、自分もスキルを身につけて役立ちたいと考えた
- 便利なアプリを使っていくうちに、自分でも作って多くの人に使ってもらいたいと思った
- ○○業界で数年働いたが、そこでシステムの重要さを感じ自分でも扱いたいと思った
SEでどんな業務をしたいのか
SEの業務は幅広いため、ただ漠然と「SEになりたい」というだけでは志望動機としては弱すぎます。SEになったらどんな業務をしたいのかを伝えましょう。
例えばアプリ開発やシステム開発、○○のシステムをもっと便利でスムーズに稼働するようにしたいなど現時点で描ける内容を具体的に伝えることが大切です。
ただ、未経験なのにあまりに大きな事を言うのは逆効果になってしまいます。「ますは基本をしっかり身につけてからだな」と思われるので、未経験らしさを意識するようにしましょう。
その会社を選んだ理由
SEを募集している会社はたくさんあり、SEが行う業務も異なります。自分がなぜその会社を選んだのかをきちんと伝えましょう。
そのときは単なる企業イメージではなく、「御社の企業理念に惹かれた」とか「御社が開発したシステムに興味を持った」などを盛り込むと効果的です。
未経験からSEになるためにどんな努力をしたのか
未経験SEを募集している会社では、入社後に研修を実施しているところが多くあります。そういった機会を積極的に活かすことは重要ですが、応募までに自分でもある程度の努力はしておきましょう。
資格取得やスクールで勉強した、派遣社員で○○の実績があるといった取り組みや経験を伝えて、それを踏まえて「御社で○○のスキルを活かしたい」とアピールしてみましょう。
未経験からSE転職に成功するポイント
未経験でSEとして転職するには、とにかくスキルを磨いて実績を積むことが大切です。そのためのポイントをご紹介します。
最初は派遣社員として実績・スキルを磨いていく
未経験者を歓迎する派遣社員の求人でSEとして働いて、実績を積む方法があります。
何年か現場で働き、その実績を元に転職する、または「紹介予定派遣」として派遣期間終了後に派遣先に正社員として雇用される前提として働く方法などがあります。
転職支援サービスが付随したプログラミングスクールに通う
プログラミングスクールの中には、カリキュラムが修了した後にIT企業にSEとして転職を仲介してくれるところがあります。
スキルは身につけたものの転職活動は自力で……となると大変ですが、学びながら転職の支援も受けられると気分的にもかなり楽になるはずです。
スクールを選ぶ際には、カリキュラムの内容や講師陣の評判などと共に転職の内定率などもチェックしておきましょう。
なお、スクールは通学だけでなくオンライン講座も充実しています。自分に合った内容を選ぶといいでしょう。
研修制度のある企業に転職する
IT業界は人材不足が続いています。そのために、SE未経験者を採用して、社内で研修をして育てていこうという会社が増えています。
「自分には経験やスキルがないから不安」という人でも、やる気があれば採用が可能です。ただし、事前にある程度の勉強をしておくこと、そして採用後も自分でも積極的に勉強する姿勢が重要です。
転職サイト・エージェントを活用する
未経験の業界に転職するには、大きな不安が伴います。そんなときは転職サイトや転職エージェントを利用するといいでしょう。
転職エージェントの登録は無料で、求人探しから応募のアドバイス、面接日の調整や条件の交渉などていねいにサポートしてもらえます。
転職活動は学生時代の就活のように時間がかけられないために、少しでも効率よく進めることが大切です
IT業界への転職に強いエージェントを利用すれば、SE未経験の人でもスムーズに進められるでしょう。
未経験のSE転職におすすめの転職サイト・エージェント
最後に、未経験でSEに転職したい方におすすめできる転職エージェントをいくつか紹介します。
doda
dodaは各業界の専門キャリアアドバイザーが転職支援を行っています。また、キャリアアドバイザーとは別にリクルーティングアドバイザーが企業の求人担当と交渉をしてくれます。
あなたの希望を聞いて、さらに適性なども考慮してピッタリの求人を紹介してくれるので、転職時のミスマッチを防ぐことができます。自分では言いにくい条件の交渉も可能なので、どんどん相談してみましょう。
マイナビITエージェント
マイナビITエージェントはマイナビグループの中でも、特にIT業界、SEに特化した転職エージェントです。
システムエンジニアの転職、インフラエンジニア、アプリ開発エンジニア、社内SEなどそれぞれの職種に応じた転職サポートを行っているのが強みです。
SEでも職種によって業務内容が異なり、転職の対策が異なるので、きめ細かいサポートが受けられます。また、非公開求人が多いのがマイナビITエージェントの特徴です。
登録は無料なので、まずは登録して詳しい内容をチェックしてみましょう。
TechAcademy
TechAcademy(テックアカデミー)は転職支援サービスが付いたプログラミングスクールです。
約1,000名の現役エンジニアがメンター(講師)として指導に当たるほか、SE未経験者向けの求人を1,000件以上保有しています。必要なスキルを学びつつ、業界の事情が知れて転職支援もしてもらえるというメリットが魅力です。
エンジニア転職保証があり、もし転職が決まらなかった場合は受講料が返還される制度もあるので、チェックしてみましょう。
未経験でSE転職まとめ
IT業界は進化が激しく、常に新しい技術や情報が更新されています。そのため、豊富な人材が求められています。未経験でもSEとして採用する企業が多くあり、採用後に社内研修で育てようという会社も存在します。
これからSEとして働きたいという人にとってチャンスが多いと言えるでしょう。
ただ、転職活動をするには業界のことやSEの仕事内容、自分はどんなことをしたいのか……などを整理しておかないと、転職後に苦労することになります。
このページでご紹介した転職エージェントを活用したり、プログラミングスクールから求人紹介を受けたりして、スムーズな転職をめざしましょう。