転職によって実現したいものは、人によって本当に様々です。
一体、人々は何を求めて転職するのでしょうか?
そこを調査していくと、そこには世代別に大きな意識の差が隠れていました。
年収なのか、それともやりがいなのか、プライベートなのか。
今回は転職に求める条件を詳しく紹介していきます。

ズバリ転職の理由は?年代別に求める条件の違い

では、冒頭でも述べたように、年代別の転職理由について分析していきたいと思います。
今回は、厚生労働省が発表している雇用動向調査結果のうち、年代別の離職理由に焦点を当ててみました。
そこから、年代別の転職理由、条件などが見えてくるだろうと考えたからです。
(定年や会社都合退職といった本人の意思以外の理由は除外しています)

早速、20代から見ていきましょう。

20代の転職者が前職を辞めた理由

1位:労働時間等の条件が悪い(20~24歳で18.6%、25から29歳で14.5%)

2位:収入が少ない(20~24歳で12.4%、25から29歳で11.2%)

3位:会社の将来が不安(20~24歳で7.7%、25から29歳で12.3%)

4位:職場の人間関係(20~24歳で10.4%、25から29歳で8.5%)

5位:仕事の内容に興味が持てず(20~24歳で6.8%、25から29歳で10.7%)

1位は労働時間等の条件となりました。2位の収入を抑えての1位ですから、労働時間や福利厚生などの待遇をいかに重視しているかがわかります。
特に最近の20代は「給与よりも余暇」「出世よりも休日」を重視する傾向にありますから、この結果も納得といえるかもしれません。
ただし、収入面も2位ですから、やはり給与は転職の優先条件として高い位置にあると考えられます。
以外にも仕事そのものの内容にたいする不満は5位。
仕事は仕事と割り切っているのかもしれませんね。
続いて30代です。

30代の転職者が前職を辞めた理由

1位:会社の将来が不安(30~34歳で12.7%、35から39歳で13.7%)

2位:収入が少ない(30~34歳で12%、35から39歳で12.2%)

3位:労働時間等の条件が悪い(30~34歳で8.6%、35から39歳で8.9%)

4位:職場の人間関係(30~34歳で9.8%、35から39歳で5.8%)

5位:仕事の内容に興味が持てず(30~34歳で7.7%、35から39歳で5%)

1位は20代とはことなり、「会社の将来性・安定性」に関するものでした。30代ともなれば結婚して家庭を持つ方や、自分のキャリア形成の場として長期的な視野を持つ方も増えます。
こういった流れの中で、所属する企業そのものを客観的に見る機会が増えるのでしょう。
こちらも2位の給与を抑えての1位です。
お金よりも大切なものは、意外と多いものなのですね。
なお、この年代でもやりがいに関するものは5位と、それほど重視されてない印象です。
最後に40代を見ていきましょう。

40代の転職者が前職を辞めた理由

1位:労働時間等の条件が悪い(40~44歳で12.5%、45から49歳で9.9%)

2位:収入が少ない(40~44歳で10.2%、45から49歳で9.9%)

3位:会社の将来が不安(40~44歳で11.8%、45から49歳で6.8%)

4位:職場の人間関係(40~44歳で4.3%、45から49歳で8.5%)

5位:能力・個性・資格を活かせず(40~44歳で4.9%、45から49歳で7.6%)

意外なことに1位から4位までは20代の離職理由と同じ並びです。
やはり、労働条件の悪さや収入の少なさ、会社の安定性については年代が変わっても不満を感じることが多いのでしょう。
しかし、注目すべきは5位の「能力、適性、資格」などに関する理由。
ここにきて、はじめて登場した転職の理由です。
年を重ねるごとに自分のキャリアに誇りや自信を持つのは自然ですから、職場とのミスマッチによって転職を決意する方が増えるのでしょう。

※参考:平成25年雇用動向調査結果の概況

年代別に最も求められる転職の条件とは?

これらの結果をふまえ、各年代別に求められる転職の条件を整理してみました。

20代…労働時間や余暇、福利厚生など
30代…会社としての将来性や安定性
40代…労働時間や待遇に加えて自分の資格や能力を活かせること

なお、給与に関するものはいずれも2位につけていることから収入も非常に重要な条件です。
また、各年代とも「やりがい」については比較的割り切っているという印象が見受けられます。
巷でよく強調される「仕事のやりがい」については、マストではないようですね。

各世代で重視すべき転職条件とは?

 

これまで紹介したデータは、あくまでも転職者本人の希望です。
しかし、ここからはそれとは別に、客観的なアドバイスとして転職時の条件を提示していきたいと思います。

まず20代から。

20代で重視すべき転職時の条件

収入、待遇などはもちろんですが、会社の「格」というものも大切です。
なぜなら日本の転職事情は「格上の会社」から「格下の会社」に移動することは可能であっても、その逆は非常に難しいからです。
会社に格付けをしてしまうことは下品かもしれませんが、業界内の立ち位置や規模によって上下関係があることは事実。
大手から中小優良企業、ベンチャーへの転職は比較的容易ですが、この逆はかなり難しいため、会社の「格」が重要になってきます。
20代のうちに、できれば大手もしくは業界内の有力企業に転職しておくというのは、将来のために決してマイナスにならない選択だと思いますよ。
その他、会社として社員教育に力を入れているか否か、自己裁量の範囲が広いか否かも重要です。
20代の経験はすべてが血肉となり、その後の人生に活かされてきます。
教育で身に着けた知見、や人を率いる経験などは、30代以降も必ず役に立つでしょう。
こういった「地力」をつけさせてくれることを条件に選ぶというのも、ひとつの方法です。

20代のあなたに読んでいただきたい記事はこちら

30代で重視すべき転職時の条件

30代は転職時でも即戦力、もしくはそれに近い働きを求められることが殆どです。
そのため、自分の知識や経験が最大限に発揮できる環境を選ぶべきでしょう。
もちろん、年収や給与カーブも大切ですが、忙しい30代だからこそ「やりがい」「働きがい」がなければ仕事は続かないのです。
場合によっては、家族の生活を考えて勤務地の選択も迫られるかもしれません。
プライベートも含めた、総合的な判断を忘れないようにしたいですね。

30代のあなたに読んでいただきたい記事はこちら

40代で重視すべき転職時の条件

40代は個人差が大きくなりはじめますから、なかなか難しい年代かもしれません。
しかし、これまでの経験を後進に伝える立場になれば、会社からの評価はぐっと上がるのではないでしょうか。
どの企業でも「メンター」となる人材が不足していますから、後進を育成できるポジションを条件にすることもひとつの方法です。
人材育成で会社から評価されれば、定年まで続く自分の確固たる地位を確立できるはずです。

40代のあなたに読んでいただきたい記事はこちら

まとめ

転職の条件は人によって本当にさまざまですが、やはりどこかで妥協が必要です。
厚生労働省の調査結果で「やりがい」が、意外に低いポジションにあることが、それを物語っているのではないでしょうか。
年代があがるごとにライフステージやライフイベントが変化し、会社だけが人生とはいかなくなるでしょう。
プライベートも含め、自分の生き方に合った会社を選ぶことが大切です。
各種転職サービスが増えている今、希望すればたくさんの求人情報に触れることができます。
できるだけ視野を広く持ち、自分の優先するものを大切にしつつ、妥協点を見極めることが重要です。

ジョブシフトなら…

あらゆる転職エージェント・転職サイトを比較して検討することができ、年代別の転職の悩みにも対応しています。転職は人生において重要なイベントのひとつ。じっくり見極める目を養いたいものです。

転職サイトやエージェントを分かりやすく比較している記事はこちら