仕事をしていると、意識していなくても自然と身体や心に疲れが溜まってしまうものです。溜まった疲れやストレスをそのままにしていると、いずれ大きな病に冒されてしまう可能性があります。心身の疲れを手軽にすばやく解消するには身体のツボ押しが効果的。今回は職種別に疲れが出やすい部位を労わるために効果的なツボ押しを紹介します。
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身体のどこが悪いのか、足裏を使ってチェックしよう!
身体が頑丈で疲れやストレスを感じないという人もいますよね。反対に悪いところが多すぎて、どこが一番悪いのかわからないという人もいます。そんな人は足裏をボールペンで刺激して体調をチェックしてみましょう。思わぬ部位を悪くしているのかもしれませんよ。
足の親指が痛い
小脳や脳幹などの脳に関するツボは足の親指に集中しています。足の親指が痛む人は、頭が疲れているのかもしれません。
土踏まずが痛い
土踏まずは胃や膵臓、十二指腸などの消化器官のツボが集中しています。土踏まずに痛みを感じる人は内臓が疲れている可能性が高いです。
左足の中央より少し上の外側が痛い
左足には心臓のツボが集中しているので、ここが痛む人は心臓の動きが悪い可能性があります。
右足の中央より少し上の外側が痛い
反対の右足には肝臓のツボが集中しています。お酒を飲む機会が多い人は気を付けましょう。
かかとが痛い
かかとには腸や生殖器のツボが集中しています。冷たい飲み物などで身体を冷やす機会が多い人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
庶務や経理などオフィスワーカーにおすすめのツボ押し
基本的に社内でパソコン相手に仕事をすることが多い人は体力的には負担が少ないように思えますが、頭や目などさまざまな部位を酷使しているのですよ。どんなツボを押さえておくべきなのでしょうか。
眠気撃退・集中力アップに効く5つのツボ
座りっぱなしのオフィスワークでは、ついつい頭がぼーっとして眠気に悩まされることがあります。そんなときには頭部と手にある5つのツボを意識してみましょう。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんの、左右の耳の延長線上と鼻からの延長線とが交わるところにあるツボです。左右の中指を当てて、頭を手のひらで包みながら中指に圧力を与えていきましょう。頭がすっきりして集中力が増します。
合谷(ごうごく)
親指と人差し指のまたの間にある骨の手前部分は合谷と呼ばれています。ここを押すと眠気がおさまるだけではなく、全身の血行が改善されますよ。
風池(ふうち)
首の後ろ側の生え際あたりに位置するツボが風池です。さりげなく刺激できるツボなので仕事中にこっそりツボ押しできますよ。脳の血行がよくなるので眠気覚ましに最適です。
労宮(ろうきゅう)
手のひらを握り締めた時に中指が手のひらに当たるところにあるツボは、ボールペンで刺激すると効果的。肩こりにも効くので、オフィスワーカーにぴったりです。怒りを鎮静化する効果もあるので、イライラするときには刺激してみましょう。
中衝(ちゅうしょう)
中指の爪の生え際から3ミリ程度外側の第一関節付近にあるツボです。親指と人差し指ではさんで強めにもみましょう。
目の疲れを癒やしてくれるツボ
パソコンやタブレットを使用する機会が多いオフィスワーカーは定期的にツボを刺激して目を休ませてあげましょう。老化予防にもつながりますよ。
承泣(しょうきゅう)
瞳の中心の下で、骨の淵にあるくぼみにあるツボ・承泣。指が手に入らないように注意して、ゆっくりと3~5秒刺激しましょう。眠気も改善されますよ。
攅竹(さんちく)
まゆ毛の鼻側のはしにあり、指でさぐったときに大きく凹んだ部分が攅竹です。両手の親指で押しては離すを繰り返しましょう。顔のむくみやたるみも良くなるでしょう。
外回りが多い営業マンが覚えておきたいツボ
一日中外回りをしたり、クライアントに気を遣ったりと何かとストレスがたまりやすい営業は効果的なツボ押しを抑えておきたいものですね。
飛陽(ひよう)
外くるぶしの後ろのくぼみに指先を当てて上にすべらせていき、筋肉にぶつかるツボが飛陽です。両手の親指をツボに当て、すねをつかむようにして3~5秒押して離す行為を3~5分間繰り返しましょう。
足の三里(あしのさんり)
足の三里はひざの下の骨の外側2㎝ほどにあるくぼみのあたりです。飛陽と同じ方法でツボを刺激しましょう。
プレゼン前に試したい!緊張をほぐすツボとは
大勢の前で発表するプレゼンや会議の前には緊張してしまうことがありますよね。そんな時には手のひらにあるさまざまなツボをこっそりと刺激してみましょう。緊張がほぐれるはずです。
内関(ないかん)
手首の内側中央から指3本分にあたる場所を内関と呼びます。指の腹を使って強めに刺激してみましょう。
神門(しんもん)
手の甲の小指の外側の線と手首が交わった所は神門と呼ばれていて、便秘の解消にも効果的なツボです。深呼吸をしながら親指で円を描くように押してみてください。
他にも眠気撃退のツボとして紹介した合谷や労宮も緊張をほぐしてくれるツボとして知られています。
不眠症を改善するツボ
ストレスがたまって不眠症に悩まされる人も多い営業職。そんな人は不眠を改善するツボを押してみましょう。
失眠(しつみん)
かかとのふくらみ中央にあるツボで、親指を使って20回程度押したり叩いたりを繰り返すと不眠が改善されます。下半身の冷えや足の疲れ、腎臓やうつの改善も期待できます。
湧泉(ゆうせん)
足の指を曲げたときにできるくぼみにあるツボで、親指を使って強く押していくと身体がリラックスします。不眠だけではなく頭痛や抜け毛にも効果的ですよ。
肉体労働が多い職場で覚えておきたいツボ
建設現場や工場での製造、配達など肉体を酷使する仕事は知らず知らずのうちに身体に疲れをため込みやすくなっています。疲れを癒やすツボを覚えて、毎日の習慣にすることをおすすめします。
肩こり帯
その名の通り肩こりを解消してくれるツボである肩こり帯は、耳たぶの上部および外側の部分に集中しています。刺激するには耳たぶを親指と人差し指ではさんで、2~3分程度もみほぐしましょう。両耳にすると効果的です。
命門(めいもん)
足腰の疲れやだるさを解消してくれるツボ・命門はちょうどおへその真裏に当たる背骨の上部分にあります。刺激するときには両手を腰にあてて、親指を重ね合わせて1分間程度押しましょう。腰椎の前後動作をするとさらに効果的です。
販売職が抑えておきたいツボとは
立ち仕事が多い販売職も営業職と同様、脚に疲れがたまりやすいもの。解消するためには飛陽や足の三里を刺激することをおすすめします。他にも第一印象が大切な販売職では美容に効果的な顔のツボを知っておきたいものです。
睛明(せいめい)
肌のハリや弾力を高めてくれる睛明は、目頭から鼻の間、骨が凹んでいるところにあるツボです。親指と人差し指でつまんで、ゆっくりと揉むように優しく押しましょう。
瞳子りょう(どうしりょう)
肌の乾燥や肌荒れ、目の周りのたるみが気になる人におすすめなのは瞳子りょうのツボ押し。目尻の約1cmほど外側の目じりのくぼみを指のはらを使って押しましょう。
迎香(げいこう)
しわやたるみ、くすみや吹き出物など顔のさまざまな悩みを改善してくれるツボ・迎香。小鼻の両脇にある、少し凹んだくぼみを顔の中心にむかって押しましょう。
四白(しはく)
顔の筋肉を和らげて小顔効果を期待できるツボ・四白。瞳の真下のくぼんでいる部分から指一本分下がったところにある四白を左右同時に5秒間ゆっくりと押しましょう。
飲食に携わる業種でおさえておきたいツボ
食品会社や飲食店など食べ物に関わる職種では、飲み食いする機会が多いため、胃や腸を悪くしがちです。どうすればいいのでしょうか。
中完(チュウカン)
おへそとみぞおちを直線で結んだ線の中間にあるツボで、胃腸の働きを改善してくれます。胃痛のほか消化不良や食あたりにも効くので軽く揉んでマッサージしましょう。
胃兪(イユ)
胃の裏付近で背骨の両側にある胃兪には胃腸の不調全般に効きます。消化機能を整えてくれるので、食欲不振や過食気味が気になるときにマッサージしてみましょう。
まとめ
現代はストレスがたまりやすい現代社会では、自分では平気と思っていても知らず知らずのうちに体調を悪くしてしまうこともあります。仕事の最中に気軽にできるツボ押しを取り入れて、ストレスを少しでも軽減しましょう。