高年収の上、世界中を股にかけて仕事をする醍醐味が味わえる魅力的な転職先の一つが「商社」です。

しかしその一方で商社はブラック企業ならぬ「ブラック職種」とからかわれることもあるぐらい「激務」として有名ですが、本当に商社は激務なのでしょうか。

この記事では商社の仕事内容や年収、激務の実態など詳しくご紹介して参ります。

商社への転職を検討している特に40代のハイクラス層必見の記事です。

今更聞けない・商社ってどんな役割を果たしているの?

商社の役割を簡単に言えば、主に製品の原材料となるものや部品などを海外の事業者から仕入れ、主にメーカーや販売者に対し供給する仲介役、もしくは販売代理店のような役割と言えます。

メーカーや販売者は、(商社が独占販売権など持っていなければ)商社に頼まなくとも原材料を供給している事業者(以下サプライヤー)へ直接働きかけ、取引きを行うこともできます。

しかし、海外に出向いていってサプライヤーを開拓し、安価に且つ安定的に原材料を供給して貰えるよう交渉することは容易なことではありません。

また、開拓できたサプライヤーが1社だけなら値上げ要求を突き付けられた場合にその条件を呑まなければならなくなったり、サプライヤーが倒産してしまえば原材料の供給が絶たれてしまったりするリスクも生じます。

そこで、登場するのが「商社」という訳です。

商社は全世界的なネットワークと人脈、商社ならではの高度な交渉ノウハウなどを有しています。

商社は交渉のプロとしてサプライヤーを世界規模で開拓することにより、国内メーカーや販売者に対し安価な部材を安定的に供給するという点で大きく貢献しているのです。

近年では事業投資家的役割が大きくなっている

サプライヤーとメーカーの仲介者的役割以上に近年重要度が増しているのが、インキュベーターとしての役割、即ち事業投資家的役割です。

商社は自社で直接商品開発や生産を行っていませんので、商品を作る側と原料などを供給する側の両者がいなくなれば経営が立ち行かなくなります。

その一方、両者の数が増え更には成長してくれれば取引量も増え、儲かることになります。

そこで商社は、例えば豊富な資源を有しているにも拘らず資金力不足で十分な供給ができていないサプライヤーなどに資金を提供することで、サプライヤーの育成と供給力拡大などにも取り組んでいるのです。

日本をはじめとした先進国が総じて低成長時代に突入している現在、東南アジアやアフリカといった発展途上国を中心とした事業者の育成が世界経済牽引の鍵となってきました。

そのため、近年では事業インキュベーターとしての役割が重要度を増しているのです。

総合商社・専門商社とは

商社は大きく「総合商社」と「専門商社」に分けることができますので、それぞれの特徴や違いについてご紹介致します。

総合商社とは

総合商社とは「総合」とあるとおり、要は特定の事業に限定せず、商社として機能できる事業があれば何でも取り組む商社のことです。

総合商社で有名な企業といえば三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅、双日、豊田通商などです。

総合商社の多くは就職企業人気ランキングにランクインしており、就職先として学生から抜群の人気を誇っています。

専門商社とは

専門商社とは、特定の商材や事業に限定して輸出入業務に取り組んでいる商社のことです。

専門商社は総合商社と比較した場合、企業知名度や就職先の人気ランキングなどでは劣るものの、日本機材株式会社や東京デリカフーズなど、東証一部上場の優良企業も決して少なくありません。

また、総合商社とは子会社の関係にある専門商社などもかなりあります。

総合商社と専門商社の違い(転職した場合のフィールドや身に付くものでの違い)

総合商社と専門商社の主な違いは取り扱う商材が限定されるかどうかですが、仕事のフィールドや転職した場合のキャリアとして身に付くものではどのような違いがあるか、比較してみましよう。

活動領域が異なる

取り扱う商材が限定されない総合商社は、取引相手の地域性も限定されません。

その結果、世界中の事業者と取引きを行う機会は総合商社の方が断然多くなります。

一方専門商社は取り扱っている商材が特定国でしか生産できないものであれば、その国との取引きに精通する反面、活動地域も限定されることになります。

それぞれ身につくものも異なる

転職後のキャリアとして身に付くものですが、総合商社であれば全世界的な人脈や特定国だけに限定されない、幅広く活用できる交渉術や営業力などを身に着けることができます。

一方専門商社なら、特定商材に関するプロフェッショナルな専門性や知識、業界に深化させた人脈などを築くことができます。

総合商社における「一般職」人気とは

商社も他の企業同様「総合職」と「一般職」の二つの求人区分があります。

総合職は昇進スピードが早く、昇進のチャンスも多く、給料水準も高い反面、全世界への出張や転勤を命じられる場合があるのが主な特徴です。

一方一般職は転勤はなく残業なども少ない反面、業務が事務職などに限られ、給料が総合職より安価といった違いがあります。

一般企業では出世の可能性や給料の高さなどから総合職の方が人気が高く、一般職より通常狭き門となるのですが、総合商社では一般職が倍率で総合職を上回る逆転現象が生じているのです。

例えば2017年度の実績で言えば、三菱商事総合職の内定倍率が約37倍であったのに対し、一般職の倍率はなんと約67倍にも達しました。

一般職への応募は女子大や短大生の応募で占められることが多いのですが、総合商社の一般職には女子大や短大だけでなく、早慶や地方の国公立大学出身者等、総合職も十分狙える学歴の学生が多数応募してきたことが高い倍率の原因となりました。

こうした状況が生まれた背景として、次のような理由があげられます。

・総合商社にはブランド力があり、商社への勤務実績があれば転職時にも有利になる

・総合職と比較すると一般職は激務ではなく、働きやすい職場環境になりつつある

・総合商社なら海外企業との取引きや事業に関わることができる上、海外への転勤や出張を強いられる心配がない

これらの理由から他企業の総合職を蹴って総合商社の一般職を目指す学生などが増加した訳ですが、総合商社に限れば一般職であっても相当な学歴や資質がないと内定は困難な状況になっているのです。

転職市場にも反映?

こうした一般職人気は転職市場にも反映しています。

非公開での求人も相当含まれるため、具体的な数字までは不明ですが、ある総合商社の一般職は求人が出た途端、各エージェントから応募者が殺到し、あっという間に採用が決まる状況になっています。

「一般職なら総合商社であっても転職しやすい」との見方は、転職市場でも通用しなくなっているのです。

商社で問われる英語力とは:英語はできて当たり前

商社で問われる英語力についてですが、英語力はあって当たり前です。

万一英語力がなければ、配属先次第では仕事上で重大な支障が生じることになりかねません。

商社では仕事を行う「手段」として英語力が必要なのです。

そのため、商社への転職を目指すなら「TOEICが◯◯◯点以上あれば転職できる」といった発想では転職できた後苦労することになります。

TOEICのスコアを目標にするのではなく、ビジネスを行う上で困らない英語力を身につけることを必須目標とすることが大切です。

近年では英語プラスアルファとして中国語、ポルトガル語

「商社への転職で有利になってくる語学力は?」という観点で言えば、英語はできて当たり前ですので、TOEICのハイスコアを誇ってみてもそれほど有利になるとは言えません。

商社への転職を成功させるには英語だけでなく、仕事で使えるレベルの外国語がもう一ヶ国語あった方が望ましいと言えます。

どのような外国語が有利になるかは目指す商社によっても多少事情が異なってきますが、一般的傾向として重宝されやすい言語は「中国語」と「ポルトガル語」です。

中国は従前ほどの経済成長力はありませんが、それでも10億人を超えるマーケットがあること、中国でしか採れない原材料が豊富にあることなどから、中国語ができる商社マンは依然として重宝される傾向があります。

ポルトガル語は中南米の発展途上国や資源輸出国で多く利用されている言語であることから、ポルトガル語も話せるとなると商社への転職でかなり有利になってきます。

商社マンの年収は?

商社マンの年収は高いか安いかで言えば、特に総合商社であれば間違いなく「高い」と言えます。

サラリーマンの平均生涯賃金が約2億7千万円ですが、総合商社の商社マンの生涯賃金は4億円から6億円近くとなります。

商社マンなら、平均的なサラリーマンの倍近い生涯賃金が得られる訳です。

一例として中でも高年収と言われる住友商事の従業員年収をご紹介しましょう。

住友商事の従業員年収(2016年4月初日より2017年3月末日までの年次実績)

・対象従業員:5,162人

・平均年齢:42.8歳

・平均年収:1、255万円

ご覧の通り住友商事の場合、年齢が42歳あたりであれば年収1千万円ではなく1,200万円を超えることになります。

賞与を含めて平均月収を求めた場合、「月収100万円超」ということになります。

尚、この数字は一般職を含めた全従業員を対象とした年収ですので、総合職に限れば住友商事であれば30代でも年収1千万超えは珍しい数字ではありません。

商社は激務って本当?

平均年収1,200万円超といった高年収が魅力の商社ですが、それほど高額な年収を会社側が支払うのには理由があります。

一言で言えば激務だからです。

といっても、総合商社は「ブラック企業」という言い方はあまりされません。

代わりに言われているのは「ブラック職種」、即ち職種上ブラックになってしまうという意味のようのですが、この意味についてわかりやすく説明致します。

時差や移動時間も馬鹿にできない

例えばアメリカ(西海岸)へ行くにはフライト時間だけで約10時間必要であり、前後の出入国手続き時間等を含めれば移動だけで半日以上の時間が必要になります。

加えて移動後に商社マンを悩ますことになるのが「時差」です。

日本を夕刻に出発した場合、現地には早朝に到着するため、機内で熟睡できなければ到着した当日は特に肉体的に辛い状況となってしまいます。

こうした長時間に及ぶ移動や時差により、体への大きな負担が頻繁にかかることになるのが商社マンの宿命です。

板挟み

商社の大きな役割はサプライヤーとメーカーの両者を結び付けることですが、サプライヤーは1円でも高く原料を供給したいし、メーカー側は1円でも安く仕入れたい立場ゆえ、両者の利害はもろに対立することになります。

その間に入って調整役を務めなければならないのが商社です。

そのため、商社は両者の板挟みとなりやすいのです。

両者から不満や非難を浴びることも多く、精神的に大変辛い立場に追い込まれることが少なくありません。

こうした精神的な重圧が生じやすいことも「ブラック職種」と言われる所以なのです。

商社は人脈が命となるため夜の時間の活用が欠かせない

商社の役割は供給者と需要者を結び付けることで初めてビジネスが成り立つ商売です。

それだけに、人脈の重要性は他業界の比ではありません。

仮に会社での仕事が定時で終わったとしても、飲み会や交流会などで夜の時間を人脈拡大のために使わざるを得ないのです。

また、海外支店や海外のクライアントを訪問すれば、当然のように支店やクライアントが現地で歓迎会を開きますので、それに顔を出すことも重要な付き合いとなります。

このように、実務とは完全に言い切れない付き合いなどに毎夜時間を費やすことを求められるのも商社マンの宿命なのです。

商社へ転職する場合のおすすめエージェント

商社への転職を目指すなら、商社に強い転職エージェントを利用するのが一番です。

では商社に強い転職エージェントはどこかということですが、当サイトは次の3社をオススメ致します。

JACリクルートメント

商社をはじめとしたハイクラス転職に強い転職エージェントの筆頭格と言えば、「JACリクルートメント」です。

JACリクルートメントの求人には年収1千万超の管理職や新規事業プロジェクトの責任者など、やり甲斐や条件面などで魅力的な条件の求人が多いことでも知られています。

また、商社以外では外資系企業の海外勤務求人などにも強く、海外で活躍したいと考えているエグゼクティブにオススメできる転職エージェントです。

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ビズリーチ

ハイクラス層の求人分野ではリクルートやDODAを超えたとも言われているのが、「ビズリーチ」です。

ビズリーチは転職エージェントではなく、求人情報などを登録利用者へ提供するだけの「転職サイト」ですが、転職エージェント並み、あるいはそれ以上の転職支援サービスを受けることも可能です。

どういうことかと言いますと、ビズリーチにはヘッドハンターが1,800名も登録しており、その中から自由に自分でヘッドハンターを選んで、転職支援や仲介サービスを受けることができるからです。

例えば応募したい商社がある程度絞られている方なら、対象となる商社を担当しているヘッドハンターへピンポイントで転職支援を依頼するといった方法も、ビズリーチなら可能となります。

つまり目的に応じてヘッドハンターを使い分けることができるのが、ビズリーチの大きな強みと言って良いでしょう。

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DODA

転職エージェント日本最大級の企業と言えばインテリジェンス社であり、インテリジェンス社が運営している転職エージェント事業名が「DODA」です。

DODAの強みは約13万件の求人件数を誇ること。

約13万件の求人数は日本最大級であり、勿論商社も多数登録されています。

二点目は豊富な実績を誇ること。

約30年以上にわたって求人企業との取引き実績がありますので、求人企業からの信頼が厚く、その結果、DODAだけが紹介できる独占求人が大変多いこともDODAの大きな特徴です。

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