転職人口は増加する一方ですが、そもそもなぜみんな転職するのか、その理由を考えたことがありますか?あなたの転職理由は一般的なものか、それとも特殊なものなのか気になることもあるでしょう。
そこで今回は、大手転職エージェント「DODA」が行った転職理由ランキングをもとに、転職のきっかけとともに、円満退職の方法を紹介します。

転職理由総合ランキング!


堂々の1位は?
2015年に行われた「転職理由アンケート」総合で、トップに立ったのは「ほかにやりたい仕事がある」という理由でした。割合は13.8%で、2位に5%以上の差をつけています。待遇や職場環境よりも、自分の目的や夢を優先的に考える人が多いようですね。
転職者には、希望とやる気に満ち溢れている人が多いということが伝わってきます。

続いて2位にランクインしたのは、「給与に不満がある」という意見。給与のために嫌なことも我慢している人もいるのに、その給料に納得できないと辞めたくもなりますよね。
3位には「残業が多い・休日が少ない」が7.7%、4位には「会社の将来性が不安」が6.7%を占めました。
昨今はブラック企業が注目されるようになり、これまで自分への待遇に我慢していた人も、見切りをつけるようになってきたのかもしれませんね。
他にも、「専門技術を習得したい」「市場価値を高めたい」、「幅広い経験・知識を積みたい」など、キャリアアップに前向きな意見が目立ちました。

業種別に見た転職理由

続いては、業種別の転職理由を紹介します。

どの業種でもトップの理由は同じだった!

今回のアンケートでは、メーカー、金融、IT、医療、メディア、商社・流通、小売・飲食、サービスの8つの業種にわけて調査を行いました。
なんと、どの業種でも転職理由は「ほかにやりたい仕事がある」がトップ。これはちょっと驚きですね。
どの業種でも転職者は、高い目的意識を持って、転職を決意しているのですね。

しかし、2位以降は業界によってバラバラ。総合と同じく「給与に不満がある」が2位につけたのは、IT、メディカル、商社・流通、小売・外食の4つでした。

平均年収が低い企業が多い小売・飲食は納得がいきますが、安定した給与を得ている印象のあるメディカルや商社が入っているのは少々驚きですね。
また、ITやメーカーなど専門知識や技術を要することが多い業種では、「専門知識・技術を習得したい」を挙げる人が目立ちました。
総合では5位につけている「会社の将来性が不安」は、小売・飲食以外の業種では、すべてベスト5以内に入っていて、将来に危機感を覚えている人が多いこともわかります。

勤務時間が不規則になりがちなサービス業では、「残業が多い・休日が少ない」や、「土日祝日休みに変えたい」を転職理由に挙げる人が多く、その業界のカラーが感じられます。

年代別にみる!仕事辞めるきっかけランキング

同じDODAのアンケートでは、業種別だけではなく、年代別に転職理由を尋ねています。

その結果、20代の転職理由1位は「ほかにやりたい仕事がある」

30代は「会社の将来性が不安」と「ほかにやりたい仕事がある」が同率一位

40代は「会社の将来性が不安」がトップ。


年代が上がるにつれて、会社の将来や業界の先行きなど現実的な問題を理由に挙げる傾向にあるようです。

30代と40代ではいずれも「会社の将来性が不安」と「ほかにやりたい仕事がある」がツートップを占めていますが、40代は1位が2位に倍以上の差をつけているのが特徴的ですね。


総合ランキングで多かった「給与に不満がある」は、20代は2位、30代は3位、40代は5位で、若年層ほど高給を追い求める傾向にあります。

きっかけは些細なこと?みんなどうして転職を決意したの?

「給与が安い」、「休みが少ない」など仕事に不満を持っていても、我慢して働き続けている人も多いですよね。その中でも、転職を決意した人は、どんなことがきっかけだったのでしょうか。
不本意な異動や転勤…今まで勤めてきた部署を離れ、全く行きたくもない場所への転勤を命じられた時、本格的に転職を考え出す人が多いようです。住宅ローンがあったり、家庭の事情があったりする人はなおさらこの傾向が強いようです。

結婚・出産…これは圧倒的に女性に多いきっかけです。家庭環境が変わることで、今までできていた仕事もしづらくなり、結果的に少ない負担で済む会社への転職を考え始めるのです。

人事制度への不満…せっかく頑張ってきたのに、不当な評価を下されると、モチベーションもがくんと落ちてしまいますよね。今まで我慢してきたものが爆発して、転職を考え始める人が目立ちます。

人間関係の悪化…仕事内容自体への不満はなくとも、それを取り巻く人間関係が悪いと、仕事への集中力も低下してしまいます。上司や同僚との間に決定的な亀裂が入ったとき、転職を考え始める人が多いのだそうです。

体調の悪化…身体だけではなく、メンタルも今や病気のひとつとして考えられています。体調を崩し、今まで通り働けなくなったときには、転職を考えた方がいいのかもしれません。

ちなみに、エン転職の調査によると、転職を考え始めた時期は、「ここ1か月以内」という人もいれば、「3か月」「半年」「1年以上前から」と見事にバラバラでした。
転職を考え始める時期ときっかけは、人によって千差万別なのですね。

転職を決意!円満退社するためには?

転職を決意したはいいものの、現在勤めている会社に退職希望を告げるのは、なかなか勇気がいるものです。なるべく円満退社にことを運べるように、コツを抑えておきたいものですね。

退職届は正しく丁寧に書く

「退職届なんて書いたことがない!」という人がほとんどでしょう。しかし、自分の誠意を見せるためには、退職届を書くしかありません。
一般的な手紙のマナーを守りつつ、退職理由を理路整然と書き連ねます。退職を拒もうとする上司の心も、少しは動かせるのかもしれません。

退職願の出し方に注意する

退職願を出して、上司に退職の意を伝えるときにはタイミングと渡す人に注意しましょう。
一般的には、退職の1ヶ月半前までには、退職届を提出するのがよしとされています。
最初に退職を切り出すのは、直属の上司です。間違っても、社長や役員に直接提出しないようにしてください。
他の人の耳には入らないように、終業後などに上司を呼び出して話をしましょう。

両者が納得するまでとことん話し合う

会社によっては、退職を引き留められることがあるでしょう。不快に感じるのかもしれませんが、ここで逆切れしてしまうのは大人としてNGです。
冷静になって、上司を説得できるように、なぜ退職したいのか、これからどうするつもりなのかをきちんと伝えましょう。
ウソをつくのはよくありませんが、「給料が安いから」などあまりにストレートに告げるのも問題ありです。大人の態度を身につけましょう。

退職する旨をみんなに伝えない

退職する旨を上司に告げたあとでも、正式に退職届が受理され、みんなに知らされるまでは、口外しないようにしましょう。
信頼を失ってしまいます。

きちんと引継ぎを行う

退職後にもめることがないように、退職前にきっちり引継ぎを行いましょう。「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがありますが、退職後に引継ぎ漏れがないように何度もチェックしてください。

転職理由別!転職後の成功例

転職理由はさまざまですが、みんな転職先で満足しているのでしょうか。成功例を紹介します。

年収アップに成功!

img_021 「不動産会社で数年働きましたが、個人的な成長が感じられないことに加えて給料が上がらず、モチベーションが下がってきたので転職を決意しました、転職先の製薬会社では年収も200万円アップして、生き生きと働けています。」

ライフスタイルに合った転職に成功

img_008 「妊娠がわかったとき、出産後、営業職として働くのは難しいと考え、退職を決意しました。新しい会社では、事務職として働いていて、定時に帰宅できています。土日も休みなので、転職してよかったです。」

本当にやりたいことができる会社に転職

img_008 「以前勤めていた建設会社では、自分のやりたいことがいつまでたってもできなかったので、転職しました。新しい職場では、自分のスキルが発揮できるので、毎日が充実しています。」

業界未経験でも転職に成功

img_021 「前職は航空会社で働いていましたが、自分の頑張りを正当に評価してもらえなかったため、評価制度が整っているIT企業に転職しました。まったくの未経験で戸惑うこともありましたが、やればやるだけ評価される職場なので、やりがいがあります。」

まとめ

みんながどんな理由で転職を考えているのかがよくわかりましたね。人の転職理由を知ることで、自分の転職理由が見えてきたのではないのでしょうか。
これから転職をする人は、決して後腐れがないように、円満退職を目指して、転職・退職の準備を進めていきましょう。