転職は無計画に取り組もうとしても、なかなか上手くゆくものではありません。

特に働きながら転職活動を行なう場合には費やせる時間がかなり限られますので、成果を出すにはその限られた時間を有効に活かすことが不可欠です。

時間を有効に活かすためにまず必要になってくるものと言えば「転職スケジュール」です。

そこで今回は転職スケジュールの重要性や立て方、転職スケジュール通りに転職活動を進めてゆくためのコツや注意点などを御案内させて頂きます。

転職スケジュールが重要である理由

働きながら転職を行なうにはスケジュールをしっかりと組み立てることで、限られた時間を有効に活かせるようにする必要があるとお伝えしましたが、転職スケジュールの重要性についてもう少し具体的に考えておきましょう。

転職スケジュールの重要性に対する理解がぼんやりしたままでは、スケジュールを立てることは面倒なことからつい後回しになり、結局、行き当たりばったりで転職活動を始めてしまうといったことにもなりかねないからです。

理由1.目標や目安がなければ意欲的に取り組めない

例えば半年後に行なわれることがはっきりしている試験と、予定はあるものの1年先か2年先か行なわれる時期がはっきりしていない試験ではどちらに意欲的に取り組むことができるでしょうか。

「この時期までにこのようなことをしたい」といった具体的な目標がないまま何かに取り組もうとしても、人間は意欲的に取り組めるものではありません。

転職活動の成功は、本人の意欲が何より大切です。

その大切な意欲を喚起するためにもスケジュールは欠かせないものなのです。

理由2.円満退職・円満入社を果たすためにも不可欠

在職中の皆様が転職するということは、現職を退職することを意味します。

しかし退職は自分の都合だけで勝手に決めることはできません。

相手側の事情を考慮せず、突然退職しようとすれば円満退職となりませんので、現職で築いた信頼や人脈を失うなど、転職後の大きな支障となる可能性があります。

また、転職先も入社日はいつでも良いということはなく、この時期には入社して欲しいという一定の期間があります。

無計画に転職をすすめた結果、現職の繁忙期に突入してしまい、入社が数ヶ月以上先となった場合には最悪内定を取り消されることもありますし、仮に入社できても円満入社とならず、転職先でギクシャクしてしまうことになります。

円満退職、円満入社を目指す上でもスケジュールは重要なのです。

理由3.万全な体制で臨めず、ミスを招きやすくなる

スケジュールを立てるということはやるべきこと、やらなければならないことを明らかにしてそれを時間軸に並べてゆくことでもあります。

そのため、スケジュールを立てる作業に取り組めば必然的に「やるべきこと」が明らかになってきます。

それを怠ったまま転職に臨めばやるべきことが曖昧になり、例えば期限までに提出しなければならない書類を提出し忘れるといったことが起きやすくなります。

仮にそのことを忘れなかったとしても、書類作成に十分時間をかけらず、いい加減なまま提出せざるを得なくなったり、面接で想定される質問に対する回答準備ができないまま面接に臨んでしまったりといったことも生じます。

万全の体制で転職活動に臨むためにも、やはりスケジュールは不可欠です。

転職スケジュールの立て方&スケジュールを推進させるためのポイント

ではスケジュールの立て方と、立てたスケジュールに沿って転職活動を推進させるためのポイントを解説致しましょう。

スケジュールに必要な項目を認識する

スケジュールを立てるには、スケジュールが重要な理由でも説明したとおり、やるべきことを明らかにしておくことが先決です。

ではその「やるべきこと」ですが、転職スケジュールに盛り込まなければならないやるべきことには最低限次のようなことが挙げられます。

(スケジュールで必要な項目)

・自己分析などの転職準備段階

・自己分析

・転職理由と希望する業界、職種、希望勤務条件などの明確化

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・情報収集から応募段階(一定回数繰り返す場合もある段階)

・求人情報の収集

・応募企業の確定と応募

・応募書類の作成、送付

・面接日程の調整と面接

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・内定確定後段階

・退職日および入社日の確定

・引継ぎ業務

・退職

・(必要に応じて)引越し手続きと引越し

・入社

最初から委細を確定させる必要はない

スケジュールに必要な項目をご覧になって気付かれたと思いますが、応募書類の作成や面接の回数などを予め確定させることは困難です。

例えば1回の応募で内定が決まる場合もあれば、5社受けて内定が決まる場合もあります。

1回と5回では要する期間もかなり異なってきますし、そうなれば退職日や入社日も必然的に後ろへとずれてしまうことになります。

つまり、転職スケジュールはあまり細かく計画を立てても、そのとおりに行くとは限らないという前提が必要です。

ではどうすれば良いのでしょうか。

大雑把に期限を決めること、一定の余裕を持つこと

転職スケジュールを組み立てるコツは、それぞれ大雑把であっても期限を定めることと、それぞれの期限に余裕を持つことです。

大雑把な期限の決め方ですが、次のように行なうと比較的にスムーズに取り組めます。

最短3ヶ月最長7ヶ月程度を目安に全体の期間を仮決定する

まず全体の期間を仮決定します。

極論ですが転職活動は2ヶ月でも不可能ではありませんが、かなり無理が生じます。最短期間としては3ヵ月とみておくべきです。

その一方、集中力や気力といった面で1年、2年といった期間は(例えば資格取得後に転職するといった例外的なケースを除き)時間のかけ過ぎと言えますので最長でも6ヶ月から7ヶ月程度の範囲で仮決定を行なうことが適切です。

3つの段階を「1:3:2」を一つの目安として分けておく

3つの段階とは「自己分析などの転職準備段階」、「求人情報収集から応募段階」、「内定確定後段階」のことです。

その3つを1:3:2の期間的な割合でおよそ区切った上で、各段階ごとに細かなスケジュールを立てるようにすると立てやすくなります。

例えば全体で6ヶ月なら準備に1ヶ月、応募等の活動に3ヶ月、退職・入社に向けた活動期間に2ヶ月と分けるといった具合です。

短期決戦と長期間化の両方に対する心構えが必要

繰り返しとなりますが、1社目に応募した企業で採用が決まる場合もあれば、5社、6社と受けて採用が決まる場合もありますし、人によっては10社以上受けるという可能性だってあります。

つまり長期化する可能性もあることはスケジュールを立てる上での心得として持っておく必要があります。

もっとも、長期化する場合はスケジュールの見直しを行なうことで対応できますが、意外と困るのが予定より早く転職活動が進んだ場合です。

内定が1社目で決まれば、その後は待ったなしで予定をどんどん進めてゆく必要があり、もたもたしてしまえば現職にも、転職先の企業にも迷惑をかけることになります。

この場合は迅速に意思決定を行い、素早くアクションを行なうことが何より大切になってきます。

従って長期化する可能性以上に、スケジュールが短期化した場合にも慌てずに済むよう短期化する可能性も視野に入れておくことも、スケジュールを滞りなく推進させる上での重要なコツとなってきます。

繁忙期を避けるには「短期スケジュール」と「長期スケジュール」の二つで臨むことが賢明

転職スケジュールの立て方について、多くの転職情報サイトでは退職日や入社日を事前に決めて、そこから逆算して6ヶ月なら6ヶ月のスケジュールを立てることをアドバイスする記事が多くみられます。

その主な理由は、現職の繁忙期を避けて円満退職を実現するためです。

例えば1年の内で11下旬頃から12月末頃が繁忙期なら、9月やおそくとも10月には退職している前提でスケジュールを逆算で立てれば、繁忙期を迎える前に会社を辞めることが可能になりますので円満退職しやすくなります。

しかし、繰り返しとなりますが、転職活動期間は蓋を開けてみない限り、どれくらいの期間で終えることができるかを正確に予測することは困難です。

そのため、「逆算式”だけ”」のスケジュールの立て方は一見合理的のように思えて、実はかなりリスクのある立て方になってしまいます。

そこで、当サイトとしてオススメしたいのは、繁忙期を確定させた上で、短期化しても(一定限度を設定した上で)長期化しても繁忙期を避けられるスケジュールを検討することです。

具体的には短期スケジュールと長期スケジュールの二つを組み立てておくという方法です。

例えば繁忙期がスタートするまであと4ヶ月程度あるなら、3ヵ月程度の短期スケジュールで繁忙期前まで終える予定で転職スケジュールを組み立てておきます。

しかし、短期間で終えられるとは限りませんので、もし3ヶ月での転職が困難と判明したら、その時点でズルズルと転職活動を引き伸ばすことなく、一旦転職活動を中断し、繁忙期は現職の仕事に集中するようにします。

ちなみに、3ヵ月程度の最短期間で転職活動を終えるには求人企業へ応募できる数は最大で2~3社程度です。

もし2、3社受けてみて結果が出なかった場合、それ以上活動したら繁忙期へと突入してしまう可能性が高まりますので、その時点で決断することが望まれます。

その後、繁忙期が終わったら再び第二段として長期計画で転職スケジュールを組み、再び転職活動に臨むようにします。

繁忙期が終わった直後から転職活動をスタートさせることになりますので、仮に繁忙期が2ヶ月間なら、最長10ヶ月程度の期間で転職スケジュールを組み立てることができます。

繁忙期を避けるべき理由を確認しておきましょう

繁忙期を避けるのは円満退職という意味で重要ですが、実はそれだけではありません。

もう一点としては繁忙期に無理して転職活動を続けても、面接日程調整すら上手くできず、転職活動に失敗するリスクも高まるからです。

二段階方式の場合、一刻も早く転職したいという方にとっては繁忙期に転職活動を中断することは抵抗があるかも知れません。

が前述のとおり、無理しても良いことは一つもありません。良い結果を出すためにも繁忙期での転職活動を避け、二段階のスケジュールで転職活動に臨むことをオススメ致します。

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