大学卒業~建設資材会社~外資系損害保険会社まで

はじめまして。私は大学卒業後、建設資材を扱う商社に営業職で入社しました。

もう20年位前になるでしょうか。当時、大阪が本社のその会社に入社したものの、勤務地が関西圏であり、本来、私の出身地である埼玉県での勤務を考えていたため約7年間勤務した後、初めての退職。その後は外資系損害保険会社に勤めましたが、実力主義の会社方針にはあまり馴染めず、2年の勤務期間を経てこちらも退職しました。

なぜこの外食チェーンの会社を選んだのか!?

関東地方圏内で仕事ができ、なにか自分に合った仕事はないかと考えていた時、出会ったのがこの会社です。3社目の会社になりますが、こちらは大手外食産業で全国的にチェーン展開をしている東証一部上場の有名ラーメンチェーン店。当時、私はランチタイムで入った時に店舗内で求人案内を目にし、応募に至りました。大学時代に中華料理店でアルバイトの勤務経験がある私には店舗内の雰囲気や作業内容が手に取るようにわかり、採用担当者の方には好印象を持たれたようですんなりと入社が決まりました。

この会社に応募した動機というのは「ガラス張りの企業風土」「他社からスカウトされる人材に!」という社長の経営理念に共感したためです。特に企業風土が不透明な会社が多い中、人事考課がマニュアル化されていて明確な「ガラス張りの企業風土」という経営理念には心をうたれました。また、店長になるという目標が明確化されており、その後の昇進キャリアにおいてもポジションが多く、「やがては管理職を!」と唱うキャッチコピーには私の将来性が約束されたとすら感じました。

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 求められる技術スキル

この会社に入社するとまず社員は調理に関する技術スキルを習得していかなければなりませんでした。

出店規模を増やす事を第一に考えていたこの会社は、社員を早急に店長として育成し、企業規模の拡大を優先していました。その為にはまず、調理技術の習得が不可欠です。多くの外食産業に言えることなのかも知れませんが、店舗を回せなくては社員としては失格なのです。

この会社は外食産業の中でもラーメンチェーンチェーン店に位置していましたので私の日々の日課は「麺上げ」。「麺上げ」とは麺を茹で上げて丼の中に移していく作業です。ピークタイム中は多くのお客様が来店されるため、いかに早くラーメンを作れるかが勝負でした。

まだ入社したての私でしたが、上司からは怒号を浴びせられる毎日。日々、5~6人分のラーメンを一気に上げる「麺上げ」教育でまさに戦場と化した職場に私の心もボロボロでした。そういった技術面のスキルの習得が店長になる為の第一歩だったのです。

必要なマネジメントスキルの習得

店長候補として入社してきた店長になることが目的の正社員は、技術スキル以外にマネジメント技術も習得しなければなりませんでした。マネジメント技術とは平たく言えば店舗を運営していく技術の事で、タイムマネジメントであったり労務管理、数値管理など店の運営に関わってくる技術の事です。

このような運営に携わる技術の習得は、私の様に中途入社者ですと即、その日から指導が始まりました。毎日、「麺上げ」教育がやっと終わったかと思えば今度は残業してマニュアルの勉強や店舗の数値について延々と店長から指導されました。残業については店舗内に就労予算というものがあり、その日の就労時数が決められていたので、暗黙の了解で打つことができませんでした。入社した当時でも残業時間込みで300時間は超えていたと思います。残業すらほとんど付けることができない、そんな環境でした・・・。

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心に刻まれる数々の事件や事象で割に合わない・・・

 

私は外食産業に足掛け6年在籍していましたが、それまでには多くの店舗内での事件や事象がありました。現在では別の業界に身を置いていますが、それでも少なからずこの事件などがこの会社を退職するきっかけになったのは否めません。どんな事件などが起こったのかを簡単にご紹介します。

「店長がアルバイトさんに手を出しちゃった!」事件

 店舗に勤務している正社員に異動は付きものでしたが、私がある店舗に異動した際、ひょんな事象に出会いました。その店の男性店長は女性アルバイトさんに手を出してしまい周りの従業員から非難の嵐・・・。それを知ったエリアマネジャーが店長を異動させました・・・。まれにこういうことはあるのかもしれませんが、トップの人間がこの様なことをするとお店のオペレーションが崩れてしまうという事を身をもって体感した一件でした。

店舗営業中の悪質クレーマー事件

とある店舗に在籍していた時、超悪質クレーマーに出会いました。ラーメンを一杯だけ注文されたお客様でしたが、食べ終わった後に「虫が入っていた!」と大激怒。1匹小さな虫を見せられましたがその後、「保健所に通報してやる!」「写真を撮るから従業員は1列に並べ!」「誠意を見せろ!」など脅迫めいた言葉でまくしたてられました。その後も1週間に1度、店を訪れ数々の暴言。最終的にはこちらから保健所に予め出向いておき、事なきを得ました。完全に悪質クレーマーでした。

アルバイトさんのリストカット事件

 

こちらも別の店舗での出来事ですが、お店に在籍していたあるアルバイトの女子高校生はうつ気味で仕事も休みがちでした。よく自宅でリストカットをして、自らSNSにそのリストカット画像を投稿するなど、別の友人も気にかけていました。周りの人に色々、迷惑をかけていた様です。

店長自らの盗難事件!?

 

こちらは真偽の方は定かではありませんが、別の店舗で起こった出来事です。店舗内で従業員の財布からお金を抜かれるという事件が起こり、犯人を探していた所、店長ではないか?という意見が浮上。その場所、その時間にいたのは店長のみであり明らかに可能性が高い。日頃の会話等においても「俺の親戚は裏の世界の人間だ!」などと発言したり、他の正社員に暴言を吐くなどの素行の悪さ。典型的な嫌な上司で、一番怪しい人間でありました。他のアルバイトさん達も辞めたがっていました。

 

番外編:マスコミでも取り上げられた数年前の指混入事件の真相を探ってみる・・・。

 

数年前、「ラーメンに指の様なものが混入している!」とマスコミでも話題になったこの会社。私はこのニュースを見た時、ついに起こってしまったか!と落胆しました。なぜなら、指のカケラの混入はあり得ることであり、設備機器から考えてもそう不思議なことではありませんでしたから・・・。

なぜ指が切れて麺の中に混入してしまったのかというと、考えられるのはチャーシュースライサーです。文字通りチャーシューを切る為のスライサーが各店舗に配置されているのですが、これがまた危険極まりない機械なのです。初心者では到底危なすぎる為、滅多に触らせないのですが、どういうわけかこの店舗ではパートさんにチャーシューを切らせていたようです・・・。また、しっかりとこの機械を台の上で固定しておかなければ動いてしまう為、うかつに触ろうもんなら指が刃の部分に触れてしまいあのような痛ましい事故が起こりかねません。あまりに危ないので現在は別の方法に変えたようですね。

3Kといわれる業界ゆえのマネジメントの難しさ

 

私は現在、この会社を退職して別の会社に勤めていますがやはり将来を考えた場合、退職してよかったと思っています。

外食産業というのはよく「きつい」「きたない」「きけん」の3Kがそろった業界といわれますが正にその通りであったと思います。安い単価の物を数多く販売しなければならない薄利多売の商売は些細なことでクレームが起こりやすく、また私たち従業員の報酬も安く買いたたかれがちです。マネジメント分野においても人を動かす能力が優先され、さらに体力面や精神面においても相当な強さがないとこの様な業界でやっていくのは難しいでしょう。

前述しました例も含めて私自身、理不尽さを多く感じて退職しましたが、これからは働き方も多様化していく時代です。この会社にいた時の経験を無駄にせず、今後も自分自身で働き方を開拓していこうと切に思います。 

この記事を書いた人

【ユーザーreo】
大学卒業後、いずれも営業職にて東証1部上場建設資材の商社勤務、大手外資系損害保険会社勤務を経たのち、この記事にあたる東証1部上場外食チェーン企業にて副店長を勤める。現在は東証1部上場某スーパーマーケットチェーン店で夜間副店長職の傍ら、自身のこれまでの仕事の経験を活かした記事を多数執筆中。

 

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