大学病院と市中病院の違いとは?給料や仕事内容など5項目で比較

大学病院と市中病院の違いとは?

大学病院と市中病院はそれぞれ大きなメリット・デメリットがあるため、違いをよく比較した上でどちらかを選ぶべきです。

そこで当記事では大学病院と市中病院の仕事内容や待遇(給与など)の違い、それぞれのメリット・デメリットなど5項目で比較しています。これから転職を検討される先生の参考になれば幸いです。

大学病院と市中病院の特徴の違い

大学病院と市中病院の違いとは?

まず大前提として大学病院と市中病院はそれぞれどんな特徴があるのか、両者の違いを見てみましょう。

大学病院とは?特徴は?

大学病院は医科大学または医学部がある総合大学に付属する病院で、「教育」と「臨床」「研究」の3つの機能を有します。

そのため、医師を目指す医学生の教育を行い、最新医療の研究なども行っています。患者さんの診療でも先端医療を提供するケースが多くみられます。

市中病院とは?特徴は?

市中病院とは医療法人や個人が経営する病院を指します。

大学病院に劣らないほどの最新医療設備を備える市中病院もありますが、多くは大学病院よりも規模が小さく、設備も新しいものはなかなか導入できないという状況にあります。

大学病院と市中病院の仕事内容の違い

大学病院と市中病院の違いとは?

次に大学病院と市中病院で働く医師の仕事内容の違いをご説明します。

どちらも患者さんの診療を行うという点では同じですが、大学病院は研究や教育という側面があります。

大学病院で働く医師の仕事内容

大学病院で働く医師は患者さんの診療を通して、それぞれの症例を研究したり研修医の指導を行ったりします。

例えば患者さんの治療や手術を通して集めたデータを集計・分析し、論文にまとめたり、学会で発表したりします。

また、大学病院の教授や助教、講師は診療のほかに教員としての仕事も受け持っています。もちろんそういった役職に就いていない一般医師でも後輩医師や研修医から質問されたらアドバイスして教育の一端を担っています。

市中病院で働く医師の仕事内容

市中病院で働く医師も研究や学会発表をすることはありますが、大学病院ほどではありません。大学病院では自分の研究テーマに絞って患者さんを診ることができますが、市中病院では幅広い症例を診察することになります。

市中病院の診療では大学病院よりも患者さんやそのご家族と向き合い、総合的な診療を行うケースが多くなります。

そのため、近年注目を集めているプライマリ・ケアは大学病院よりも市中病院の方が向いていると言えます。

大学病院と市中病院の年収(給与)の違い

大学病院と市中病院の違いとは?

大学病院と市中病院では医師の年収(給与)はどれくらい違うのでしょうか?

実は、医師の給料はどこで働くかで大きく異なります。給与規定はそれぞれの医療機関で定められていますが、医師の平均年収を比較すると下記のように医療法人(市中病院)がもっとも高く、学校法人(大学病院など)はもっとも低くなっています。

  1. 医療法人……約1444万円
  2. 個人……約1414万円
  3. その他の法人……約1406万円
  4. 公的……約1353万円
  5. 公立……約1347万円
  6. 社会保険関係団体……約1281万円
  7. 国立……約882万円
  8. 学校法人……約740万円

(参考:独立行政法人 労働政策研究所・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」(2012年)

https://www.jil.go.jp/institute/research/2012/documents/0102.pdf)

なお、医師の平均年収について詳しくはこちらのページをご覧ください。

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大学病院と市中病院それぞれのメリットとデメリットを比較

大学病院と市中病院の違いとは?

大学病院と市中病院には、それぞれメリット・デメリットがあります。

大学病院で働くメリット

大学病院の医局は教授、助教、講師、先輩医師、そして同学年の医師……など多くが在籍しているため、幅広い層の人脈ができます。

また、先端医療が学べるという点も大学病院のメリットになります。最新の医療設備が備わっており、専門図書や論文もすぐ閲覧でいます。わからない点があれば教授や講師、先輩医師に質問できるという環境があるのも大学病院の大きなメリットだと言えるでしょう。

業務内容も診療だけでなく研究にも集中できるので、専門分野を極めたいという医師にはおススメです。

大学病院で働くデメリット

大学病院には教授、講師、助教などの序列があり、医局内で座る席順にも気を使うという面があります。大学によっては派閥もあり、研修医や経験の浅い医師は肩身が狭い思いをするのも大学病院ならではの悩みだと言えます。

また、大学病院の医局には序列だけでなく、さまざまなしがらみがあり、転職を切り出しにくいという面があります。
「教授にはお世話になったのに」と気にしたり、「君の研究はまだ途中だろう」と言われたり……場合によっては先輩に遺留されることもあります。

市中病院で働くメリット

大学病院では自分の診療科目をさらに細分化して診療にあたるケースが多いですが、市中病院では自分の専門科だけでなくその周辺の知識を持って診療にあたる必要があります。

それだけ幅広い症例に接することができるので、勉強になります。

また、市中病院では大学病院ほどの序列がなく、診療科によっては比較的若い医師でも診療を任されるケースが見られます。のびのびと力を発揮できるのが市中病院のメリットになります。

転職を検討する際には、市中病院では比較的ドライに転職を切り出せるので、大学病院よりも気持ち的に楽だと言えるでしょう。

市中病院で働くデメリット

市中病院では自分が所属する診療科の医師と看護師が中心なので、人脈はそれほど広がることはありません。

また、市中病院の場合は幅広い症例を扱うものの難解な症例の患者さんは大学病院を紹介して転院してもらうケースが多くなります。
そのため、市中病院では大学病院ほど深く研究する機会が少ないという点がデメリットになるでしょう。

市中病院の医療設備も大学病院ほど充実していないところが多いので、医療環境、研究環境という面では大学病院の方にメリットがあると言えます。

大学病院と市中病院の違いを比較まとめ

大学病院と市中病院の違いとは?

大学病院は医療機関であると同時に教育機関としての側面を持っています。そのため、医療設備や指導者、参考文献などの教育環境が整っていますが、市中病院は診療が中心になります。

研究したり、学会で論文を発表したりといったことを希望する医師は大学病院の方がメリットがあります。

一方、大学病院には序列や上下関係が厳しい、経験が浅い医師はなかなか診療に携われないといったデメリットがあります。

それに対して市中病院では比較的若い医師でも主治医として診療を担っていけますし、最近は市中病院でも先端医療を実施するところが増えています。また、人間関係も大学病院ほど気を使う場面は少ないといったメリットがあります。

ただ給与面でも大学病院は低く、市中病院の方が高い傾向がありますので、自分が何を目指すのか、そして理想の給与や仕事内容などからどちらで働くのか考えてみましょう。

もし転職を検討される場合は医師の転職支援サイトを利用すれば、より多くの情報が得られますし、コンサルタントがスムーズな転職に向けてサポートしてくれるのでおすすめです。

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