ベンチャー企業への就職には夢やロマンがある等特有のメリットがある反面、リスクやデメリットがあります。

特に、社会経験を経ることなく新卒や高卒でベンチャー企業へ就職する場合には新卒、高卒ならではのメリットやリスクなども加わることになります。

では具体的にどのようなメリットやデメリット、リスクなどが生じるのでしょうか。

ベンチャー企業へに焦点をあてて、就職することのメリットやリスクなどを詳しくお伝えします。

ベンチャー企業へ就職した場合のメリット

新卒や高卒でベンチャー企業へ就職した場合のメリットから確認して参りましょう。

新卒、高卒でのベンチャー企業就職には「可能性」も含めて、次のような4つのメリットがあります。

メリット1:新卒や高卒であっても大きな裁量や権限を与えてもらえる

一般企業、特に社員数が多い大手企業の場合、新入社員へ入社早々大きな裁量や権限を与えることはまずありません。

通常であれば見習い、あるいはカバン持ち的な仕事からスタートとなりますし、企業によっては半年程度仕事らしい仕事を与えられないことすらあります。

その点でベンチャー企業は人員そのものが少ないため、新卒であろうと高卒で入ったばかりの社員であろうとも思い切って仕事を任せなければ会社自体がまわってゆきません。

その結果、就職したばかりの新卒や高卒の社員にもかなりの裁量や権限が与えられることになりますので、自分の裁量で仕事に取り組む醍醐味や面白さを早々に味わうことができます。

メリット2:短期間で昇進できる可能性がある

新卒や高卒が就職して課長や部長といった管理職に昇進するには、大企業では15年、20年といった長い期間を要します。

しかも15年、20年と在籍したからと言って必ず昇進できるとは限りません。

一方ベンチャー企業は順調に成長することが前提となりますが、しばらくは事業や組織が拡大してゆく一方となりますので次々に責任あるポストが生まれることになります。

そのため、ベンチャー企業では新卒や高卒で入社1~2年目の社員が課長職や部長職を担っているケースは決して珍しくありません。

加えてベンチャー企業は良くも悪くも社長によるワンマン経営で運営されている場合が多く、社長から気に入られればいきなり役員に抜擢される可能性もあります。

メリット3:経営者感覚が身に付く

大手企業であれば秘書課や社長室といった一部の部署をのぞくと、新卒や高卒として就職したばかりの社員が経営トップのそばで働ける機会はなかなか得られません。

ベンチャー企業は一定の裁量や権限を早期に与えられて仕事に取り組めるだけでなく、経営者である社長のすぐそばで仕事をすることになります。

そのため、社長がどのような意識決定を下すのか、社長としてどう対応するのかといった経営者としての手腕やノウハウなどを否が応でも見て学ぶことになりますので、自然に経営者感覚を身に付けることができます。

メリット4:ストックオプション制度などがあれば高額な報酬を得られる可能性もある

ベンチャー企業ならではのインセンティブと言えるのがストックオプション制度です。

これから大きく成長できる可能性があるベンチャー企業であれば、ストックオプションを通じて手にした自社株も大化けする可能性があります。

その結果、新卒や高卒の社員でも状況次第では入社後数年程度で年収をはるかに上回る高額な報酬を手にできる場合もあります。

ベンチャー企業へ就職した場合のリスクやデメリット

新卒や高卒でベンチャー企業へ就職した場合にはメリットがある反面、次にご紹介するようなリスクやデメリットもあります。

倒産するリスクが高い

ベンチャー企業最大のリスクと言えるのが「倒産」の可能性が高いことです。

そもそもベンチャー企業とは、多くの企業が進出をためらってしまうような事業領域に独自のノウハウや技術などで挑む企業のことですので、前例があまりないビジネス分野で成功することが求められます。

それだけに成功する確率は未知数です。

むしろ「低い」と言って良いでしょう。

しかもベンチャー企業の多くは財務的な基盤や信頼性が乏しく、銀行からも簡単に融資を受けることはできません。

ちょっとした投資でつまづいただけでも経営的に挽回できず、倒産に至りやすいという特質もあります。

従って、一般的な事業に取り組んでいる中小企業よりも倒産リスクが高いことを覚悟しておく必要があります。

再就職に挽回しにくくなる

「ベンチャー企業が倒産しても再就職すれば良いではないか」と思われた方も多いのではないでしょうか。

実は再就職や転職へ取り組む場合、ベンチャー企業へ就職していた履歴はハンディになりやすいのです。

例えば誰もが知っているような大手企業へ新卒や高卒で就職したがすぐに辞めて第二新卒になった場合、「あの有名企業へ就職を果たした人物」として好意的に評価されやすくなります。

ところがベンチャー企業は知名度がないことに加えて、事業内容なども特殊な場合が多く、前職での経験を評価しにくくなります。

「聞いたこともない会社でよくわからない仕事に取り組んでいた人物」となれば、採用する側の心理としてはネガティブな方向に傾きやすくなります。

その結果、ベンチャー企業へ就職した履歴は転職や再就職時にはハンディになりやすいのです。

十分な研修制度がない

社会経験を十分積んだ社会人の方であれば研修制度が整っていなくとも影響は少ないかもしれませんが、新卒や高卒で入社する場合には「研修制度」は必須と言えます。

社会で働いた経験がない訳ですし、研修を通じて仕事の取り組み方やビジネスマナーといった基礎を学ぶ必要があります。

ところがベンチャー企業には新人を育成するための研修制度が完備している企業など、ほとんどありません。

社会人として知っておかなければならないことや、最低限身に付けておかなければならないことを満足に学べないまま、いきなり責任が伴う仕事を任せられることになります。

例えるなら、運転免許証を取らずに車の運転を任されるようなものです。

しかもベンチャー企業には仕事のフォローをしてくれたり、アドバイスをしてくれたりする先輩社員や中間管理職的立場の方もあまりいません。

その結果、取り返しの付かないような大きなミスや失敗を招いてしまいやすく、それがトラウマとなって仕事に対する自信や意欲を失ってしまう可能性も生じます。

ハードワークで体や気持ちを壊してしまうこともある

仮に大きなミスや失敗がなかったとしても、ベンチャー企業は少ない人数でたくさんの仕事をこなさなければなりませんので構造的にハードワークとなります。

それでも仕事経験が豊富な社会人であれば、これまでの経験を活かして仕事を短時間で処理する工夫もできますが、新卒や高卒で働く社員は仕事を効率的にすすめる知恵やノウハウなどがありません。

ちょっとした仕事であっても効率の悪さからとてつもなく時間がかかってしまうこともあるため、特に新卒、高卒でベンチャー企業へ入社した社員は長時間労働に陥りやすいのです。

その結果、体を壊したり、気持ちがついてゆかずにうつ病になったりするリスクが高まることになります。

新卒・高卒でベンチャー企業へ就職する場合に留意すべきこととは

新卒や高卒でベンチャー企業するにはご紹介したような様々なメリット、リスクやデメリットなどがあります。

ではこうしたメリット、リスクやデメリットを踏まえた上で新卒や高卒の方がベンチャー企業へ就職する場合にはどのようなことを留意すべきなのでしょうか。

ポイントとして二点お伝えします。

ベンチャー企業特有のリスクをよく理解し、覚悟の有無を確認する

新卒や高卒でベンチャー企業へ就職することは社会人がベンチャーへ転職する場合よりリスクやデメリットが大きくなります。

新卒や高卒でベンチャー企業を目指す方は、まずその事実をしっかりと認識しておく必要があります。

その上で、この記事でご紹介したようなリスクに直面する場合があることを本当に覚悟出来ているか、リスクへ実際に直面してしまった場合に挫折せず乗り越えることができるか、自分自身と時間をかけて対話し、念入りに検討しておくことが大切です。

ベンチャー専門の就職情報サイトを活用して情報を取得すること

ベンチャー企業へ就職したことで生じるリスクを出来る限り回避するために重要なことは、就職先のベンチャー企業を選び抜くことです。

社会経験がない新卒や高卒の方が、一般的な就職サイトだけを参考にベンチャー企業を探して応募するのは無謀です。

ベンチャー企業専門の就職情報サイトなどに目を通してベンチャー企業就職に関する就職情報や求人情報に出来る限り目を通すことで、ベンチャー企業に対する目を養うことが先決です。

ではベンチャー企業専門、もしくはベンチャー企業に強い就職情報サイトにはどのようなサイトがあるのか、次のランキングでご紹介することにします。

ベンチャー企業就職サイトランキング

どベンチャー

特に高卒でベンチャー企業へ就職したいと考えている方々へオススメしたい、ベンチャー企業専門の就職情報サイトが「どベンチャー」です。どベンチャーを特に高卒の方へオススメする理由は高卒、高専卒を専門対象とした「どベンチャー高卒」という専用ページを用意するなど、高校生に対するベンチャー企業就職情報の提供に力を入れているからです。

どベンチャー高卒

また、どベンチャーの長所と言える点は「インターン制度」に関する情報が充実している点があげられます。

表面的な求人要項だけを見てベンチャー企業を理解することは困難です。

インターン制度を通じて実際に職場体験をすれば入社後に「こんなはずではなかった」と後悔するようなミスマッチも解消できますので、失敗がない就職先を選べるようになります。

パッションナビ

ベンチャー企業の中で、特に優良ベンチャー企業の求人情報提供などに力を注いでいる就活生専門の就職支援サイトが「パッションナビ」です。パッションナビの特徴の一つが内定に直結するイベントを多数開催している点です。

北海道から九州まで、パッションナビが選び抜いたオススメの優良ベンチャー企業の経営者と会食できたり、その場で面接を受けられ、内定がもらえたりする「情熱フェスタ」というイベントを開催しています。

また、パッションナビのもう一つの目玉といえるのが特別選考ルールで内定がもらえる「スカウト型就活」です。

スカウト型就活とは自分のプロフィールを公開することでプロフィールを見て関心をもったベンチャー企業からスカウト、即ち応募の誘いを受けられる制度ですが、ただのスカウトではありません。

例えば面接回数が1回だけになる、書類選考不要など、特別な選考ルールで採用を決めることを条件としたスカウトが受けられるのです。

つまり内定に直結しやすいスカウトを得られる点がスカウト型就活の魅力です。

wantedly(ウオンテッドリー)

3位としてご紹介するのはベンチャー企業だけに情報を特化している訳ではありませんが、優良ベンチャー企業と多数出会えることで有名な「ウオンテッドリー」です。ウオンテッドリーは正確には求人サイトではなく、求人を求めている企業と出会える”ビジネスSNSサイト”というユニークな存在です。

ウオンテッドリーでは求人に関する情報も紹介されていますが、あくまでSNSですから企業が学生や社会人などに対して紹介したい自社で取り組んでいるプロジェクトや自社社員の働き方や考え方などが幅広く投稿記事として紹介されています。

またSNSですから自分自身でも様々な情報発信を発信できたり、特定の企業と「友だち」になってチャットで話したりできます。

つまりFacebookやLINEのような感覚でベンチャー企業と接点を持ち、コミュニケーションを図りながら就職先として応募するかどうかを決められる、新感覚の就職支援サイトがウオンテッドリーといえます。