2019版ホワイト企業大賞一覧リストから学ぶ!ここが魅力的な企業の理由だ!

2019版 ホワイト企業大賞一覧リストから学ぶ!ここが魅力的な企業の理由だ!

ここ数年「ブラック企業大賞」が様々なメディアで報じられるようになりました。一流企業だと思っていたあの会社が、内部の労働環境が無茶苦茶で、過労死、自殺が相次いでいる事実は、本当に衝撃的としか言いようがありません。

あの企業も、この企業も、我々が知っている企業が次々と「ブラック企業」認定されています。この感じだと、日本にはブラック企業しかないようにも思えます・・・。

しかし、あまたのブラック企業とはまったく違う!従業員、労働者思いの会社、つまり「ホワイト企業」も存在します。そして、そうしたホワイト企業を表彰し、広く世間にアピールする「ホワイト企業大賞」というものもブラック企業大賞の後を追うように5年前にできました。

今回は、2018年「ホワイト企業大賞」について紹介し、どのような点がホワイトなのか考えたいと思います。その企業への転職ができればいいのですが、きっと同じ理念を持つホワイト企業はほかにも存在しているはずです!

ホワイト企業大賞を知るメリットはこれ

  • ホワイト企業大賞の授賞理由は様々です
  • ブラックが絶対的な要素なのに対してホワイトは相対的な価値判断になります
  • 「ホワイト企業大賞」各賞を受賞している理由は様々です
  • 業界も多岐にわたっていることを知ります
  • 「・・これでホワイト?」という会社もあります。ホワイトは相対的なんです

「ホワイト企業大賞」は何? どういう人が運営しているの?

ホワイト企業大賞公式サイト

http://whitecompany.jp/」とは、
ホワイト企業 = 社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業
と定義し、巷にあふれる「ブラック企業」へのアンチテーゼとして、2014年に始まったイベントです。

元ソニーの社員であった土井利忠(筆名・天外伺朗(てんげしろう))さんと、彼の趣旨に賛同する経営者や学者による「ホワイト企業大賞企画委員会」によって選考され、受賞企業が決まります。

社員生き生き「ホワイト企業」表彰 「ブラック」の対極|朝日新聞

天外さんは、「ホワイト経営塾」(天外塾)というものを経営し、天外さん自身やホワイト企業大賞選考委員などを講師に、ホワイト企業の重要性を経営塾参加者に説いています。

ホワイト企業大賞を設けて普及、啓発する運動は、ブラック企業大賞の受賞企業のひどさも相まって、徐々に(ホワイトの理念が)浸透しつつあります。

「ホワイト企業大賞」はどうやって決まるの?

「ブラック企業大賞」の場合、実行委員会が勝手に選んで、勝手に授与するのですが(もちろん、めでたく「表彰」されたブラック企業の人たちは会場には来ない)、「ホワイト企業大賞」の場合は自分たちで対象に応募する「自薦」や、周りの人が「この企業はホワイトです」という「他薦」の形をとっています。

とはいえ、これでは「ブラック企業が積極的にホワイト企業大賞に応募して、ホワイトの「お墨付き」を得るだけでは?」とも思います。却って危険なのでは・・。

そこは安心してください。ホワイト企業大賞企画委員会では

  1. 「組織プロフィール」(エントリーシート、企業の履歴書)
  2. 「ホワイト企業指数」(社員アンケートの結果)
    に加えて
  3. 企業訪問(実地調査)

を行い、本当にホワイトかどうかを確認します。

ブラック企業ならば委員が来た時だけ取り繕うのでは?という危惧がありますが、ホワイト企業大賞企画委員はその辺をしっかり見抜くそうです。

ホワイト企業であるというチェックポイントは
「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業」というホワイト企業の定義とそれを構成する3つの大項目

  1. 個人
  2. 職場の関係性
  3. 社会貢献

と4つの小項目

  1. 人間的成長
  2. 自律
  3. 信頼
  4. 誇り

をもとにそれぞれのポイントを満たす企業を評価していきます。

「ブラック企業大賞」ほどはメジャーではなく、今のところ「知る人ぞ知る」レベルで、メディアの取材もほとんど来ていません。しかし、今後、徐々に評価されメジャーになっていくと予想されます。

2018 ホワイト企業大賞

2018 ホワイト企業大賞

ホワイト企業大賞HPに掲載されている、2018年のホワイト企業大賞各賞を紹介します。当日はブラック企業大賞と違い、その会社の人がやって来て表彰されます。また、この様子のHPへのアップは、授賞式当日ではなく、翌日以降でした。

当然ですが、ホワイト企業大賞運営事務局の労働環境も、ホワイトだということです。

栄えあるホワイト企業大賞は、2018年は2社が受賞しました。

大賞1 株式会社荒木組(岡山県岡山市)

株式会社荒木組
会社HP:株式会社荒木組

建設会社になります。経営理念がしっかりしていて、地域と連帯しながら、品格を重んじ、仕事自体が社会や未来に貢献するという思いと、社員一人一人がお客様に愛され、決断力と責任感を持ち、組織としても柔軟に結束するというビジョンが、様々な方針で担保されています。

特に働く人のために、クライアントへ納期を柔軟に考えるという会社姿勢は、「早くやります。安くなります。だからやらせてください」という多くのブラック企業とは経営姿勢を大きく異にします。

全ての社員に誇りを感じてほしい、という企業経営理念の実現化は地域に愛され、信頼されているからこそ実現できるものなのかもしれません。

大賞2 坂井耳鼻咽喉科(愛知県春日井市)

坂井耳鼻咽喉科
病院HP:春日井市の坂井耳鼻咽喉科

HPだけを見ると、どこにでもある耳鼻科にしか見えませんが、ここが大賞受賞です。
ホワイト企業は大企業ではなく、案外近所の小さな会社や法人にあるのかもしれません。

「経営は人財」という信念を持った院長の人柄を慕って、多くのスタッフが集まっています。働くみんなを企業理念でまとめながら、一緒になって働いています。患者さんの評判も良く、これが病院の口コミでの高い評価につながっていて、看護師や他のスタッフの方々もやりがいをもって働いています。

以下は大賞ではなく、個々のホワイトさが評価されている賞になります。

愛あるモノづくり経営賞 有限会社安琳(兵庫県三木市)

有限会社安琳
会社HP:【KH】安全帯・腰ベルト・作業バッグ・ハーネス製造 | 株式会社基陽

職人さんの命を守る安全帯の製作というホワイトな目的。(本当の意味で)アットホームな職場環境です。

日本型1000年家族経営賞 iYell株式会社(東京都渋谷区)

iYell株式会社
会社HP:【住宅ローンテック】 iYell(イエール)株式会社

古き良き「昭和の経営」を実践している住宅ローンシステム開発会社です。社員の投票で決定する「文化幹部」。未経験者70%の中途採用。しかし、それは退職者の補充ではなく創業以来、離職者ゼロの記録を更新中なのです(積極的に未経験の中途を社員として採用し定着させています)。

個人を起点に進化経営賞 株式会社UZUZ(東京都新宿区)

株式会社UZUZ
会社HP:第二新卒・既卒・フリーターの就活/転職サポート|株式会社UZUZ

日本の企業の場合新入社員と経験者を優遇し、いわゆる「第二新卒」や既卒の学生は冷遇されています。そうした人たちを助けるための就活サポートを行っています。能力があっても「新卒ではない」ということだけで弾かれる日本の就活に対して、それを改善しようとする高い社会貢献を行っています。

キラキラ共育経営賞 昭和医療技術専門学校(東京都大田区)

昭和医療技術専門学校
学校HP:昭和医療技術専門学校

都内唯一の厚生労働大臣から指定認可を受けた臨床検査技師を養成する専門学校で、高い国家資格取得実績を誇っています。スパルタ式に知識と技能を叩き込むのではなく、「規律と自由」というコンセプト、学校理念の中で、先生と生徒が一緒に目標に向かって「全員卒業、全員合格」を目指し学んでいく姿が評価されました。

運営している学校法人の先生、事務員だけではなく、生徒も理想的な環境であり、学校として、働く場としてともに優れています。

生徒と社員のいきいき経営賞 新教育総合研究会株式会社(大阪府大阪市、福盛訓之氏)

新教育総合研究会株式会社
会社HP:塾講師、個別指導塾・学習塾社員|新教育総合研究会株式会社

学習塾です。低所得者層、貧困家庭でも、十分な教育が受けられる状況を作りたいという目的を持ち、、高品質・低価格の個別指導塾を全国に展開しています。

塾の教育理念や経営理念も素晴らしいのですが、塾業界の高い離職率を止めるべく、教室を運営する社員が孤立しない「チーム制」の教室運営(一人で抱え込まない)や、徒弟制にならないように、若い社員でもチャレンジできる風土づくりに取り組み、そこが評価されました。

人間愛経営賞 株式会社シンコーメタリコン(滋賀県湖南市、立石 豊氏)

株式会社シンコーメタリコン
会社HP:溶射のシンコーメタリコン(HVOF溶射,プラズマ溶射,フレーム溶射)

「社員の幸せと成長を追求する企業」「社員は家族なので一生面倒をみていく」とう経営理念を持った社長が経営している、金属・セラミックス、サーメットの溶射施工会社です。何と!親子で勤めている社員が3組、独身女性の2人に1人は社内結婚という、「いつの時代だよ!」という「家族経営」を行っていますが、離職率も低く(1%)社員の満足度は高いようです。

おそらく、社内でお見合いなどもするのではないでしょうか?現代のすべての人に合う企業ではないかもしれませんが、「アットホーム」を搾取の言い訳(家族なんだからタダで仕事しろよ!)にしている多くのブラック企業とは違って、本当の意味での家庭的な職場になります。

人が輝く経営賞 株式会社NATTY SWANKY(東京都新宿区)

株式会社NATTY SWANKY
会社HP:株式会社NATTY SWANKY

餃子居酒屋を経営する会社です。「街に永く愛される、粋で鯔背(いなせ)な店づくり」を経営理念としていて、地域の方々との交流や、技術が身につく研修制度などによって、離職率が高い飲食業にあって、社員の満足度が高まる経営をしてきたことが評価されました。

あったかのびのび経営賞 長野県労働金庫 茅野支店(長野県茅野市)

長野県労働金庫 茅野支店
労金HP:はたらく人の想いと生きる | 長野ろうきん(長野県労働金庫)

金融機関はキツイイメージがありますが、こちらでは支店長が変わりとても働きやすくなりました。社員にいろいろなことを任せるという方法は、お堅い金融業界ではまだまだ浸透していません。このやり方がもっと広まれば「激務で堅い」という金融のイメージも大きく変わるのではないでしょうか?

幸せ追求経営賞 株式株式会社ヘッズ(大阪府大阪市)

株式株式会社ヘッズ
会社HP:ギフトラッピング用品包装資材のヘッズ

ラッピング用品製造会社です。「幸せ制作会社」を目指していて、社員の働きやすさを最重要視しています。過ごしやすい社内や、社員食堂も整備し、働く人の物心両面の豊かさをサポートしています。子育て中の女性も多く働いており、急な早退や遅刻は問題なく、互いサポートしながら仕事を行える環境が整備されています。

社会復帰支援大賞 北洋建設株式会社(北海道札幌市)
洋建設株式会社
会社HP:北洋建設株式会社

元受刑者や何らかの事情で社会からドロップアウトしてしまった人の社会復帰を徹底的にサポートしている建設会社です。寮を与え、衣食住を提供し生活を安定させます。

国や自治体でもなかなかうまくいかないケースのほうが多い中で、救いの手を差し伸べ、時には泥臭く、社会復帰の機会を提供しサポートする姿勢は本当に社会貢献として評価されるべきです。もちろん、障害者雇用についてもばっちりです。

以下の2企業はメジャーな会社で、従来からその取り組みが評価されてきたホワイト企業になります。

ホワイト企業パイオニア賞 株式会社電巧社(東京都港区)

株式会社電巧社
会社HP:>電気のコンシェルジュ|株式会社電巧社

過去のホワイト企業大賞(第3回)も受賞しているホワイトのパイオニア的存在です。健康経営、社内カフェ、Good&New(朝礼)、サンクスギフトや社員間の交流が深まる行事がたくさんあります。

ホワイト企業パイオニア賞 株式会社ドコモCS ビジネスサポート部(東京都港区)

株式会社ドコモCS ビジネスサポート部
会社HP:株式会社ドコモCS

ご存知NTTdocomoのカスタマーサポート部門が独立した会社です。
定時退社を促すべく、上司が率先して部下を帰らすなど、徹底したワークライフバランスの実現が特徴的です。もちろん、docomoグループの福利厚生なども受けることができ、働きやすい環境になっています。

ホワイトの理由は多種多様~まだ定義がない?

ホワイト企業大賞

このように「ホワイト企業大賞」で表彰される会社は、有名企業から、一般的にはブラックの代名詞と言われる飲食や学習塾など多岐にわたります。

「この業界ならホワイト」というのは、なかなか見当たりません。

「ブラックが多い業界を避ける」ことはできても、「避けて就職、転職した会社がホワイト」という保証はないからです。ブラック企業大賞の場合、誰もが知っている有名企業が次々と受賞しています。

ブラック企業大賞の場合は、事件になったり、労働基準監督署に入られたり、という客観的な基準がありますが、ホワイト企業大賞の場合は主観が入る余地があり、今のところその理念に共鳴する会社の自薦・他薦によっています。創設者の天外さんや委員の方々の「主観」もまだ入っています。

受賞企業の授賞理由にある「社内の親睦イベント」「社員旅行」「サークル活動」は人によっては、とびきりのブラック要素になります。
残業がない、休みが多い、給料が高いなど労働条件的なホワイトが少ないのが多少気になります。

つまり、この「ホワイト企業大賞」はあくまでホワイト探しの指標にしていただき

  • 該当企業の授賞理由を見る
  • 自分が評価できる理由かどうか考える
  • その場合、採用条件や労働条件を見て、似た会社を探す

というやり方でいくのがいいでしょう。

絶対的なブラック企業は数多くありますが、ホワイトの基準は人それぞれなので、絶対的なホワイト企業はそれほどない、と意識してください。

「定時帰り、社内イベントなし、社員と一切交流なし」をホワイトと考える人もいれば
「社宅で休日もワイワイ騒げて、イベントたくさん」をホワイトと考える人もいるからです。

サービス残業100時間は誰がどう考えてもブラックなのとは違うのですね・・。

様々な角度からランキングした2019年版ホワイト企業は以下の記事を読んでください。
【2019年版】ホワイト企業一覧とランキング!就職は8つの条件が決め手

「ブラック企業大賞は誰がどうみてもブラック」

一方「ホワイト企業大賞は選考者の基準によるホワイト」

であり、ホワイト企業探しの1つの指標として使ってください(絶対的な基準ではないです)。

でも、受賞した会社の多くは、「○○大臣賞」や自治体の表彰などを受けているところが多く、社会貢献的に評価されているんでしょう。自称「アットホームな職場」(=ブラック企業)にはそういうのはありませんからね。

2019版 ホワイト企業大賞一覧リストから学ぶ!ここが魅力的な企業の理由 まとめ

まとめ

  • ホワイト企業大賞は元ソニーの人を中心にできた
  • 自薦他薦によって応募する
  • 一般的にブラックと言われる業界の中にもホワイト企業大賞を受賞した会社もある
  • ブラック企業大賞のように犯罪や労働基準監督署の立ち入りなど客観的な証拠はない
  • ホワイトと感じる基準は人それぞれで相対的な部分もある
  • 自分の価値観と見合う「ホワイト」を探すことが大切である
  • ホワイト探しの1つの手掛かりとして使い絶対的な指標にはまだしないほうがいい

 

こちらの記事も読まれています