大学生バイトの定番といえば、家庭教師、塾講師などがありますよね。筆者もこの2つは経験があります。
一見、高時給で待遇が良いように見えるこれら教育関係のバイトですが、実はデメリットもあるのです。
その中には、なかなかブラックなお話も……そこで今回は塾講師の経験がある方にアンケートを実施し、その生の声を集計してみました。
今現在塾講師のバイトをしている方や、今後塾講師をやる予定がある方、現役大学生などは必見の内容かと思いますよ。

塾講師のバイトをしていた当時、どんな肩書だった?

まず、塾講師のバイトをしていた当時の肩書、立場を集計してみましょう。
結果はこんな感じになりました。

やはり大学生・大学院生が圧倒的ですね。8割以上が大学生・大学院生という結果になりました。
次点はフリーターで12.7%、残りはその他6.3%です。おそらくその他には、社会人や主婦といった立場の方々が入ると予想されます。
この結果をみても、大学生・大学院生がいかに現場の主戦力となっているかがわかりますよね。
やはり現在進行形で学問を学んでいる大学生・大学院生は、塾講師としても人気があることがわかります。
社会人に比べると人件費が抑えられるという点も、理由かもしれません。

どんな環境で塾講師のバイトをしていたか

次に、働いていた環境についてです。これについては、家庭教師も含まれていますが、おおむね「集団」「個別」などの指導形態や、運営母体となっている塾の規模などを分類しています。
結果はこのようになりました。

運営母体となっていた組織の規模を見ると、中小規模の個別指導塾・予備校が32%、集団指導塾・予備校が29.8%となり、6割以上が中小規模の塾や予備校で働いていたことになります。
また、指導形態別にみると、個別指導が68%を超えますので、圧倒的に個別指導の形態が多いという結果になりました。


確かに個別指導に対応した塾や予備校は多いですし、大学生や大学院生のバイトとして、求人も多数でています。
集団指導に比べるとハードルも低めで、求められるスキルがやや低いという点もあるかもしれませんね。
大勢の人前で話す、というのは相応のスキルや度胸、経験が必要になりますから。
もちろん、個別指導と集団指導とでは、必要なスキルや適性が異なることはいうまでもありません。
個別指導であれば一人、もしくは数人の生徒につきっきりでコミュニケーションを深めていくため、丁寧できめ細やかな指導が求められるでしょう。
一方、集団指導は「注目させる力」「ひきつける力」が必要になってきます。話題の豊富さや人前で物おじしない姿勢も大切でしょう。

ちなみに、集団指導のほうが時給は高く、2000円から3000円という時給も珍しくありません。
一方、個別指導の時給は1500円前後に集中しています。
塾講師のバイトに興味がある方は、時給と仕事内容を比較しながら、検討してみてください。

塾講師(家庭教師)のバイトをして感じたこと

続いて、塾講師をしていて特に強く印象に残っていることや、苦労したことなどをまとめてみました。
結果は以下の通り。

圧倒的だったのは、「労働環境に関する苦労」で51%を占めています。次点が仕事そのものの難しさ、そして失敗談や思い出、メリット・遣り甲斐と続きます。
ここまで圧倒的な結果になるのは意外でしたが、高時給といわれる塾講師(家庭教師)のバイトで、どのような問題があるのでしょうか。
個別に感想をみていくと、「見かけの高時給につられたが、時給が発生しない業務が多すぎて割に合わない」という意見が非常に多く見受けられました。
では、なぜこのような事態が発生するのでしょう。
その理由は、「指導以外の雑務の多さ」にあります。

塾講師(家庭教師)のデメリットとは

 

塾講師のバイト求人にある時給は「実際に指導している時間」に対するものです。
しかし、授業前、授業後の準備や指導内容の予習、報告書の作成、資料作りなどに追われることが多く、これらは時給に含まれていません。
要するに「無給労働」の割合が多いのです。
確かにぱっと塾にきて生徒に指導し、すぐに帰ることができるのであれば割の良いバイトでしょう。
ところが実際には、前後の事務処理や資料作成、塾本体への報告書作成、保護者への対応、生徒ごとの進捗確認など、指導以外にやることが沢山あります。
こういった「雑務」がバイトの塾講師に課せられているために、見かけの時給ほど儲からない、という実情があるようです。

しかしこれらの雑務をこなさないことには指導自体がおぼつかなくなりますし、生徒や保護者からの評判も落ちてしまうでしょう。
筆者も実際に、自作の問題を作ったり、理解が遅い生徒のために参考書を見繕ってあげたりと、個別の対応をしていました。
時には、自宅で作業することもあったため、確かに指導以外の雑務は多かったと思います。
また、運営母体となっている塾や予備校の体制にも問題があります。
出来るだけ人件費をおさえて利益をあげようとするため、営業と事務、教室長以外はほぼすべてバイトでまかなっているところも少なくありません。
要は、指導と雑務はすべてバイトがやるような体制
になっているのです。

これらの事情から、見かけ上は2000円、3000円といった高時給であっても、どちらかというとブラックで薄給という感想が多くなっていると考えられます。

悪いことばかりではない!塾講師だからこそのメリット

思春期の生徒とともに過ごす時間は、指導する側にとっても良い思い出になります。
労働環境に多少問題があろうと、塾講師(家庭教師)だからこそ経験できるエピソードも多々あるのです。
例えば、こんな感想がありました。

思春期ならでは!恋愛系


・思春期の生徒なので、勉強内容の質問ではなく、プライベートの悩みを相談されることもありました。

非常に共感できる感想です。
筆者も実際に中学3年生の女子を生徒にもったとき、部屋に入るなり号泣されたことがありました。
理由を聞くと、「彼氏と別れた」と一言。
その日は授業はやめにして、こっそり二人であるアーティストの新曲を流しながら、反省会をした思い出があります。
・高校生の生徒さんによく告白されました。
・恋人がいるかどうかを激しく聞かれ、いてもいなくてもいじられる。

こちらも女性の講師はよくあることだといいます。何しろ相手は思春期で、人生でもっとも恋愛に興味があるお年頃。
いつも優しく丁寧に教えてくれる異性の講師に恋心を抱いたとしても、誰も責めることはできません。
ただし、傷つけないようにやんわりと断り、勉強に集中させるのはなかなか骨が折れること。
一旦は気持ちを受け止めてあげて、しかし付き合うことはせずに落ち着いて対応することが必要かもしれないですね。

・生徒の口コミで生徒が増えるケースの多くは女子同士だった。かっこいい先生というだけで評判になり生徒が激増、クラスのほとんどが女子となるケースも。

微笑ましいというかイケメン強し!というか……確かにこういう現象はありましたね。美人・イケメンの先生はたちまち大人気になり、前の席が予約で埋まっていることもありました。
また、仲の良い友達を塾にひっぱりこみ、その友達がさらに友達をひきつれ…という感じで、仲良しグループのたまり場になってしまう現象もよくあります。
塾側としては、営業せずとも生徒がふえるため嬉しい悲鳴なのですが、講師としてはなかなかやりづらい場面もありますよね。
授業そっちのけで雑談に花を咲かせたりしますから。
ただ、そのうち1人が真面目になりだすと、つられて全員が真面目になっていくというケースもあるため、悪いことばかりではないでしょう。
仲良しグループの中心になっている生徒が真面目になると、一気に雰囲気が変わることもあり、面白いものです。

心が通じ合った!感動系

 

・引きこもりの子を塾で勉強だけみてくださいと言われ苦労しました。最初は勉強と全く違う話から入って仲良くなりました。

学力が上がっていくことと同じくらい、もしくはそれ以上に、生徒が心を開いてくれたときの達成感は大きなものです。
筆者も、とある事情から数年間一歩も外に出ていない男子小学生の家庭教師を頼まれたことがありますが、口をきいてくれるまで1か月以上かかりました。
それまでは筆談もしくは相槌だけでしたが、最初の一言「わかった」を聞いたときは、思わずジーンとしましたね。
親御さんも驚いていました。生徒さんが外に向かって踏み出そうとする気持ちを間近で感じられる、その喜びはつきっきりで教える立場だからこそ味わえるもの。

生徒からも学ぶことがたくさん!

 

・生徒を通じて流行りのミュージシャンやカルチャーの情報に詳しくなり、話の引き出しが増えた。合コンなどでは役に立ちます。

まさに「役得」ですよね。しかし10代の流行に対するセンスやアンテナは凄まじいものがあり、いつも圧倒されました。
たしかに合コンや話のネタなどで使えるものが多いように思います。

就活や社会人生活のためになる!

塾講師(家庭教師)のバイトは、確かに運営上問題が多かったり、無給労働があったりと、労働環境で難がある場合が多いようです。
一方で、塾講師だからこそ経験できたことも多く、それらは人間的な成長につながるものといえるでしょう。
「働くからにはお金が大事」という意見はごもっともですし、労働環境は改善されるべきだと思います。
しかし、学生のうちに「人にものを教える」「心を開いてもらう」「日々成長していく姿を間近で見る」という貴重な経験ができるのも、塾講師の醍醐味です。

人前で話すということ自体にも耐性がつきますし、「どうすれば伝わるか」を真剣に考える貴重な場ともいえます。
これらは、就職活動や社会人になってから、常に必要とされることです。
例えば、就職面接では自己PRや志望動機を話す機会が沢山ありますし、社会人になってからはプレゼンやスピーチ、商談の機会があります。
こういったときに必要になるのが、「話すこと」「伝えること」という2つの力
なのです。

お金と時間にこだわるのは社会人になってからと割り切り、まずは経験として塾講師(家庭教師)のバイトを始めてみても良いのではないでしょうか。
少なくとも筆者は、学生時代の塾講師や家庭教師のバイトが、後々の社会人生活で役に立っていましたよ。

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