SEやITエンジニアの年収格差は想像以上!?年収アップを実現する方法

「SEやITエンジニアは技術職だから年収が高いんだよね?」
「SEの年収は会社により格差が激しいと聞くけど、年収の高い会社はどうやって選べばいいの?」
「SEなどITエンジニアの年収アップに必要なスキルは何?」

IT業界未経験者は、転職するなら年収の高い企業に入社したいですよね。
すでにSEやITエンジニアとして働いている人は、自分の年収が業界の平均年収より上かそれとも下なのか気になりますよね。
同業他社で働く知人より自分の年収が低いとわかった人は、どうすれば年収アップするのか興味深々なのではないでしょうか。

今回は、SEをはじめITエンジニアの平均年収、年収アップを実現する方法を詳しく調べてみました。

世間のサラリーマンと比べたITエンジニアの平均年収

転職サイトDODAが2017年9月から2018年8月にかけて、DODAエージェントサービスに登録する20~65歳までの正社員約36万人に年収に関するアンケートを行いました。
その結果、2018年の正社員全体の平均年収は414万円となりました。
SEが含めたITエンジニア全体の平均年収は456万円です。
世間のサラリーマンと比較して、SEをはじめITエンジニアの平均年収はやや高いといえます。
ITエンジニアといっても職種や性別、年齢、業種、都道府県、企業規模ごとに年収は異なります。
ここからはさまざまな角度でSEをはじめとするITエンジニアの年収を詳しくみていきましょう。

職種・業種・年齢・都道府県・性別ごとのITエンジニアの平均年収

SEをはじめとするITエンジニアの平均年収を冒頭で紹介したDODAのアンケートから職種、業種、年齢、都道府県、性別ごとに紹介します。

職種別にみるITエンジニアの平均年収

※Excelの表1シートを挿入
出典:DODA「平均年収ランキング 最新版(166職種の平均年収/生涯賃金)」
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_07

ITコンサルタント、プロジェクトマネージャーなどシステム開発の上流工程を担当するITエンジニアの平均年収は600万円以上と高い傾向にあります。
一方、ヘルプデスクやデバッグ/テスター、運用/監視/保守などシステム導入後の運用保守に携わるITエンジニアは、平均年収300万円台でした。
これらの職種は40代になっても平均年収は400~500万円台。
ITエンジニアのほかの職種と比べて、平均年収はそこまで高くなりません。
AIやIoTの普及で最近求人数が増えたデータサイエンティストは、20代のうちから平均年収456万円と比較的給与水準が高い傾向にあります。
どの職種も共通していえることは、男性と比べて女性のITエンジニアは50~100万円ほど年収が低くなっています。

業種別にみるITエンジニアの平均年収

※Excelの表2シートを挿入
出典:DODA「平均年収ランキング 最新版(166職種の平均年収/生涯賃金)」
https://doda.jp/guide/heikin/gyousyu/

SEをはじめ多数のITエンジニアが所属するIT/通信系の業種別の平均年収は、461万円です。
ITコンサルティングとシステムインテグレータ(Sler)、ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダの平均年収は470万円前後。
業種全体の平均年収と比べて大きなちがいはありません。
しかし、通信/ISP/データセンターの平均年収は415万円と他とくらべてやや低い傾向にあります。

男女別の平均年収を比較すると、どの業種も女性の平均年収が男性と比べて約100万円低くなっています。
年代別では、どの業種も20代のうちは300万円台後半で年収の差はほとんどありません。
しかし、30代に入るとITコンサルティングやSlerの平均年収は500万円以上と他2つと比べて高くなります。
ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダは、40代に入ってから平均年収が650万円前後にアップ。
40代でようやくITコンサルティングやSlerと同じくらいの給与水準になります。
通信/ISP/データセンターは、40代を過ぎても平均年収は500万円台のまま。
他と比べて100万円近く年収が低い傾向にあります。
50代に入っても、他3つと比べて平均年収650万円台と一番低いことに変わりありません。

地域別のITエンジニアの平均年収

※Excelの表3シートを挿入
出典:DODA「平均年収ランキング 最新版(166職種の平均年収/生涯賃金)」
https://doda.jp/guide/heikin/area/#anc_area_06

すべての地域でITエンジニア全職種やIT/通信業種全体の平均年収のほうが地域全体よりもやや高いことがわかります。
全体的に東京や神奈川、埼玉など地価が高い首都圏を含む関東の平均年収が高い傾向にあります。
一方、北海道・東北、北信越、九州・沖縄などは職種や業種に関係なく、平均年収が300万円台後半と他の地域と比べて低くなっています。

企業規模も影響するITエンジニアの年収

一般的にSEをはじめとするITエンジニアの年収は大企業のほうが高い傾向にあります。
厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」で企業規模別にSEやプログラマの平均年収をまとめてみました。

※Excelの表4シートを挿入
※「平成30年賃金構造基本統計調査」から以下の計算式で算出した数字
きまって支給する現金給与額 ×12 +年間賞与その他特別給与額

SEとプログラマどちらも大企業のほうが、平均年収が高いことがわかります。
100人未満の企業だとSEの平均年収は490万円、プログラマは375万円。
一方、1000人以上の大企業はSEの平均年収は609万円、プログラマは519万円です。
どちらの職種も大企業の平均年収が100万円以上高くなっています。
表からわかるように企業規模ごとに年収の格差が出るのはボーナスが主な原因。
SE、プログラマと両方の職種で100人未満の中小企業と1000人以上の大企業では、ボーナスの差が70万円以上もあります。

SlerのSE vs 社内SE!年収が高いのはどっち?

社内SEはITエンジニアの中でも人気の高い職業。
「Slerの激務がツラくて社内SEに転職したいけど年収ダウンが気になる」人もいますよね。
社内SEの平均年収は、400~500万円台といわれています。
Slerの全年代・全性別の平均年収は470万円。
一見、社内SEとSlerの平均年収にそこまでちがいがないように思えます。
20代のうちは社内SEとSlerのSEで年収にそこまで大きな差はでません。
しかし、30代からはSler勤務のSEがプロジェクトマネージャーに昇格する人も増えてきます。
また、転職でSEからITコンサルタントにキャリアアップすることで年収が大幅に上がる人も少なくありません。

一方、社内SEが所属する情報システム部門は事業会社のなかでは間接部門です。
営業やマーケティング、販売のように会社の売り上げに直接貢献する部門ではありません。
売り上げなどわかりやすく成果が出せる部門ではないため、社内SEに対して明確なキャリアパスや社内評価制度を設けていない会社もあります。
そのため、入社してからほとんど昇給しない社内SEも珍しくありません。
転職以外で社内SEが年収を上げる唯一の方法は、情報システム部門のマネージャーなど管理職になることといわれています。
管理職になった場合は、社内SEでも年収600万円になります。

社内SEの年収が低い理由の1つに残業時間が少ないことが挙げられます。
事業会社の社内SEは、ほとんど残業しない人も少なくありません。
残業があってもせいぜい20時間程度の会社が多いです。
SlerのSEと社内SEの基本給が同じでも、社内SEの残業が少ない分、残業が多くてその分時間外手当が支給されるSlerのSEのほうが年収が高いこともよくある話。
もちろん、一概にSlerのSEと社内SEどちらの年収が上と断言できません。
しかし、全体の傾向として社内SEよりもSlerのSEの年収が高いケースが多いと覚えておきましょう。

正社員よりも派遣社員の年収が高くなることも

IT業界では派遣社員として働くITエンジニアも少なくありません。
2019年4月時点のはたらこねっと関東版のITエンジニアの平均時給を職種別に表にまとめてみました。

※Excelの表5シートを挿入
出典「派遣の職種平均時給【2019年4月 関東版】」
https://www.hatarako.net/contents/heikin_jikyu/

関東エリアの派遣社員全職種の平均時給は1,598円。
ITエンジニアの平均時給は全職種と比較して全体的に高い傾向にあります。
特にSE・プログラマ、ネットワークエンジニアは時給2,000円以上と高水準です。
ITエンジニア系の正社員のなかには、基本給に固定残業代を含めるケースも珍しくありません。
ひどい会社だと基本給に固定残業代が含まれているからといって、残業代が1円も出ない場合もあります。
その点、派遣社員は残業した分の時給は全額支給されます。

冒頭で紹介したDODAのアンケートによるとSE・プログラマ全体の平均年収は428万円。
SE・プログラマ(WEB・スマホ系)の時給2,305円で1日8時間、1ヶ月20日間勤務を1年間続けた場合の年収は、442万5,600円です。
SE・プログラマのような時給の高い職種だと、給料の低い会社で働く正社員よりも
年収が高くなる場合があることを覚えておきましょう。

年収1,000万以上も夢じゃない!?ITエンジニアが年収アップする方法

職種や年齢、性別、勤務地、企業規模などさまざまなことが原因でSEなどITエンジニアの平均年収は格差が生じます。
相場よりも低い年収で働くITエンジニアが年収アップを実現する方法を一緒に確認してみましょう。

給料が高い会社に転職

ITエンジニアが年収アップを実現させる方法の1つに給料が高い会社への転職があります。
一般的に大手Sler、ITコンサルティング、外資系ベンダなど給与水準が高い傾向にあります。
平均年収1,000万円以上となる代表的なIT企業を調べてみました。

■年収1,000万円以上のIT系企業
・フューチャー:1,178万円
・野村総合研究所:1,166万円
・ソフトバンクグループ:1,158万円
・シグマクシス:1,149万円
・日本オラクル:1,031万円
・ソニー:1,013万円

上記以外にもGoogleやマイクロソフト、Amazonなど外資系企業でも30代で年収1,000万円以上になることも珍しくありません。
転職エージェントなどを使って給与水準が高い会社に転職してみるとよいでしょう。

フリーランスになる

フリーランスになって1ヶ月100万円以上の高単価の案件で請け負うことも年収アップを実現する1つの手段です。

2019年6月時点のレバテックフリーランスに掲載されている求人で、月収100万円以上もらえる高単価の案件をしらべてみました。

■レバテックフリーランスの月収100万円以上の案件
【Android/Kotlin】大手新聞社のAndroidアプリ新規開発改修:~125万円
【PL/Java/SpringBoot】スマホアプリ大規模プロジェクト開発保守マネジメント支援:~125万円
【PM/PHP/Node.js】大手アパレルブランドアプリ追加開発マネジメント:~125万円
【Ruby/AWS】機械学習及びブロックチェーン新規研究開発:~125万円
【Go】IoTデータ収集基盤開発:~115万円
【Ruby/JavaScript】時間取引サービス開発:~115万円

レバテックフリーランス以外に高額案件を多数抱えるフリーのITエンジニア向けのエージェントにPE-BANK、BTCエージェントなどあります。
どこも正社員の転職エージェントと同じで無料で求人を紹介してもらえます。
求人検索して気になるところがあれば、登録してみるとよいでしょう。

年収アップの転職を成功させるのに必要なスキル

正社員の転職にせよ、フリーランスになるにせよ年収アップを実現するには、それに見合うスキルを身につけなければなりません。
ITエンジニアが年収アップの転職を実現するのに必要なスキルをいくつか紹介します。

経営やマーケティングの知識を身に着ける

ITエンジニアのなかでもシステム開発の上流工程を担当するITコンサルタントやプロジェクトマネージャーは年収が高い傾向にあります。
特にITコンサルタントは、ITを活用してクライアントの経営戦略に役立つ提案を行う仕事。
IT以外にも財務、会計、人事、マーケティングなど幅広い経営に関する知識が必要とされます。
常にニュース、新聞などをチェックして各業界の最新動向やIT技術、金融に関する知識を身に着けるようにしましょう。
SEからITコンサルタントやプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを目指す人は下記資格の試験合格を目指して勉強するのもおすすめです。

・PMP(Project Management Professional)
・ITストラテジスト
・ITコーディネータ
・プロジェクトマネージャー試験
・中小企業診断士

外資系企業を目指すなら英語を勉強

外資系企業に転職することで年収アップを実現するなら英語を勉強しましょう。
マイクロソフトや日本オラクルなど大手外資系企業の社員は日本人だらけです。
普段の業務では英語を使うことは、めったにありません。
しかし、外資系企業で出世するにはビジネスレベルの英語力は欠かせません。
マネージャー以上の職位になると海外出張や、海外拠点とのテレビ会議や電話会議をする機会が増えるからです。
TOEICで800点以上のハイスコアをとったからといって必ずしも流ちょうな英会話ができるとは限りません。
しかし、海外拠点とやり取りする機会が多い企業では、TOEIC730点以上など一定のスコアがある人を求めるケースも少なくありません。
外資系企業への転職を考えている人はTOEICなどビジネス英語の勉強をしておくとよいでしょう。

高単価案件が狙えるプログラム言語の取得

SEやプログラマで年収アップを狙うなら転職市場で提示される年収が高いプログラム言語を取得するとよいでしょう。
2018年8月にビズリーチが発表した「プログラミング言語別年収ランキング」によると下記プログラム言語が上位5位にランクインされました。

■プログラミング言語別年収ランキング2018
1位:Go(年収中央値:600万円、最大提示年収:1,600万円)
2位:Scala(年収中央値:600万円、最大提示年収:1,300万円)
3位:Python(年収中央値:575.1万円、最大提示年収:1,499万円)
4位:Kotlin(年収中央値:575万円、最大提示年収:1,200万円)
5位:TypeScript(年収中央値:575万円、最大提示年収:1,200万円)

SEやプログラマで年収アップを実現したい人は、これらのプログラム言語の取得をおすすめします。

世間一般と比べて給料が高いけど業界内で年収格差はある

SEをはじめITエンジニアの年収は世間一般のサラリーマンと比べて給料が高い傾向にあります。
しかし、業界内での年収格差があるため、必ずしもITエンジニア全員の年収が高いとはいえません。
年収格差の理由は、性別や職種、企業規模、勤務地などさまざまです。
業界の相場より給料が低いITエンジニアが年収アップを実現する方法に「給料が高い会社への転職」と「フリーランスになる」の2種類あります。
どちらの方法を選んでも年収アップを実現するには、高収入に見合うスキルを身につけなければなりません。
今の年収に不満があって転職やフリーランスになることで年収アップを実現したい人は、今回紹介した記事を参考にしてスキルアップに励んでみてください。