エグゼクティブ・ハイクラス転職におすすめのエージェント6選|役員・経営者にも強い

社長、取締役、社外取締役、執行役員、部門責任者(部長級)など、エグゼクティブ・ハイクラスと呼ばれる方々が転職を考えたとき、まず何をすればいいのでしょうか?

今回は、年収が高い人(800万円超)や、エグゼクティブ層の転職エージェントについて紹介したいと思います。まだまだキャリアも年収も上がる可能性があり、チャレンジする価値はあります!

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社長や役員が転職をする時の注意点

「エグゼクティブ」と呼ばれる人たちが転職する機会は、一般的にはプレイヤー層やマネージャー層と比較して少ないと言われています。

「天下り」や「関連会社への出向で役員」、「関連会社や取引先に相応の待遇で迎えられる」など、つながりのある会社に「上がりポスト」で行く人以外に、自分から企業に応募して転職するケースはおそらく少ないはずです。

エグゼクティブと呼ばれる人たちは、単に仕事ができる、管理能力があるだけではなれず、経営者的なセンスやその会社全般について深い理解が必要です。「転職して他社の役員になった」というのはなかなかレアケースかもしれません。

年収や役職はどうなる?


経営者クラスのエグゼクティブが転職する場合、状況によっては一時的に収入が落ちる可能性もあります。転職先の企業にもよりますが、どのポストで年収はいくらで契約するのかは、面談の時点で相談することになる事案です。

ここでお互いの条件・要望がマッチングしたとき初めて、エグゼクティブの転職が成り立ちます。転職の目的が年収アップなのか、その他理由なのかによっても意見が分かれるポイントです。

仮に同じポストで転職前よりも規模が大きな企業に入社するのであれば、報酬が増える可能性は高いでしょう。

転職までにかかる時間

一般的な会社員の転職で2~4カ月程度の時間がかかります。これは応募先の企業を見つけるところから、面接を行って内定するまでの期間です。役員などハイクラスの転職になると、これとは別に進行中のプロジェクトスケジュールも視野に入れなければなりません。引継ぎできる業務は後任に引き継げばいいのですが、自分が主軸となっていてどうしても抜けられない状況もあります。

そのようなときは、転職活動をしながら求人企業やヘッドハンター・エージェントなどと相談しながら、退社時期と入社時期を決めていくことになるでしょう。具体的な期間は断言できませんが、状況によっては1年~2年など長期間のスパンで進行しなければならないケースもあります。それほど、エグゼクティブの転職は慎重に行うべきことなのです

転職は視野に入れているが、何から動けばいいのかわからないときは、まず転職エージェントの担当者に相談してみるといいでしょう。

エグゼクティブ・ハイクラス向け転職エージェントの種類

実は、エグゼクティブ・ハイクラスの方向けの転職エージェントには通常の転職者が登録するタイプ以外の転職エージェント、転職メディアがあります。

通常型転職エージェント

こちらは、いわゆる「転職エージェント」です。転職を希望する人が登録し、エージェントによって「市場価値」や能力、スキルを査定され、キャリアアップにつながる求人がある、と判断されれば、積極的にエージェントが抱える求人が紹介されます。

費用は無料で、履歴書、職務経歴書の作成、転職活動のスケジューリング、希望企業とのやり取り、内定後の手続き等、ほとんどをエージェントがやってくれるので、自分は当日面接場所に行くだけでいい、という長所があります。

もちろん、「市場価値がある」(=商品として売れる!)と判断されることが重要です。エージェントによる模擬面接やアドバイスなども受けることができます。

ヘッドハンティング型転職エージェント

本当にエグゼクティブ、ハイクラスな人材であれば、エージェントが「この人はおすすめです」と推薦しなくても、プロフィールを見ただけで「ぜひわが社に!」「この会社に来てもらいたい!」と色めき立つはずです。

エージェントの推薦ではなく、専門のスカウト担当者や企業の採用担当者から声がかかるのを待つ形になります。本当に能力があり、「余人をもって代えがたい」人物ならば、有利な条件でどんどんスカウトがあるはずです。

通常の採用ルートとは違い、選考は社長や役員との食事会や懇親会など、ユニークな形式で人となりをする場合もあります。

ヘッドハンティング、スカウトについては以下の記事に詳しく書いてあるので合わせて読んでみてください。

戦略的なエージェント選びの方法

1.エグゼクティブ、ハイクラス特化転職エージェント(量より質重視)に登録する
※これがメイン2.求人数が多い総合的な転職エージェントにも登録する
※掛け持ち的位置づけ

エグゼクティブ層やハイクラス層に紹介できる求人を持ち、経営者や管理者としてふさわしい人物を見極められるのは、若者や30代向けの転職エージェントではなく、エグゼクティブ・ハイクラスを専門にしている転職エージェントです。

一方、ハイクラス向け求人専門ではなくとも掛け持ちで総合転職サイトにも登録しておけば、掘り出し物が眠っているかもしれません。

これがエグゼクティブ・ハイクラス転職の基本的戦略となります。転職サイトやハローワークを使ってもあまり意味がありません。

エグゼクティブ・ハイクラス転職の転職エージェント比較表

下記の6つの転職エージェントを比較表にしました。

おすすめ度タイプ求人数ヘッドハンター
エージェント数
利用料特徴
ビズリーチ★★★★★ヘッドハンティング型1万件3200名有料・求人に応じて探し方が異なる
・最高ランクはヘッドハンティング
・次が企業からの直接スカウト
・通常ランクは自分で検索応募
JACリクルートメント★★★★★通常転職エージェント型非公開1200名無料・外資系や海外企業に強い
・全国各地に拠点あり
・会員担当と営業が別で分業制
DODAエグゼクティブ★★★★通常転職エージェント型9万件非公開無料・dodaのエグゼクティブ部門
・独自の紹介理論
・丁寧なサポート
・求人数はリクナビには劣る
転機[TENKI]★★★★転職エージェント・オファー型1500件無料・エグゼクティブ部門のマッチングシステム
・経営者との直接面談が可能
・年収2000万円求人もあり
マイナビエージェント★★★通常転職エージェント型20万件1400名無料・国内最大規模
・転職のノウハウは段違い
・圧倒的求人数から探す
・エグゼクティブ専門ではない

特に評価が高くおすすめなのは「ビズリーチ」と「JACリクルートメント」の2社です。本気でエグゼクティブ、ハイクラス転職を考えている方は、まずは行動!というわけでこのどちらか(あるいは両方)に登録し、ご自身の価値がどのくらいあるのか、知っておくといいでしょう。

エグゼクティブ・ハイクラス向けの転職サイト・転職エージェント6選

ハイクラスの転職は絶対にエージェントのサポートが必須です。
自分で情報を集めるのは限界があります。そこでエグゼクティブの転職に適したエージェント・転職サイトのおすすめを紹介していきます。

基本的には無料で利用できますが、サービスによっては無料と有料プランでサポート内容が分かれているサイトもあります。

ビズリーチ:選ばれた人だけのハイクラス転職サイト

ビズリーチ[BIZREACH]

ビズリーチ
年代30代~40代に強み雇用形態正社員
対象エリア全国(海外を含む)
業種経営電気・電子管理機械人事半導体営業化学マーケティング素材サービス食品コンサルタント化粧品専門職日用品プロジェクト管理金融IT技術職不動産ITコンサルタント建築・土木WEBサービス・制作施工管理デジタルマーケティング医療営業その他
おすすめ度

ポイント

  • ヘッドハンティング型の転職サービス。管理職クラスの転職に強い
  • 3200名以上の一流ヘッドハンター・人事担当者によるスカウト
  • 年収1000万円以上のハイクラス案件を中心に高年収求人が多数

エグゼクティブ向けのハイクラス転職サイト。管理職やグローバルの転職に強みを持ち、高年収の求人が豊富。職務経歴書を充実させれば一流ヘッドハンターからスカウトも。
【こんな方にオススメ】
・海外求人を探したい方
・高年収の転職を実現したい方
・経験豊かな管理職クラスの方

特徴として、このビズリーチは無料でも利用できますが、有料会員になれば更に充実したサービスを受けることができます。(詳細は下記の記事で解説しています)

ビズリーチを利用することにより見つけられるのは、下記のような求人です。

  • ヘッドハンターが持つ超ハイクラス求人
  • 企業が直接スカウトするハイクラス求人
  • 通常の転職サイトのような優良求人

公開求人については通常の転職サイトのように登録者が検索して応募することも可能ですが、真のハイクラス求人は経験豊富なヘッドハンターが持っていたり、企業から直接オファーが来ます。

本当にハイクラス・エグゼクティブ求人に出会いたければ、有料会員になったほうがチャンスが増えます。
自信がある人には極めておすすめできる、国内最高レベルの転職サービスだと言えるでしょう。

ビズリーチについてのSNSの口コミ

JACリクルートメント

JACリクルートメント

JAC-Recruitment
年代30代~40代雇用形態無期雇用
対象エリア全国(海外を含む)
業界サービス商社・流通・外食消費財クリエイティブ・マーケティング建設・不動産運輸・物流・倉庫金融コンサルティング・法律・会計IT・通信電気・電子・半導体機械・自動車化学金属・素材・エネルギーメディカル・バイオ医療・介護・福祉その他
おすすめ度

ポイント

  • 高年収・ハイキャリア案件が多い
  • 外資系企業やグローバル企業の求人が多い
  • 「原則24時間対応」などサービスの質が良い

元はイギリスの企業資本の転職エージェントで、海外への転職やグローバル企業への転職、語学力を生かせるハイクラス転職が得意。
東証一部上場企業。事業開始当初よりも国内企業、日本企業の比重が高くなっているので国内のハイクラス転職にも適している。

利用者の約94%が知人や友人に勧めたいと回答しており、1998年の開業以来、約43万人の転職を実現。顧客満足度は非常に高いといえます。
比率が高く約35%です。

通常の転職エージェントは営業担当と紹介担当は別という場合が多いのですが、担当コンサルタントが企業に直接交渉し求人を探してくるシステムです。

東京(首都圏)以外にも、大阪、名古屋、神戸、広島などに支店があり地方に転職したい、という人にもおすすめできます。

JACリクルートメントについてのSNSの口コミ

 

dodaエグゼクティブ

doda(デューダ)エグゼクティブ

doda
年代20代~40代雇用形態正社員・契約社員・その他
対象エリア全国(海外を含む)
業界IT・通信インターネット・広告・メディアメーカー(機械・電気)メーカー(化学・素材・食品・化粧品)商社医薬品・医療機器金融建設・不動産コンサル・専門事務所(税理士など)人材サービス・コールセンター小売外食運輸・物流エネルギー(電力・ガスなど)旅行・レジャー警備・清掃美容・エステ教育農林水産・鉱業公社・官公庁・学校冠婚葬祭その他
おすすめ度

ポイント

  • 年収1000万円以上の公開求人・エグゼクティブ向けの非公開求人を保有。
  • 非公開求人には経営トップ層のCEOや社長の求人、年収1000万円以上が多数
  • 「量より質」「非公開」「10のエグゼクティブ像」

こちらも転職エージェントで有名なdodaのエグゼクティブ向け「dodaエグゼクティブ」です。

専任のキャリアアドバイザーが、ゼネラリスト志向のエグゼクティブも、スペシャリスト志向のエグゼクティブにも対応できる経験を持って、みなさまの希望に答えられる提案をします。

dodaの長年の実績に基づいた理論によって、ハイクラスの人やエグゼクティブ層に訴求できる求人だけを紹介していきます。

dodaエグゼクティブについてのSNSの口コミ

転機【TENKI】

転機[TENKI]

転機
年代30代~50代雇用形態正社員
対象エリア全国(海外を含む)
業種メーカー商社流通・小売り・サービス金融コンサルティング・シンクタンク広告・出版・マスコミ建築・不動産エンターテイメントIT・インターネット医療・福祉・健康その他
おすすめ度

ポイント

  • ハイクラス・管理職に特化
  • 経営者と直接マッチングできるシステム
  • 年収1000万円以上の案件多数

年収1000万円以上の案件多数。ハイクラスや管理職に特化した転職情報サイトです。「社長の右腕に立候補」という珍しいシステムがあり、インタビュー動画をみて「この人の右腕になりたい」と思う社長に右腕として立候補できます。
【こんな方にオススメ】
・年収1000万円以上を希望している方
・経営者と直接面談したい方
・管理職への転職を考えている方

求人情報をもとに挑戦したい案件に応募する方法と、オファーを待つ方法があります。オファーを選択するとエージェントと面談、企業の紹介という流れになります。

登録情報をもとに、求職者を必要とする企業が見つかり次第オファーが届きます。その際、機会的なマッチングや大量のメールが届くというような対応はありません。

社長や取締役など限られたポジションを経験された方々向けのサービスなので、経歴によっては何も紹介されない場合もあることを視野に入れておきましょう。

マイナビエージェント:圧倒的な求人数が魅力

マイナビエージェント

マイナビエージェント
年代20代~30代(特に20代)雇用形態正社員
対象エリア全国(海外を含む)
業界SE/Webエンジニア機械/電気営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタントその他
おすすめ度
ポイント
  • 様々な業種の土日祝休みの優良求人あり
  • エージェントのサポート体制が圧倒的
  • 給与交渉から退職報告、引き継ぎまで代行

エグゼクティブ・ハイクラス専門ではありませんが、求人数は他のハイクラス転職エージェントよりも段違いに多いので、まずここに登録して自分のニーズを聞いてみるのも一つの方法です。

ただし、超ハイクラス、企業の社長レベルの転職求人は少ないかもしれません。「餅は餅屋」で、ハイクラス・エグゼクティブ専門の転職エージェントにお願いした方がいい人もいるでしょうね。

マイナビエージェントについてのSNSの口コミ

エグゼクティブ・ハイクラス転職におすすめのサービスは他にも

エグゼクティブ転職

日経HRが運営しているエグゼクティブ対象のヘッドハンティング転職サイトです。さまざまな業種に対応していますが、とくにIT系・メーカー系・金融系の求人が多い傾向になります。役員やスペシャリスト向けに特化しており、各業界・業種のコンサルティング職を目指す人にオススメです。

公式サイトはコチラ

 

プロコミット

スタートアップ・ベンチャー企業の代表や役員などのエグゼクティブ案件を豊富に取りそろえた転職エージェントです。設立されて数年など間もない企業が多く、スタートメンバーとして裁量が大きい立場にも就きやすくなっています。掲載企業は新しい会社が多いため、IT関係の求人も豊富です。

公式サイトはコチラ

 

今の会社で「一丁上がり」で終わってしまっていいのでしょうか?まだ、みなさんを必要とし、評価してくれる会社はあるはずです!

エグゼクティブ・ハイクラスだからこそ退職前に考えておくべきこと

ハイクラス人材の転職は、会社にとって一般社員が退職するのとは状況が違ってきます。とくに会社の経営を左右する社長が自社を辞める場合は、しっかりと次の経営者を指名しておかなければなりません。以上の点を踏まえて、役員や社長が転職するときの注意点を挙げておきましょう。

会社への影響

上層部の人間が入れ替わるということは、会社の運営方針が変わるということです。あとから入る人によって程度はさまざまですが、会社に関することの判断の方向性についても変わってくるでしょう。

この点については、後任の選定も含めて慎重に行わなければなりません。

誰を選ぶかによって会社の未来を左右する可能性もあります。慎重に進めましょう。

引継ぎの問題

後任に相応しい人材が社内にいないケースもあります。社長や役職の転職は、そもそもある程度長期間のスケジュールで計画されるのが一般的です。もし自身が社長・役員の状態で転職を考えたとき、社内に後任として適した人材がいないのであれば、その人材を確保するところから始める必要があるでしょう。

他社からの引き抜きやヘッドハンティングなど、優秀な人材を確保するためのサービスは数多く提供されています。ご自身の転職の前に、自身が去ったあとの会社を運営していく人物をどうするのかを明確にしておきましょう。

後任人材の確保

上層部の人材入れ替えは、会社の方向性を左右します。自分がいなくなったあと、自分以上の働きをして会社を運営できる手腕を持った人材を確保しなければなりません。

自社内に適材となる人物がいるのであれば、後任として抜擢すればいいでしょう。

もし人材が社内にいない場合は、ヘッドハンティング会社などに相談してみてください。
それなら安心して後任を預けられる人を探してくれるね。

エグゼクティブ・ハイクラス転職まとめ

ハイクラスの転職は、人にもよりますが年齢的に最後の転職となる可能性が高いです。また会社に与える影響も大きいため、より慎重に行う必要があります。

しかし、転職をすることで年収アップや裁量の拡大などが期待できるでしょう。エグゼクティブだからこそ、他社でなければ実現できないこともあります。ハイクラス求人に特化した転職エージェントや転職サイトを活用して、理想の転職先を探し出してくださいね。

この記事のまとめ

  • エグゼクティブやハイクラス転職の場合は通常の転職以上に戦略が大切
  • そもそも経営者や責任者を転職市場から探したい会社は稀である
  • 企業側は外部から迎えて失敗したときのリスクを考え慎重に吟味する
  • 転職エージェント型とヘッドハンティング型の違いを理解しておく
  • エグゼクティブやハイクラスの場合、転職サイトやハローワークは意味がない