「ゆとり世代」とは、ゆとり教育の期間中に学校教育を受けた世代のことです。
ゆとり教育は2002年度から2010年度までに行われましたから、だいたい十代中盤から三十歳くらいまでの人たちが当てはまります。中には、ゆとり教育の影響を色濃く受けた1987年~1995年生まれの二十代前半から30歳くらいまでの人のことを指すこともあるようです。
ゆとり世代は、「言われたことしかしない」「仕事よりプライベートを優先する」「ストレスに弱い」「失敗を恐れる」などというマイナス面ばかりクローズアップされてしまいます。そのため、「だからゆとりはダメなんだ」「言われたことしかできないな、君は」などと、きつい言葉をかけられることが多いかもしれません。
そんなゆとり世代に聞いた、心に響いた上司の名言をまとめてみました。

「自分の思うとおりにやってみなさい」

ゆとり世代でなくとも部下にとってうれしいのは、上司に信頼され、自分の思うとおりに仕事をさせてもらえることではないでしょうか。
「失敗しても良いから、自分の思うとおりにやってみなさい」
などと言われれば、いくら受け身で言われたことしかしないゆとり世代でも、意気に感じて頑張れるのではないでしょうか?
まして、今までゆとりだからという理由でボロクソに言われていたゆとり世代です。上司に信頼されたことがわかれば、受け身の態度も失敗を恐れるメンタルの弱さも、克服するきっかけになるかもしれません。

そもそも、受け身で失敗ばかり恐れで何もできないゆとり世代を、自分から動いて失敗を恐れず突き進む人材に育てるためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、少々頼りなくても彼らの思うとおりにやらせてみる以外には、ないのではないでしょうか?少々失敗しても、やらせてみた結果がイマイチだったとしても、それを糧に次にチャレンジする、というプロセスがなければ成長など望めません。

ゆとり世代にとって、上司に任せてもらえた喜びを感じられるこの言葉は、上司からかけられて最もうれしい言葉の一つなのです。

「部下のフォローをするのが上司の役目だ」

ゆとり世代にやりたいようにやらせたら、もしかしたら仕事を失敗してしまうかもしれません。
そんな時、あなたはどんな言葉をかけますか?
「何やってるんだ!」「駄目じゃないか!」
と、怒鳴りつけるでしょうか。しかし、それでは、ゆとり世代の部下は育ちません。
ここは怒りたいのをぐっと我慢して、しっかりフォローしてあげましょう。部下をフォローするのは、確かに上司の仕事です。

とは言っても、すべての失敗の尻拭いをしてしまっては、部下のためになりません。
例えば、顧客を怒らせた、大事なデータを消したなどという失敗をしでかした時には、顧客への謝罪に付き合ってはあげても謝罪自体は本人にさせる、データの修復の手伝いはするが本人に最後まで修復の責任を持たせるなど、失敗をした張本人が主体となってリカバリーさせるようにしましょう。

そこで大事なのが、
「私は最後まで君の味方だ。フォローはするよ。」
という態度を取ること。
たとえ失敗してしまっても「周りみんな味方である」という安心感を得られるこの言葉は、ゆとり世代が上司からかけられたい言葉の一つです。

「よくやったね。君が部下で良かった。」

この言葉は、ゆとり世代の部下が良い仕事をした時に上司から言われて最も心に響く名言です。
人は、叱られたり責められたりするよりも、褒められ認められた方が育つものです。
部下を育てたいと思ったら、部下を褒めて認めてあげることです。
特に、ゆとり世代の部下たちは、普段からあまり認められることがない世代です。
「これだから、ゆとり世代は・・・」
などと言われ慣れているので、褒められ認められれば今まで以上に頑張ってくれるのです。

そして、この言葉の大事なことは、「君で良かった」という部分に隠されています。他の誰でもない「君が」良いのだという言葉は、受け取る側にとっては「自分こそが必要とされているんだ」という非常に強い喜びをもたらすはずです。自分が必要とされていると感じることは、企業で働く人に限らず誰にとってもうれしいもの。
自分が必要とされていると感じることができるこの言葉は、ゆとり世代の心に響く上司の名言の一つです。

「会議室を取ったから、君の話をじっくり聞くよ。」

どんな企業においても、人の話をしっかり聞いてくれる上司というのは貴重な存在です。
「俺の言うとおりにしていればいいんだ」
「こういうやり方で、これこれこうすればいいから。」
などと自分のやり方を押し通し、部下の言うことなど全く聞かないワンマン上司であっても、チームをどんどん前へ引っ張って行くことで、結果的には良い仕事をするかもしれません。
そのような上司に部下が合わせるためには、自分の意見を押し殺して上司に言われるがままに流されるイエスマンになるしかありません。

しかし、それで良いのでしょうか?
そうやってワンマン上司だけが仕事がやりやすいように作られたチームは、その上司がいなくなることで全く機能しなくなるでしょう。それでは、困りますね。

この「会議室を取ったから、君の話をじっくり聞くよ。」という言葉のミソは、「会議室を取った」という部分にあります。
「今度話を聞くから」と言いつつ、なかなか話を聞く時間を取ってくれない上司は意外と多いもの。そんな中、「上司自ら会議室を取って部下を誘う」という、上司の方から部下の話を聞く機会を作ることに、意味があるのです。
ゆとり世代の部下たちは、メンタルが弱く失敗を恐れてなかなか大きい仕事にありつけないので、上司や先輩からのアドバイスが必要です。かと言って、仕事よりプライベートを優先する傾向があるため、飲み会には顔を出しません。ですから、ゆとり世代の部下からじっくりと話を聞く機会がないのです。プライベートでは積極的に人付き合いをするのに、仕事の付き合いには消極的です。

ゆとり世代にとって、上司の方から積極的に話を聞いてくれるこの言葉は、うれしい上司の名言なのです。

「君にしかできない仕事をしなさい」

この言葉は仕事に対して積極的になれないゆとり世代に対しては、まだ難易度の高い言葉かもしれません。
しかし、上記のように上司がゆとり世代の部下を信頼し、フォローし、褒めて認め、辛抱強く話を聞いていれば、彼らの中で徐々に積極的で失敗を恐れないマインドが育っていくはずです。
そんな少し成長したゆとり世代にとって、自分にしかできない仕事をする、オンリーワンの存在になるということは今まで経験したことがなかったことかもしれません。
「今までできなかったことができるようになった」
そんな達成感を得たゆとり世代は、もうゆとり世代ではありません。
「自分にしかできない仕事を期待されている」という上司からの期待は、大きな成長につながるはずです。少し成長したゆとり世代は、そんな上司からの言葉を待っているはずです。

まとめ

ゆとり世代が上司に言ってほしい、言われたら心に響いて仕事が頑張れる上司の名言について見てきました。
ゆとり世代は日本の教育制度の変化に振り回されたかわいそうな世代なのかもしれません。そんなゆとり世代は、上司の言葉一つで良くも悪くも変わっていきます。
ゆとり世代の部下をうまく成長させられるかどうかは、上司であるあなたにかかっているのです。ゆとり世代をよく理解し、彼らにぴったりの言葉をかけてあげられるようにしてみてください。

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