仕事のモチベーションを上げる17の方法|上がらない・切れた時の対処法も

「仕事のモチベーションが全く上がらない…」
「モチベーションを維持できない…」

こんな風に嘆いている方って、多いのではないでしょうか?

モチベーションが低いと自分もモヤモヤして辛いですし、仕事に集中できず周りにも迷惑をかけてしまいますよね。

しかし心の浮き沈みがあるのが人です。

仕事のモチベーションが上がらない時はどうにか自分を奮い立たせてモチベーションをコントロールする必要があるのです。

そこで今回は仕事のモチベーションを上げる方法について考えたいと思います。

モチベーションの仕組みから統計・モチベーションアップ方法やモチベーションの上がる言葉まで一気に解説します!

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仕事におけるモチベーションって何?

仕事のモチベーション
モチベーションとは「人が何かをする際の意欲ややる気」です。

原因や動機という意味もあります。仕事におけるモチベーションとは「仕事への意欲ややる気」ということになります。

人は何かの行動をするとき、身体的な体力とは別に「心」の部分にも「やるぞ!」という力が必要です。「心」の部分の力が弱いと体力があってもなかなか行動を起こせません。

モチベーションは、仕事や何か行動をするのに必要不可欠なものです。

今の仕事はモチベーションを上げる要因がありますか?

仕事のモチベーション
まずは今の仕事にモチベーションを上げたり維持したりする要因があるかどうかを考えてみましょう。

モチベーションは「動因」と「誘因」の二つの要因から成っているとされます。

それぞれの要因について説明します。

心からくるモチベーション「動因」

一つは「動因」です。

仕事における「動因」は…

  • 仕事が魅力的
  • 仕事自体にやりがいがあって楽しい!
  • 人のためになる・周りに認めてもらえる

など心の中からの動機です。

この要因はモチベーションが長く継続しやすく安定していると言われています。

ご褒美がもらえるからやる「誘因」

もう一つは「誘因」=インセンティブと呼ばれるものです。いわゆる「ご褒美」のことです。

仕事における「誘因」は…

  • 給料が高い
  • この契約を取ったらインセンティブ(歩合給)が貰える
  • この仕事がうまく行ったら昇級させてもらえる

といった「なんらかの代価」が目的でのモチベーションです。
この要因は短期的なモチベーションで、ご褒美がなくなるとモチベーションは下がります。

「動因」と「誘因」どちらかがあればモチベーションが著しく下がることはありません。

例えば、単純作業で仕事に魅力がない(「動因」がない)場合でも給料が高ければ(「誘因」があれば)モチベーションが全く無くなることはありません。

仕事のモチベーションを根本的に上げたいなら「動因」「誘因」のなるべくたくさんある仕事に転職するのもひとつの手です。

次は仕事のモチベーションが上がらない理由の統計を見てみましょう。

【統計】仕事のモチベーションが上がらない2大理由は「給料」と「評価」


次は統計を見てみましょう。
下のグラフをご覧ください。
これは厚生労働省が「仕事に対する意欲が低くなった理由」についてまとめた資料です。

仕事に対する意欲が低下した者について低下した理由をみると、給料が低いから、評価の納得性が確保されていないからの2つの項目が他の項目よりも高くなる。男女別にみても、この点に違いはない。

この結果を見ると、次のような要因が複雑に絡み合って、モチベーションが低下してしまうということが分かります。

1.給料が低い
2.評価に納得できない
3.職場のコミュニケーション不足
4.昇進が見込めない
5.仕事から得るものがない
6.長時間労働
7.不安定な雇用形態
8.会社の経営の不透明さ
9.仕事の責任が重すぎる
10.裁量を任されていない

特に多かったのが赤文字の1位と2位です。

給料が低い

第一位は「給料が低い」です。

給料や報酬はモチベーションを上げるために欠かせない要素です。

一般的には仕事は生活の為つまりは「生活するためのお金を手に入れるため」にしているはずです。よほどのやりたい事でもない限り「給料の高さ」はモチベーションに直結すると言っても良いでしょう。

評価に納得できない

第二位は「評価に納得できない」です。

仕事をする上で給料に並び「仕事のやりがい」もモチベーションを上げる上で大切な要素です。

人には承認欲求があります。自分のやったことを認めて欲しいという欲求です。自分が頑張って仕事をしていても周りに認めてもらえなければ、仕事へのモチベーションが一気に下がってしまいます。

職場のコミュニケーションが円滑でない

職場のコミュニケーションが円滑でなければ、仕事はスムーズにいきません。

コミュニケーションがきちんとできていないと作業が二重になってしまったりタイムロスしてしまったりしてしまいます。

頼まれてやった仕事なのに、実は他の人がすでにやっていたなどになると一気にモチベーションが下がります。

昇進が見込めない

昇進は、仕事において大きなモチベーションになります。

好きでない仕事でも、昇進と為ならモチベーションを保つことができます。仕事における「昇進」とは、それぐらい大きなものです。

それが見込めないとなると「一体何の為に仕事してるんだろう?」という心理状態になりモチベーションが下がってしまいます。

仕事から得るものがない

人には「向上心」があり「成長し続けたい」という欲求があります。

そして仕事においても、スキルや経験を積み成長し続けることでモチベーションを維持する要因になっています。

向上心を満たされないと仕事に対するモチベーションが下がりやすくなります。

モチベーションアップ方法

仕事のやる気を引き出そう!~モチベーションアップの具体的な方法


仕事のモチベーションを上げたまま保つのはとても難しいことです。

例え給料が高くやりがいのある仕事をしていたとしても、人間ですからモチベーションには波があります。

ここでは、仕事へのモチベーションを奮い立たせる「モチベーションアップの具体的な方法」をご紹介します。

モチベーションアップ方法には2種類あります。

「今すぐモチベーションを上げたい!」

という時に効果的な短期的モチベーションアップ方法と、

「その場しのぎではなく長期的にモチベーションアップやモチベーション維持したい!」

という時に効果的な長期的モチベーションアップ方法です。

モチベーションの上がる言葉・名言はコチラ(記事途中に飛びます)

今すぐモチベーションを上げたい!即効で効くモチベーションアップ方法

まずは「今すぐモチベーションを上げたい!」時に効果的な即効性のあるモチベーションアップ方法をご紹介します。

・一番簡単なモチベーションアップ術!最初の5分を超えれば勝ち
・モチベーションの上がる映画を観る
・モチベーションの上がるドラマを観る
・モチベーションの上がる自己啓発本を読む
・モチベーションの上がる漫画を読む
・ロッキーのテーマを聴いてモチベーションに火をつける
・ご褒美を設定してモチベーションを上げる

一番カンタンなモチベーションアップ術!最初の5分を超えれば勝ち

仕事 モチベーション
モチベーションが下がってどうにもやる気が起きない。やらなければいけないのに身体が動かない。

そういう時に試してほしいのがこの「最初の5分を超えれば勝ち!作戦」です。

人間「5分だけ」と思うと集中できるものです。まずはとりあえず「5分だけ」集中して仕事に取り組むこと。するとあら不思議!やってるうちにエンジンがかかり始めてモチベーションが上がってきます。

モチベーションが下がっている時でも5分だけなら頑張って集中することができるでしょう。集中することでモチベーションが上がるのです。

モチベーションを上げたい時にはまず「とりあえず5分だけ集中!」をやってみてください。

モチベーションの上がる映画を観る

仕事 モチベーション
「カタルシス」という言葉を聞いたことがありますか?

カタルシスとは「心の浄化」とも言われ、日ごろの心の中にあるモヤモヤが消えてスッキリすることを言います。

文学作品などの鑑賞において、そこに展開される世界への感情移入が行われることで、日常生活の中で抑圧されていた感情が解放され、快感がもたらされること。特に悲劇のもたらす効果としてアリストテレスが説いた。浄化。
コトバンク カタルシス

実は仕事のモチベーションを上げるためには心のモヤモヤを消すことがとても効果的なのです。

映画を観て泣いたらなんだか心がスカッとした経験はないでしょうか?

これは映画によるカタルシス効果です。

映画を観ることはモチベーションアップとても良い効果があります。

例えば仕事関係の映画を観ると影響されて仕事へのモチベーションが上がりますし、悲劇などの泣ける映画であればカタルシス効果で心をスッキリさせてモチベーションアップに繋げることができます。

ここではモチベーションアップに繋がるオススメの映画と本をご紹介します。

スティーブン・ジョブス

仕事 モチベーション

言わずと知れたAppleの創設者の物語。

自宅の小さなガレージから始まったApple社が現在のApple社になるまでの壮絶な挑戦を描いた実話です。

これを観たらあなたの仕事へのモチベーションもきっと上がるはず!

ウルフ・オブ・ウォールストリート

仕事 モチベーション

主人公の青年が株式ブローカーとして成功していくサクセスストーリー。

下品で低俗な青年がいかにして成り上がったのか?

金・ドラッグ・セックスとなかなか強烈な作品ですが、野心に火をつけるにはもってこいの映画です。

千と千尋の神隠し

仕事 モチベーション

何もできない無気力な少女「千尋」が不思議な世界に迷いこみ「生きる力」を取り戻していくストーリー。

この作品の「生きる力」とは「モチベーション」に通じるものがあります。千尋が無気力な少女から成長し「生きる力」を獲得する様はモチベーションを高めるために必要な要素がぎっしり詰まっています。

モチベーションの上がるドラマを観る

仕事 モチベーション
仕事のモチベーションの上がるドラマを観るのもオススメです。
ここではすぐにモチベーションアップできるドラマをご紹介します。

セックスアンドザシティ

仕事のモチベーション ドラマ

ニューヨークに住む4人のアラサー女性のドラマ。

大人の女性の赤裸々な恋愛観が話題になりましたが、主人公の4人はそれぞれ仕事も頑張っています。

4人の仕事に対する姿勢や思いはそれぞれ違いますがスランプや葛藤を経て成長していく姿に注目してみてください。仕事へのモチベーションもきっと上がるハズ!

下町ロケット

夢を追い、仕事に打ち込む男たちの生き様を描いた日本のドラマです。

モチベーションが低下したときに観ればきっと忘れかけていた「仕事に対する熱い思い」がよみがえってくるはずです。

モチベーションの上がる自己啓発本を読む

仕事 モチベーション
自己啓発本を読むのもモチベーションを上げる方法として効果的です。

夢をかなえるゾウ

仕事のモチベーションが上がる本

夢をかなえるゾウ文庫版
仕事ができず失敗ばかりのゾウが神様からの教えをひとつひとつ実行していくうちにいつの間にか仕事に成功していくお話です。

自己啓発本ですが面白くとても読みやすいです。仕事のモチベーションアップのヒントがてんこ盛り!

モチベーションの上がる漫画を読む

漫画が好きな人ならモチベーションの上がる漫画を読んでみるのも効果的です。
ebookjapanの調査では「仕事や家事へのモチベーションが上がる漫画」で多かった回答は「働きマン」「宇宙兄弟」「スラムダンク」「ワンピース」です。

仕事のモチベーションが上がる漫画
PRTIMES 「仕事や家事へのモチベーションが上がるマンガ」について eBookJapanが20~40代の女性を対象に職業別、年代別に調査

働きマン

仕事のモチベーションが上がる漫画

働きマン(1)
編集者としてがむしゃらに働く28歳独身女性の主人公の物語。

「仕事しかない人生だったと思って死にたくない」と言う新人に対して主人公は「私は仕事したなって思って死にたい」と返します。

自分にとっての仕事とは?その価値とは?モチベーションが下がっている時に読んでほしい一冊です。

宇宙兄弟

モチベーションの上がる漫画

宇宙兄弟(1)
「宇宙飛行士になる」という夢を持った兄弟の物語。

夢を追い、困難や挫折を乗り越えていく登場人物たちの生きざまは「生きること」「仕事」「人生観」さまざまな事を教えてくれます。

読んだあとはモチベーションが一気に上がり夢を追ってみたくなるかも?

スラムダンク

仕事のモチベーションが上がる漫画

スラムダンク(1)
連載終了から20年以上も経つのに30代・40代2部門でランクイン。10代のころに読んでもずっと心に残っている名作です。

「諦めたらそこで試合終了だよ」など仕事でも役立つモチベーションの上がる名言がたくさん出てきます。

大事なときにはスラムダンクの28巻を読んでモチベーションを最大に上げてから行く!という人もいるほど、瞬時にモチベーションが上がる作品です。

ワンピース

仕事のモチベーションが上がる漫画

ワンピース(1)
「海賊王に、俺はなる!」は有名すぎますね。

主人公ルフィの「困難に直面しても絶対にあきらめない」姿勢や心はビジネスシーンにおいて、人生においてもとても大切なことです。

モチベーションに関係する理論のひとつに「レジリエンス」というものがあります。「ストレス耐性」「逆境力」「折れない心」の意味です。
困難や逆境の中にあっても、それを糧にして成長する力のことです。

ワンピースの主人公ルフィはまさに高いレジリエンスを持っている人物です。ルフィの生き様はどんな逆境でも前向きに考える「心の強さ」を教えてくれるでしょう。モチベーションが低下している時にぜひ読んでみてください。

ロッキーのテーマを聴いてモチベーションに火をつける

モチベーションを上げる音楽

TBSの「モニタリング」というテレビ番組で、エスカレーターと階段のある場所でロッキーのテーマを流したらどうなるのかという実験が行われました。
その結果、ロッキーのテーマを流すとエスカレーターではなく階段を使う人の割合が16%から32%に増えたのです!

音楽は人の心理状況に影響を与えます。

ロッキーのテーマには人のモチベーションを上げ「なぜか頑張ってしまう」状態にする効果があるようです。

仕事前の通勤時間や大事なプレゼン前などにぜひ聴いてみてください。

ご褒美を設定してモチベーションを上げる

仕事 モチベーション
モチベーションの要因である「誘因」とは「ご褒美」のことです。ご褒美はモチベーションに大きく影響します。そこで一時的にモチベーションを上げたいときにはそれを利用してみましょう。

「このプロジェクトをやり切ったら欲しかった時計を買う」「今日の目標を達成したら夕食にフレンチを食べに行く」など自分で自分にご褒美を設定することで一気にモチベーションを上げます。ただし達成できなかった時には絶対にご褒美を出さないこと。そこがなあなあになるとこの方法は効かなくなります。

その場しのぎでない長期的なモチベーションアップ(モチベーション維持)方法

一時的なモチベーションアップではなく、長い目で見たモチベーション維持方法をご紹介します。
・モチベーションの上がる目標の立て方
・モチベーションを上げるたった6秒の筋トレ
・ライバルや尊敬できる人を見つける
・仲間を見つけて協力し合う関係を作る
・オンオフのメリハリをつける
・転職を含めた今後のキャリアプランを考えてみる
・仕事の結果を出す
・勉強をして知識を増やす、資格に挑戦する

モチベーションの上がる目標の立て方

仕事 モチベーション
目標を立て、それをクリアしていくことは先ほど説明した「成功体験」を積み重ねることにもなります。毎日少しづつの成功体験は自信になり「自己効力感」「モチベーションアップ」に繋がります。

しかしむやみに目標を立てても結局達成できずに終わってしまうことがほとんどです。

なぜ、目標を立てたのに達成できないのでしょうか?

それは目標の立て方を間違っているからです。

モチベーションを上げる「正しい目標の立て方」のポイントは

●目標が魅力的である
●目標までの道のりがはっきりしている
●目標が明確

この3つです。

まず目標に魅力がなければやる気になりません。

そして目標を達成するためのプロセスがはっきりしている=きちんと道筋をたどれば実現可能だと信じられることがモチベーションアップには大切です。「目標が叶う根拠」があれば人はやる気になれます。

最後は目標の明確さです。漠然とした目標では達成したかどうかもわかりません。「英語ができるようになる」ではどのレベルまでいったらOKなのかが分からないのでモチベーションは上がりません。
「英検2級に合格する」「TOEIC800点をとる」など、どこまでやればよいかが明確な目標にするとモチベーションも上がり達成できる可能性も高くなります。

下記はモチベーションに関係する「期待理論」の論文からの抜粋です。

個人が活動を遂行する「力」(force)は,その活動によってある結果を達成できると予想される「期待」(expectancy)の強さと,その結果の誘意性の大きさとの積を,全ての結果について合計した値の単調増加関数である。
引用元:CiNii論文 期待理論の基本構造 大森賢二(富山大学)

期待理論とは:1964年にビクター・ブルームによって提唱されたモチベーションが生じるプロセスについての理論である。

モチベーションを上げるたった6秒の筋トレ

仕事 モチベーション
ここまでは心理的なモチベーションアップ法をご紹介してきました。

しかし身体的な部分もモチベーションに大きな影響を与えます。「なんとなく身体がだるい」「なんとなくしんどい」ときにモチベーションは上がりません。

つまり体調を整えることはモチベーションアップの必須条件なのです。仕事における「自己管理」ですね。

そこで重要になってくるのが「生活習慣」です。生活習慣と体調は直接的な関係にあります。特に現代人に不足しているのが「運動」です。

運動はストレス発散効果もありモチベーションアップにとても効果的です。
運動不足になると身体が不調になりモチベーションが低下、すると運動する気力もなくなる…といった具合に悪循環になってしまいます。

そうは言っても、仕事帰りにジムに行ったり一駅分歩いたり…なんてそうそう続けられるものではありません。

そこでご紹介したいのが「HITトレーニング」というものです。

HITトレーニングとは高強度インターバルトレーニングの意味です。つまり高い負荷のトレーニングのことです。

これを聞くと「えっ…余計できなさそう…」とお思いかもしれませんが、ポイントは

「週に2回、たった6秒間だけ行う」

ということです。

オススメのトレーニング方法は「6秒間の猛ダッシュ」「6秒で限界がくる高負荷の筋トレ」です。(ウォーミングアップも忘れずに!)

「え!6秒なんかで効果あるの?」とお思いでしょうが、イギリスのアバーティ大学の研究では週2回6秒間のHITトレーニングで健康状態が改善されると発表し、BBCでも取り上げられました。

BBC NEWSSix seconds of exercise ‘can transform health’

週2回たった6秒なら、続けられそうじゃありませんか?

仕事のモチベーションアップひいては健康維持のために、ぜひ試してみてください。

ライバルや尊敬できる上司を見つける

仕事 モチベーション

できる人、尊敬できる人は成功を積み重ねているはずです。
あるいはライバルを設定して彼が仕事でうまくいけば、そこから自分を「やってやろう」というモチベーションが湧いてきます。

尊敬できる上司に対して「こういう人になりたい」という気持ちが起きれば、その上司の仕事ぶりや仕事を完遂する能力を見て、モチベーションがアップします。「あの人みたいになりたい」これがモチベーションを高めていくためにはとても大切なことなんですね。

ライバルについては「あいつに負けたくない、勝ってやる」という気持ちでモチベーションが上がっていくはずです。

仲間を見つけて協力し合う関係を作る

仕事 モチベーション

好きな仕事だけできれば苦労しませんが、そういうことはないですよね。
明らかにモチベーションが下がる案件や、「できるのかな?」という仕事が振られることもあります。

そうしたときに、友人と一緒ならば「共にがんばろうよ!」と声を掛け合うことができます。
お互いに励ましあうことで、少なくともモチベーションが急降下することは避けられるはずです。

辛いときに仲間がいるとがんばれるというのは、「言語的説得」という心理学的に見ても理にかなったことです。

オンオフのメリハリをつける

仕事 モチベーション
仕事を家まで持ち込まず、休み時は思いっきり休んで楽しみます。
ストレス解消にもなりますし、「今日は自分へのご褒美」と位置付けることで、自分でインセンティブを設定できます。

自分で自分にご褒美を与えるというのは、なんだかむなしく見えますが、実はストレス解消だけではなくモチベーション維持の視点からも効果的だったということです。

週末には趣味に没頭し、週明けからエンジン全開でがんばれる。オフの効果的な過ごし方を知っていると、仕事ができる人になります。

週末の過ごし方だけではなく、夏休みなどに海外旅行に行く、豪華な買い物をする、思い切って普段しないところへ行ってみる、など余暇の楽しいことを考えると、モチベーションアップにつながります。

普段ならやらないことならばアウトドアを思い切ってやってみるのもいいですし、一方で、必ず外で何かしなければいけないということでもないので、夕方まで思いっきり寝ている、でもOKです(普段寝ていないですよね)。

体が耐え切れずに寝てしまうのではなく、積極的に切り替えるために寝る、というのがポイントになります。

転職を含めた今後のキャリアプランを考えてみる

仕事 モチベーション

短期的な目標に加えて、五年後や十年後のあるべき自分を考えます。

達成可能な目標設定行為ですから、今後のモチベーション管理のために極めて重要な活動になります。
「将来の達成可能な自分」を考えるとウキウキするのは、それによってモチベーションが引き出されているからにほかなりません。

会社員の人は社内でのキャリアを考えるだけではなく、転職、起業、独立を考えてみるのもOKです。
確固たる目標とそれを可能にする現実的なプランの立案に成功すれば、将来へのモチベーションがどんどん高くなっていきます。

仕事の結果を出す

仕事 モチベーション
仕事を完遂して評価されれば、自分としての達成感だけではなく、他人から「よくやった」と褒めてもらえます。

これが一番モチベーションを高めていくのに効果的です。難しいミッションをこなせば、それはモチベーションが上がっていきますよね。ただ、これが一番難しく、このために仕事をしているようなものですから無理は禁物です。

結果を出し、成果報酬としてお金などをもらうことができれば、直接的なインセンティブにもつながります。自分でも心理的に満足して、金銭的な対価もあり、社内の評価も上がる、これに尽きると思います。

勉強をして知識を増やす、資格に挑戦する

仕事 モチベーション

何か新しいことを勉強して、資格を目指すのもアリです。

銀行に勤めている人が日商簿記や公認会計士試験を目指すのは業務に関係しますが、例えば「カラーコーディネーター」や「アロマ検定」など全然違うものでも構いません。
違う資格ならば「オンオフの切り替え」にもなりますし、新しい自分を発見することにもつながります。

業務に関する勉強や資格ならば、仕事での自信がつき、業務でも活かしたいと思うようになり、積極的に仕事にかかわりたくなり、必然的にモチベーションが上がるはずです。
知識欲と相まって相当前向きな効果が期待できます。

仕事のモチベーションを上げる名言・言葉

仕事 モチベーション
偉人や成功している人の名言を読んで心に響かせてみるのもモチベーションアップに効果的です。ここでは仕事のモチベーションを上げる名言をご紹介します。

アインシュタイン(物理学者)
『天才とは努力する凡才のことである』

天才と呼ばれる人も、実は大変な努力をしているという事です。

井上靖(小説家)
『努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。』

何事にも「希望」と「不満」が入れ混じっているものです。
大切なのは「どちらに目を向けるか」という事。
意識的に「希望」を語ると不思議とモチベーションも上がり努力できるようになるものです。

小林一三(阪急グループ創設者)
『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。』

現在の仕事に魅力がない、納得いかない仕事でも精一杯やり切って成果を上げれば自ずと周囲に認められ結果的に良い仕事を得られるという事です。

スヌーピー
『配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどういう意味であれ。』

現状を悔やまず、現状を受け入れその中で精一杯がんばる事をスヌーピーが語っています。挫けそうになった時に思いだしてみてください。

モチベーションを上げる考え方

モチベーションを長期的に上げるには「考え方」も大切です。ここでは心理学的モチベーション理論に基づいたモチベーションを上げる考え方をご紹介します。

成果を上げるには努力が必要だということを知る

仕事 モチベーション
「1万時間の法則」というのをご存知でしょうか?

あらゆる分野で「天才」レベルになるには1万時間必要だというアメリカの心理学者が提唱した法則です。どんな分野でも一流や天才と称される人たちはそれぐらいの練習量があったというものです。

1万時間というのは1日9時間で3年間です。それぐらいやらなければ「一流」にはなれないのです。

逆に言うと、それぐらい打ち込めば「天才」レベルに達することができるということです。

仕事に対するモチベーションが下がってきたときは「これも一流になるための道」だという事を思いだしてみましょう。

仕事にモチベーションはいらない!?モチベーション不要説

仕事 モチベーション
仕事に対して常に高いモチベーションを保ち続けるのはとても難しいことです。人の気持ちには波がありますしそもそも仕事は辛いものです。
仕事にモチベーションを求めない考え方「モチベーション不要説」があることも知っておいてもいいかと思います。

この考え方ではモチベーションがない状態でも「ルーティン」と「習慣」で仕事をすればいい、としています。
毎日朝起きたら歯磨きをするように、仕事を「型」にはめてそれをこなしていく事で、モチベーションに振り回されることなく常に安定したパフォーマンスで仕事に臨むことができます。

上がらないモチベーションを無理に上げようとせず「仕事のモチベーションは維持できない」と割り切ってルーティン化してしまうのもひとつの方法ですね。

心理学的な仕事のモチベーションに関する知識

モチベーションは心の力です。
ここでは心理学的に仕事のモチベーションアップに影響する「自己効力感」とモチベーションの仕組みについての理論「マズローの欲求5段階説」について説明します。

仕事へのモチベーションに影響する「自己効力感」

仕事へのモチベーションに影響する「自己効力感」

自己効力感とは
自分に対する信頼感・有能感

つまり「これは自分にならきっとうまくできる!」「自分にはこれをやる能力があるんだ!」という気持ちです。

人は「どうせ無理だ」「できない」と思うとモチベーションが下がります。

「きっとうまくできる!」でないと行動を起こす(モチベーションが上がる)ことができないのです。

では「自己効力感」を高めるにはどうすればいいのでしょうか?

自己効力感を高める方法

やる気の源泉である「自己効力感」を高める方法は3つあります。

それぞれの方法について説明します。

①成功体験

ひとつは、仕事での成功体験を繰り返すことです。
自己効力感を高める方法としては1番有効です。

考え方もとても大事で「できなかったこと」「できていること」の両方がある場合に「できていること」に目を向けることです。
自己効力感が弱い人は「できなかったこと」ばかりを見てしまいがちです。

でも「できていること」もあるはずです。まずはそこに目を向けることからはじめましょう。

自己効力感を高める考え方
この書類を作成するのにこんなに時間がかかってしまった…。もっと早く作成したかったのにできなかった…。

時間はかかったが、この書類をきちんと完成させることができた!次は時間短縮の努力をしてみよう。

このように、考え方を変えていく必要があります。

②ひとの成功体験を見る「代理経験」

自分ではなく、他人の誰かが成功したのを見て感じることです。
見てるだけなんて効果あるの?と思ってしまいますが「彼にできるなら自分にもできるはずだ」と感じることで自己効力感を高めるのに役立ちます。

モチベーションを高めるには成功事例を多数見ることが大切です。

③他者からの説得or自分に言い聞かせる「言語的説得」

「君にはこれをやる能力がある」ということを他者から繰り返し説得されることでも自己効力感は高まります。
自分で自分に「私ならできる!」「私にはこれをやる能力がある!」と言い聞かせることも有効です。一種の自己暗示ですが、毎日繰り返し行うことで効果が表れます。

心理学的モチベーションの仕組み:マズローの欲求5段階説

アメリカの心理学者「アブハム・マズロー」が提唱したモチベーションに関する理論です。

人の欲求は5段階に分かれていて、下の欲求が満たされるとその上の欲求が生まれるという考え方です。

仕事 モチベーション
引用元:モチベーションアップの法則

●自己実現欲求とは、自分の能力を引き出し成長したいという欲求です。●尊厳欲求(承認欲求)とは、人から認められたいという欲求です。

●社会的欲求(帰属欲求)とは、何らかの集団に属して仲間を作りたいという欲求です。

●安全欲求とは、危険を回避し安全に暮らしたいという欲求です。(家や健康など)

●生理的欲求とは、食欲・睡眠欲などの人間の基本的な欲求です。

仕事のモチベーションに関係するのは上位2階層です。

つまり、下層の「生理的欲求」や「安全欲求」が満たされていなければ上層である仕事へのモチベーションは上がらないという事です。

寝不足や体調不良・健康の問題や安全に暮らせる家が確保できていないなどの状態にあると、仕事へのモチベーションも上がりません。

仕事のモチベーションが下がっている時は下層の欲求が満たされているかにも目を向けてみましょう。

モチベーションアップに役立つアプリ3選


なかなかやる気がでない時は、アプリに助けてもらうのも一つの手です。

名言集やちょっと変わりダネのTODOチェック表など、少しでも気分が上がるよう上手にアプリと付き合いましょう。

やる気スイッチ – 読むだけでやる気の出る名言・格言集

やる気がわいてくる名言を集めたアプリ。お気に入りが登録できたり、自分だけの名言が登録できるのが高評価です。

見やすく美しいデザインも特徴。モチベーションが上がらないときにいつでもどこでもアプリを開いて元気を出しましょう。


⇒やる気スイッチアプリ

自分にもごほうびをあげたい人のために作った大人のチェック表。

自分でタスクを設定し、それが遂行できればごほうびがもらえるというアプリ。
チェックをつけるだけではなく、頑張りによってポイントが設定できるというところが単なるTODOアプリと違うところ。
どんどんタスクを達成して、自己肯定感を高めましょう。


⇒自分にもごほうびをあげたい人のために作った大人のチェック表アプリ

Donelist [やったことリスト]

こちらも少し変わったTODOリスト。タスクを設定して完了したことにチェックを付けていくという従来のTODOリストの役割もできますが、何より重宝されているのは、タスクでなくとも自分がやったことを記録していけるということ。

TODOリストにメモしていなくても、自分は今日これを頑張ったなぁ、と思うことってありますよね?それらをすべて記録できるので、自分に対する満足感が高くなるのです。


⇒Donelist [やったことリスト]

これはやってはダメ!モチベーションを下げる行動


これまでモチベーションを上げる方法を紹介してきましたが、逆にモチベーションを下げる行動も知っておいてください。その行動を避けることでモチベーションの低下を防ぎ、モチベーションの維持に役立てる事ができます。

仕事の悪い面・不満に目を向ける
何事にも良い面と悪い面があるのは当然のことです。しかし人は「悪い面」に注目してしまいがちです。悪い面ばかりに目を向けていてはモチベーションはどんどん下がります。モチベーションを上げるためには良い面に注目して希望を持ちましょう。

どうせできないと決めつける
これは「自己効力感」がなくなりモチベーションを低下させる行動です。モチベーションというものは「できない」と思うと一気に下がります。

目標が高すぎる
高すぎる目標はモチベーションを下げます。「できる根拠」のある目標を立てましょう。

何をやってもモチベーションが上がらないなら転職も視野に

仕事のモチベーションを上げる17の方法を紹介してきました。

人生で仕事に費やす時間は途方もなく多いです。1日の中でも大半を占めます。そんなに長い時間仕事をしていて、ずっとモチベーションが高いなんてありえない事です。

どんなに仕事ができる人でも成功している人でもモチベーションの波は必ずあります。そんな時は下がったモチベーションをコントロールして自分を奮い立たせて頑張っているのです。

しかし、そもそも仕事自体にモチベーションの上がる要素がない場合もあります。先に述べた「動因」「誘因」のどちらもない場合です。

動因と誘因がなく何をやっても仕事のモチベーションが上がらないときは転職も視野に入れてみましょう。

仕事のモチベーションを上げる方法 まとめ

  • モチベーションを高めるためには心理的なメカニズムを理解するとやりやすい
  • 小さな成功体験を積み重ねていくことでモチベーションが上がる
  • 自分を奮い立たせる言葉を自分にかけるのもあり
  • 他人から応援されるとやる気が出る
  • 報酬やご褒美などインセンティブを自分に与えるのは悪くない
  • ネガティブな考えをやめてポジティブにできることをやる
  • 外を出歩き、日光を浴びると脳から「やる気ホルモン」が出る
  • 上司などから学び尊敬することは大切だが、ダメな部分まで学ぶ必要はない
  • 有名人等の名言を参考にしてみる
  • 何をやってもモチベーションが上がらないならば転職も考えましょう
モチベーションが下がるだけでなく「仕事に行きたくない」と感じる人はコチラの記事も参考にしてみてください。