転職回数の平均を年代別に調査!回数が多いと採用に悪影響?

転職市場において、転職回数が多い方は一般的に不利だと言われています。

しかし「転職回数が多い」という表現はとてもあいまいです。最近ではジョブホッパーのような言葉もでてきています。

具体的に何回から転職回数が「多い」となるのでしょうか。

また「多い=不利」という評価は確かなのでしょうか。

この記事では「転職回数が多いと不利」という評価基準について、客観的なデータなどを踏まえて検証を行うと共に、転職回数が不利となった場合の履歴書や職務経歴書の書き方など、具体的な対策をご紹介して参ります。

転職回数の平均を年代別に調査!

例えば転職者の方々は最低でも5回は転職しているとなれば、5回という回数は「多い」ではなく「少ない」と評価できます。

つまり転職回数が多い・少ないを客観的に評価するには、転職回数の実態を把握することが先決です。

そこで現在転職活動中の方々を年代別に区分した上で、何回転職をしているかをランキング形式でご紹介することに致します。

(参考情報元:リクナビNEXT会員登録データ・2017年1月~6月登録者対象)

20代の転職回数(※1%未満だった回数はランキングより除外しています)

1位0回76%
2位1回16%
3位2回6%
4位3回2%

「0回」が圧倒的

20代ではご覧のとおり「0回」、即ち転職経験なしという方が全体の3/4以上を占めるという結果でした。

一方、転職回数2回以上は全て合計しても10%にも達していません。

つまり20代は「初めて転職を考える、もしくは転職に取り組む年代」と言って良いでしょう。

30代の転職回数

1位0回47%
2位1回24%
3位2回16%
4位3回8%
5位4~5回5%

「0回」が一気に半数以下となり、1回経験者が約1/4を占める結果に!

30代の転職回数ランキングは、順位だけ見れば20代とほぼ同じです。

しかしながら割合では大きく変化していることがわかります。20代では75%を超えていた転職回数0回が、1位とは言え半数を切っています

転職回数1回は24%ですから全体の約1/4を占める割合へと上昇し、転職回数2回については20代と比較すると3倍近く割合が増えています。

また20代では1%未満の選択肢として除外されていた転職回数4~5回が、5%ながら5位にランクインした点も20代との大きな違いです。

40代の転職回数

1位0回38%
2位1回20%
3位2回18%
4位4~5回12%
5位3回11%
6位6回以上1%

転職回数4~5回が3回を僅差で上回る

40代になると更に0回の割合は低下し、転職回数1回、2回の合計割合と同率という水準になります。

40代の転職志望者において、転職回数0回という方は明らかに少数派と言って良いでしょう。

また40代では1%ながら転職回数4~5回が3回の割合を上回っています。

更に6位として転職回数6回以上という方も40代の転職回数ランキングではランクインしていることが確認できます。

50代の転職回数

1位0回34%
2位1回21%
3位2回17%
4位4~5回16%
5位3回11%
6位6回以上2%

回数の順位は50代と全く同じだが、4~5回の割合が特に高まっている

50代の転職回数ランキング順位は40代と全く同じですが、4位の転職回数4~5回と5位の3回との差が明確になっています。

一方、転職回数1回、2回は2位と3位ながら、割合では40代と大きな差は見られません。

転職回数の全年代での平均回数は何回?

大手転職サイトが公表している転職回数に関するデータではどれも4回~5回、および6回以上がひとまとめにされています。

そのため、一定回数以上の転職回数については公表されているデータをそのまま用いることができませんでした。

そこで当サイト独自の調査を加味して補正集計を行ったところ、全年代の平均転職回数

2.12回

という結果となりました。

この結果から、平均値だけをとらえれば

  • 転職回数2回まで=平均値以下=転職回数は少ない

となり

  • 転職回数3回以上=平均値より多い=転職回数が多い

と表現できます。

転職回数が多い、少ないは年代によって異なる

年代別転職回数ランキングで明らかになったとおり、年代を無視し平均値だけと比較して転職回数が多い、少ないと論じるのはやや乱暴です。

例えば20代の方は、転職回数2回以上が全体の1割も満たしていません。

つまり平均値との比較では転職回数2回は「少ない」となっても、20代の方に限れば2回でも「多い」と評価するのが適切です。

一方40代や50代の方々は転職回数3回以上の合計割合が、転職回数2回を上回ってきます。

この結果から40代、50代の方に限れば転職回数が3回でも「多い」とは言えません。

まとめますと転職回数の多い・少ないについては平均値を一つの目安にしつつも、20代、40代、50代の方について自分の年代の転職回数データを参考に多い、少ないを判断することが適切だと言えます。

転職回数が多いと採用で不利になる?

転職回数が仮に「多い」となった場合、転職回数が多いことは転職に不利になるのでしょうか。

転職回数が多いと不利になるかどうかは、ズバリ採用する側の判断に基づきます。

最近ではキャリアを見越したジョブホッピング【ジョブホッパー】という言葉もでてきています。

転職5,6回は普通になってきているケースも多いことを知っておきましょう。

何回以上なら「多い(または気になる)」と判断されてしまう?転職回数気になる度ランキング

(「転職歴、何回目から気になりますか?」のアンケート結果(出典元:リクナビNEXT採用実態調査・2017年7月)より)

そこで採用企業側は応募者の転職回数についてどのように見ているのか、こちらもランキング形式で確認してみることにしましょう。

リクナビNEXTが転職者を採用した従業員50名上の企業採用担当者約300名を対象に行なったアンケート結果を、ランキング形式で紹介すると次のようになります。

1位3回40%
2位4回16%
3位気にならない15%
4位5回12%
5位2回8%
6位6回4%
7位1回2%
7位7~9回2%
9位10回以上1%

3回が全体の4割でダントツ

ご覧のとおり、転職回数が「3回」から気になると回答した採用担当者が全体の4割を占め、ダントツで1位という結果でした。

転職回数2回は5位でわずか8%ですから、2回が3回になった途端、気になる割合が5倍に跳ね上がっている訳です。

つまり採用企業側の立場から転職回数を評価した場合には、「転職回数3回」は大きな分岐点になっていると言えます。

ただし、ここでご紹介しているデータは応募者の年齢を踏まえての回答ではありません。

年代によっても採用企業側の評価は異なってきます。

事実、リクナビNEXTでも採用担当者側が「転職回数は年代によっても違ってくる」との見解を示していることを紹介していますし、当サイトにも同様な意見が寄せられています。

「3回が分岐点となる」のはあくまで転職者の年代を考慮しない場合であり、特に20代や30代前半の方は「3回」という数値の過信は禁物と言って良いでしょう。

「気にならない」という回答が15%に達していた点も

この数値でもう一つ着目すべき点は「気にならない」と回答していた採用担当者が、15%でランキング3位だったことです。

ちなみにこの数値と転職回数5回以上を合算すると34%になり、更に4回以上を合算しますと50%に達します。

このことから、「転職回数が4回以上なければ気にしない」という企業が半数に及ぶことも一つの事実として浮かび上がっています。

この事実を踏まえて分析結果をまとめますと

  • 転職回数1~2回:20代を除けば採用側から気にされる心配はあまりない
  • 転職回数3回:気にされてしまう場合が全体の4割程度だが年代によっても度合いが異なる
  • 転職回数4回以上:気にされてしまう可能性が五分五分以上になる

といった整理ができます。

3回からどの年代も気にした方が良さそうですが、転職回数を気にしない企業が一定割合存在します。

「転職回数が多い=不利になる可能性が高まる」とは言えても「転職回数が多い=(必ず)不利」との評価は明らかな誤りと言えます。

そもそも転職回数の数え方とは?

転職回数はたった1回の違いで命運が大きく分かれる場合があることが、先程のアンケートからおわかり頂けたと思いますが、それだけに転職回数の数え方を誤解していてはいけません。

ところが転職回数の数え方は意外に誤解されている点が多いので、誤解されがちな点を中心に転職回数の正確な数え方をお伝えします。

アルバイト、パートの就業回数は含めない

まず職歴として学生時代のアルバイト、パートは就業回数には含まれません

学生時代に仮に10社のアルバイトを経験したとしても、その間は履歴上学歴表記のみで大丈夫ですので当然転職回数とは無関係です。

また、大学卒業後フリーターになった、あるいは新卒で採用された会社が倒産し次の就職先を探すまでの間アルバイトとして働いていたとしても、こちらも転職回数に含める必要はありません。(ただし履歴書に記載するかどうかは別です)

つまり転職回数は、契約や派遣を含めた「社員」としての就業回数が基本となる理解しておけば良いのです。

社員としての最初の就職も転職回数に含めない

正社員として新卒採用された場合、最初の就職にあたるこの機会は転職回数に含めません。

また、フリーターだった方がアルバイトをやっていた職場に正社員として採用された場合も「正社員としての採用が初回」であれば、やはり転職回数には含めません。

最初に社員として採用された後その会社を辞め、別の組織に社員として採用された時点で「転職回数1回」となるのです。

派遣は派遣先が何社であろうと派遣会社1社につき「1」

転職回数で誤解が生じやすいのは派遣社員です。

派遣社員は派遣元の会社の社員となることを意味します。

ある企業の正社員を辞めて派遣社員となったとすれば、派遣会社であっても転職回数は「1」とカウントします。

ただし、派遣元から5社であろうと、6社であろうと派遣先を紹介されて働いたとしても、派遣先の就業数は転職回数には一切関係ありません。

派遣元が変わらなければ「1」のままです。

派遣元をA社からB社へ変えた場合にはその時点で転職回数が「プラス1」となりますので、特に派遣社員の方はこの点を間違えないようにしてください。

転職回数が10回以上の人の転職理由は?

年代別ランキングから6回以上の転職回数は全体の1%を切る割合のため、10回以上の転職回数がある方は極めて稀な存在と言えます。

では極めて稀な転職履歴を持つ方は、どのような転職理由から10回以上の転職に至ったのでしょうか。

当サイトのインタビューに協力して頂いた方々の声をご紹介します。

就職先が身売り、倒産の連続となったから(30代男性)

「別に転職を繰り返したかった訳ではないです。最初に就職した企業が就職後すぐに他企業へ身売りされ、その際、新会社へ改めて再就職することが求められたのでそれで自動的に転職したことになりました。
実はその後も似たような状況が何回も続いてしまったのです。
つまり大元の仕事や職場はほとんど変わっていないのに、それだけで都合8回も転職を繰り返したことになりました。
なので本当に転職した回数としては感覚的に3回ぐらいなんですけどね・・・」

キャリアアップのためのプロセスとして必要(40代男性)

「他業界は知りませんが、IT業界は所属企業というよりどんなプロジェクトをいくつこなしてきたかがキャリアアップで重要になります。
またIT業界は日常的と言って良いぐらいエンジニアの引き抜きが行われています。
自分から転職活動したからではなく、ヘッドハンターや企業側から声をかけられて会社を移った回数だけでも5~6回はありますね。」

営業一筋!会社は関係ない!(40代男性)

「営業マンなら転職回数より実績が大事だと思います。
また一口に営業って言っても、法人対象か個人対象かでも違うし、ルート営業と飛び込み営業でも必要なノウハウが全然異なるし、とにかくいろんなタイプの営業経験を積みたかったので転職しまくりました。
その御蔭で自分が得意な分野がはっきりできたので、11社目にしてようやく腰を落ち着けて営業に取り組める会社にたどり着いたという感じです。」

事務職ですが夫の転勤でやむを得ず・・・・(40代女性)

「私の場合は夫が超がつくぐらいの転勤族だったので、結果的に10回以上転職を繰り返すことになってしまいました。
特に地方は同じ事務職でも待遇に大きな差があるので、転勤したばかりの頃はとりあえずどこかに就職しておいて、その後求人をずっと探しながら良い条件の求人が見つかったら転職するということをそれぞれの転勤先で行いました。
で、気がついたら転職回数が10回を超えていたという感じです。」

転職回数が多い方がやっておいた方が良い事

アンケート結果からおわかりになったとおり、転職回数が3回以上になってくると転職で不利になってくる可能性が高まりますので、該当する方々は別途対策を講じておくことが肝要です。

ではどのような対策を講じておくべきか、ポイントをご紹介します。

転職した理由をそれぞれ明確にしておく

まず必須と言えるのが「転職理由を明確にしておくこと」です。

この点は採用面接で必ず質問される事項ですので、それぞれの転職においてスラスラと理由を説明できるようにしておく必要があります。

ただし、転職理由の内容によっては表現の仕方やどこまで伝えるかなど留意しなければならない点があります。

その点はこの後のコーナーで紹介しますので、必ず確認するようにしてください。

転職を繰り返した柱となる理由も明らかにしておく

一つ一つの転職理由も大事ですが、転職回数が多い方は転職を繰り返した理由も尋ねられることになります。

「それぞれ理由は異なる」で終わらせてはいけないのです。

転職を重ねた理由の柱となったもの、一貫していることは何かを自問自答して考え、その点を明らかにしておくことも大切です。

勿論、その理由が採用する立場からみて合理的であること、説得力があることが必要なのは言うまでもありません。

採用する側の立場になって転職を繰り返した合理的な理由を真摯に考え、説明できるようにしておくことも必須の取り組みと言えます。

経験値や実績を通算で数値化しておく

転職回数の多さを不利にさせないテクニックでもありますが、転職を通じて蓄積してきた経験値や実績を通算しておくことも大切な取り組みです。

例えば営業社員の方であれば累計で何回アポイントを成立させ商談を行ってきたか、その内何回成約に至ったかなどの件数を通算しておくと、転職回数の多さより積み重ねられた経験値や実績が魅力的にうつるからです。

特に成約率が転職するたびに上昇したというなら、その点は大きなセールスポイントになります。

何%ずつ成約率が上昇したかもぜひ算出しておくことにしましょう。

また、こうした通算は事務職でも勿論可能です。

例えばタイピングしてきたおよその累計字数や、フォーマットを作成してきたなら作成したフォーマットの数など、実績として数値化できるものは探せばいくらでも見つかるはずです。

そうした数値化を行うことは自分の自信にもつながりますので、ぜひ取り組むようにしてください。

職種に関わる資格などを取得する

転職回数の多さを克服する手段として、転職志望の職種に関わる職業資格があればそれを取得しておくことも有効な方法です。

また、既に資格を取得している方なら更に上位資格をめざすことです。

例えば英語に関わる職種で既に英検2級やTOEICで700点を取得している方なら、英検準1級以上やTOEICのスコアで800点以上の取得を目指すことが望まれます。

そうした資格があれば、転職回数の多さが特定職種の知見を高めるために役立ったとプラス評価に転じさせることも可能になります。

転職回数が多い方の為の履歴書&職務経歴書の書き方

転職回数が多い場合には、多いなりの履歴書や職務経歴書の書き方のコツやポイントがあります。

具体的にどのようなコツやポイントがあるか、ご紹介いたします。

正直に、正確に書く

最も大切なことは正直に、正確に書くことです。

転職回数が多い場合、特に在籍期間が短い会社の在籍情報は履歴書上で省略したくなりますが、それをやってしまうと経歴詐称となりますので絶対にNGです。(ただしアルバイトの職歴は記載義務はありません)

また、悪意はなくうっかりミスだったとしても特に「年月」などのミスは内容次第では単純なミスでは済まされなくなり、採用が取り消されてしまうこともあり得ます。

転職回数が多くとも正直に書くこと、正確に書くことは特に留意するよう心掛けてください。

退社ではなく入社年月と業務内容を書く

履歴書の見栄えを良くするためのテクニックですが、例えばA社を退職してB社、その後C社と転職した場合

  • ◯年◯月 A社入社
  • ◯年◯月 A社退職
  • ◯年◯月 B社入社
  • ◯年◯月 B社退職
  • ◯年◯月 C社入社
  • ◯年◯月 C社退職

と入社と退職を書くと、転職回数の多さが強調される履歴情報になってしまいます。

そこで次のように入社年月と各社での職務内容だけにすれば、見た目の印象もスッキリとする上、転職回数の多さより一貫した職務経験があることを強調できるようにもなります。

(退職年月を除いた記入例)

  • ◯年◯月 A社入社
    総務部で新人育成担当
  • ◯年◯月 B社入社
    人事部で中途採用者の研修担当
  • ◯年◯月 C社入社
    人材開発室で社内研修企画担当

職務経歴書は「一貫性」を重視し、要求された場合のみ提出する

履歴書は履歴欄に限界がありますので、前述のような退職年月などを省略することは許されますが、職務経歴書はそうはいきません。

そのため、履歴書以上に不利に働く場合がありますので、書類選考で提出するよう求められる場合のみ提出するという方針で臨むことが得策です。

その上で、職務経歴書を要求された場合には「一貫性」を重視して作成することがポイントとなります。

例えばIT職や営業職の方がスキルや実績を重ねることを重視した結果転職回数が増えたのであれば、共通するスキルや職務内容、実績などを軸にまとめてゆくことです。

また、職種という点では一貫性がなかったとしても、例えばマネジメントスキルを磨いただとか交渉力を培ってきたなど、何か一貫して磨いてきたことがきっとあるはずですから、これまでの経験を振り返り、それを明らかにしておくことが重要です。
(当記事「転職を繰り返した柱となる理由も明らかにしておく」を参考にしてください)

それを柱に職務経歴書をまとめるようにすれば仮に職種や業種で一貫性がなくとも、筋のとおった職務経歴書として評価を得ることができます。

面接で不利にならない転職理由のコツ

転職回数の多少に関係なく、転職履歴があればほぼ確実にその理由について問われます。

嘘はいけませんが、不用意な答え方をすると墓穴を掘る事になりかねません。

面接で不利にならない転職理由のコツについても確認しておきましょう。

自分の責任ではない会社都合に基づいた転職理由なら何ら問題なし

転職理由の基本ですが、まず自己都合や自分の責任ではない退職が生じたため、転職せざるを得なくなった場合なら、何ら気にする必要はありません。

わかりやすい例は会社の倒産ですが、会社側都合であればその事実を伝えるだけで十分です。

また、その後の転職についても例えば「当時は生活がかかっていたので、自分の希望より1日も早く就職できる先を優先した」といった事情を前置きとして話せば、その会社を辞めて転職しようと考えた理由として理解を得られやすくなります。

人間関係など前職の批判や悪口は決して言わない

転職理由を伝える上で絶対に言ってはならいことは、事実であっても前職を批判することです。

仮に前職がブラック企業であったとしても批判はさけるべきです。

ただし、「酷使された」と批判してはいけないものの「多忙を極めた結果体を壊したので職務の継続が困難になった」といった自分側の事情として伝える内容であれば特に問題ありません。

「一貫性」を理由に反映させること

この記事を通じて度々お伝えしていることですが、転職回数が多いというハンディを克服する場合に大切なのは「転職を通じ一貫して磨き続けてきたことは何か」ということです。

採用する側としては、転職回数が多くともそれを気にせずに済むだけのスキルや能力を磨き続けてきた人材であれば採用意欲は高まります。

転職理由を伝える際にその点を必ず加えるようにすれば、多様な職場経験を通じて特定のスキルや能力を磨き続けてきた人材として評価され、転職回数の多さを逆に加点材料にすることさえできます。

転職回数はアルバイトと正社員で企業側の印象は違う?

アルバイト職歴は記載しても良い

すでにお伝えしたとおり、転職回数についてアルバイトの職歴は含まれませんので、仮に履歴書欄に書かなかったとしても問題になることはありません。

しかしながら、例えばA社を退職した後B社へ転職するまで半年以上要した等、かなり間があいた場合には、その間の収入はどうしていたか尋ねられる場合があります。

そこで、その期間を説明する意味でアルバイト従業員としての職歴を履歴書に記載しても構いません。

その場合は採用する側から転職するまでの生活費を得るための手段として理解してもらえますので、記載したとしても特に不利になることはありません。

アルバイトとは言え転々とした・・・履歴書には代表的な職場のみ記載で良い

ただし、アルバイト先が転職を果たすまでずっと同じ職場であったならそれほど心配ないかも知れませんが、短期間のバイトで食いつないだ、即ち職場を転々としたというケースもあるでしょう。

そのような場合、全てを正確に書く必要はありません。

アルバイトの中で最も長かった職場や、もし転職先に関係するような職場があればその職場を代表例として書いておき、その他のアルバイトについてはカッコ書きで(その他短期間のアルバイトに従事)と補足しておけば詳細な記述は不要となります。

短期間のバイトを繰り返した理由さえ伝われば、企業側の心証は悪くならない

企業側としては短期間のアルバイトで収入を得ていたという事実がわかれば良い訳です。

短期間のアルバイトであれば、常識的に職場がそれぞれ異なっても全く不思議ではありませんし、そうした職歴があったとしても転職歴には全く影響しません。

ただし、短期間のアルバイトを繰り返した理由について尋ねられる場合はあります。

その場合には「転職先が決まればバイト先を辞める必要があり、長期のアルバイトではバイト先に迷惑がかかってしまう。それで転職先が決まるまでは短期間のバイトを繰り返した」といった趣旨の回答をすれば良いでしょう。

転職回数が多いとエージェントに断られる?

転職回数の多さを撥ね退けて転職を成功させるには、転職エージェントに協力してもらうことが一番です。

転職エージェントであれば、求人企業側に対して事前に根回ししたり、意向確認ができたりしますので、転職回数の多さをあまり気にしない求人企業だけを紹介してもらえること等が期待できるからです。

しかし、転職回数が多いと転職エージェントへの登録を断られるというウワサもあります。

このウワサが事実かどうか、転職エージェント側へのヒアリングにもとづいて事実をお伝えします。

転職エージェントに断られるのはかなり回数が多い場合

転職エージェントにヒアリングした結論としまして、転職回数が多いと転職エージェントから登録を断られる場合があるのは「事実」です。

ただし転職エージェントへの登録は転職ではありませんので、転職時より敷居が低いことも「事実」です。

例えば転職回数が4回以上になると企業側が高い割合で気にすることが判明していますが、4回~5回程度の転職回数であれば登録段階で断られる心配はそれほどありません。

しかしながら、それでも限度はあります。

ヒアリングを通じた見解では、7回以上の転職回数になると転職エージェントから登録を断られるケースがかなり高まってきます。

年齢と職種も重要

ただし一律的に7回以上であれば断られるということではありません。

例えばIT系のエンジニアであれば10回以上の転職歴があっても登録可能な場合もあります。

一方、転職歴は4回だがまだ20代前半という方なら転職エージェントによっては登録を断るケースもあります。

転職回数の多い少ないにかかわらず断られないエージェントをご紹介

20代ならハタラクティブ

ハタラクティブは20代に対象を特化した転職エージェントですが、同社の強みはハンディのある20代の転職支援に強いことです。例えばずっとフリーターだった方や既卒で社会人経験がないといった方々でも、積極的に受け入れています。

それでもハタラクティブの内定率は8割を超えます。

そのため、20代で転職回数が多くなったという方はハタラクティブが最もオススメの転職エージェントと言えます。
⇒ハタラクティブをもっと詳しく知りたい方はこちらへ

⇒ハタラクティブの公式サイトはこちら

マイナビエージェント

 

マイナビエージェント

マイナビエージェント
年代20代~30代(特に20代)雇用形態正社員
対象エリア全国(海外を含む)
業界SE/Webエンジニア機械/電気営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタントその他
おすすめ度
ポイント
  • 様々な業種の土日祝休みの優良求人あり
  • エージェントのサポート体制が圧倒的
  • 給与交渉から退職報告、引き継ぎまで代行

doda(デューダ)

doda業界第2位のdoda(デューダ)も、転職回数が多くとも断られない転職エージェントの一つです。doda(デューダ)が断らない理由はリクルートエージェント同様非公開も含めた求人数が膨大にあることがあげられます。またdoda(デューダ)のグループ企業がテンプスタッフであることも、同社の大きな強みになっています。

グループ力を結集することで、正社員に加えて派遣や紹介予定派遣、契約社員など転職に不利な方々にも様々な提案ができるからです。
⇒doda(デューダ)の評判をもっと詳しく知りたい方はこちらへ

⇒doda(デューダ)の公式サイトはこちら

転職回数が多い方の転職成功例

転職回数が多いにもかかわらず、転職を成功させた方は決して少なくありません。

当サイトにも多数の成功談が寄せられていますが、その中から転職を成功させた体験談を二例ご紹介します。

転職エージェントの担当者と作戦会議が奏功!(30代男性)

「私の場合は30代にして転職回数がすでに5回ありました。
そのため、書類選考を何とか通過しても面接で「転職回数が多いね・・本当に大丈夫なの?」と指摘され、落とされてばかりでした。
このまま一人で転職活動をしても埒が明かないと考え、転職エージェントに頼ることにした訳です。
転職回数が多いと転職エージェントも断られるそうですが、5回なら大丈夫でしたよ。
ただアドバイザーから対策が必要だと言われ、例えば転職理由の説明方法なども1からアドバイザーと打ち合わせを重ねて対策を講じることにしました。
それまでは一切求人企業の紹介も受けませんでしたけど、アドバイザーと打ち合わせを重ねることで自分を客観的に見れるようになりましたし、何となくですが自信も持てるようになりましたね。
その結果、紹介してもらった3社全てを受けて、その内1社から内定を得ることができました。
こんなことなら最初から転職エージェントを頼るべきだったと思い、この点は反省しています。
転職回数が多い方は転職エージェントを利用することを強くオススメします。」

カウセリングを受けて自分のキャリアと転職回数の関係を見直した!(30代女性)

「私は飽きっぽい性格が災いし、職種や業種にあまり一貫性がない転職を繰り返してきたため、5回目あたりの転職からなかなか内定が得られなくなってきました。
そこで活用したのが「キャリアカウンセリング」です。
女性の場合だと、女性の社会進出を後押しする政策の一環で無料でキャリアカウンセリングを実施してくれる公的サービスが充実しているんですね。
つまり「タダ」で受けられるキャリアカウンセリングがたくさんあることが、一番の理由でした。
二番目の理由として、自分だけであれこれ転職回数が多くなった理由を考えて求人企業に説明するのは限界があると感じたことです。
キャリアカウンセリングを受けたことで、転職云々の前に「自分がどうしたいか」や「そもそも働くとはどういうことか」という根本的なことから再認識できるようになったことが大きな収穫となりました。
そのおかげで仕事や転職に対する考え方が整理され、面接で転職回数について尋ねられても動じない自信もつきましたね。
そうした自信はすぐに転職活動に結果として表れ、カウンセリング後に再開した転職活動で早々に内定を得ることができました。
現在その職場にどっぷりと浸っていて、もう転職することはないと思います。」