【保存版】年収500万の手取りから生活レベルをシミュレーションしてみた

年収500万生活レベルをシミュレーション

年収500万円と聞くと「安い」というイメージでしょうか?「高い」というイメージでしょうか?

「30代で年収1000万円は欲しい」などと言いうのは、ネットに毒されていて、実際にそのくらいもらっている人は最上位層です。
そして、年収500万円も想定的に見ると、かなりいい方です。

実際の生活レベルはどのようなものなのか、ここで考えたいと思います。
「上位層でもこの程度」という見方ができるかもしれませんね。

年収500万円の生活レベルを知るメリットはこれ

  • 独身ならばけっこういい場所に住んでそこそこの生活ができます
  • 結婚したり子どもがいたりする場合に控除される税金はそれほど多くありません
  • 結婚しても専業主婦だと結構ギリギリの生活になります
  • 車を持っていると維持費がバカになりません
  • 23区でも住むところで家賃が3倍以上違います
  • 「中の上」を維持するためには結構考える必要があります

手取り年収500万円は上位30%

まず、年収500万円という人がどのくらいいるのか見てみましょう。

現在の日本の平均年収は約420万円(※)です。

(※)
賃金構造基本統計調査厚生労働省|による年収500万円代(500万円~599万円)の人は、平成30年民間給与実態調査|国税庁によると、年収500万円代の人の割合は、

  • 男性 13.3%
  • 女性  5.4%

しかいません。

それよりも年収が多い(600万円以上)の人は、男性29.5%、女性は僅か5.9%しかいません。
年収500万円稼ぐ人は、男性でも上位30%、女性の場合は頂点に近い人たちだとわかります。

区 分 平成29年分
100万円以下 3.2%
100万円超 200万円以下 6.7%
200万円超 300万円以下 11.8%
300万円超 400万円以下 17.8%
400万円超 500万円以下 17.7%
500万円超 600万円以下 13.3%
600万円超 700万円以下 9%
700万円超 800万円以下 6.3%
800万円超 900万円以下 4.4%
900万円超 1,000万円以下 2.9%
1,000万円超 1,500万円以下 5.1%
1,500万円超 2,000万円以下 1%
2,000万円超 2,500万円以下 0.4%
2,500万円超 0.4%

婚活をしている女性で「男性の年収800万年は欲しい。500万円なんて足切りラインよ」と言っている人がけっこういますが、そういう人はこの現実を知っているのでしょうか?
40代、50代の課長級、部長級をいれて年収500万円代は上位3割なんですよ。

意外に年収500万円というのは高いラインだということがこれでお分かりいただけたはずです。

筆者の年収500万円時代の給与明細を公開!

筆者は会社員時代、うつ病になって辞めるまで、大体年収500万円をキープしていました。
「キープ」といういい方は変なのですが、途中でうつ病により休職した関係で2段階降格を食らい職能給が下がってしまったんです。
その辺の恨みは別の記事で書きますが、うつ病になる部署に行く前の直近部署の年収が513万円でした。

その時の給与明細を公開したいと思います。これがおおよそ年収500万円のリアルです。

  • 額面年収:513万円
  • 手取り年収:410万円
  • ボーナス:夏75万円(手取り63万円)、冬90万円(手取り74万円)

額面×0.8=手取りと考えてよさそうです。

残業9時間の月(7月)の給与明細がコチラになります。

給与明細

  • 額面   296,397円
  • 手取り  233,408円

ボーナスの金額にもよりますが、年収500万円の人は、ボーナス以外の月給は大体25万円前後になります。
そこから、様々な固定費を引いた額が自由に使えるお金になります。

正直、生活に困ることは(当時は)まったくありませんでした。
独身でしたし、多少大目に使っても残ります。

また、外食も昼から1食1000円くらいのものを食べても問題ありません。
独身で年収500万だとあまり考えずに生活できる感じです。

28歳独身の家計を計算

独身の場合

私自身がどのくらいこの収入でお金を貯められていたのか、考えてみます。

①家賃 50,000円(1Kのアパート)
②水道代 2,000円
③電気代 5,000円
④ガス代 4,000円
⑤NHK 2,000円
⑥携帯代 10,000円
⑦食費 50,000円(ほぼ外食のため)
⑧プロバイダ 3,000円
合計 126,000円

固定費をひくと10万円余りました。
都内在住でしたが、固定費だけ見れば結構余裕があります。

もちろん、交際費や衣服費などもありますし、当時演劇を習っていたので、その会費もあります。
しかし、これらは10万円余り金で十分賄えます。

また、ボーナス(約135万円)については、半額貯金をし、もう半額は自由に使っていました。
この貯金があったから、うつ病で退職してから2年ほど生きながらえることができました。

独身者の場合、家賃をもっと高い所にすることも可能ですが、それでも年収500万円あれば十分カバーできます。

車を所有している場合は、車検や備品購入費などがかかりますが、それでも問題なく生活できるでしょう。
単身用マンションで10万円ならば相当いいところに住めます。

独身であれば、外車を買ったり、毎晩高給料理を食べたりしなければ、かなり上級の生活レベルを維持できます。

手取り年収500万で結婚した場合は?

共働き・扶養の範囲内・専業主婦

こちらについては、いくつか場合分けしなければなりません。

  1. 夫婦共働き
  2. 妻は扶養の範囲内(年収約100万まで)でパート
  3. 完全専業主婦

1の場合、生活レベルはさらに向上します。
ダブルインカムがあれば、住居もかなりいいところに住めます。

1K 7万円のマンションに住んでいる人が、結婚し夫婦で14万円家賃を用意できれば、広さ倍どころか4倍くらいの新しい物件に住むことができます。
結婚のメリットは、様々な費用について、1+1=2、ではなく、1+1=0.7、くらいで済むことになります。

子どもがいない前提ならば、貧しい人ほど結婚して一緒に暮らし、共働きした方が、生活レベルが上がるんです。

2、3のケースについては生活レベルが下がることも考えなければなりません。
家賃は確実に増え(まさか夫婦で1Kには住めませんよね)、光熱費も高くなります。
生活に余裕がなくなるため、「お小遣い制」など考えたくない言葉が出てきます。

ただし、専業主婦(ないしそれに近いパート)ならば、食費は切り詰められるはずです(自炊するわけなので)。
そこが賢い主婦の見せ所というわけです。

それもしない人は・・・。

年収500万円の人の税金はいくら?

tax

年収500万円の人の税金を計算してみましょう。
「額面×0.8=手取り」とよく言われますが、それぞれが入っている健保や年金、自治体(住民税)によっても金額は若干左右されます。

  1. 裕福な自治体ほど住民税が安い
  2. 病気や怪我をしにくい業界の保険料は安い

というのが基本なので覚えておきましょう。

みんなの税ツール @かいけいセブン
という無料サイトを使って税金等を算出してみましょう。
なお、このサイトは給与所得者の計算専用で、フリーランスの人はかなり使いづらいので注意してください。

[1]東京23区在住 30代 独身
[住民税] 次年度の給与天引き分(住民税の全額を給与から天引きする場合)
(6月)20,900 + (7~5月)20,300×11ヵ月 =244,200円
[所得税+復興税] :142,200円

[2]東京23区在住 30代 既婚 子どもなし 共働きで妻の年収450万円
[住民税] 次年度の給与天引き分(住民税の全額を給与から天引きする場合)
(6月)20,900 + (7~5月)20,300×11ヵ月 =244,200円
[所得税+復興税] :142,200円

[3]東京23区在住 30代 既婚 子ども1人(5歳) 妻は専業主婦
[住民税] 次年度の給与天引き分(住民税の全額を給与から天引きする場合)
(6月)17,600円 + (7~5月)17,600円×11ヵ月 =211,200円
[所得税+復興税] :103,400円

子どもがいなくても、妻がガッツリ働いていても、独身の時と税金は変わりません。
一方、妻が「扶養」、あるいは子どもがいる場合はその分税金が減ることがわかります。ただ、減った税金じゃ微々たる額です(10万円弱)。
出費の方が多くなるのは確実ですから、独身か完全夫婦共働きでないと、生活レベルは維持できないと考えてください。

年収500万円もらえる仕事は?

資格

今就いている職場で出世していくのが一番確実です。
筆者の場合も3年目には年収500万円を超えました。

就活の際によく企業選びをするのが大切です。
ただし、就活はバクチの要素もあります。

最低年収500万円くらい保証される専門資格を取ってしまうのが、手っ取り早いかもしれません。

  • 医師
  • 弁護士
  • 公認会計士
  • 司法書士
  • 弁理士

当たりは鉄板ですが、他にも

  • 薬剤師
  • 社会保険労務士
  • 看護師

などの資格を持っていれば、年収500万円の仕事を見つけることはそれほど難しくはありません。

企業の場合は中小企業を避ければ、本人の能力があればなんとかなるはずです。

年収500万円の人の住居と家賃

年収500万円の人の住居と家賃

独身あるいは、配偶者が主婦(主婦)のワンインカムか、夫婦共働きのダブルインカムかで、ねん出できる住居費は変わってきます。

また都内など都市部か地方かでも、家賃はまったく違います。

ここでは都内を目安に家賃と住居の広さを考えてみます。

以下は

  1. 1K、1DK(単身向け)
  2. 2K、2LDK、3K(夫婦、世帯向け)

の東京23区の家賃相場です。

不動産・賃貸・住宅情報(マンション・一戸建て)なら【ホームズ】をもとに作成。

1.単身向け賃貸相場
1K,1DKの23区相場

単位:万円

港区 12.79
千代田区 12.05
中央区 11.07
渋谷区 10.87
目黒区 9.90
新宿区 9.72
台東区 9.48
文京区 9.31
品川区 9.15
江東区 9.01
豊島区 8.63
墨田区 8.31
世田谷区 8.10
北区 7.95
大田区 7.93
荒川区 7.83
中野区 7.73
杉並区 7.57
板橋区 7.22
練馬区 6.96
江戸川区 6.57
足立区 6.49
葛飾区 6.38

2.夫婦、家族向け賃貸相場
2K、2LDK、3Kの23区相場

単位:万円

港区 33.76
渋谷区 29.64
千代田区 26.66
中央区 24.40
新宿区 23.79
文京区 23.64
目黒区 23.56
品川区 22.54
豊島区 19.90
世田谷区 17.77
江東区 17.56
台東区 17.46
中野区 17.26
荒川区 15.82
北区 15.71
杉並区 15.30
墨田区 15.25
大田区 14.84
板橋区 12.35
練馬区 11.99
江戸川区 11.69
葛飾区 10.70
足立区 10.34

一般的に「家賃は手取りの3分の1まで」と言われます。

上で述べたように、年収500万円の人の手取りは約23万円です。
3分の1は77,000円になります。

①家賃5万円
都内だとかなりの「掘り出し物物件」になります。都心部はほぼ無理。
築60年で、お風呂なし、トイレ共用なのであれば可能かもしれません。
周辺区ならば筆者が住んでいた板橋区のように探せばあります。

②家賃7万円~8万円
単身用ならば周辺区に住めます。世田谷区がぎりぎりでしょうか。
その場合もかなり交通の便が悪いところになりそうです。
城東地区や練馬、板橋ならば大丈夫ですね、23区に住めます。

③家賃10万円前後
ワンインカムだと結構厳しいです。
独身ならば渋谷区あたりまで何とかなりますが、結婚していれば共働きがほぼ必須です。
足立、葛飾、江戸川の各区ならば専業主婦でもなんとかなるかな、という感じです。

それ以上の家賃は、
一人暮らしでは:港区、千代田区、中央区は無理
夫婦(+子ども)で上記以外の区も専業主婦ならば無理です(ダブルインカム必須)。

夫婦が正社員をしていて共働きでも、23区で住めそうなのは17万円代まででしょうか。

つまり、年収500万円では、いわゆる「都心区」は結婚しても住めないということがわかります。

逆に考えると、都内でも多摩地方、神奈川県や埼玉県、千葉県であれば年収500万円あればそれなりのところに住めそうです。
「独身+3万円以上」が夫婦の住宅費(家賃)と言えそうです。

やはり、年収500万円以上、上位30%というのは「中の上」の生活をするには、ぜひとも達成したいラインだということがわかります。

年収500万円の人の車代

年収500万円の人の車

自家用車を持っている人はその維持費もかかります。車代そのものは別にしても、以下のような費用が掛かり、それを毎月の手取り(+ボーナス)から拠出する必要があります。

主な車関係費

車両購入費用以外の費用として考えなければならないのは

  • ローン金利(ローンで購入した場合)
  • 自動車税(年1回)
  • 重量税(車検ごと)
  • 自賠責保険(車検ごと)
  • 自動車の任意保険(契約している人)
  • 点検費用(法定点検年1回、法定費用+整備費)
  • 車検費用(隔年、新車時のみ3年。法定費用+整備費)
  • 駐車場代(賃借している場合、毎月)
  • 燃料代(ガソリン、軽油)
  • その他整備費、消耗品費用(タイヤなど)

どんな車を持っているのかにもよりますが、これだけで年間50万円前後かかります。
つまり、12か月で割ると約42,000円です。そうなると、10万円くらい余るはずの手取り給与が半分になってしまい、特に結婚してワンインカムの場合はまったく余裕がなくなってしまいます。

  • ある程度の生活レベルを維持したいのか
  • 車は本当に必要なのか

をよく考えてください。

結局いくらくらい残るの?

年収500万円の場合、手取りが約400万円になります。

毎月のお給料から生活費等を抜くと、おおよそこのくらい残ります。

①独身・車なし
約8~10万円

②独身・車あり
約3万円~6万円

③夫婦・妻が専業主婦・車なし
残らない~3万円

④夫婦・妻が専業主婦・車あり
ボーナス持ち出し

ある程度の生活レベルで「節約」を考えないとなると、独身ならば年収500万円でもなんとかなりますが、結婚している場合、少なくとも完全専業主婦は厳しいです。

正社員共働きでなかなかレベル、
正社員+パートで「そこそこ」です。

ただ、子どもの生活費を考えると、これでも楽ではありません。
1人の子どもを大学まで出すのに「3000万円~4000万円」かかると言われています(私立理系は+1000万円、私立医歯薬系はその倍)。

「余裕があるから使っちゃえ」と豪遊していると、もし子供が生まれた場合、しっかりした人生を歩ませようとすると、教育のための資金がショートしてしまいます。

だから「中の上」を維持しつつ(場合によっては「中の中」まで下げて)、将来に向けた蓄えが必要なのかもしれません。

年収500万の手取りから生活レベルをシュミレーションしてみた まとめ

  • 年収500万円だと手取りは約400万円になる
  • 年収500万円は男性の上位30%、女性の6%である
  • 独身ならば年収500万円でも十分余裕ある生活ができる
  • 車を持っていると維持費に毎月約4万円かかる
  • 都内は特に都心区と周辺区の家賃の差が大きい
  • 独身ならば新宿や渋谷辺りまでなら住むことが可能
  • 結婚した場合共働きしないと「中の上」の生活は維持しづらい
  • 「夫婦妻が専業主婦車あり」では毎月の給料では赤字になる
  • どこにどういう生活レベルで済むのかよく考える必要がある

 

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