




逆求人について、今回はしっかり情報を押さえておいてください。
- 総合的な「就活力」が上がります
- 本当に自分を評価してくれる企業とマッチングできます
- 就活があっさり終わる可能性があります
- 思ってもみなかった自分に合った会社と出会うかもしれません
- 大企業への就職の近道になるかもしれません
目次【クリックして移動できます】
逆求人とは自分から応募せずに企業からのスカウトを待つ就活方法
通常の就職活動や転職活動の場合、求人を探すのはみなさんの方ですよね。
しかし、今回紹介する「逆求人」は、その逆で、「逆求人型就活サイト」などに自己紹介やアピールを掲載して、それに対して企業側が反応して学生にアプローチをかけるという、いわば「新卒版ヘッドハンティング」「新卒版ダイレクト・リクルーティング」と言える、新しい新卒採用の方法になります。
逆求人とは??
我々が知っている新卒採用は、企業が就職サイト(リクナビ、マイナビなど)などに求人を出し、その求人内容や募集要項を学生が見て、応募するというスタイルですよね。
しかし「逆求人」では、学生がまず「逆求人型就活サイト」へ自分について登録をします。
自己アピールの掲載や、自分の資格、がんばったこと(ガクチカ)など、面接で話すようなことをあらかじめサイトに掲載して、さらに「逆求人イベント」等にも参加して自分をアピールしていきます。

「新卒版のダイレクト・リクルーティング」「新卒版のヘッドハンティング」とも言われるのはそのためです。
逆求人ができた背景とは?新卒が売り手市場だから
日本の縦社会を考えるに、ヘッドハンティングはよほど優れた人でないとダメで、まだ、社会人として何の実績も出していない学生に対して企業が下手に出るということに違和感を覚える人もいるかもしれません。
やはり「企業>>学生」という意識は根強いですよね。
今の新卒市場が「売り手市場」だというのは広く知られています。
どうやら予想以上に新卒が喉から手が出るほど欲しいというのが企業の本音のようです。
少子化と団塊の世代の退職によって、人手不足はより深刻化していて、企業の就職活動における満足度も大きく低下しています。
自社が希望する学生を確保できていないのが現実です。
同時に実施した「入社予定者への満足度」についての調査では、2013年以降「非常に満足」が減少し続けていて、「どちらかというと満足」「どちらともいえない」はほぼ横ばいで推移していますが、「どちらかというと不満」「非常に不満」が増加しています。
希望する学生数を確保できないだけではなく、妥協して採用した学生はやはりだめだったということも事実なんですね。
※データ出典;就職白書|就職みらい研究所(株式会社リクルートキャリア)
「内定率」は過去最高レベル!
学生の内定率は、売り手市場を背景に非常に高い数字を維持しています。
翌年もこれを維持して、2018年3月に大学(学部)を卒業した学生の就職内定率は、96.7%と、高い数字を維持しました。
これは完全な「売り手市場」が定着していることを意味します。
就職氷河期のように、企業側が学生を選ぶという時代ではなく、学生が企業を選ぶ立場が明確になりました。

何を目的に学生は自分をアピールするの?
いくら売り手市場とはいえ、経験者が転職するときのように、学生には即戦力となりうるアピール材料はありません。
したがって、「ポテンシャル採用」の色彩が強くなります。
従来型の新卒で一から育てていく方がいい、という考えを持つ企業も多く、いわゆる「大手企業」は逆求人での採用はあまりやっていません。
そうではない企業、つまり、就職する企業の知名度や労働条件、給料などでなく、「やりたい事ができるか」「自身の学生時代のスキルを活かせるか」ということをアピールしたい意欲的な意識が高い学生と、やる気がある学生を採用したい中小企業やベンチャー企業とのマッチングに適しているのが逆求人だと言われています。


中途採用ならば「スカウト」機能により普通に逆求人はあり


enジャパンやリクナビネクストなど以前からある転職サイトでも、「スカウト」機能があり、登録者の資格や職務経歴を見て、ヘッドハンティングをかけることは珍しくありませんでした。

人材確保の価値観の多様化、ダイバーシティーの浸透
日本型の就職活動については様々な批判がなされていますが、逆求人サイトが流行るということは、従来の就職や就活を変えたい、という社会の価値観に変化があるのかもしれません。
近年「ダイバーシティー」という言葉がいたるところで使われるようになりました。
「ダイバーシティー」とは「多様な人材を積極的に活用しようという価値観」のことを言います。
性別や人種に加えて、年齢、性格、学歴などの多様性を尊重し、結果として企業としての生産性を高めていくことを目的にしています。
こうした流れも、逆求人が注目される要因となっています。
逆求人の企業側のメリット・デメリットを知ろう~企業編 先進的企業は逆求人を活用!
まず、採用する企業にとってのメリット、デメリットを考えてみましょう。
企業側のメリット
自分の会社に興味がない、そもそも知らない学生に対して、企業側から声をかけることができるので、結果として人材のダイバーシティーが進みます。
自分から応募した企業ではなく、声をかけてスカウトしてくれた=自分を積極的に評価してくれた、ということで学生の自社への志望度が大幅に上がり入社につながることもあるでしょう。
通常の就活では、学生が企業を検索して自分の条件に合ったところに応募しますが、逆求人サイトはその逆で、企業があらかじめ「こういう人が欲しい」という条件を絞って、検索でき、集中的にアプローチできます。
多様性も大切ですが、「特定の資格、スキルを持っている」「特定の分野の研究を大学や大学院でしている」など、ターゲットを絞って企業側から人材確保ができるのは大きな魅力です。
応募してきた学生を書類選考し、エントリーシートを読み、面接をセッティングし・・というのは人事にとっては大きな負担です。しかし、逆求人であれば、特定の人をスカウトして、採用人員を満たしてしまえばそれで選考はおしまいです。
数百人、数千人の選考を行わなければならなかった従来のやり方と比較して、逆選考ならば大幅に選考にかかるコストを削減できます。
企業側のデメリット
一方で「逆求人」のデメリットもあります。
特定の条件を持つ学生に対してアプローチをするならば効果的ですが、手当たり次第に学生にアプローチをすると、人材レベルが下がってしまいます。逆選考のメリットを帳消しにする行為であり、それならば従来型の選考を行って、少なくとも筆記試験や面接で一定レベルにある人を採用した方がマシです。
逆求人で採用している会社は、中小企業やベンチャー企業が多いと書きましたが、徐々に大企業もこのやり方で採用する枠を増やしています。
無名の中小やベンチャー企業からスカウトされるよりも、誰もが知っている大企業からスカウトされた方が学生はうれしいですよね。この採用方法で優秀な学生を確保できなくなってしまうかもしれません。
逆求人の就活生側のメリット・デメリット~学生編 まず逆求人サイトに登録する行動力が大切!
次に学生にとって逆求人サイトをするメリットやデメリットについて考えたいと思います。
就活側のメリット
スカウトがある自己紹介やPRを書いている人は、その内容に魅力があるからです。つまり、企業から声がかかるくらいのアピールができているということであり、従来型の自分で応募する選考への自信にもつながります。
なるべく多くスカウトが来るようにどんどん手直しそして行けば、最強のエントリーシートや最強の自己PRが完成しますよね。
転職のように、面接1回~2回で決まるのも逆求人の魅力です。通常の新卒採用は説明から始まり、エントリーシート、筆記試験、面接数回と長い期間と手間、時間を浪費しますが、逆求人であれば最初から企業が自社に合う人材、ということでフィルタにかけています。
だからスカウトがあった学生がその企業に行くと決めれば、内定までの時間はまったくかからずすぐに決まります。
自分では考えなかったような企業からアプローチがあります。ひょっとするとその出会いは運命的なものかもしれず、新しい価値観ややりがいに目覚めるかもしれません。
就活側のデメリット
志望していなかった企業からアプローチがあれば、自分の条件や働きたい仕事とのズレが生じてしまいます。企業の情報を詳しく確認せずにOKしてしまった場合、入社後、仕事内容や職場環境が絶望的に合わない可能性があります。
こうなると辞めるも地獄、残るのも地獄です。新卒入社ですぐにやめてしまうと、転職に不利になるのはご存知の通りですが、かといって無理に残っても今度はうつ病などの引き金になってしまいます。やはり当初から入りたい企業に入った方がいいのかもしれません。
上で書いたように、逆求人は今のところ中小企業やベンチャー企業からのアプローチが
メインです。つまり、いつまでたっても労働条件や給料がいい大企業から声がかかりません。逆求人に絞って就活しても、結局まったく望みがかなわないことになります。
逆求人だけで就活すると、ひたすら「待つ」わけで、どんどん説明会に行き、面接や試験で鍛えられる周囲の学生との差がついてしまいます。
運よく希望の会社に就職できても、同期は通常の選考を突破した学生もいるかもしれません。
大学におけるAO入試や指定校推薦が逆求人、一般入試が通常選考に対応させると、実力は後者の方があるかもしれませんね。
逆求人サイトの攻略法とはマッチングサイトに似ている!?
逆求人サイトでは、企業から積極的に検索され、申し込まれなければなりません。そういう意味では、マッチングサイトのように(目的は違いますが)、目立ち、評価されることが大切です。
つまり、攻略法としては
- プロフィールや自己PRはわかりやすく簡潔に
- 長所はしっかり書いて短所は書かない
- 写真は写真館などでしっかりしたものを撮影(履歴書の証明写真以外の登録が必要な場合は、お金をかけてしっかりしたものを撮影します)
- 第三者からの推薦文を書いてもらう(実際に掲載するかどうかは別にして客観的に自分を把握する)
などに注意すれば、普通に就活する以上にいい企業に就職できると思います。
めんどくさがらずに、時間をかけていいプロフィールを作成してみましょう。
当サイトおススメ「逆求人サイト」7選!
それでは当サイトがおススメする逆求人サイトを紹介します。
Offerbox
登録企業約4400社、10万人以上の学生が登録する逆求人のパイオニア的サイトです。
動画や画像を使って自己PRができるので、企業がみなさんの長所を理解しやすく「オファー」が届きやすいシステムになっています。
JOBRASS
プロフィールを充実させることで、企業からスカウトがどんどん増える、逆求人型の就活サイトになります。
逆求人に加えて、エージェントサービスや就活セミナーに参加することもでき、総合的に就活力を上げることができます。
キミスカ
1社の選考で複数社からスカウトをもらえる新しい就活のやり方を提案しています。
なんと、落ちた選考でもその内容で他社からのスカウトの対象にもなります。
限られた数の企業と学生が参加する『キミスカLIVE!』に出ると、直接採用担当者と出会うことができます。
キャリアセレクト
エンジニアとデザイナーに特化した逆求人サイトです。
自分で思っている以上にみなさんのスキルを必要としている会社があり、そこにいい条件で就職することができます。
スキルを可視化できるエンジニア、デザイナー志望の方はぜひ登録してみてください。
iroots
中小企業やベンチャー企業だけではなく、総務省、三菱総研、住友商事、日産、カゴメなど、誰もが知っている大企業もこのサイトを利用しています。
社会性、革新性、若手抜擢、海外展開の条件を満たしている企業ばかりで、大企業からのアプローチがあるのが大きな特徴です。
ニクリーチ
「お腹を空かせた学生のためのスカウト型就活サイト」をキャッチフレーズにしています。
アプローチがあった会社の担当者と、本当に焼き肉に行き、カジュアルに話しながらみなさんの人となりを見ます。
冗談ではなく、本当に肉を食べるんですよ!
ガクセン
全国の「一握りの優秀な学生を検索して採用できるサイト」がキャッチコピーです。
学生のプロフィールとともにインタビュー記事が掲載されており、つまり、サイトから取材を受けないと掲載されません。
本当に選ばれた人のみが掲載を許され、プッシュされる逆求人サイトになります。
中途採用、転職者向けの逆求人サイト
中途採用の方、つまり経験者採用で転職したい人は、通常の転職サイトでスカウトを待つ方法や、素直に転職エージェントに登録して紹介を受ける方法でいいでしょう。
加えて、新卒ではなく経験者向けの逆求人専門サイトに登録しておくと、転職のチャンスを逃さないはずです。
例えば転機 全ての求人において経営者との『直接面談』を実現は経営者から直接オファーが届き、直接面接できるという、まさに「ハイクラスの一本釣り」のための逆求人サイトです。
このサイト以外にも個性的な逆求人サイトがあり、新卒のようにやる気とポテンシャル、自己PRだけではなく、それまでの職務経験も正当に評価されますので、やみくもに応募するよりもはるかにいい結果がもたらされるでしょう。
転職希望者、中途採用希望者こそ積極的に逆求人サイトを活用すべきです。
- 空前の新卒売り手市場の中で、企業は優秀な学生の採用に難儀している
- 通常の選考では優秀な学生は大企業に流れがち
- 中小企業やベンチャー企業はその前に優秀な学生にスカウトを出したい
- それを可能にする「逆求人サイト」がある
- 逆求人サイトを企業が検索して学生にアプローチをする
- 通常の選考よりも時間もお金もかからず個別採用に近いスタイルになる
- 逆求人されるプロフィールや自己PRを作れれば通常の選考にも役に立つ
- 自分が考えもしなかった会社のスカウトで就職しても、絶望的に合わない可能性もあり
- 個性的な逆求人サイトが多くあるので自分に合ったところを見つけてみる
- 逆求人に絞るのは危険で、通常の選考も並行して行う
- 中途採用、転職の人は転職サイトでスカウトを受けられる