「長生きできない仕事」というと不適切かもしれませんが、肉体的精神的に負担の多い仕事は確かに存在します。
どの仕事もそれなりに大変なことはありますが、やはり健康を損なう危険性のある仕事は避けたいところですよね。
そこで今回は、健康状態を損なう可能性が高い職業をランキングしていきます。
何もブラック企業だけが、人間を消耗させるわけではないのです。

早死にする職業に共通する内容とは?

冒頭でも述べたように、体や心に大きな負担のかかってしまう仕事があります。
これは、会社の問題ではなく職種の問題ですので、いわゆる「ブラック企業」を避けたところであまり意味はありません。
筆者の在籍していたIT業界でも、会社自体はいわゆる「ホワイト」であっても、心身の健康を損なう人がいました。
また、学生時代の友人にも、名のある企業に在籍していたにもかかわらず、退職してしまった人がいます。
「専門的な職業」や「特化型の職業」が負担となりやすいのではないか、というのが筆者の見解です。
では、早死にしてしまうような負担のかかる職業に共通する内容とは、どんなものなのか整理してみましょう。

長時間同じ姿勢を強制される

「立ちっぱなし」「座りっぱなし」どちらも辛いですよね。
辛いだけではありません。
足腰に大きな負担がかかり、それが元で健康を損なう人が大勢います。
長時間同じ姿勢を強制されることで、さまざまな肉体的疾患を誘発します。
例えば運動不足による筋力の低下や血管の病気などです。
精神的にもストレスになりますよね。

長時間同じ作業を強制される

姿勢の維持とともにつらいのが、「単純作業の継続」です。
これは人間にとって大きなストレスになります。
努力や我慢強さの問題ではありません。
単純作業は「達成感」が得られにくいのです。
筆者が学生時代、部活の先輩が、とある有名なパン工場で夜勤のアルバイトをしました。
先輩曰く「一晩でおかしくなりそうだった」とのこと。
その仕事内容は、「ベルトコンベアーを流れてくるパンの上に白ゴマをふりかけ続ける」というもの。
ちなみに、かなりキツい運動部に所属していた先輩で、決して軟弱なタイプではありません。
単純作業の継続はある部分だけを集中的に使うため、肉体的にもバランスが崩れがちです。

自己裁量が少なくノルマや納期が厳しい

これは精神的な負担に直結します。
「自分が指示を出す側」であったり、「自分の都合で進められる仕事」であったりすると、
かなり長時間の仕事でも意外と頑張れるもの。
一方、常に誰かに監視され、気を使い、指示を仰ぎ、合わせなくてはならない仕事は、短時間でも非常に消耗します。
例えば出張を思い出してください。
一人気ままに出張した場合と、上司の出張に同行した場合、どちらが疲れますか?
これは食事や飲み会でも同じことがいえます。
最低限のルールや規則を守ったうえで、ある程度自由を認められなければ、人間は病んでしまうのです。
さらに、この状態のゴールが見えないと高確率でメンタルに不調をきたすでしょう。
そしてメンタルの不調は、「生きる力の欠如」に繋がり、必ず体に異変をもたらします。
結構見逃しがちなのですが、筆者はこれが最も重要だと考えています。

早死にしそうな職業ランキング!

まず、決して特定の職業を批判する目的ではないことを、ご理解ください。
筆者の経験や見聞、その他さまざまな情報を総合したランキングです。

1位:零細企業のSEもしくはプログラマー

ここでいう零細企業とは、「ベンチャー」ではありません。
特に目を見張るような新技術をもっているわけではなく、何重にも中抜きされたあとに降ってくる仕事をこなす零細企業です。
また、いわゆる「多重派遣」状態で客先に出向く状態も、これに近いものがあります。
ITに関する仕事はとても細かく、神経を使い、なおかつ思考力も必要です。
さらに運動不足にもなりがちで、顧客からの無理難題も多く、徹夜作業も珍しくありません。
そして決め手になるのが、自己裁量のなさ。
納期と仕様にがんじがらめにされ、自由など全くありません。
こんな状態で頭をフル回転させていては、心身のバランスが崩れ、寿命が縮まります。

2位:広告代理店営業

広告業界は夜の時間が長く、毎晩深夜まで残業するのが常態化しているようです。
これは会社の規模に関係ないようですね。
さらに追い打ちをかけるのが接待。
いまだに「飲みニケーション」が通じてしまう業界のため、営業さんの負担は凄まじいものがあります。
全てが「美味しいお酒」なわけはなく、大抵は内臓に負担をかけるだけの暴飲です。
また、常にノルマと隣り合わせで、成績が悪ければ上司にせっつかれるでしょう。
ノルマがある時点で自己裁量は大きく低下します。

3位:タクシー運転手

タクシー運転手は、運転するのが仕事ですから、長時間座っているわけです。
運転するため神経は使いますが、筋力はほとんど使わないでしょう。
また、下半身の血管が詰まり、閉塞性動脈硬化症にかかる人も多いそうです。
さらに腰を痛めたり、事故に合う危険性があったりと、常に死と隣り合わせな側面もあります。
酔客の相手や無理難題に即応しなければならないなど、常に密閉空間でお客と1:1です。
総合的にみて、長年続けると寿命が縮まりそうだなと感じました。

4位:外食産業の雇われ店長

店長とは名ばかりで、雇われている上に責任は重大、自己裁量など皆無でしょう。
異常な長時間残業が問題となっているブラック業界でもあります。
実際に某有名チェーン店の雇われ店長経験者と話したことがありますが、毎月200時間の残業が当たり前の上に
残業代が20時間分しか支給されなかったそうです。ブラックすぎますよね。
その方は、とある公的機関の臨時職(半年更新)へと転職したのですが、毎日が天国だと喜んでいました。
常に店の売り上げやシフト管理、クレーム対応などに追われ、上からも下からも客からもせっつかれ、自由など全くないでしょう。

5位:エリート官僚

なぜ?と思う方もいるかもしれませんが、若手のエリート官僚は超がつくほどの激務です。
さらに完全なる年功序列の世界で、自己裁量は期待できません。
エリート官僚に自殺者が多いのは、非常に有名な話です。
中央省庁のある建物にはトイレに鉄格子がはめられている、というような都市伝説も聞いたことがあります。(当然、真偽のほどは定かではないのですが・・・)
また、周囲はみな優秀でミスは許されず、責任も大きな仕事ばかりです。
考えようによっては八方ふさがりの状態ですよね。
官僚だけではなく、「エリート」と名の付く立場全般に言えそうです。

今回のランキングはあくまで一例です。
運動不足、ストレス、プレッシャー、大量の飲酒、そして自己裁量のなさ。
これらのうち複数が揃えば、どんな職業でも早死にする可能性はあります。
ライフワークバランスを実現するために転職するさいは、十分に注意してくださいね。

長生きできる職業の傾向は?

少し暗い話題が続きましたので、反対に長生きする傾向のある職業の例も紹介しておきます。
たとえば、「宗教家」。
かなり昔ですが、各界の著名人の死亡年齢を調べたとき、平均寿命の1位が宗教家だったそうです。
誰でもなれるものではありませんが、信念や信条を曲げることなく、心穏やかに過ごしたことが理由なのでしょうか。
また、大学教授や開業医、実業家なども寿命が長かったそうです。
いずれもかなり自己裁量が認められている職業ばかり。
やはり自由であることは、人間の寿命に大きく関係しそうですね。

まとめ

転職先や就職先を選ぶとき、どうしても気を取られがちなのが年収です。
働く以上、お金は大切ですから、これは仕方のないこと。
しかし、仕事で自分の寿命を著しく縮めてしまっては、本末転倒です。
「働くために生きるのではなく、生きるために働く」ことを忘れず、じっくりと仕事を選んでみてくださいね。