ビジネスパーソンにとって永遠の課題と言って良いのが「いかに仕事の効率を高めるか」ではないでしょうか。

人間は機械ではありませんので、いつでも最高のコンディションで仕事に臨める訳ではありません。

例えばプライベートで悩みごとなどがあれば、公私の区別をつけているつもりでも悩みごとが心にひっかかり、仕事に対する集中力が損なわれ、効率が落ちてしまうといったことは誰にでもおき得ることです。

そんな時、ただ精神論だけでがむしゃらに頑張ろうとしたら却って効率面でマイナスとなってしまう場合もあります。

そこで今回御提案したいのが、「色」を利用することで集中力を高めたり、気分転換を図ったりすることで仕事の効率を高める方法です。

色を使うことでどんな効果が仕事で期待できるのか、色と心の関係やこんな場面で使えるオススメの色等について”色々と”御提案して参ります。

色と心の関係

まずはじめにお断りをしておきたいのですが、色と心の関係についてはまだまだ解明されていない点が多々あります。

そのため、この記事でお伝えする色の効果や人間心理に与える影響については心理学的観点から一定の検証を行われた「一般的な傾向」として理解しておいて頂く必要があります。

そもそも人間の心理はとても複雑、繊細なものであり、竹を割ったような機械的なルールや規則性を単純に当てはめられるものではないからです。

しかしながらその一方として、機械的に当てはめられないとしても、特定の色が人間心理に一定の影響を与えることもまた疑いようのない事実なのです。

何故なら人間は祖先より脈々と「動物として生き延びるための本能」として「色」という情報を受けとめ、利用し続けてきたからです。

例えば黒色は一般的に幼児や子供から嫌われますが、これには理由があります。

暗闇は視界が悪く、生存を脅かす危険が潜んでいても察知しにくいため、警戒することなく迂闊に近づけば危険な動物に襲われる危険性がありました。

そのため、暗闇と結び付く黒色を避ける傾向が特に幼児において見られるのは、そうした祖先から受け継いだ本能的な心理が少なからず影響していると考えられています。

他にもわかりやすい例として緑色が挙げられます。

植物を表す代表的な色といえば緑ですが、緑色が多い風景と言うのは必然的に植物が数多く生えていることを意味します。

植物が数多く生えているということは、そこに人間が生存するために必要な水分や食料となる木の実、草食動物なども数多く存在することを意味します。

そのため、これも一般傾向ですが、緑色は人間に安らぎや安心感を与えると言われるのも、生きるための情報として緑色の意味を認識してきたことと深く関わっていると考えることには一定の妥当性があると言えます。

つまり、人間がDNAとして身につけてきた色に対する潜在的な様々な意識が背景となって、色によって不安を感じたり、安らぎを感じたり、あるいは意欲や積極的な気持ちが沸いてきたりする心理的現象が起きるということです。

それだけに、人間心理にしっかりと根付いていると言える、色が及ぼす人間への作用や影響を理解し、上手に活用すれば、仕事や作業の効率アップ等で役立てることも可能なのです。

集中力を高める色とは

仕事や作業に対する集中力が高まれば、仕事の効率もアップします。

では集中力を高める上で効果的な色とはどのような色でしょうか。

集中力を高める色として、心理学的観点からほぼ定説となっている代表的な色が「青色」です。

青色と聞けば青空や青い海をイメージされる方が多いと思われますが、青色はとりわけ「美しい自然」と結び付けることができる色です。

そうした美しい自然を想起しやすいことから鎮静効果、即ち気持ちを和らげる効果が青色にはあります。

緑色にも同様な鎮静効果はありますが、少しベクトルが異なります。

緑色は温かさやのんびりとした気持ちを誘発するのに対して、青色には涼しさや冷たさを表す色彩イメージがありますので、興奮した気持ちを落ち着けたり、冷静に物事に対処しようとする気持ちを誘発できたりします。

つまり、邪念を取り払い、気持ちを落ち着けた状態で仕事に集中したいという場合には青色が特に効果的な色と言えます。

青色を取り入れる例と注意点

では青色を仕事の場面で効果的に取り入れるには、どうすれば良いでしょうか。

例えば仕事でアイデアを捻り出したり、状況を整理したりする場合にノートに書き出すという作業を行いますが、そんな時には青色のボールペンを利用するのが有効です。

また、デスクワークを行なう場合には青色のペン立てを利用するなど、デスク上の視界に置く物の表面色が青色のものを選ぶようにすると良いでしょう。

但し、いくら集中力を高める場合に効果的な色だからといって、パソコンの入力画面の背景やデスクトップの壁紙に青色を利用することはあまりオススメできません。

液晶画面を通じた青色光を長時間見続けることは、眼の健康上良くないとされているためです。(液晶画面が発する光にそもそも青色成分が含まれているため、青色を避けたとしても長時間見続けることは健康上好ましくありません。)

従って、青色を利用したい場合にはパソコンのモニター画面以外の小物などで利用するよう心掛けてください。

アイデアが欲しい時・インスピレーションの湧く色

感性や想像力を豊かにしてインスピレーションを高めたい場合に有効な色は、これもほぼ定説となっていますが「紫色」です。

ではなぜ紫色がインスピレーションを高める場合に有効なのかと言えば、主にいわれていることは紫色が自然界において少なく、加えて人工的に作り出すことも難しい色であったことが大きく影響しているからと言われています。

つまり紫色の希少性の高さが知的好奇心への刺激となり、人間の想像力や直観力が高まることに役立つという訳です。

紫色の取り入れ方

基本的には青色の取り入れ方と同様です。

仕事を行っている際、できるだけ自然と紫色が視覚の中に入ってくるようにすることがポイントと言えます。

そのためには、デスク上に置く小物に紫色が使用されているものを選択することが一つの方法です。

また、アイデアが欲しい場合にはただひたすら唸りながらアイデアを考えようとしても、なかなか上手くゆきません。

そこで紫色を有効に利用するだけでなく、手先を動かすことで頭脳を刺激し、更には発想や気分転換も図れる方法としてオススメの方法が紫色の折り紙を折って、デスクの上に飾れるものを作成するという方法です。

折り紙の折り方は、ネット上で検索すればいくらでも素敵な小物を作成する方法が紹介されています。

なぜネット検索をすすめるかと言えば、作り方を知らない折り紙にチャレンジした方が、より知的な刺激が高まるからです。

できるだけ見栄えが良く、また作り方を知らないものを検索した上で折り紙にチャレンジするようにしてください。

そうすれば制作中は嫌でも紫色が視覚に飛び込んできますし、両手を動かし、バランスよく折る作業などは脳の刺激にも効果的です。

加えて、初めて作るものが完成すれば達成感を味わえますし、それをデスク上に飾っておけば、折り紙を折り終えた後も視覚に紫色を取り入れることができます。

プレゼンの前に・心を落ち着ける色

商談、あるいは大勢の参加者や重役が参加する会議の場でプレゼンを実施しなければならないといった場合には、よほど図太い方でもない限り緊張してしまうものですよね。

できることなら緊張感を解き解し、心を落ち着けてプレゼンに臨めるようにしたいものです。

そのような場面で効果的な色は最初の説明でもご紹介した「緑色」です。

緑色は自然を表す代表的な色であり、緑が多い場所は人間が生きてゆく環境として最も安らぎが得られる場所でしたので、人間は緑色をみた場合に安心感や心の安らぎを感じるものです。

プレゼンの前の緊張感と言っても、「成功させてやるぞ」といった前向きな、意欲的な気持ちから生じる武者震いのような緊張感であれば、力を発揮する上でむしろ必要な緊張感と言えます。

問題は「上手くしゃべれなかったどうしよう」「途中で躓いたらどうしよう」といった不安から生じる緊張感です。

こうしたネガティブな思いから生じる緊張感はマイナスイメージで体を強張らせ、力を発揮する上での妨げとなってしまいます。

その点で安心感や安らぎを与えることで情緒的に鎮静化をはかってくれる緑色は、プレゼン前のネガティブな気持ちから生じる緊張感緩和にはもってこいの色と言えます。

緑色の取り入れ方

緑色と言えばやはり観葉植物が一番です。

大手通販サイトなどで検索して頂ければ、丁度デスクの上に飾るには最適なサイズの観葉植物や天然植物で作られたディスプレイなどが数多く販売されていますので、好みのものを選んでデスクの上に飾ると良いでしょう。

ただし、デスク上で飾りやすく、生命力も高いので育てやすい植物の代表選手と言えばサボテンとなりますが、サボテンは人によっては逆効果となる場合があります。

サボテンのとげが全く気にならないという方なら良いですが、サボテンのとげは痛さを想起させるため、人によっては安らぎをあまり感じることができない場合があるからです。

そのような意味では広葉樹と針葉樹を比較した場合、観葉植物としては広葉樹の方が誰でも安心感得られやすいのでオススメです。

ただし観葉植物を長く生育させるには、肥料補充や水分補給など手入れが必要になってきますが、それが面倒だと言う方はイミテーショングリーンであっても構いません。

また、プレゼンを行なえる会議室まで携帯できるものとしてはハンカチがあります。

緊張で額に汗が出てきた際等に緑色のハンカチを利用すれば、緑色が視界に入り、気持ちを落ち着かせる上で効果的です。