転職は自分の人生や家族の人生がかかっている重要な選択です。だからこそ、誰にも決めずに自分自身の責任において行うべき、という考えもありますが、その時点で「状況の把握のゆがみ」があれば、間違った選択をしてしまうかもしれません。そうならないためにも、他者からのアドバイスを受けること、つまり、転職相談をした方がいい結果が出るかもしれません。

今回は、転職の相談先とその内容についてまとめてみました。

<転職相談先について知るメリットはこれ!>

・人によって話していいことと、話すべきではないことと、話しても意味がないことがあるのを知ります
・特に職場の先輩や同僚に転職についてほのめかすのはリスクが大きいです
・対面相談だけではなく、電話などで気軽に相談できるところがあります
・有料で相談できるところがいいとは限らないことを知ります
・いちばん利用すべきは転職エージェントです。なぜでしょうか?

◎身の廻りの人達

■家族(両親、配偶者、きょうだい)は愚痴を聞いてもらうのはOK!

まず相談先として浮かぶのが家族です。ご結婚されている方は配偶者の方もそうですね。利害関係なく自分の味方をしてくれる人たちですから、相談していただいて全然かまいません。

ただし、具体的に「○○会社に転職したい」とか「△△という業界の方が向いているんだけど」とか、「給料▽▽万円は欲しい」とか条件面や仕事内容について相談しても、特にご両親からは適切な回答を得ることは難しいかもしれません。

みなさんの世代と、親の世代の仕事に対する考え方は違いますし、転職への意識や(昔は最初に就職した会社に終身勤めることが当たり前)、当時の転職環境とも異なります。

「あの上司が」とか「今の職場はとてもつらいので」とか、感情を吐露して楽になるのは、ご家族で構いませんが、転職のテクニカルな相談はしない方がいいでしょう。

ただし、父が大企業の人事部長だ、など属人的にご家族が転職や労務関係に詳しい人であれば、細かい相談をしていただいて構いません。あくまで、一般論として家族に相談しても的確なアドバイスをもらうことは難しいということです。

■会社の先輩・同僚には基本的に相談しない

同じ会社の先輩や同僚とは「○○課長はおかしい」「あいつは許せない」など飲みながら愚痴をこぼすこともあるでしょう。職場が同じであるということは、みなさんが抱える人間関係の悩みも、業務内容のこともよくわかっています。

非常に相談しやすい相手なのは確かですが、「転職したい」ということについて相談するのはNGです。あくまで人間関係の改善や業務についてアドバイスを受けることにとどめるべきです。

いくら仲がよくても、先輩や同僚は「利害関係がある他人」です。100%信頼するのは危険で、どこから人事や管理職に「転職を画策している」という情報が流れるのかわかりません。転職すると腹が決まっているならばそれでもいいのかもしれませんが、「転職の是非」について相談するのはリスクがあり、今回転職しなかったとしても「転職予備軍」として人事にリストアップされて、出世街道からは外れてしまうでしょう。

■学生時代の友人には同じようなポジションでのアドバイスを受けるのはアリ

学生時代の友人であれば、比較的家族に近い形で、利害関係なく愚痴を聞いてくれるはずです。また、同じように就活をして就職をした友人であれば、会社は違いますが、みなさんと似た境遇、ポジションに置かれていることもあるでしょう。

さらに、先に転職をした友人もいるかもしれません。こうした友人に具体的な転職方法や、転職媒体(転職サイトなのか転職エージェントなのか、どの会社のものを使ったのか)などを聞くのはありです。もちろん、友人も転職の専門家ではありませんから、一事例であり、同じように成功するかどうかはわかりません。

◎意外な相談先

相談という意味では、友人知人親族以外の人に相談することもできます。

■カウンセラーへの相談は実績をよく見極めること

民間のカウンセラーに相談する方法もあります。キャリアカウンセラーの資格を持っている人や、臨床心理士など心理学の専門資格を持っている人に相談すると、心理検査や性格検査を行い、科学的に転職の可否や向いている職について回答を得られることもあります。

ただし、よく選ばないと高いお金を払って根拠のないアドバイスを受けることもあります。実績などをよく調べたうえで相談するようにしてください。また、カウンセラーにとっては就職のお世話をするわけではなく、多くのお客の1人です。だから、責任を持った回答ではないかもしれません。参考として、あるいは心理学的にこれまで気付かなかった点を把握するためには、カウンセラーは使えるかもしれません。

※例えばこういうところです

三鷹駅徒歩1分の三鷹カウンセリングルームリバイブ

■BARや行きつけの飲み屋のマスターは信頼度がカギ!

行きつけのバーや飲み屋のマスターに相談するという方法もあります。ベテランマスターならば、様々な人の人生模様を見てきました。その経験から、的確なアドバイスをすることもあります。

「いや、ここは耐えるべきだよ」
「うーん、それでいいと思っているのかな」
「今しかないよ、今動け」

経験に裏打ちされていますが、科学的な根拠はありません。どこまでそれを信用できるのか、それはみなさんとマスターとの信頼関係なのでしょう。

■ココナラは業績混交、いい人を見つけられればアリ

ココナラ(coconara)は、WEB上で情報やデータのやり取りができるサイトです。「成果物」(データや文章)の納品が必ずしもいらないクラウドソーシングサイトになります。つまり、相談やカウンセリングもこのサイトを通して格安(10分100円から)で受けることができます。

ただし、限りなく意思が多い「玉石混交」(つまり質が低い)なので、下手するとその辺の学生(高校生もいる)やろくに働いたことがない半ニートみたいな人もいます。

一方、10000円くらいかかる本当の転職のプロも少しいます。そういう人に、電話(専用アプリ)を使って、非対面で相談するのは効率がいいかもしれません。使い方次第です。対面相談ではなく、リモート相談ができるのがココナラのメリットです。

■占い師はあくまで人生相談レベルにとどめておくこと

駅の前にいるアヤシイ占い師、あるいは「占いの館」にいるカリスマ占い師に相談するということもできます。あくまで「占い」です。それを信じて行動してもすべては自己責任になります。

でも話を聞いてもらうだけで楽になるという人もいます。やはりそれだけにした方がよさそうですね。占い師に人生の選択を委ねるのはさすがにおかしいです。

◎転職の専門家への相談

転職を実際に支援している人たち、専門家に相談するのがやはり確実です。こうした人たちに相談してみてはいかがでしょうか?

■ハローワークは一般的な就職相談ならばアリ

ハローワークの相談窓口は完全無料で、休職中の人だけではなく、在職中の人も利用できます。この道のベテラン相談員にあたるといいのですが、中には公務員として使えなくてハローワークに飛ばされてきた人もいます。そういう人にあたると、やる気のない対応をされるかもしれません。

また、相談のうえで実際の求人に応募する場合、ハローワークにある求人はブラック企業が多いので、余計アリ地獄にはまってしまうかもしれません。具体的な求人への応募は転職サイトや転職エージェントを活用した方がいいでしょう。

■行政の公的相談ならばリスクゼロで相談できます

厚生労働省などの行政機関が行ってる対面相談や電話相談窓口を利用する方法もあります。メール相談できるところもありますが、あまり分量が書けないので実際に電話や対面で話した方がいいでしょう。有名なものとして以下の2つがあります。相談員は行政から委託されたしっかりとした人なので安心です。

□厚生労働省 「おしごとアドバイザー」

厚生労働省 : おしごとアドバイザー / 電話・メール相談からはじまる仕事探し

厚生労働省の委託を受け、若者の就職支援のために電話・メール相談を受け付けています。特に正社員の就職、転職を専門にしているので、正社員狙いの人はコチラに相談相談してみるといいでしょう。

平日夜間と土日に相談できるので、在職中の人も安心です。

電話番号:0120-987-754
受付時間:平日17:00~24:00
     土日祝日10:00~22:00

□東京都 「東京しごとセンター」「若者しごとホットライン」

キャリアカウンセリングのご案内 | 東京しごとセンター

東京都が行っている、34歳以下の人向けの、就職や転職の相談窓口です。電話やメールで相談を受けているほか、センターに行き、カウンセリングを受けることもできます。東京都民でなくても無料で利用することができます。

35歳以上の人も「東京しごとセンター」で面談でのカウンセリングは受けることができます。

ただし、メンタルヘルスや、労働法関係(パワハラや残業等で会社と争いたい等)については受け付けていません。

電話番号:03-3511-4510

(窓口)
受付時間:平日9:00~20:00
     土曜日9:00~17:00
(電話相談)
受付時間:平日10:00~19:00
     土曜日10:00~16:00

公的機関なのでリスクはありませんし、「東京しごとセンター」ならば職業紹介も行っています。ワンストップに相談⇒求人とつながっていくので、ハローワーク以上に利用する価値はありそうです。

■相談のうえでしっかり転職を決めたいならば転職エージェント

転職の専門家、しかも自己分析や向いている職業、今よりも良い求人など総合的に相談でき、かつ、適切なアドバイスを期待したい場合「転職エージェント」に登録して、エージェント(専任のコンサルタント)に相談するとよいでしょう。

転職エージェントの利用料は無料のところがほとんどで(※)、みなさんに「転職の価値あり」とエージェントが判断すれば、積極的に転職相談をしてくれるでしょう。業界動向や各社の求人が出る時期などをしっかり把握していますので、適切なアドバイスを受けることができます。

※ごく一部の超ハイクラス転職エージェントの中に月会費制のところがあります。

転職エージェントによっては電話相談に乗ってくれるところもあり、まずそちらで現状を話してみてもいいでしょう。

なぜ転職エージェントが良いのか、ベストチョイスなのかについては

コチラ
知っ得!転職サイトと転職エージェントは同じではない?!その違いとビジネスモデル

も合わせて読んでください。転職エージェントは転職をあっせんして、定着したらマージンがもらえる仕組みなので、求職者と合わない企業は紹介しません。その人がいちばんやりがいをもって働ける転職求人を紹介してくれるはずです。

■まとめ

各転職相談先について最後に表にまとめましたので参考になさってください。