アパレルバイヤーが解説!バイヤーはファッションセンスが無くてもなれる

木戸一也_寄稿記事_アイキャッチ

アパレル販売員のアルバイト~バイヤーまでの道のり

はじめまして、あずにゃんと申します。 私は現在、元アパレルバイヤーで現役でアパレル販売員をしながら副業でブログを運営しております。『特別オシャレでもなくファッションセンスがある訳でもない私が、なぜ高卒でアルバイトからアパレルバイヤーになれたのか?』を私の実際のリアルな経験を書いていきます。

Twitter:https://twitter.com/kazuya19770529
運営サイト:https://azumakazuya.work/

高校卒業後は18歳でアパレルショップに就職

私は、高校三年生の時に洋服やファッションに興味を持つ様になりました。それまでは、小学生~高校三年生の夏まで野球に没頭していて、ファッションに全く興味もなく普段着はジャージでした(笑)

そんな私がファッションに興味を持ち高校卒業後、地域で何十店舗も展開しているアパレル会社に入社しアパレル販売員として働くことになりました。

入社したと言ってもアルバイトからのスタートでしたし、ファッションに興味はありましたが決してオシャレとは言えないぐらいファッションセンス無かったと思います。

ただ、洋服は好きだったのでファッション雑誌も買いまくり熟読してましたし、洋服も月に5万円くらいは買っていたと思います。

アパレル販売員のアルバイトから3か月で正社員になりました。その時は、とにかくがむしゃらに接客の仕方を先輩スタッフから学びました。

学ぶと言っても、先輩スタッフは何も教えてくれません。

自分で、先輩スタッフ達の接客を観察して『どうやったら上手く接客出来て売れる様になるんだろう?』、そればかりを意識して先輩スタッフ達の接客の仕方を真似したりしていました。

正社員になり25歳までずっと同じ会社でアパレル販売員をしていた訳ですが、25歳の時にその当時付き合っていた彼女と結婚をしました。

26歳で転職したお店が半年で閉店

結婚して更に仕事を頑張ろうと思っていた時に、当時働いていたファッションビルの同じフロワーの仲が良かった別店舗の店長に引き抜きに合いました。

給料も今の会社より良かったですし、仕入れもやらせてもらえる条件だったのでその別店舗の会社に転職することになりました。

心機一転で新しい会社のアパレル販売員として転職した訳ですが、私が働いていたお店が入社後、半年で閉店する事になりました。

私が配属された店舗は売上は良かったのですが、店舗展開を縮小すると言う本部の意向で急な閉店でした。

誘ってくれた店長も店舗閉店と同時に退職することになり、私も同じく辞める事になりました。その時は、もうアパレル販売員は辞めて別の職種を探そうと思いました。

新たな転職活動

私は、結婚もしてましたし早く仕事を探さないといけないと思い転職活動をしました。

最初は、ハローワークに通っていましたが、自分がやりたい仕事が無かったので自分で転職サイトに登録して、何社か面接を受けました。

その後、1社だけ営業職の内定が決まりました。ですが、もうアパレル販売員はやらないと一度は決めたものの、日が経つごとにアパレルの仕事を捨てきれず、もう一度アパレル販売員での募集を探す事にしました。

すると、高校卒業後に就職したアパレル会社が募集をしていて、一度辞めた会社だったので数日少し悩みましたが、思い切って応募することにしました。

その後。面接して頂ける事になり、結果的に採用される事になりました。

転職して3年後バイヤーになる!

新たに転職し、以前のアパレル会社に結果的に戻る事になり配属店舗も以前のファッションビルとは違い路面店舗の配属になりました。

また一からのスタートになる訳ですが、配属された店舗の店長が同期入社で年齢も同じで、同じ店舗でも働いた事もあったので多少気まずさもありましたが、出戻ったばかりの私は結果を残す為に必死に頑張りました。

接客での個人売上・売場の配置・お店の売れ筋のチェックなどがむしゃらに頑張り売上での結果も着実に残しました。

1年後、店長では無いですがメンズの売場責任者的な立場になっていました。

そして、出戻ってから3年後、29歳の時にメンズバイヤーの補佐に昇格しました。

その1年後、メンズバイヤーに昇格し、その更に7年後の37歳の時にメンズ・レディースの統括バイヤーに昇格しました。

以前の会社に出戻ってから快進的な昇格をしていますが、なぜ私がアパレルバイヤーになる事ができたか?

結論を言うと、

  1. 一度会社を辞めた事で以前は見えていなかった事が色々見えていた事
  2. がむしゃらに頑張って結果を出してきた事
  3. 常に分析し続けた結果

だと思っています。

そこで、次は私がアパレルバイヤーになれた4つの要素を教えます!

アパレルバイヤーになれた4つの要素

高卒で特にオシャレでも無くファッションセンスも無い私が、なぜアパレルバイヤーになれたか?を私なりに過去を思い出してみました。そこで理由としてこの4つだと思うので詳しくお教えします。

これは、アパレルバイヤーだけで無く別の職種にも役立つ内容だと思うので良かったら参考にしてください。

アパレルバイヤーはファッションセンスはいらない

アパレルバイヤーは、アパレルの職種の中の花形ですが一般的イメージだとファッションセンスがあってオシャレな人がなれると思いがちですが、ファッションセンスなんか無くてもなれるんですよ。

アパレルバイヤーのメインの仕事内容は、洋服やファッション小物などをメーカーから仕入れを行うのが仕事ですが、ぶっちゃけオシャレじゃなくても出来ます。

アパレル販売員での接客や売れ筋を見極められるスキルが備わっていれば出来ちゃうんですよ(笑)

その時のトレンド要素やファッションの流れを意識しないといけないのですが、その辺りはファッションメーカーの営業担当や企画・ファッションブランドのデザイナーに展示会(仕入れ先)で色々聞けるので聞けば分かる事ですし、色々なメーカーの展示会に行きますから嫌でも分かってきますよ。(現在はコロナの影響でZOOMなどのリモートですが…)

1番重要なのは、仕入を行うお店に合う商品を入れれるかどうか!売れる商品を入れれるかどうか!が問題な訳で、それってオシャレじゃなくてもできますよね?

アパレルバイヤーは個性を捨てろ!

アパレルバイヤーは今流行のトレンド要素をいち早く取り入れて仕入れをしないといけない部分がある為、個性的で今のファッション感覚で商品を選びがちですが…
それでは、仕入れた商品は大半は売れ残る事になります。

なので、自分の個性や好みを捨てなければどんだけ仕入れをしても売上は取れません。

アパレル販売員を何年もしていれば分かる事ですが、お店には、様々なお客さが来られます。

  1. 販売員の接客がいらないオシャレなお客様
  2. 洋服が何か欲しいのだけど何が着たいのか分からないお客様
  3. 流行物ではなく定番商品が欲しいお客様
  4. 彼氏のプレゼントを買いに来たお客様

まだまだ色々なお客様がいますが、その色々なお客様に買って頂ける商品を仕入なければいけません。

なので、自分の好みやその時の感覚で商品を選んで仕入をするとダメなんですよ。

どれだけ、自分の個性を捨てて仕入ができるかがポイントなんです。

これらもお店でアパレル販売員をしていればどんな商品を入れなければいけないかが、しっかり接客して売上を上げていれば分かります。

アパレルバイヤーはメンタルが強くないといけない!

アパレルバイヤーは、恐らく…アパレルの職種の中で1番評価させない職種かもしれません。

お店のスタッフからの商品内容に対しての不満、上司からの仕入内容の指摘…褒められて評価させることが殆どありません。

メンタルがかなり強くないとやっていけないです。

いままで私は、精神的な病気になったアパレルバイヤーをたくさん知っています。

性格的な問題もあると思いますが、アパレルバイヤーを何年もやっているとメンタルをかなりやられちゃいます。

仮にお店の売上が良い時はお店の店長やスタッフの評価で、バイヤーの評価は殆どありません。

お店の売上が悪い時や在庫が多いとき…などは、先ずバイヤーが仕入について指摘されます。

正直やってられない面もかなりあるんですが、それと同じくらいお店の仕入れを一手に任せられているのでやりがいもあります。

なのでもしアパレルバイヤーを目指すなら、ファッションセンスよりもメンタルが強くないと長くは出来ないと思います。

勿論、アパレルバイヤーは洋服やファッション小物を仕入れるのですからファッションセンスは磨く努力はしないといけませんが…メンタルの方が優先的に重要だと私は思います。

メンタルを強く持つ為には、売場スタッフや上司から色々言われるとは思いますが適度に聞き流す柔軟性が必要なんです。

アパレルバイヤーは実は営業力が大事

アパレルバイヤーは、素敵な洋服やファッション小物などの仕入れをしていれば良いだけではありません。

私が約10年間アパレルバイヤーをやってきて1番大変だったのがアパレルメーカー(仕入先)との掛率(仕入価格)や売れ残った時の商品の値引き交渉や返品交渉なのです。
個人差はありますが、このスキルはある意味販売でも身に付きます。

では販売のどの部分で営業力が身に付くのかと言いますと、接客でお客様にお店の商品をおすすめして売り上げる力や日々売上目標を目指して売る努力と売上の把握、お店の在庫の管理などです。

メーカーとの交渉力はこれら全てのスキルが備わっていて、後はお店の為会社の為に利益を出すと言う信念を常に持ってメーカーと交渉を行えば、メーカーの営業もそれに対してできる事を必ず結果として答えてくれます。 

それと同時にメーカーに数字的データを提示しなければなりません。

交渉元のメーカーから仕入れている商品在庫と売上実績と今後の取組みなどをメーカーの営業にしっかり提示します。

これらも全て販売員として常に結果を分析し、お店の売上を上げる為にアウトプットしていけばできます。

アパレルバイヤーを辞め販売員を続けながらなぜ私がブロガーをしているのか?

私は現在アパレルバイヤーを辞めてアパレル販売をしながら副業でブログ2年以上運営しています。ありがたいことにブログ自体も副業と言えるぐらいの収益を上げています。

では、なぜ私がアパレル販売員のかたわらブログ運営をしているのか?

それは、やはり将来に不安があったからです。『このまま今の仕事で将来大丈夫なんだろうか?』と思うようになりました。

先ほど、アパレルバイヤーを辞めてと書きましたが実質はアパレルバイヤーをクビになったんです。

統括バイヤーからお店の店長に降格になり、その時は今の会社を辞めて転職も考えました。

しかし、一度転職を経験してるからわかりますが転職活動はかなり大変ですし、気が付けば39歳で今の給料を捨てて一からスタートする勇気は私にはありませんでした。

なので、その時は思い止まり今の会社で頑張る事にしたのですが、将来の不安は消えぬまま日々を過ごしていました。と言うよりかは…自分を変える行動力がなく、ダラダラ日々を過ごしてただけでした。

39歳~41歳になるまでは行動力が無い私はダラダラ日々を過ごしていた

41歳になり、身内の不幸・災害で被災・妻の人身事故と…わずか1年で色々なことが起きて、その時多額のお金を使いました。

その時自分の中の将来の不安がMAXになり将来に対して動く事にしました。

そして、副業と言う道にたどり着きました。副業だと今の仕事をしながら動けますし、自分の今までのスキルを活かせないかと思いました。

初めからブログにたどりついた訳ではありませんでした。

最初は、アパレルバイヤーをしていた経験を活かし転売が向いていると思い半年ぐらい転売をした結果、月に3万~5万円くらい稼ぎました。

『転売しんどっ!』

在庫を仕入れないといけないですし、入れた物が全て売れれば良いですが…在庫が売れ残るリスクがあるので半年続けて辞めてしまいました。

その後、色々ネットで調べてたらブログで稼げる事を知り、やっとブログにたどり着きました。

最初は、『ブログで稼げるってホントなん?』と半信半疑でその時見つけたネット記事(ブログ)を熟読しました。

ブログも自分で色々情報を調べて1から構築して今までのアパレル経験を活かしたブログを立ち上げました。

今では、本業を超える収益がでている

ここまで来るのはかなり大変でしたし、ブログを運営することで得た物も沢山あります。

当然、お金も得ましたが…それよりも大事な物をたくさん得ました。

それは…

  1. 自分で0から稼ぐ力
  2. 集客する力
  3. ライティング力
  4. 画像加工技術
  5. サイト構築技術

などさまざまな事を得ました。

なにより自分の仕事に対する考え方が一番変わりました。

自分で稼げる様になった事で本業に依存しなくてよくなった事です。

勿論、本業はこれからも続けて行きますが本業(サラリーマン)以外での個人での仕事があるので、もはや優先順位が本業ではないと言うところが、逆に本業でも良い仕事が出来たりします。

ブログを運営する前は、今の会社にしがみついていた自分が『他の会社でも良いや…』と思っていたりしていて、自分の中の仕事に対する選択肢が広がりました。

これからも私は、ブログは書き続けて行き自分の新たな進化に期待していきます。