詐欺集団に「天才だ!」とスカウトされた話

※この話は私が必死こいて
就職活動をしていた時の体験談である。



 


1社・・・・
・・・・・・・・2社
・・・・・・・・・・・・・3社
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4社
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5社と面接を受けても、
私を雇い入れて下さる懐の深い会社はなかなか見つかりませんでした。

当時私は転職歴も多く。
特別な資格や経験も無い。
学歴も地元の最底辺の高卒。
年齢も中途半端な20代後半。

どこのどんな会社からも「君はウチに必要無い」と言われてしまう。
自分でもまぁそうなるだろうなと思う。

・・・そんなある日、突然「昔の同僚」から連絡が入りました。
「困ってるらしいな?良い仕事があるんだけど・・」ってね。

「えっほんと!?ありがとう!!!」・・とはならない。
アホか・・・どうせこの手の誘いは100%如何わしい商売だからだ。

ネズミ講の誘いか?もしかして宗教の勧誘か?まぁ・・その辺りだろ。

「うーん・・・いやぁ・・」と反応に困っていると・・・・
同僚が明るくたたみかけてきました。

正社員?

私はすぐに食いついた。

「じゃあ〇日に来れるかな?上司にも話通しておくからさ!」
私は言われた通りスーツをビシッと着て!

やる気マンマンで面接に向かいました。

私は正社員になりたかった。
というか安定した人並みの生活をしたかった。

なにせ・・・私のここ数年の年収は『60万~200万』程度。
毎日12時間以上。フルタイム働いてコレだ。

マルチまがいの個人事業主扱いの会社に騙されて
「月収5万」程度で3年働いたこともある。

まともな仕事が見つからず、
仕事の合間に日雇い労働で食いつなぐ日々が何年も続いていた。
「普通で良い!人並みの生活がしたい!」
それだけを心から願っていました

面接場所である「小さな食品店?」に出向くと・・・
「おうわさはかねがね!」
と元同僚と上司の方が満面の笑み&握手で出迎えてくれました。


わ~


とてつもない歓迎っぷりだった。

さっそく仕事内容の説明を伺うと・・
だいたいこんな説明を受けた。

 

 

ほお。

 

ほおほお。

 


「おっ・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

※ブラック豆知識【催眠商法とは?】
お年寄りや主婦を会場に集めて安い商品を無料や激安で配り購買意欲を煽ったあと
最終的に「クッソ高い布団」とか「よくわからん健康食品」を売りつける感じのヤベエ商売です。参考2019版ブラック企業一覧リストから学ぶ近づかない企業ランキング大賞

 

いやいやいやいや・・・・・・・・・・・
限りなく黒に近いメタリックブラックみたいな会社じゃないか。


(おつかれさまでした~ッッ)

 


ある意味ではマルチや宗教勧誘より酷いやで。

まぁ実際は・・・・
「申し訳ないのですがそういう話でしたら・・」
ヘコヘコしながらそう切り出して帰ろうとした。。

しかし・・・その・・・・

上役の人がこう言って私を引き留めるわけですよ。


さ・・・・・・・・

ひょえ~~毎月の給料30万!?

30万って・・・あれだよ??毎日コンビニで好きなもの買い放題だよ??

私は思わず考え込んでしまった。

そりゃさぁ・・・ほら考えてみて欲しいんですが・・

毎日。毎日。ハローワークに通って懸命に職を探して~
やっと見つけた仕事に履歴書を書いて~面接に向かったとしても・・。

バッサリ!!!!ぜんぶお断りされてしまう!!
月に14万ボーナス10万円くらいの低待遇の会社の面接にすらこれだ。

と、ところがこの会社はどうだ?
私を正社員に雇って毎月30万円くれるという・・・・

「お前なら絶対売れるって!」
元同僚が私の背中を押す。

「貴方の経歴を見る限り向いていると思いますよ!!!」
上役の方も是非ウチにと言う。


超ウェルカムムード!!

しかし・・・・なぜこんなにも私を歓迎してくれるのか?

それは先ほど少し話した通り・・
私は労働マルチに騙されて3年ほど健康食品などの飛び込み営業をしており・・・
成績もよく。さらに役職も持っていたからです。


多いときは月に100件近く契約を獲り。エリア販売記録を更新して表彰を受けたこともある。
(クソ如何わしいマルチブラック会社だったので全く自慢になりませんがね・・)

その話を元同僚から聞いた上役の人は「それは素晴らしい人材だ!」ということで、
私をヘッドハンティングしてくれた・・・・という経緯なのである。

「あなたは天才だ!この仕事は天職だ!」

(ふああああああ!?)

上役の人が私を異常なほど褒めて褒めて褒めて・・・・褒めちぎってくれる。

「飛び込み営業でそれだけの成績が出せるのなら、
この仕事はそれほど難しく無いはずでしょう?」

・・・・そう言われると・・・・確かにそうだ。

飛び込み営業は逃げ回る獲物を追い回すような過酷な商売ですが、
この催眠商法は『すでに罠に掛かっている獲物を仕留めるような商売』である。

会場に集められた老人や主婦たちは逃げ場がない。

そしてこちらの話を聞く体制がある。
我々の営業トークを聞かざるおえない

自宅に飛び込み営業が来た時の様に、
ドアをバタン!と閉めたり~そもそもドアを開けなかったり~
という営業マンに対する拒否が出来ない状態だ。

つまり飛び込み営業で契約を獲ることに比べたら?

ハコの中で契約を獲ることなど・・・チョロパコである。

如何わしい・・・・たしかに如何わしい商売だ。黒光りしている。

しかし私が就活をして「飛び込み営業で健康食品クソほど売ってました!」と言って
評価してくれる会社が他にどこにある???

学も無い。資格も無い。年齢も中途半端。経歴は腐りきって腐敗臭がする。
こんなにも私を必要としてくれる会社がこの日本の一体どこにあると言うのか???

この2人が言うとおりだ。

 


(あっこれ・・天職じゃないか?)

この職場でなら・・・私は間違いなく活躍できる。

もう就活なんてしなくて良い。
安定した生活が待っている。

ささやかで幸せ生活がもう手の届く場所にあるんだ。

いや・・・・そうじゃない・・・・

なによりも気がかりなのは・・・
「あなたは甲斐性が無い」と婚約破棄をして去っていった元婚約者の気持ちだ。

こんなクソ催眠商法会社でも・・・それでも・・・
もしかしたら・・・安定した収入があれば・・・気持ちを取り戻せるかもしれない。

ううっ・・・・・・・うう・・・・っっ・・・

月に30万・・・・・正社員・・・・・

 

 

数分考えたものの・・やっぱ無理だった。

こうして私はお断りをして。
無限に続く就職活動を再開した。

もちろん「それ倫理的にどうなの?」ってのはもちろんですが、お断りしたのには私なりの理由もあった・・

・・・・もちろんまた別の元同僚からの「如何わしい仕事」の勧誘の電話だ。

「労働マルチ」(会社の皮を被ったねずみ講のような会社)で共に騙されて働いていた元仲間たちだ。

・・・自分たちが如何わしい商売に散々苦しめられてきたにもかかわらず、
気が付けばまた別の如何わしい商売に手を出して、昔の仲間を引き戻そうとする。

如何わしい商売に騙された仲間が集まって「俺たちは真っ当な良い会社を作るんだ!」と言って
また別の「労働マルチもどき会社」を作り出してしまうのを、この目で何度も見てきました。

・・・夢と根性だけで出来てる系の会社です。

催眠商法はわかりやすい例だけれど、
実際は普通の会社の皮を被ったメタリックブラック企業は沢山あるし。やり方ももっと巧妙だと思う。
『強引に何かを売りつける商売』『信憑性ない物を売りつける商売』
どんなに待遇の良い会社であっても、こういう商売には絶対に手を出さない方が良い。

・・普通の人には続けられない。なら最初からやるべきじゃない。

なのにだ・・・・気づけばまた別の如何わしい商売を始めてしまう。
気付けば歳を取り。まともな人間は周りにはいない。
・・・・そうするしかなくなってしまうのだ。

私は心底恐ろしい話だと思う。

ああ・・・そうそう・・・これが最後の話になるけど。
悪徳商法の勧誘には、こういう手法がある。

 

他の悪徳ビジネスを批判したり「自分も騙された」と言って安心感させてから、
悪徳ビジネスに勧誘したり。別の如何わしいものを売りつける。というやつです。

「如何わしいものは買わない。そして売らないこと」
気を付けて。いや、本当に・・・・


おわり

\ ハルオサン×ジョブシフト【第4回】 /

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