部下に嫌われる上司がやってしまう12の行動!好かれるコツも解説

あなたは日頃から部下との関係は良好でしょうか? 自分ではうまく行っているつもりでも、部下から影で悪口を言われているかも知れませんよ。
いるよね、部下から嫌われているのに全く気づいていない人。 自分では人気者のつもりだったりすると、もう手がつけられないよ。
自分の何気ない言動が知らぬ間に部下を傷つけているかも知れません… ウザい上司パワハラ上司などと言われないようにするためにも、ここらで一度自分を見つめ直してみませんか?

この記事では、部下から嫌われる上司がやってしまいがちな態度や行動例を紹介します。 あなたも上司と部下の人間関係をより良くするために、どうぞご参考になさって下さい。

嫌われる上司がやってしまう12の行動

嫌われる上司にはいくつか行動パターンのテンプレートがあります!まずはその行動を把握して自分が当てはまってないか確認しましょう!

話がやたら長いネチネチ上司

部下から嫌われる上司として一番目にご紹介するのは、朝礼や会議、あるいは酒や食事などの席で話を始めるとなかなか終わらない、話がやたら長い上司です。 聞いている側が退屈している、飽きている、あるいは疲れているといった状況はお構い無しで延々と話を続ける上司は昔からうざい上司の筆頭格だったと言って良いでしょう。

話が長いと感じるさせるのは、時間以上に話し方やその内容による点が大きいと言えます。

聞いている側を魅了させるような話であれば、1時間でもあっという間と感じることもありますが、つまらない話であれば10分でも長いと感じてしまうものです。

つまり話がやたら長い上司とは”つまらない話”が長い上司ってことなんだね。

 

部下から好かれるポイント

  • 会話は簡潔に!
  • 自分が会話している時の相手の表情にも気を配る

飲み会にしつこく誘ってくる上司

これも頷かれた方が大変多いと思いますが、飲み会または飲みに付き合うようしつこく誘ってくる上司も特に若手社員から嫌われる上司の代表選手です。 飲みに誘うことが一切いけない、ということでは勿論ありません。 誘いに対して部下が明確に断ったにもかかわらず、説教じみた言葉を並べてみたり「まあ、そう言わずに」と引き下がらなかったりする行為が「うざい」と部下に感じさせる元凶です。

 

部下から好かれるポイント

  • 飲み会についてはできるだけ部下の自発的意志を尊重する
  • 食い下がったり、非難したりしない

部下に飲酒や横に座ることを強要する上司

では飲み会の場で「うざい」と思われる上司についてはどうでしょうか?

グラスが空にならない内からビールを注ぎに来て、飲酒を何度もすすめてくる人っているよね。 ボクはお酒強くないし、自分のペースで飲みたいのに
飲み会の座席で自分の側に座ることを指示する上司も嫌がられますね。

飲酒の強要、即ちアルコールハラスメントはパワハラというレベルを超えて不法行為とみなされるケースもあります。部下から嫌われる以前の問題として、上司の方は部下へ飲酒をすすめる場合には慎重さが大切なのです。 また、部下の座席位置において女性の部下社員を隣に座らせて繰り返しお酌をさせるような行為は、こちらもセクハラ、パワハラとの裁定を下される可能性が十分あります。 環境にあることを前提として、上司の方々にも特にが求められることは言うまでもありません。

 

部下から好かれるポイント

  • 飲み会でも気持ちを引き締めて慎重な行動を!
  • お酒に弱そうな部下や女性には特に配慮する

一度のミスを何度も指摘したり、からかう上司

ミスを指摘し、改善するよう指示することは上司の大切な役目です。しかし同様なミスが繰り返されていないのであれば、繰り返しミスの指摘をする必要はないはずです。

一回ミスしただけなのに「また同じミスするなよ、おまえ前も失敗したからな」っていつも言ってくる上司、マジでむかつく。
それがたとえ冗談であっても、ミスを話のネタとしてからかい続けたりする行為はほかの部下から見ても感じの良いものではありません。

上司によっては「ミスを繰り返させてはならない」という使命感から、あえてミスしたことを繰り返し指摘している方もいるかも知れませんが、ミスを繰り返し指摘することは仕事へのモチベーションを低下させる可能性があります。 また、ミスすることへの恐怖心から部下を萎縮させてしまう場合もあるため、適切な指導法とは言えないのです。

 

部下から好かれるポイント

  • 部下のミスをからかいのネタにしない
  • 繰り返し指摘するより部下を信じることも大切

部下のプライベートに干渉してくる上司

部下のプライベートに対して詮索したり、干渉したりしたがる上司も、部下から嫌われます。 企業によっては社員の家族の誕生日に花束や食事券を進呈するなど、家族を含めた福利厚生サービスを充実させている場合もあります。しかし仮にそうしたサービスを提供している企業であっても上司が部下のプライベートへ立ち入ったり、口を挟んだりすることが許される訳ではありません。 また、部下のプライベートへ過度に干渉する上司の行為は一種のパワハラにも当たります。

「彼女と上手くいっているか?今度はどこへデートへ出掛けるんだ?」とか聞かれても、なんでアンタに話さなきゃいけないんだ!と思っちゃうよ。
「キミも年なんだから子供は早めに作った方がいいぞ。」なんて女性社員に言ってしまったら、これはセクハラ間違いなしですよ。

ただ、こうしたプライベートな話が100%嫌がられるわけではありません。 部下によっては自分からガンガン話してくる人もいるでしょうし、むしろ自分のプライベートな話を聞いてほしいと部下から思われるような上司なら、問題はないのです。

要は、どんな会話も上司と部下との信頼関係の上で成り立っているのです。日頃から信頼関係が築けていれば問題ないのですが、そうでない限りはあまりプライベートには立ち入らないと心得ておくことが大事です。

 

部下から好かれるポイント

  • 部下から相談を受けた場合に限りその範囲でアドバイスする
  • 結婚・出産の話題はセクハラについても視野にいれて慎重に

自分の気分次第で態度がコロコロ変わるお天気上司

「嫌われる上司」は必ずしも「恐い上司」とは限りません。上司としての態度に一貫性がなく気分次第でコロコロ変えられてしまえば、部下としてはどう接すれば良いかわからなくなってしまいます。

気分が良ければやたらひょうきんになったりする上司っているよね。 でも、自分の虫の居所が悪くなると急に八つ当たりしてくるんだ。
実は態度がコロコロ変わる上司に限ってそうした自覚がなく、自分の態度は終始一貫していると思い込んでいる場合が多いんですよ。

 

部下から好かれるポイント

  • 自分に気分のムラがないか一旦冷静に見つめ直してみる
  • 自分のことを明るくてムードメーカーだと思っている人ほど要注意

部下の対応が気に入らないと部下を無視する上司

口うるさい上司だけが嫌われる上司とは限りません。無言で無視する上司は確実に部下から嫌われます。 ここで、メーカーに勤務していたOLのAさんに起きた実例を紹介します。

メールの返信について根に持たれ…Aさん(年齢:XX歳 性別:女性 業種:メーカー勤務)

Aさんは上司からメールを受け取っていたにもかかわらず、画面のスクロールが不十分だったために見落としてしまい、返信しなかったそうです。ある日上司に呼ばれたAさんは上司からなぜメールに返信しなかったのかと問われ、自分が受け取っていたことにはじめて気付き、その場でミスを認めて謝罪したそうです。 ところが翌日以降Aさんが上司に声をかけても一切返事をしてもらえず、目も合わさなくなったと言います。 そのため仕事にも支障が生じるようになり、上司に改めてお詫びした上で対応の改善を求めようとしましたが、相変わらず無視。 Aさんは居づらくなってしまい、転職せざるを得なくなってしまいました。
サイテーだな!この上司!!
Aさんのケースは極端な事例かも知れませんが、部下の対応や態度が気に入らなかった場合に一時的に部下を無視したり、冷たい態度を取ったりする上司は少なくはないようです。

 

部下から好かれるポイント

  • 上司はあくまでも部下を守る立場。無視するよりも指導を。
  • 何がいけなかったか、次はどうすればよいか改善方法を部下に提示する

指示が抽象的で何を言っているかわからない上司

指示内容が抽象的で具体性がなかったり、わかりにくかったりする上司も部下をイライラさせる上司です。

例えば「適当に間をあけて対応してくれ」という指示。「適当」だけでは具体的にどれぐらいの期間をあければよいか不明確です。
「商品広告はスタリッシュな内容にして、商品トレンドウエーブが変わったら、アグレッシブに広告を出してくれ」なんてカタカナ言葉をやたら使いたがる上司もいるよね。 日本語で言えよ!!

指示を受ける部下からすると、スタイリッシュな広告とは何か、商品トレンドのウエーブとは何か、アグレッシブに広告を出すとは具体的にどうすることなのか、理解できるわけもありません。

 

部下から嫌われないポイント

  • 感覚的な言葉で表現したくなる指示内容こそ、具体的にわかりやすい表現を
  • いかに分かりやすく部下に伝える事ができるかも上司の才能の一つ

退職や転職を平気で部下に促す上司

ミスしたことを注意する時に、すぐ「そんなミスをするなら会社を辞めたら?」とか「転職したら?」とか、バカのひとつ覚えみたいに言ってくる上司もいるよね。
上司が軽々しく「辞めろ」、「転職したら」といった言葉を使って良いはずがありません。 退職勧奨にもつながるこうした言葉の使用はパワハラとして会社側が制裁を受ける可能性が十分ある行為ですので使用を慎むべきなのです。

部下から好かれるポイント

  • 何かと言えば「辞めろ」はボキャブラリーが少ない証拠。部下から逆にバカにされる
  • パワハラにも繋がる発言と心得ておくこと

かまってちゃん上司

「かまってちゃん上司」とは常にと言って良いぐらい部下にかまってもらいたがる上司のこと。特に女性社員から大変評判が悪いようです。
【かまってちゃん上司の具体例】・休憩時間中に部下同士が談話をしていたら、頻繁に割り込んできて話に加わる ・少し手が空いていそうな部下を見つけると、仕事とはあまり関係ないことで話しかけてくる ・ランチに行くときには部下についてゆこうとする ・ちょっと調べればすぐにわかる簡単なことでも、いちいち部下に聞いてくる
これも部下との信頼関係が成り立っていれば「カワイイ」などと言われて大目に見てもらえることもあります。 とは言え、度が過ぎれば「うざい上司」に成り下がってしまうので、何事もほどほどに。

 

部下から好かれるポイント

  • 「自分はかわいいキャラだから大丈夫」と過信しない
  • 部下との距離感を保つように心がける

やたらボディタッチしたがる上司

スキンシップやコミュニケーションのつもりかも知れないけどやたらとボディタッチしてくる上司もイヤだなー。
女性の部下であっても、例えば肩や背中に軽く手を添える程度であれば即セクハラとまではなりません。 まして男性上司が男性の部下に対してであれば、全く問題ないとの認識を持っている上司の方も多く見られます。

しかしどの部分であっても、同性であっても限度は当然あります。 また、ボディタッチしたがる上司の中には無意識の内にタッチしている、いわばボディタッチすることがクセになってしまっている上司もいます。

 

部下から嫌われないポイント

  • 無意識に部下が嫌がることをしていないか再確認
  • 「男同士だから大丈夫」という認識は一旦捨てる

部下を見下した態度をとる上司

このタイプが一番イヤだ!人を見下した態度をとる上司は部下から嫌われる上司ナンバーワンだよ。
例えば部下が懸命に上司に対して説明している際、 微笑むのではなく鼻で笑う 露骨にため息をつく 退屈そうな表情をする といった態度が見下した態度の代表的な例です。 また、態度には言葉も含まれます。
【人を見下す上司の言葉・具体例】 ・これだから◯卒は(あるいは「ゆとりは」)・・・・・お前もう一度学校で勉強しなおした方が良いよ・・・ ・そんなことは社会の常識。誰でも知っているよ・・・ ・お前、頭がおかしいじゃないの・・・ といった知能や人間としての資質、学歴を馬鹿にするような言葉

 

部下から好かれるポイント

  • 自分の価値観がすべてだと思わない
  • 高学歴の人、仕事の実績のある人ほど要注意

上司と部下の人間関係を良好に築くために

部下に嫌われる上司の行動と、嫌われないようにするためのポイントをご紹介してきました。 繰り返し言いますが、これらの行動をするから必ず嫌われるというわけでもありませんし、していないから大丈夫という単純なものでもありません。 いちばん大切なのは、日々部下と接しているやり取りの中で常に 「この発言は部下を傷つけてはいないか?」 「いま、自分がした説明はわかりやすい説明だったか?」 「自分の気分次第で態度を変えていないか?」 「自分の価値観がすべてという前提で話を進めていないか?」 と、自分の言動すべてに責任を持ち、相手を思いやることです。 そしてこれは、上司と部下だけでなく、夫と妻。親と子供、友人同士、すべてに共通すること。 自分が上の立場という認識を取り払い、人が人と関わる上でいちばん大切なものを忘れなければ、簡単に部下から嫌われる上司にはなりません。