近年はネットショップの運営に力を入れている企業が増えています。
スマホアプリなどでも、自作の商品を売買するネットショップなどがありますよね。
ネットショップは既に私たちの生活に浸透し、無くてはならないものとなりつつあります。
当然、その運営に携わる求人も増えているのです。
今回はネットショップのための資格「ネットショップ実務士」に焦点をあて、その内容を紹介していきます。

ネットショップ実務士とは?


ネットショップ実務士とはEコマース業界で働く人の実務能力を証明するための資格です。
一般財団法人「ネットショップ能力認定機構」が主催しており、コンセプトは以下の3つ。

・特定の事業者に偏らない基準でネットショップの実務能力を認定する
・就職に強い人材の育成支援
・ネット人材供給でネットショップ業界の発展を支援

2015年時点で、レベル1からレベル5までスキルや分野別に段階が分けられています。

レベル1……基礎知識

まずレベル1では、ネットショップの概要や実務上の共通知識、ビジネス的な基礎知識を学びます。
この検定に合格するためには、4択のマークシート方式で70問中49問の合格が必要です。
また、試験時間は80分。新卒者やこれからネットショップ運営に携わろうと考えている方におすすめできる検定といえるでしょう。

レベル2……実践知識

レベル2ではレベル1よりもより実践的かつ専門的な内容が含まれます。
ネットショップの運営管理に関する物流の知識や問い合わせ、クレーム対応、web制作に関すること、プロモーション、顧客獲得などが主な内容です。
こちらもレベル1と同様に、70問中49問の正解で合格となり、マークシート方式で80分の検定となっています。

レベル3……実践経験

レベル3からは、ネットショップ運営にかかわる職種ごとに実践能力を証明する資格となります。
レベル2までとは異なり、一定の実務経験が必要です。
職種としては、マネジメント、プロモーション、Web制作、運営の4つが該当。
各職種ごとに認定基準や能力評価のポイントが定められています。
レベル3を取得するためには、優良ネットショップ(3か月間連続の総売り上げが500万円以上、かつ単月100万円以上)で40日以上の勤務経験があることを、
雇用主や上司に証明してもらう必要があります。
また、レベル2の取得者でなくてはなりません。
試験対策や座学だけでは取得することができないため、非常に実践的ですよね。

レベル4と5については準備中のようで、まだ詳細が発表されていません。
しかしレベル3の時点でかなり実践力を試されているため、経営や企画にかかわる戦略的な知識が求められると考えてよいでしょう。
大規模ネットショップ、EC事業に携わる人に特化した資格となりそうです。

ネットショップ実務士は転職に役立つ?求人は?


比較的新しい資格であるネットショップ実務士ですが、転職には役立つのでしょうか。
ネットショップ実務士を持っている人を求める求人は、正直なところまだ少ないでしょう。
しかし、面接や履歴書上のアピールとしては十分使えそうです。
なぜなら、EC全般に対する知識や経験を体系化している資格はネットショップ実務士だけであり、
今後ますます増えるネット上の商取引に関する知識や経験を身に着けている証明となるからです。

国内のEC市場は年々伸びており、平成27年時点でBtoC(企業と消費者の取引)の市場規模は13.8兆円で前年比7.6%増です。
また、BtoB(企業対企業)になると200兆円から290兆円弱にまで拡大しており、今後はECこそが商取引の主役となっていきます。

さらに、この流れは日本国内に限ったことではありません。
インターネットを使った取引は国境をまたいで行うことが用意ですからね。
海外のネットショップから安く買い付けて国内向けに販売する、もしくはその逆もあるわけです。
また、Amazonが提供しているFBAのように個人向けの在庫、物流システムもありますから、少ない初期投資で誰もがネットショップ運営を始められる時代になっています。

このような背景を考えると、ネットショップ実務士が活躍できる場は非常に多く、今後注目の資格のひとつといえるでしょう。
現時点ではそれほど知名度が高くないですが、資格の内容をしっかりと説明できれば、転職や就職の武器になります。

まとめ

資格といえばオフラインの業務に関するものが多いですが、今後はネット関係の実務能力を証明する資格も増えていくでしょう。
実際に、ウェブ解析士やAdWords認定資格など、人気や注目度の高いネット系資格が登場しています。
このような資格と組み合わせながら、ネットショップ実務士を取得しておけば、ECサイトやメディア運営の求人で採用されやすくなり、
活躍の場が広がっていくでしょう。
インターネットを使う人は増えているものの、それを実務的、専門的に学んでいる人は非常に少ないのが現状です。
レベル1やレベル2であれば難易度的にもそれほど高くなく、検定料も6500円から7500円と安価なため、コストパフォーマンスに優れた資格といえるでしょう。