ノンバイサーでも諦めるな!間違いなく就活・就職の勝ち組になる方法

 

昔に比べて、企業が就活生に求めるものは増えました。
筆者が就活をしていた2000年代前半と比べても、今の学生のほうが求められるものが多いと感じます。
そこで気になる言葉が「ノンバイサー就活」。
学生時代の充実度や面接時のネタとして、重要になる言葉のようですね。
今回はノンバイサーとその対策についてまとめていきます。

ノンバイサーとは一体何なのか?

まず、ノンバイサーという言葉自体をご存じない方のために、簡単に解説をしておきましょう。
ノンバイサーとは英単語ではなく、日本語の羅列を省略したもの。
「バイトもサークルもしていない」様子を、頭にノンをつけることで表現しているのです。
「ノン・バイ(バイト)・サー(サークル)」ですね。
こうやって省略してしまうあたり、いかにも現代風です。

就活のエントリーシート、自己PR、面接時のネタとしてよく使われる「バイト」や「サークル」。
勉強以外のところで大部分を占めるこの2つのエピソードから、学生の人柄やコミュニケーション能力などを推し量る企業は多数存在します。
学生側も、勉強以外の私生活を自己PRに盛り込むため、この2つのエピソードはよく使うでしょう。
つまり、就活用のエピソードの源泉であるバイトとサークルを一切やっていなかった学生を指す言葉が「ノンバイサー」です。

ノンバイサーはいつから使われるようになった?

具体的な時期を完全に特定するのは難しいのですが、2000年代の後半ごろから徐々に使われ始めたようです。
それまでも「ノンゼミ」や「バイサー(バイトとサークル)」といった使い方はありましたが、ノンバイサーという言葉は筆者の時代(2000年代前半)には無かったように思います。
ネット上の口コミなどでも、2006年から2007年にかけて登場する機会が増えているため、このころに確立された言葉と考えて良いでしょう。
2005年から2009年ころまでは、「就職超氷河期とリーマンショックのはざま」の世代でした。
この数年は求人倍率の回復や学生の売り手市場が話題になっており、バブル期並みとも言われた時代。
学歴はもとより、コミュニケーション能力が非常に重視されていました。
いわゆる「リア充」という言葉が一般化したのも2006年ころからです。
バイトやサークルを活発に行い、ゼミにももちろん所属しているような「リアルのコミュニケーション能力」が高いことが、本格的に重視され始めた時代なのかもしれません。

ノンバイサーが企業から敬遠される理由

企業側はコミュニケーション能力が高い人材を常に求めています。
コアとなる知識や能力よりも、コミュニケーション能力を重視する企業もあるほど。
このコミュニケーション能力をはかる指標として、学生の私生活のエピソードを欲するのです。
「バイトでリーダーだった」「サークルでまとめ役だった」「イベントを成功させた」などのエピソードは、企業活動に通ずるものがあります。
一方、ノンバイサーはこういったエピソードに乏しく、企業側を納得させる材料が少ないのです。
実際にはノンバイサーであっても会話が得意だったり、人前で話すのが好きだったりといった学生もいるでしょう。
しかし、それを実績やエピソードとして示すことができませんよね。
また、学生時代は比較的時間が自由になることから、「バイトもサークルもせずに一体何をやっていたんだ?」という疑問を抱かれがちです。
ノンバイサー自体が悪いというわけではなく、学生のバックボーンが不透明になってしまうのですね。
採用する側は少しでもリスクが低く優秀な人材を獲得したいため、バックボーンがはっきりした学生を好みます。
こうして、ノンバイサーが敬遠されてしまうわけです。

ノンバイサーでも就活を勝ち抜くための方法

ではノンバイサーは本命企業への就職を諦めなければならないのでしょうか。
結論からいうと、ノンバイサーであっても、十分に内定を獲得可能です。
要は、バイトとサークル以外の日常をはっきりイメージできるようなエピソードがあれば良いのですから。
あくまでも参考ですが、いくつか例を挙げると……

「バイトやサークルはやっておりませんでしたが、友人3人とよく旅をしていました」

旅行先や頻度、旅行先でのエピソード、学んだこと、旅費はどうやって工面したかなどで話が広がり、生活がイメージしやすくなります。

「勉強にとことん打ち込むため、バイトやサークルはせずに後輩への指導をしていました」

学生の本分は勉強ですから、その点を大いにアピールしましょう。勉強を通じて後輩との交流があったことは大きなプラスです。

「勉強に集中するため金銭面は親に頼っていました。しかしこれから恩返しをするために大いに働くつもりです。」

バイトは学生の義務ではありませんから、親に頼るのは悪いことではありません。大切なのはそれをアドバンテージとして今後につなげることです。

このように、バイトとサークル以外に使うエネルギーがどこに向かっていたのかを明確にしておくことが大切です。
エピソードはなるべく具体的に、なおかつイメージしやすくしましょう。

また、ノンバイサーなら成績には注意しておく必要があります。
単に単位を取るだけではなく、できるだけ高評価を得られるよう、勉学と試験は力を入れてください。
実はこの成績の良さ、企業によっては非常に重視しています。
ノンバイサーであっても学業の成績が良ければ、「勤勉で基本的な能力は高いのだな」という印象を持ってもらえるチャンスです。

 

自分の強みが分からない、就活に自信がない、そんなあなたはまず、就活の空気に呑まれないよう「場馴れ」することも大事かもしれません。

ノンバイサーは武器になりうるのか?

ノンバイサー自体を武器にすることは、なかなか難しいかもしれません。
しかし担当者の中には、バイトやサークルばかりに精を出す学生に良い印象を持っていない人がいるのも事実です。
特に年配の担当者であれば、「バイトやサークル」が遊びと考えていることもあり、勉学へ打ち込んだことをアピールするほうが効果的かもしれません。

また、大学、バイト、サークルの外で続けていた趣味をアピールする手もあります。
筆者の友人に「日本舞踊を10年続けて名取(なとり)の資格を持っている」という女性がいました。
彼女はバイトもほとんどやらず、サークルにも所属していませんでしたが、日本舞踊は地道に続けていたようです。
名取は芸名を名乗ることを許され、その後指導者として歩むための登竜門です。
このエピソードは非常に受けがよく、複数の内定を獲得していましたね。
そのほか、「バックパッカーをやっていた」「ボランティア団体で子供向けのイベントをやっていた」「自分で学習塾を開いていた」という強者もいます。
ノンバイサーであっても、趣味の話題が強力な武器になることもあるわけです。

ノンバイサーに必要なのは「エピソード力」!

ここまで述べたように、ノンバイサーが最も重視すべきなのは、「バイトやサークルに代わるもの」を説明する力です。
もっと簡単に言えば、エピソード力です。
バイトやサークルは一般的に想像しやすいエピソードなゆえによく使われるだけであり、学生時代にこれらが義務付けられているわけではありません。
自分がどんなことに時間を使い、そこから何を学んだのか、具体的にエピソードを交えながら話すことができれば、ノンバイサーであっても不利にはならないのです。
「バイトもサークルもやっていなかった」と不安になる前に、自分の生活を整理して振り返ってみましょう。
どんな人にも必ず一つは、エピソードがあるはずですよ。
あとはそれをいかにアレンジしつつ、相手が聞きやすい話に仕上げるかです。
この話のうまさも立派なコミュニケーション能力ですから、企業側に評価される材料となります。
就活で悩むノンバイサーの方々は、この点をしっかりと認識しておいてください。

ノンバイサー学生の皆さんはバイトもサークルも参加していなくても、大多数の人は何かしらのゼミに所属していると思います。そのゼミ内での教授や先輩との繋がりは大事にしておきましょう。そのつてを頼ってOB・OG訪問に繋げることも出来るからです。ノンバイサーでも学生ならではの強みを活かして情報収集や企業研究に取り組みましょう。

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