入社試験の面接方法は大きく個別面接集団面接(グループ面接)の二つに分けることができます。

特に新卒の就職活動では集団面接は避けて通れないもの。そこで、ここでは具体的な質問事例を交え、就活生の皆さんに向けて集団面接における質問対策のポイントを中心に紹介します。

また、集団面接ならではのマナーや効果的な自己PRも覚えておきましょう。

ポイント 女性

そしてこの記事では中途採用の方にむけての集団面接の心得もお伝えしています。
中途採用においても集団面接(グループ面接)のマナーやコツの基本的な部分は新卒の就活と同じですので、この記事を余すところなく大いにお役立てくださいね。

5分程度で集団面接の全てが分かります!

集団面接(グループ面接)で押さえるべきマナーとコツ


おもに集団面接は一次面接で行われることが多いものです。多くの学生をふるいにかけるため、書類選考を通過した学生たちにまず集団面接を行ない、そこで優秀な学生をピックアップした後に二次面接以降は個別面接という形になります。

ポイント 女性

逆に言えば、ライバルたちに差をつけてこの集団面接を突破できなければその先に進めないということ。だからこそ、この集団面接でいかに採用担当者から好感を持たれるか、デキる人材と印象付けられるかが大きな鍵となります。

集団面接(グループ面接)の流れ~入室から退室まで~

受付~待合スペースでのマナー

ポイント 女性

面接は会社に着いたときから始まっていると思ってください。会社のドアをくぐる前には身だしなみの最終チェックをしておきましょう。

・髪型が乱れていないか
・ネクタイが曲がっていないか
・靴が汚れていないか

受付についたら受付担当の方に挨拶し、氏名と学校名を言いましょう。何度も聞き直されることのないようにハキハキと話すのがポイントです。エントリーのための書類や履歴書などは相手の方に向けて両手で渡すように。
この時、笑顔で「よろしくお願いいたします。」と言いながら渡すと爽やかな印象を与えます。

疑問 男性

待合室に通されても、待っている間ダラダラとスマホでSNSのチェックなんてやってると一気に評価が下がってしまうよ。気をつけて!

入室にもマナーあり!

ポイント 女性

集団面接では多くの場合、グループ単位で面接会場に入ります。一緒に受ける受験者が一列になって順番に入室することがほとんどです。
ここであなたが先頭に来るか、そうでないかで緊張の度合いが全然違ってきます。

先頭で入る場合…ドアを3回ノックしましょう。

2番目以降の場合…ノックの必要はありませんが、前の人からドアノブをしっかり受取り、後ろの人に確認しながら渡します。

最後の場合…後ろを向いて静かにドアを閉めましょう。

どの順番であっても、入室時には必ず面接官に向かって「失礼します」と伝えます。

先頭の人から、ドアから一番遠い椅子につきましょう。全員が椅子の横についてから面接官から着席の指示が出るので、先に座らないようにしてください。

集団面接(グループ面接)面接中の注意点

座っている時の姿勢も気をつけて!

椅子の背にもたれかからないように、背筋を伸ばして姿勢良く座りましょう。足を組むのは厳禁です。手は軽く膝に乗せておくくらいが良いでしょう。

女性の場合は気を抜くと膝が開いてしまうので、スカートの中が見えないようにしっかり閉じておきましょう。

スマホ・携帯の電源はoffにしておくのが無難

マナーモードにしていても、面接の間に何度もバイブが鳴ってしまってはマナー違反。集団面接の時間などたった数分間なのですから、面接会場に入る前に電源はoffにしておきましょう。

他の受験者の会話中も自己prのチャンス?

他の応募者が質問に答えている間、自分に関係ないと思ってぼーっとするのはNGです。面接官はしっかりチェックしていますよ。

過剰に反応する必要はありませんが、時々相槌を打って「聞いている」という姿勢をアピールしましょう。

挨拶がかぶってしまうことがないように、周りの空気に合わせることを意識してください。

退室まで気を抜かないこと!

面接が終了したら受験者全員で起立し、面接官の方々に「ありがとうございました」と挨拶をしてから出口に向かいましょう。
退室するときには、最もドアに近い人から順番に退室していきます。

ドアから出るときにも「失礼します」の一言を忘れずに。最後の人は、静かにドアを閉めます。

ポイント 女性

挨拶はとにかく基本。ちゃんと聞き取れるように礼儀正しく行なってください。集団ですので、言い忘れると悪目立ちしてしまいますよ。

集団面接(グループ面接)テーマごとの質問例と対策


では集団面接という形式を前提とした場合に、特に考えられる質問例としてどのようなものがあるか、テーマごとにご紹介しましょう。

志望者本人の資質や性格、個人的な考えに関するもの

集団面接(グループ面接)の質問例

面接官

ご自身の長所、短所についてお聞かせください

面接官

周囲からどのような人物であると言われることが多いですか

面接官

あなたにとって「仕事」とはどのようなものでしょうか。

面接官

あなたが座右の銘としていること、もしくはあなたが特に大切にしている信条があればお聞かせください。

質問の対策

プライバシーに関わる具体的なことは聞かれないと言っても、ご紹介したような長所、短所といった典型的質問は集団面接においても実施されると思われますので、この点の対策は個別面接対策とそれほど変わらないと言えます。

自問自答によって自身の長所や短所、人生観の整理を行っておくことだけでなく、転職情報サイトなどを活用し性格分析を行っておくことがこうした質問に沈黙せずに済む有効な対策となります。

ポイント 女性

日頃から、友人知人に自分がどのような性格かを尋ねておくというのもおすすめですよ!より客観的な意見が聞けるでしょう。

様々な答えが考えられるクイズのような質問

集団面接(グループ面接)の質問例

面接官

あなたが少人数しか乗れない小型の船を運航していたところ、目の前で大型船が沈没し大勢の人が海に投げ出されたとします。あなたならどのような行動をしますか。

面接官

A案とB案について多数決を行った結果、両案の賛成者数は同数でした。あなたが組織の長としてA案かB案かを決めなければならない場合、この後どのようにして決めますか。

質問の対策

こうしたクイズのようなスタイルの質問は、集団面接だからこそよく実施される場合があります。

何故なら特に他者が「なるほど」と思えるような回答をした場合に強いプレッシャーとなる等、
他者の回答の影響を受けやすい質問だからです。

このようなケースの質問対策として大切なことは、まずこうした質問がなされる場合がある前提を持つことと、他人がどう回答しようが一切気にしないと言う心構えを持つことです。

また、基本的な対策としては例えば事件や事故に関するニュースに接した際、単に情報を受け取るだけでなく「どうすればこうした事件や事故は防げるか」を考えたり、政治的なニュースに接した場合には「自分が政治家ならどのような政治判断をしたか」などを真剣に考えたりすることです。

更に、友人や知人に自分が考えたそれら意見をぶつけて感想を聞く等、自分の意見に対する他者評価にも耳を傾けるようにすれば尚良いと言えるでしょう。

ポイント 女性

動揺しない、人の意見に流されない。
面接官が一番見抜きたいのはとっさの態度と反応です。

時事に関するもの

集団面接(グループ面接)の質問例

面接官

最近のニュースで特に関心のあるニュースを関心を持った理由と併せて聞かせてください

面接官

最近弊社の業界では○○が話題になっていますが、○○についてあなたの意見を聞かせてください

質問の対策

時事に関する話題なら個人のプライバシーを脅かす心配がありませんし、クイズスタイルの質問同様他者の回答に影響を受けやすい質問となりますので、集団面接の機会で尋ねられる可能性が高い質問テーマと言えます。

ポイント 女性

こうした時事に関する質問対策の基本は何と言っても日頃からニュースに目を通しておくことです。

その上で特に気になったニュースを週単位で一つピックアップし、なぜ関心を持ったかなど自分の所見をまとめておくようにすると効果的です。

【注意!言ってはいけない話題】集団面接における回答として政治色の強い時事、例えば自治体や国会議員で特定の政党の候補者の当落などは、仮に選挙シーズンにあたったとしても避けるようにしましょう。

集団面接では、集団の中で回答してよい時事話題の選定センスなども求人企業側は評価しています。政治や宗教など、個人的な思想信条で対立を招きやすい話題を避けることは社会人としてのTPOと言えます。

集団面接(グループ面接)で効果的な自己PRとは?

 

集団面接でも、まず間違いなく聞かれるのは自己PR。しかし、個別面接では自己PRができても、集団面接では他の応募者を意識してしまい、上手にアピールできなかったという人が意外と多いのです。

ポイント 女性

集団面接での自己PRでは、自分を控えめにアピールすることが良しとされています。何よりここで問われるのは周囲とのバランス感覚なのです。

ポイント1.長々しい自己PRを避ける

上手にアピールするためには、まず長々しい自己PRを避けること。他の人の時間を気にせずに自分ばかりを主張する、空気の読めない人とみなされます。

ポイント2.あらかじめ2~3の自己PRを用意

また、時には自分が考えていた自己PRが、他の応募者と重なってしまうことがあります。
内容がまるっきり被るとどうしても印象が薄くなるので、変えることが望ましいですが、面接時の緊迫した状況で新しい自己PRを考えるのは至難の業です。

あらかじめ2~3の自己PRを考えておくと急なハプニングにも慌てません。

グループディスカッションという形態でも慌てずに!

面接官

弊社の社員になったつもりで、少子高齢化を踏まえた企業戦略を皆さんで考えてみてください

このようなテーマを投げかけられ、それらを比較的自由に応募者同士で協議を行うよう求められる場合がありますが、これがグループディスカッションです。

この場合、協議している内容以上にグループで協議する場合の協調性リーダーシップなどが重点的に評価されます。

そのため、質問より対策が難しく考えられるかも知れませんが、実はグループディスカッションに対する対策はそれほど難しくありません。

ポイント 女性

もし自分が苦手なテーマが題目として出されたらすぐに「司会進行役」をかって出ることで、他の応募者の聞き役や意見のまとめ役にまわることがおすすめ!

逆に自分が大変得意としているテーマなら、状況をみてあえて司会進行役になった上で簡単に自分の意見や考えを簡潔に述べながら進行させるのも良いですし、誰かが司会進行役をかって出たなら、その指示に従って持論を簡潔に述べれば良いのです。

【注意!絶対に避けたいこと】

・人が発言している際にその発言を封じて自分の意見を述べる
・頭ごなしに他者の意見を否定したりする

どんなに説得力があろうと「協調性がない人物」と評価される可能性が高まります!

むしろ、他者の発言内容で良いと思えた点やなるほどと思った点をディスカッションの中で積極的に指摘するようにすると、面接での評価アップにもつながります。

集団面接(グループ面接)で自分だけ質問されない

疑問 男性

集団面接で自分だけ質問されなかった

興味を持ってもらえなかったのかなぁ?コレって、もう見込みなしってことだよね?

ポイント 女性

他の受験者はいくつも質問されているのに、自分に対する質問は少ない…

審査通過の対象外だったのかと落ち込みますよね。でも、一概にそうとも言えないんですよ。

そもそも、前述しましたように集団面接というのは一次面接です。一次面接の一番の目的は、多くの就活生を厳選してふるいにかけること。細かく質問をして個々の学生を深く理解することが目的ではないのです。

例えば受験者が5人いたとしましょう。そこで通過できるのは2人ほどと考えると、いかに「限られた時間」で「効率よく」その2人を選別するかということが最重要課題。なので、入室~挨拶までの第一印象でほぼ決まってしまうともいわれています。

集団面接突破のカギは、月並みですが身だしなみハキハキした受け答えです。5人のうち明らかにこれが出来ている人は、面接官の脳内の「選考通過者リスト」に一時的に入れられます。
その時に、明らかに身だしなみに清潔感がない、覇気がない、が小さい、とみなされた人は「興味なしリスト」に入れられるので要注意。

その後、まず全員に質問をして、最初に好印象を持った人物の回答が期待を裏切らないものだったら、もうこれで一人目は決まったも同然です。

あとは、残りの4人がどんぐりの背比べ状態だったら、そこで質問をしてまたふるいにかける作業が待っています。

その4人の中で、「こいつはナシだな」と思われると、質問は他の3人に偏るかもしれません。要するに、選考を通過させるかどうかの微妙なラインの人に質問が増える、といった傾向にあると思われます。

自分が何かを選ぶ場合に置き換えてみてください。たとえば、部屋の断捨離をする際に「一番お気に入りのもの」は迷わず「残すBOX」に入れるでしょうし、「一番思い入れのないもの」は即「ゴミ箱」に入れるでしょう。捨てるかどうか迷った場合に「一時保留BOX」に入れて吟味をするわけです。

ポイント 女性

このことでお分かりのように、「質問数が多いからOK」というわけではありません。

最も重要なことは、第一印象最初の質問の受け答え(内容より伝え方)なのです。

中途途用・転職でも集団面接(グループ面接)はある?


集団面接は新卒採用時には必ずと言って良いぐらい行われていますが、中途採用では応募者が他者に知られないよう転職活動を行っている場合があり、集団面接はあまり行われてきませんでした。

しかし近年では、転職ブームによる転職志望者の増加などを背景として、中途採用においても集団面接を実施する企業も見られるようになってきました。

中途採用の面接対策を考える上で、ぜひ憶えておいて欲しい留意点があります。

中途採用における面接の形式は、「個別面接だ」と先入観だけで決めてかかってはいけないということ。

急に「集団面接(グループ面接)」が実施される場合があるということです。

転職の採用試験で集団面接(グループ面接)をするのはなぜ?

突然集団面接(グループ面接)を実施するのはなぜか?その理由として主に以下の3点があげられます。

求人企業側の想定を上回る応募者が集まった

一つは求人企業側が想定していた数を上回る応募者が集まったため、集団面接に切り替えざるを得なくなったというケースです。

近年の転職ブームを踏まえれば、こうしたケースは増えることはあっても減ることは当面考えにくいと言えます。それだけに「中途採用=個別面接」という先入観は改めるべきです。

想定外の状況における対応力を評価したいから

二点目の理由は、中途採用=個別面接と言った先入観をもって臨む転職志望者の裏をかく意味で、あえて集団面接を実施するケースがあるということです。

個別面接と思い込んでいる応募者なら、面接会場に他の応募者もいたとなると多少動揺することになります。

そうした状況でも落ち着いて自分を発揮できるかどうかを評価するためです。

個別面接だけでは評価しにくい、集団への適応力を見たいから

中途採用における企業側の大きな心配ごとは、すでに一定の人間関係が出来上がっている組織の中に中途で採用した人物が馴染み、溶け込めるかどうかという点です。

そうした適応力は個別面接だけでは評価しにくい面があります。

そこで集団という状況の中での振る舞い等を通じて志望者の適応力を探るべく、集団面接を実施する企業もあります。

以上のような理由から、どのような面接形式かはっきりしていない場合には、先入観だけで「中途採用は個別面接」と決め付けないこと、集団面接が実施される可能性もあるという認識をもって採用試験に臨むことが大切です。

プライバシーに関わる質問をする企業は要注意

新卒採用と異なり、中途採用では在職したまま転職活動を行っているため、そうした事情を公にできない応募者もいます。

そのため、中途採用における集団面接でプライベートに踏み込んだ質問をしてくる企業は逆におすすめできません。

例えば次のような質問例です。

・現在勤めている企業名を教えてください

・現職の給与と希望する年収について教えて下さい

・御家族は転職に賛成されているのでしょうか

・一緒に暮らしている家族の中で介護が必要な方はいますか

こうした質問を個別面接ではなく集団面接で行ってくる企業は人を思いやることができない企業と評価できますので、その企業への転職は慎重に考えた方が良いとも言えます。

また、こうしたプライバシーに関わる質問について集団の中で万一尋ねられた場合には「その点についてはこのような場ではお答えしにくいので、メールなど他の方法で回答することを希望いたします」といった回答が望ましいでしょう。

また、このような質問をされた時はこちら側の出方を伺って試されている時とも言えます。気分を害さず、冷静に常識的な受け答えをすることであなたの評価も上がるかもしれません。
こちらの記事も読まれています