就職活動を始める就活生は、SPI試験のことを知っているでしょうか?
「面接を受ける前の足切りのための試験?」
「簡単なペーパーテストかな」
など、何となく知ってはいても、意外とよく知らない人も多いのではないでしょうか。

もちろん、このSPI試験を突破しなければ、面接まで進むことができません。
このSPI試験とはいったい何なのか、何のためにあるのか、そして、SPI試験を突破するためにはどうすれば良いのかなど、SPI試験について詳しく調べてみました。

就活でよく耳にするSPI試験っていったい何?

SPI試験とはいったい何なのでしょうか?SPI試験について詳しく調べてみました。

「SPI」はリクルートの商品名

SPI試験は、各企業が自前で作っているペーパーテストのことだと思っている人も多いのではないでしょうか。実は、「SPI」とは就職業界の最大手、リクルートのグループ会社であるリクルートマネジメントソリューションズが開発した商品なのです。各企業がこれを購入し、学生に受けさせているというわけです。

リクルート以外の会社も似たような内容の適性試験を開発していますが、リクルートの商品以外の試験は「SPI」という名前ではなく、「適性試験」「性格検査」という別の名称です。

どれくらいの割合の企業がSPI試験を採用しているの?

採用活動を行う企業全体の4割程度がSPI試験を採用していると言われています。SPIを採用しているのはほとんどが大企業のようです。SPIを採用していなくても、他社が開発した「適性試験」「性格検査」を利用している企業もあります。

企業にエントリーする場合は、どのような試験を実施しているのかをしっかり把握しておき、対策を取っておきましょう。

そもそも何を試験しているの?

では、SPI試験とは何を試験しているのでしょうか。SPIは、国語に相当する言語、数字に相当する非言語のそれぞれの基礎能力検査、および、性格検査で構成されます。
基礎能力検査ではかられるのは、基本的な国語能力や計算能力、空間把握能力などです。知能指数のような基礎的な能力や、どんな職種に適性があるかということをはかる試験なので、一夜漬けで対策できるものでもないようです。

性格検査は、ストレス体制や性格傾向、不祥事を起こすような性格なのかどうか、すぐに退職してしまうような傾向がないかなどということを検査します。どのようにしたらそんなことがわかるのか疑問に思ってしまいますが、リクルートが過去のノウハウを生かして作っており、そのような性格傾向がわかるようです。

どういう方式で試験を受けるの?

SPIには次のような種類があります。

実施方法 方式 割合
パソコン テストセンター テストセンターという専用会場のパソコンで受ける 65%
WEBテスティング 自宅のパソコンで受ける 20%
インハウスCBT 企業のパソコンで受ける 1%
紙媒体 ペーパーテスト 企業で受ける 14%

これを見てもわかるように、テストセンターで試験を受けるのがほとんどのようです。
試験当日に戸惑うことがないように、あなたが受ける企業のSPI試験の方式はどれなのかを、あらかじめ調べておくと良いでしょう。

企業がSPI試験を採用している目的は?

では、企業がSPI試験を行う目的とは、何なのでしょうか?

志願者の本気度を見たい

まず、企業が志願者たちの本気度を見るために行うというのが、大きな目的のようです。
就職希望者たちは大勢いますが、彼らの中からできるだけ優秀でやる気のある人を採用したいと、企業は考えています。

特に、一生働いてもらうことになるかもしれない人を選ぶ就職試験なのですから、できるだけのことは試したいはずです。そんな中で、そんなに難しくもない試験にしっかり取り組めないような人は、そもそもこの企業に本気で志願しているのか?と思われても仕方がありませんよね。

ちょっとした難易度の試験を志願者たちに課すことで、彼らの本気度を見ようという企業の思惑があるのは間違いありません。

最低限の能力があることを確認したい

採用してみて、「実は読み書きのレベルがとても低かった」、「信じられないくらい字が汚かった」、「計算能力が全くなかった」などという人だったら、企業にとっては大損害ですよね。新入社員に読み書きや計算を教えている暇などないのです。

ちょっとくらい読み書きや計算ができなくても良いという職種なら良いですが、普通は、最低限の読み書きと計算、そして、相手が読める程度の字が書けなければ、一般的な企業で働くのは難しいでしょう。

普通に生活する分には問題ないけれど、読み書きがほとんどできないディスレクシア(学習障害)の人や、空間を把握する能力や計算能力が壊滅的、などという、軽度の障害を抱えている人も中にはいます。

そのような人たちは、適した職業に就いた方が本人のためにもなるはずです。
企業としては全く仕事にならないような国語力や計算力、理解力の人を雇うリスクを避ける必要があるため、SPI試験を採用しているわけです。

性格傾向や適性を見たい

SPI試験では、性格傾向や仕事の適性を見ることができる試験も実施されます。
うつ傾向がないか、前向きなのか後ろ向きなのか、ストレスを溜めやすい傾向はないか、社交的なのかなど、ある程度性格傾向がわかるようになっています。また、性格傾向や基礎的な能力の試験の結果からどんな職種に向いているのかという傾向もある程度わかります。

このような試験の結果から、精神状態が悪い人や、すぐに退職しやすい、などという問題傾向が強い人や、適正傾向がその会社の職種に全く合っていない人は、この段階で不採用になることもあるようです。

足切り

SPI試験の目的は、やはり、多すぎる応募者の中からある程度人数を絞り込むということもあるでしょう。あまり、学校の勉強を頑張ってこなかった人は、基礎能力試験の成績もよくないはずです。そんな人から順番に足切りするために、SPI試験が実施されることが多いようです。

実際、学校の勉強ができる人だけが仕事ができる人ということは一概には言えないのですが、あまりに応募者が多い場合は、何らかの機械的な形で効率よく優秀な人だけを残して振り分けなければなりません。そんな時に、学力という一つの基準は、やはり有効なのです。

SPI試験を行うことが多いのは、やはり、試験をリクルートから購入したり実施する会場を設けたりする資金力がある大企業です。大企業は学歴重視の傾向が強く、SPIによってどれだけの学力や知力があるのかということも重視します。もちろん、大企業ということで応募者は多いわけですから、SPIで足切りされる確率も高くなるでしょう。

一方、「SPI試験など行わない」という中小企業には、その人の本当のやる気や営業力、接客能力といったことが重視される傾向にあるようです。

SPI試験対策はどうすれば良いの?

SPI試験の対策は、どうすれば良いのでしょうか?

開発したリクルートの人曰く「対策など意味がない」

SPI試験の販売元であるリクルートマネジメントソリューションズの開発者がその商品説明の中で、「SPI試験の事前対策をしても全く意味がない」と言っているそうです。
実際、全く試験対策をしていない人と、対策をした人の2グループに試験を受けてもらったところ、試験結果に有意な差が認められなかったそうです。

なぜなら、試験の内容が、対策の有無によって変化しづらい「基本的な思考力や理解力」であるためです。確かに、「基本的な思考力や理解力」なら、何かを覚えなければならない試験ではないため事前対策も意味がなさそうですね。

また、SPI試験を開発した専門家は、10,000件以上のデータを用いた事前の検証で一定の精度が確認された設問のみを採用しているという気合の入れようです。ですから、SPI試験の事前対策に時間を取るのは、あまり意味がないかもしれません。その時間を、面接でのアピール内容の準備や企業研究に回した方が良さそうです。

試験に慣れておくことは意味がある

かといって、何もしないのもどうなのかな?とも思いますよね。実際、設問の方式や答えの記入の仕方などに慣れておくことには、ある程度の意味があります。特に、「試験」というものに緊張してしまう人や、初めての場所や初めて行うことに慣れるのが遅い人などは、あらかじめSPI試験の模擬問題集や例題集を購入して慣れておくのが効果的です。

模擬試験集や例題集は書店に行けばたいてい売っていますから、それを一冊買って解くのが良いでしょう。

第3志望くらいの企業で一度SPI試験を受けてみるという手も

実際に、企業のSPI試験を受けてみるという手もあります。一度、第3志望くらいの企業で実際のSPI試験を受けてみましょう。本物の試験を受ければ、試験の雰囲気や出題傾向がわかります。

実際、「SPI試験を軽く見ていたけれど、実際に受けてみたら意外と難しかった!」と本気で対策を始めた人もいるようです。第1志望の企業でいきなりSPI試験を受けて、失敗しないようにすることが大事ですね。

実はあなどれないtwitterや対策アプリ

SPI試験の「慣れ」対策として模擬試験の問題集を買うということをご紹介しましたが、最近ではtwitterなどでSPI対策について得ることが多いようです。

twitterでSPI試験対策を知る

あなたは、就活関連のtwitterを利用していますか?
そのようなtwitterアカウントでは、よくSPI試験関連の情報がつぶやかれています。
「〇〇会社のSPIはこういう問題傾向だった」
「〇〇企業のSPIで落ちた!」
「SPI、すっごい難しかった。対策しておけばよかった・・・。」
などというように、実際に過去にあなたが狙っている企業のSPI試験を受けたことがある人のつぶやきはかなりためになるはずです。

SPI試験は出題範囲がいろいろあります。あなたの企業がどの範囲を選んで出題するのかということが、過去にその企業を受けた人のつぶやきの中からわかるかもしれません。

また、
「この問題集がおすすめ!」
「このSPI対策アプリが使いやすかった!」
などという、SPI対策に有効な情報も得られるかもしれません。

SPI試験対策だけではなく、就職活動全般の情報を得ることができるtwitterの情報をぜひ有効活用してみてください。

スマホのSPI対策アプリも有効

資格試験対策用スマホアプリはたくさんありますが、もちろん、SPI対策用のアプリもあります。ほとんどのアプリが無料ですから、ぜひインストールして使ってみてください。電車の中や空いた時間で手軽に対策ができますから、おすすめですよ。

SPI対策以外でも役立つアプリはいっぱい⇒アプリで資格?通勤時間で過去問対策!仕事と両立の欲張り時間術

まとめ

「SPI試験なんて単なるペーパーテストでしょ」
などと軽く見ていた人も、意外と難しいことがわかっていただけたでしょうか?
企業がSPI試験を採用する大きな目的は、志願者たちの本気度をはかるためです。それをしっかり理解し、本気で対応する必要があるでしょう。

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