所帯を持っている既婚者と、独身、どちらもメリットを感じることもあれば、デメリットを感じることもあるでしょう。それは、転職市場においても同じことが言えます。実際に転職を考える時、既婚者と独身者はどちらの方が有利に進められるのでしょうか。採用担当者のリアルな声をもとに調査しました。

こんなに違う!人事の目から見た既婚者と独身のメリット・デメリット

転職市場において、既婚者・独身のメリット・デメリットは異なります。採用担当者からどのような目で見られやすいのか、チェックしておきましょう。

既婚者のメリット

社会的信用がある…結婚しているという点で社会的信用を得やすく、人事に「人としての致命的な欠点がなさそう」と思われる可能性が高いです。
長期的に働いてもらえる…扶養家族が多ければ多いほど、義務感から責任を持って仕事に取り組んでもらえると考えられやすいのだそう。さらに、住宅ローンのある既婚者であれば、辞めにくいだろうと考える採用担当者が少なくはありません。

既婚者のデメリット

■家庭を優先にされがち…これは特に女性の転職者が思われがちなことです。小さな子どもがいる家庭は特に、子どもの事情に振り回されやすく、仕事に集中できないのではないかと考える人事が目立ちます。また、今子どもがいなくても20~30代の女性は、近い将来妊娠・出産するのではなないかと勘ぐられ、敬遠されがちなこともあります。

■家族手当・扶養手当がついてしまう…扶養家族の人数に対して一定額を支給する「扶養手当」や「家族手当」を設けている会社は、決して少なくはありません。企業ごとで自由に設定できるため、金額はバラバラですが、扶養家族一人につき、5,000~10,000円程度を支給している会社が多いです。単月で見ればさほど多い金額ではありませんが、毎月のこととなると、会社の負担もかなりのもの。扶養家族がいる応募者は、扶養手当がつくという点で採用担当者の目が厳しくなることもあるでしょう。

■転勤を命じにくいことも…全国に支社があるような会社の場合、所帯持ちの社員を異動させにくいデメリットがあります。家庭に事情がある応募者の場合はなおさらです。

独身者のメリット

時間に融通が利く…家族がいる既婚者とは違い、独身者は時間の自由が利く傾向にあり、残業や休日出勤を頼みやすい点が人事にとってのメリットです。特に20代前半から半ばは、家庭よりも仕事を優先して、男女ともにバリバリ働いてほしいと考える企業が目立ちます。

バイタリティがある人が多い…どうしても保守的になりがちな既婚者と比較すると、独身者は30代以上でも気持ちが若い人が多く、エネルギッシュに仕事をしてくれると思われがちです。特に、営業職や企画職などバイタリティが要される仕事には、独身者の方が有利になることもあります。

仕事への責任感が強い人も…これは特に女性に多い傾向。既婚者の場合、残念ながら「万が一辞めても、旦那が養ってくれるからいいや」という気持ちで仕事をしている女性がいますが、独身者の場合は自分で生活費を稼がなければならないため、仕事に真面目に取り組む傾向があります。

独身者のデメリット

人間的欠陥を疑われやすい…古い考えですが、「いい歳をして独身なんて、どこかしらに問題がある」と考える人は、男女問わずいまだに存在するのです。なんだか悲しい話ですが、面接でしっかりとした受け答えをすれば、「この人は独身でもきちんとしている」と思ってもらえるでしょう。
念のため、面接対策をしっかりと行うようにしましょう。

すぐ会社を辞めるのではと思われがち…守る家庭がない独身者は、仕事を辞めても誰からも責められないため、イヤになったらすぐに辞めてしまうのではないかと考えられがちです。「独身者=自由人」という先入観を打ち砕くために、長期にわたって働いていくつもりであることを伝えましょう。

結婚退職を疑われやすい…これは特に、女性が疑われやすいポイントです。今は独身でも、そのうち結婚して仕事を辞めてしまうのではないかと思われてしまうことがあります。もし面接で結婚について聞かれても、好感を持たれる前向きな答えを用意しておきましょう。

結局既婚者・独身のどちらが転職活動に有利なの?

男性は所帯持ちの方がやや有利な傾向に

「長く勤めてくれそう」、「真面目に仕事してくれそう」という理由から、男性は独身者よりも、既婚者の方がやや転職には有利な様子。女性と比較すれば、家事や育児の負担も少ないため、所帯を持っていることがマイナスとはならないようです。
ただし、もちろん人によって差があります。「既婚者だから大丈夫だろう」とか、反対に「独身者だから採用されないかも」など、過度なプラス思考やマイナス思考は失敗のもとです。

女性は年代によって有利・不利が別れがち

男性と比べると、女性はどうしても家庭の状況が、採用・不採用を左右する要因になりがちです。小さな子どもを持つ女性や、結婚したばかりの女性は仕事に集中できないと考えられて、不採用になる可能性もあります。
しかし、独身者でも、これから結婚するのではないかと勘ぐられて、採用見送りになる可能性があります。
反対に、既婚・子持ちでも子どもがある程度大きかったり、子どもの面倒を見てくれる家族がいたりすれば、既婚者であることをプラス材料と考えてくれる企業も少なくはありません。
自分が既婚者でも、独身でも、メリット・デメリットはあるはずです。その点を面接ではしっかりアピールしたいですね。

まとめ

男性の場合はやや既婚者の方が転職活動に有利、女性の場合は家庭環境によると言えそうですね。しかし、人の性格やライフスタイルは十人十色。メリットもあれば、デメリットもあり、そこを理解した上で面接で上手に自己アピールできる人が
採用される可能性が高いのです。自分の立場を客観的に見て、アピールするポイントを考えてみてはいかがでしょうか。