
外資系企業は日系企業と大きく性質が異なっており、さまざまな点について理解しておかないと、ミスマッチを起こしやすくなります。
本記事を参考に、外資系企業への転職を成功させましょう!
目次【クリックして移動できます】
そもそも外資系企業と何なのか?

外資系への転職について解説していく前に、外資系企業がどのような性質を持っているのか理解することから始めていきましょう。
外資系企業とは「外国資本」が入っている企業のこと
外資系企業とは、外国の資本が入っている企業のことをいいます。そして、入っている資本の割合により、外資主導の経営か日本主導の経営かが決まります。
では、割合による経営の違いについて見ていきましょう。
100%外国資本のケース
まずは、資本の100%が外国資本のケースです。
外資系企業の100%子会社の場合もこのケースに分類されており、日本国内に本格的に進出して、大型の研究所や工場などの施設を有している場合が多いです。
代表的な100%外国資本の外資系企業には、日本アイ・ビー・エムや日本マイクロソフト、インテルなどが挙げられます。
外国企業と日本企業の合弁会社のケース
外資系と呼ばれる企業には、外国企業と日本企業の合弁会社であるケースがあります。
100%外国資本ではなく、日本へ進出するためにいずれかの日本企業とタッグを組むのがこのケースで、該当する日本企業が持っているネットワークを有効的に活用していくことで、日本への進出をスムーズに行いたいという意図があります。
合弁会社の場合は、外資比率(外国資本の比率)が50%超え、50%未満、50%ずつの3つのパターンがあります。一般的に外資の比率が50%以上の場合は外資主導の経営が行われることになります。
合弁会社としての代表的な企業としては、日本マクドナルドや富士ゼロックス株式会社などが挙げられます。
外国企業の買収によるケース
日本企業が外国企業によって買収されることによって、外資系企業となる場合があります。グローバル競争に勝ち抜くために日本企業が外国企業や外国資本の傘下に入ることを決めるケースもこれにあたります。
経営陣が刷新され、社内風土なども大きく変化することが多いので、これまでとは全く異なる企業として生まれ変わったような印象を与えることがあります。
また、現在の日本では外国企業によって買収されるケースが多くなっており、最近では家電メーカーのSHARPが買収された例があります。他に買収によって外資系企業となった例には、日産自動車などが挙げられます。
日本に支社や支店を出すケース
これらの他にも、日本へ本格的に進出して現地法人を設立するのではなく、アジアの一つの拠点として支社や支店を出すケースもあります。
このような企業には、P&G JAPANやマッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社などが挙がられます。
代表的な外資系企業
これまで紹介した以外にも、日本にはさまざまな外資系企業があります。代表的な企業としては、以下のようなものが挙げられます。
- 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
- グーグル株式会社
- 株式会社キーエンス
- 株式会社セールスフォース・ドットコム
- 株式会社ボストンコンサルティンググループ など
有名な企業からあまり耳なじみのない企業まで、さまざまな外資系企業が存在しています。そして、一口に外資系企業といっても、資本の比率や日本へ進出している形態によって、経営戦力や社風は全く異なるともいわれています。
外資系企業への転職を考える際は、どのような企業なのかをしっかりチェックして、戦略や企業の風土・文化などを確認したほうがいいでしょう。
どんな人でも外資系へ転職できるのか?
これまで紹介した外資系企業に転職したい場合、どのような経験やスキルが必要なのでしょうか?逆に未経験からでも、外資系企業へと転職することはできるのでしょうか?

未経験でも外資系への転職は可能
まずは、外資系企業での勤務経験がない方から見ていきましょう。結論から言うと、外資系企業への勤務経験がない場合でも、外資系企業へと転職することは可能です。
外資系企業へ転職する場合に大切になるのは、勤務経験ではなく、求人情報を出している企業が求めているスキルがあるかどうかということだからです。外資系企業での求人では、専門性の高いスキルが求められるのが一般的。わかりやすくいえば、スペシャリストである必要があります。
これは、大手企業でジョブローテーションが採用されている日系企業と大きく異なる点といえるでしょう。そのため、日系企業に在籍している人の多くはスペシャリストではなく、ゼネラリストになる傾向にあります。
一方で、外資系企業の場合、ゼネラリストと何らかの職種一本でスキルを磨いてきた人なら、後者を求める傾向にあるということです。
ただし専門性の高いスキルが必要
先述したように、勤務経験がなくでも外資系企業へ転職することは可能です。
ただし、転職を成功させるためには、専門性の高いスキルが絶対必要になります。もし今の自分がゼネラリストになっていると感じるのであれば、外資系企業が求めるスキルを自ら学んで身につける必要があるでしょう。
外資系企業でどのような仕事がしたいのかを明確にし、そのために自分に足りないスキルを学習すれば、履歴書にも書くことができ、面接でもアピールすることができるでしょう。
女性で未経験でも外資系への転職は可能
女性で勤務経験がない場合でも、外資系企業へと転職することはもちろん可能です。
外資系企業では、男性女性に関係なく評価される文化が根付いていますので、バリバリと仕事がしたい女性にとってはとても働きやすい環境であるといえるでしょう。
それに加え、ワークライフバランスがしっかりしている企業が多い傾向にあり、子育てをしながら働いている女性社員も多いので、女性にとってはありがたい環境が整っています。
英語ができなくでも外資系に転職できないわけではない
外資系企業に転職したいけれど、英語ができないから諦めているという方もいらっしゃるかもしれません。ただ、英語ができないからといって、外資系企業に転職できないかというと、実はそうでもありません。
確かに、外資系といえば英語を使う、というイメージがあることでしょう。ただし、外資系企業のすべてのポジションで英語が必須となるわけではありません。部署によっては全く英語を使用しない場合もありますし、外資系企業であってもほとんど英語を使用しない会社が存在するのも事実です。
ただし、一つ気をつけておきたいのは、外資系企業に属している限り、いつか英語を使う機会があるかもしれないということです。ですから、英語を使えなくてもいいということではなく、自分から英語を学んでいこうとする姿勢が大切になります。
海外での就労経験は外資系への転職に関係ない場合が多い
海外での就労経験がない場合も、外資系企業への転職には関係しないケースが多いということも理解しておきましょう。
海外での就労経験がある場合、外資系企業が持つ社内風土やカルチャーを受け入れやすくなると思います。ただ、求人募集にあたっては海外での就労経験を問わないケースが多いといえるでしょう。
そのため、海外で働いた経験がないという場合でも、外資系企業への転職を諦める必要はありません。自分が転職したい企業や部署について、転職エージェントなどと相談しながらしっかり情報を集めるようにしましょう。
外資系に転職するなら知っておきたい日系企業との違い

外資系企業は働き方や社内の文化について、海外の考え方が定着している場合があり、日系企業とは大きく異なることがあります。
具体的にどのような違いがあるかを理解して、転職してから戸惑ってしまうようなことがないように準備しておきましょう。
社員が優先することの違い

まず、日系企業では組織を重視する傾向にあり、「会社」に貢献することが何より優先されるケースがほとんどです。
社員には協調性が強く求められ、社内においても積極的にコミュニケーションが図られます。特に、会社内で開催されるお花見や飲み会といった行事ごとは日系企業ならではの風習といえるでしょう。
一方で、外資系企業で優先されるのは「仕事」に貢献するということ。そのため、会社に貢献するということではなく、個人がいかに成果を出すかということにフォーカスされる傾向にあります。
個々のスキルが重要視されるということを理解しておきましょう。
新人教育の違い

日系企業の場合、新入社員は企業が育てるものという風習がありますので、新卒・中途入社に関わらず入社後の研修制度が充実しているという特長があります。
そのため、入社後は数ヶ月を掛けて挨拶や電話対応などの基礎レベルから、業務内容や仕事の進め方についての丁寧な研修が行われる場合が多い傾向にあります。
一方で、外資系企業の場合、求めるレベルの人材を採用しているので、新人研修を行なわないケースが非常に多いのが特長。仕事には自分で慣れていくという姿勢が大切になるため、戸惑ってしまう人もいるかもしれません。
ですが、会社に縛られることなく、自由に働くことができるという意味では在籍している人のメリットにもなりうるといっていいでしょう。
勤務体制の違い

日系企業の特に大企業の場合、現在でも終身雇用・年功序列制を採用していることが多い傾向にあります。それに加えて、勤務時間の長さが評価につながりやすいという特長があるため、残業時間も長くなりがちです。
一方で、外資系企業の場合、組織全体としては非常に流動的であり、仮に業績が悪化してしまった場合、容赦なくリストラが行われるケースもあります。
ですが、外資系企業に属している社員は、仕事とプライベートのバランスを重視していることに加えて、自分の仕事の内容が評価に直接つながるため、いかに効率よく業務をこなしていくか、ということが重要視されます。
業務範囲の違い

日系企業の場合、仮に営業職に就いていたとしても、担当領域を超えた業務を行なうケースがあります。また、日系企業では定期的な人事異動が行なわれることで、ジョブローテーションが行なわれることも多いのが特長です。
一方で、外資系企業の場合は業務範囲が限定されており、その範疇を超えた業務を担当することはありません。このようにすることで個人に期待する役割をはっきりさせることに加え、責任の所在を明確にすることができます。
また、担当の範囲内でスキルアップするように求められるという特長もあるので、さまざまな業務を経験して、スキルの幅を広げるような働き方がしたい人には向いていないといえるでしょう。
オンオフの割り切り方の違い

日系企業の多くでは、社員旅行や親睦会が休日に開催され、社員同士の交流が盛んにおこなわれています。
それに引き換え、外資系企業の場合は、プライベートの時間は自分の趣味を楽しんだり、家族と過ごしたりするための、大切な時間であると考えられるので、社員の休日に何かイベントを開催するようなことは、ほぼないといっていいでしょう。
このように、外資系企業の場合は、割り切りがハッキリしています。社内風土も結果が重視されますので、日系企業の社内風土の慣れている人からすると、殺伐としたものを感じることもあるでしょう。
ですが、これが外資系企業にとっての普通であるということを理解するようにしておきましょう。
転職してきた社員に求める姿勢の違い

外資系企業では、転職することが珍しくはありません。そのため、先述したように仕事内容や業務の進め方についてイチから丁寧に教えるという風習はありません。
ですから、わからないことがあれば自分から積極的に質問し、情報を得ていく姿勢が大切になります。それに加えて、成果主義で効率主義的な風習がありますので、常に自己主張をしていくことも求められます。
そのため、同僚や上司に対してもはっきりと自分の意見を主張していかなくてはなりません。この点は協調性や空気を読むことを大切にする日系企業と大きく異なる点であるため、注意しておく必要があるでしょう。
人事権の違い

日系企業の場合、人事異動についての権限を人事部という専門の部署が持っているケースがほとんどです。一方で、外資系企業の場合は人事部などの専門部署はなく、直属の上司が人事権を持っているケースが多くなります。
つまり、外資系企業でキャリアアップしていくためには、上司との関係性の構築が重要になるということです。上司が自分に合うか合わないかに関係なく、良好な関係性を保つための努力が必要になるでしょう。
実際に、上司に好かれないような一匹狼タイプの人材は、業績が悪化した場合にリストラ候補に真っ先に挙げられてしまうといわれていますので、注意してください。
資本を出している国に影響される可能性がある
外資系企業で働く場合、出資している本国の都合に影響されるケースがあります。

また、出資しているのが外国の企業であれば、何かを決める場合でも時間が必要になるケースもあります。日本で働いていたとしても、決定権は外国にあるため、プロジェクトや企画をすぐに始められないジレンマを感じることもあるでしょう。
また、外資系企業では、本国との時差があるため、会議をするにしても時間を調整する必要があります。本国の就業時間に合わせるケースがほとんどなので、場合によっては深夜に会議が開催されることもあります。
「ご確認お願いします」だけではいけない
外資系企業では、しっかりと自己主張することが必要であると解説しました。そのため、上司や同僚に何かを求める場合は、明確に要望を伝えなければなりません。

この場合、「書類を読んで、不備があれば○○日までに指示をしてください」と記さなければなりません。外資系企業の社員は、メールの2行目くらいまでに自分に対する要求が書いていない場合、そのメールを最後まで読まないこともあるといわれています。
ですから、何かをお願いしたい場合は、メールの冒頭に相手に対する要望を明記しておく必要があります。仕事内容に加えて、メールの内容も要件を重視する傾向にありますので、丁寧さに欠けるメールになってしまうこともありますが、それも外資系企業の文化として受け入れていかなくてはなりません。
メモ魔は会議に出なくていい
自己主張が重要視される外資系企業では、会議中の態度にも気をつけておく必要があります。

これは、外資系企業では効率を重視していることが関係しており、「自分が何らかの価値を提供できない会議には、出席しないほうがいい」と考えられているためです。また、メモばかりを取っていることは、自分本位な理由であり、会議には必要ないとも考えられるようです。
ただ、自分が参加しても意味がないと考える会議に欠席したとしても、何らとがめられることはありません。そのため、平社員でも会議に欠席することが可能です。このあたりも日系企業とは大きく違いますので、十分に注意しておきましょう。
外資系に転職するメリットとデメリット

外資系企業と日系企業に違いは、そこで働く人に大きく影響します。どのようなメリットやデメリットがあるのかをしっかり理解したうえで、外資系企業で働きたいかどうかを判断するようにしましょう。
外資系に転職するメリット

成果主義で評価がわかりやすい
外資系企業に転職するメリットの一つとして、成果主義のため評価がわかりやすいということが挙げられます。
このような成果主義・実力主義であることは、外資系企業の最大の特長であるといえます。そのため、年齢や性別に関係なく、担当する仕事の成果に対して評価が下されることになります。
また、外資系企業の多くが年棒制の給与システムを採用しています。そのため、年棒の12分1の額が毎月給与として支給されることになります。個人の評価が高く、企業としての業績も良い場合は、ボーナスの金額も非常に高額になることが多いといわれています。
さらに、成果次第では管理職への昇格のスピードが速いのも外資系企業の大きな特長です。とにかく成果を出せれば、その分の正当な評価と報酬が得られるというのが外資系企業というわけです。
評価が高ければ年収アップが見込める
企業によって違いはありますが、外資系企業の給与水準は同業種・同職種の日系企業と比較して10%~20%程度高いといわれています。そのため、年収アップを目指して外資系企業への転職を目指す人が多いのです。
また、先述したように、外資系企業は成果主義ですので、仕事で結果を残せばボーナスだけではなく昇給も狙えるのがポイント。専門的なスキルが高い場合、一般的な日系企業では、長年勤めても届くことができないような年棒を提示されるケースもあるようです。
ワークスタイルに縛りがない
外資系企業に転職するメリットとして、ワークスタイルに縛りがないという点も挙げられるでしょう。
外資系企業のなかには、勤務中の服装はビジネスカジュアルの範囲内で基本的に自由であることが多いのが特長。また、勤務時間に関してもフレックスタイム制を導入しているケースが多いといわれています。
もちろん、職種によっては他に企業のとの兼ね合いもありますので、勤務形態の縛りがまったくないというわけではありません。ですが、社員の自主性を重んじる傾向にあり自由な雰囲気で仕事ができるというのは、外資系企業で働く魅力であるといえるでしょう。
結果が出せれば女性でも働きやすい
外資系企業では、成果を出せれば正当に評価されるため、女性でも働きやすいというのがメリットの一つです。現在の日本では、残念ながら年齢や性別による評価や出世の機会に違いがあるケースが見受けられると思います。
一方、外資系企業の場合は、年齢や性別によって出世の機会に差が生じたり、昇給のスピードに差が生じたりすることはほとんどありません。そのため、女性にとって働きやすく、モチベーションを保ちやすい環境であるといえるでしょう。
何かを決めるまでのスピードが早い
外資系企業では、部署内で何かを決定するまでのスピードが早いというのもメリットといえるでしょう。
先述したように、企業全体に関わることについては、本国との調整により時間が掛かることはありますが、部署内における課題解決のための意思決定のスピードは、日系企業と比べ物にならないくらい早いのが特長です。
また、無駄なコミュニケーションが少ないのも特長であり、いわゆるホウレンソウ(報告・連絡・相談)などを重要視することもありません。そのため、仕事をスムーズに進めていくことができるのです。
外資系ならではの経験ができる
外資系ならではの経験ができるということも、外資系企業で働くメリットといえるでしょう。
外資系企業では、個人に与えられる裁量権が大きいという特長があります。業務の担当者レベルにまで裁量権が与えられ、業務に対して自分の判断に基づいて進めていくことができます。
日系企業では、さまざまな決定権や決裁権を役職者もしくは直属の上長が持っているため、このような裁量権を持って働くことはほとんどないといっていいでしょう。
このような状況で働くということは、それだけ成長の機会があるということになります。そのため、自分のスキルをより速いスピードでアップさせていきたい場合に、外資系企業はピッタリだといえるでしょう。
外資系に転職するデメリット

教育制度という概念がほとんど無い
これは先程も解説しましたが、外資系企業では教育制度や研修制度といった概念がほとんどありません。
外資系企業の場合、即戦力の人材を求めているので、中途採用の場合でもすぐに業績に貢献することができる人材を採用する傾向にあります。もちろん、新人社員に対して教育をする場面はありますが、労力を掛けたり、コストが掛かったりするようなものは行われないと考えておいたほうがいいでしょう。
ほんの短い研修期間が終わったら、問答無用で責任のあるポジションへと配属され、すぐに業務にあたることになります。その業務に対して必要なことは自分で勉強したうえで、わからないことをその都度確認するといったような姿勢が求められることになりますので、よく理解しておきましょう。
成果主義でのシビアさ
外資系企業は、成果主義であるために、仕事に対する成果を出せなかった場合の評価はシビアになります。
場合によっては、進退について厳しい判断が下されるケースもあります。この点は、日系企業とは大きく異なるところといえるでしょう。
企業によってどのような評価制度と進退判断が行なわれるのか異なりますので、入社後のミスマッチが発生しないよう、応募する企業に対する情報をしっかり集めることが大切です。
収入が不安定になるケースも
外資系企業の成果主義的な部分は、収入の不安定さにつながることがあります。というのも、仕事の成果が収入やボーナスに直結するためです。
そのため、仕事に対する成果を挙げることができない場合、収入が大幅に減少するケースもあります。特に、業績に対するインセンティブ制度を導入しているようなケースでは、収入の不安定さがストレスに繋がってしまうこともあるでしょう。
福利厚生はあまり充実していないかも
外資系企業で働くデメリットとして、福利厚生が充実していないケースが多いということも挙げられます。
というのも、外資系企業にはそもそも福利厚生といった概念があまりないのです。社員が豊かに暮らしていくための報酬は、支給される給与に含まれているという考え方があるため、日系企業よりも給料が高くなることが多いというわけです。
外資系企業の場合、子供の有無などに関わらず、仕事の成果が給与などの報酬に影響するのです。これについて、福利厚生が充実していないと捉えるのか、実力で評価されるわかりやすい仕組みであると捉えるかによって、メリットにもデメリットにもなりうる要因といえるでしょう。
圧倒的なトップダウン環境である
外資系企業で働く場合、圧倒的なトップダウン環境であるということが場合によってはデメリットになることもあるでしょう。
外資系企業の組織は、「役割ありき」で成り立っているケースが多く、部署の人事権を上司が握っていることも珍しくありません。
そのため、先述したように自分がキャリアアップできるかどうかは、仕事に成果に加えて、上司との関係性によるところが大きいというわけです。日系企業で働く場合以上に上司との関係には気を遣う必要があるでしょう。
外資系に転職して成功しやすい人とは?

外資系企業は、日系企業と企業体質や風土が全く異なります。この違いを乗り越えて成功できる人について知ることは、大いに参考になるでしょう。
日系企業の習慣を忘れられる人
日系企業の習慣を忘れることができる柔軟性や順応性のある人は、外資系企業に転職しても成功しやすいでしょう。
もし、これまでに日系企業での勤務を経験している人ならば、外資系企業の「ゆるさ」に一度はカルチャーショックを受けるといわれています。また、深く考えを巡らせることで負のループにはまってしまうケースもあるようです。
外資系企業で勤務するのであれば、社内風土を受け入れるために、これまでに経験してきた日系企業での習慣や常識を忘れることが大切。どれだけきついことを言われても、文化の差と割り切ってしまうことが重要です。
ただ、日系企業での経験が全く役に立たないというわけではありません。前職での経験を活かしながら、外資系企業のルールに馴染めるよう取り組んでいきましょう。
上司が苦手でも割り切れる人
上司のことが苦手でも割り切って付き合っていける人も、外資系企業で成功しやすいといえるでしょう。
先述しているように、あなたが所属する部署の人事権は直属の上司が持っているケースが多いためです。つまり、あなたがキャリアアップできるかどうかの鍵は、あなたの上司が握っているということです。いくら相性が悪い上司とでも、良好な関係性を構築していかなくてはなりません。
また、上司のパワハラやセクハラに対して厳しいというのも外資系企業の特徴。あまりにもひどい上司がいた場合、外部のコールセンターなどへ訴えれば迅速に対応してもらえるのです。
そのため、苦手な上司が数ヶ月か数年の間に人事異動になるというケースもあります。短期間の我慢だと思って割り切ってしまえるなら、外資系企業でも継続して勤務していくことができるでしょう。
結果でしっかり評価されたい人
自分の仕事に対する結果によって正当に評価されたいという人も、外資系企業で成功しやすいといえます。
これも繰り返しになりますが、外資系企業では成果主義での考え方が主流なので、年齢や性別になどに関係なく、仕事の成果がすべての評価に影響します。
日系企業にありがちな、どれだけ頑張っても年功序列の風習のせいで評価してもらえないと感じている人にとっては、仕事に対するモチベーションを保ちやすいといえるでしょう。
仕事とプライベートを完全に分けたい人
仕事とプライベートをしっかり分けたいと考えている人も、外資系企業に転職しても成功しやすいといえます。
日系企業では、休日に社員同士の交流を図るための催しが開催されることが多いです。人によっては、休日まで会社の人と会いたくないと感じる場合もあるでしょう。
一方、外資系企業の場合、休日は自分の趣味や家族のための時間であるとの考え方があるため、このようなイベントが開催されることはほとんどありません。そのため、オンオフのメリハリをつけて働くことができます。
いざとなっても生きていけるメンタルがある人
いざという事態が起きたとしても、自分の力で生きていくことができるというメンタルを持っている人も、外資系企業では成功しやすいといえるでしょう。
外資系企業は成果主義ですから、評価によって高収入になることもできれば、リストラのトップリストに載ってしまうこともあります。場合によっては、自分は仕事で成果を挙げているのに、企業全体の業績や本国の都合のせいで、いきなり仕事がなくなってしまう可能性もあるのです。
こんなときでも、自分で苦境を切り開いていけるような強いメンタルがある場合、外資系企業でもトッププレーヤーとして活躍できるケースが多いようです。
また、長い仕事のキャリアを考えたとき、どうしても不調で結果が出ない時期もあります。そんなときに「こんなこともあるさ」と自分を受け入れることができる人も、成功しやすいと考えられています。
外資系企業では、競争に負けて会社を去るよりも、自分から競争を辞める決断をすることで会社を去るケースが多いからです。そのため、仕事がどれだけ難しくても、諦めずに継続している人が、最終的に部署のトップを走っていた、なんてこともよくあるのです。
外資系に転職する場合に求められること

日系企業と比較して、社内風土や人材に対する考え方など、異なる点が多いのが外資系企業。そのため、転職する際に求められる能力や考え方も、一般的な転職とは異なりますので、以下に解説することを参考にしてみてください。
結局語学力は求められることになる
外資系企業へと転職する場合、ゆくゆくは英語力が求められるということを理解しておきましょう。もしあなたが管理職や役職へと昇進した場合、本国の上司などとコミュニケーションを取る必要に迫られることが多いからです。
また、企業によっては社員全員にTOEICなどの英語系検定の受験を義務付けている場合もあります。そのため、英語力に自信がない場合は、自分で勉強し習得していく必要があるでしょう。

入社後はすぐには英語が必要ない場合
まずは、入社後すぐには高い英語力が必要ないケースです。日本に拠点を置く外資系企業では、社員の大半が日本人であることも多く、日常的な業務では日本語が使用される場合が多くなります。
ですが、あなたの仕事が評価され昇進した場合は、英語でのコミュニケーションが必須となることもあります。このような場合は、最低でもTOEICで600点を獲得できる程度の英語力が求められるでしょう。
英語でもメールや文章解読が日常的に必要な場合
業務中は日本語を使用していても、メールでのコミュニケーションや文書などで日常的に英語を使用するケースもあります。
このような場合は、日常会話だけではなく、文法を理解し、正しい文章を作成する英語スキルが必要となり、TOEICで700点レベルが必要になるといわれています。
日常的に英語でのコミュニケーションが必要な場合
役職や管理職に昇進した場合や、普段からWEBを用いた英語での会議が多い職場、社内のコミュニケーションがすべて英語という場合は、入社する時点でビジネスレベルの英語スキルが求められることになります。
このような場合は、TOEICの点数だけではなく、普段から英語を使いこなし、そつなくコミュニケーションが取れる程度の英語力を身につけておく必要があるでしょう。
英語力よりも他の能力が重視されることも
外資系企業に転職する場合、英語力よりもその人が持っている専門的なスキルが重視されるケースもあります。
このような場合は、英語力が高くなくても、自分が持っている技術や知識などについて、しっかりと伝えられるかどうかが大切になります。
ただ、英語でコミュニケーションが必要になることもあるので、英語については自分から積極的に学んでいく姿勢が大切になるでしょう。
コミュニケーション能力は必須
外資系企業へと転職する場合、コミュニケーション能力の高さは必須といえます。というのも、外資系企業では、年齢や国籍に関係なくさまざまな人々と接しながら業務を進めていく必要があるからです。
先述したような英語力に加えて、どんな人ともコミュニケーションを取っていくことが非常に重要になるのです。また、外資系企業では、自分の意見を積極的に発言できる人の方が評価が高くなる傾向にあり、このような視点からもコミュニケーション能力の必要性がうかがい知れます。
リーダーシップとメンタルの強さ
外資系企業に転職する場合、リーダーシップとメンタルの強さも求められることになります。
外資系企業の仕事は効率主義によるスピード感が重要視されます。また、担当者レベルにも裁量権が与えられた状態で仕事を進めていくことになるので、自分から積極的に行動していけるリーダーシップが大切になるのです。
自分の判断で仕事を進めたり、自ら積極的に発言したりすることが求められるということは、その裏に責任が伴うということです。その責任を負った状態で行動し発言することになるため、精神的にタフでなければ仕事を継続していくのは難しいかもしれません。
個人を尊重する傾向にあることを理解しておこう
外資系企業に転職する場合は、個人を尊重する社内風土であるということを理解しておく必要があるでしょう。
例えば、中途入社の歓迎会はランチタイムを有効活用して行われることが多いようです。これは、その方が合理的だと考えるためです。
また、先述しているように、仕事とプライベートを分けて考えるのが外資系企業の特徴であり、その分勤務時間内でのパフォーマンスの高さが求められることになります。
このような特長を事前に理解していないと、入社後にミスマッチが発生してしまうこともありますので、十分に注意しましょう。
自分の意志でキャリアを築いていくことが重要
外資系企業へ転職したい場合、自分の意志でキャリアを築いていくという強い覚悟が求められることも理解しておきましょう。
日系企業と比較して、特定の部署や部門のスペシャリストを採用する傾向が強いためです。いいかえれば、自分が転職することでどのようなキャリアを描いていきたいのか、明確にしておく必要があるということです。
自分自身の中でしっかりとした軸を持っていなければ、外資系企業への転職は難しいものとなるかもしれません。
外資系に転職するために準備しておきたいこと

外資系企業に限らず、希望する企業への転職を果たすためには、事前に準備が何よりも大切になります。どのような準備が必要なのかを理解して、しっかりと備えるようにしましょう。
外資系企業への適性を判断すること
外資系企業への転職を考える前に、自分の適性について正しく判断するようにしましょう。

外資系企業に対するイメージだけで転職を考えているようなら、入社後の感覚の違いに戸惑ってしまうことになるでしょう。
外資系企業は、日系企業と正反対ともいえるようなさまざまな特長があります。それらを照らし合わせて、自分に合っている環境かどうかをしっかり考えることから始めていきましょう。
企業についてはしっかり研究すること
外資系企業への転職を考える場合は、応募先企業についての研究もしっかり行っておく必要があります。

また、外資系企業は日本へ進出してきた経緯・背景によって本社との力関係が異なり、働き方に影響する可能性もあります。それに、アメリカの資本なのか、ヨーロッパの資本なのかによって、社内風土が異なる可能性もあるのです。
そのため、転職を希望する外資系企業については、徹底的にリサーチしておくことが重要になるのです。
ある程度の英語力を習得しておくこと
外資系企業への転職を考えるのであれば、ある程度の英語力を身につけておいた方がいいでしょう。
先述したように、入社時に必要な英語スキルは企業や部署によって異なります。ただ、その企業で長く活躍していきたいと考えているのであれば、いずれにせよ英語力が求められるようになる可能性が高いといえます。
ですから、入社時にある程度の英語力を身につけているほうが、後々有利になったり、自分が楽になったりするといえるのです。
英語で作成された履歴書・職務経歴書
外資系企業への転職を考えるのであれば、英語で作成された履歴書や職務経歴書を準備する必要があります。
英語での履歴書や職務経歴書は、フォーマットが決まっていないため、どのように作成すればいいのかわからないという場合もあるでしょう。

また、外資系企業への転職では、日本語の履歴書や職務経歴書の提出も求められることがありますので、企業の求人情報をよく確認しておくようにしましょう。
英語で行われる面接対策
外資系企業への転職を希望する場合は、英語で行われる面接への対策をしっかり講じておく必要があります。

英語面接への対策として大切なことは、とにかく英語を使い慣れておくということです。普段から英語を全く使っていない場合、仮に自分の英語力に自信があったとしても、とっさに英語が出てこないことがあり、応答に苦戦してしまうことがあります。
英語面接では、志望動機や職歴の説明などを英語で答える必要がありますので、英語で流暢に話すことができるよう、しっかり準備しておくようにしましょう。
面接回数や服装は企業による
外資系企業で実施される面接の回数や、その際の服装は企業によって異なりますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。一般的には2~3回の面接が行なわれることが多く、HRスタッフや現場の社員によって面接が行なわれることが多いようです。
また、面接が最終段階に進むと、日本拠点の部門長や、本国の部門長などが面接官を担当するケースがあります。なお、面接への服装は特段の指定がない場合は日系企業と同様スーツで臨むのが一般的ですが、企業が待つ風土などによって異なりますので、必ず確認しておきましょう。
今までの実績を具体的にアピールすること
外資系企業への転職を目指す場合は、面接で今までの実績を具体的にアピールすることが大切になります。
外資系企業は成果主義であるために、入社後すぐに即戦力としての成果が求められることになります。ですから、採用担当者はあなたの実績を重要なポイントとしてチェックすることになるのです。
現職での実績についてできるだけ具体的に主張し、自分が転職することでどのような貢献が可能なのかをしっかりとアピールするようにしましょう。
また、できれば数字を盛り込んで、採用担当者があなたの実績をイメージしやすくなるよう工夫するとなおいいでしょう。数字で表現できないようなケースでは、自分が参加したプロジェクトとその成果について詳しく説明するようにしてください。
論理的な思考力をアピールする
外資系企業への転職のための面接では、論理的な思考力をアピールすることも重要なポイントとなります。
なぜなら、外資系企業では、仕事に対するプロセスよりも、できるだけ早く成果を挙げることが求められるからです。そのため、物事について効率的に考えることができる論理的な思考力は、外資系企業で働くために絶対必要な能力とも言われているのです。
面接では、自分の考えを整理することや、それを人に説明するのが得意であることなどをアピールしましょう。また、自分についても論理的に分析して説明できれば、評価が高くなりやすいといえるでしょう。
マネジメントスキルをアピールする
外資系企業の管理職クラスへの転職を目指している場合は、マネジメントスキルについても積極的にアピールする必要があるでしょう。
外資系企業ではスピード感を持って仕事を行う必要があるため、時間を含めた自己管理のスキルや、プロジェクトチームをまとめるためのマネジメント能力に長けている人材がより求められやすくなるからです。
これまでに管理職の経験がある場合は、自分が担当していた部署やプロジェクトをどのようにマネジメントしてきたのか、その経験を転職先でどのように活かすことができるのか、具体的に伝えられるよう準備しておきましょう。
外資系での面接で聞かれる内容とは?
外資系企業への転職のための面接で聞かれる内容は、日系企業の面接で聞かれるものと大きく変わることはありません。
大きく分類すると、以下のようなジャンルの質問を受けるケースが多いようです。
- 求職者のキャリアについての質問
- これまでの仕事に成果についての質問
- 今回の転職についての質問
- 求職者のスキルや志向性についての質問
- コンピテンシー・インタビュー(適性面接)※
- 逆質問
業務を遂行するための核となる能力についてフォーカスした質問を行うこと。過去の経験を具体例として挙げつつ、必要な能力を自分が持っていることについて説明していく。
特に、自分の学歴や職歴、経歴を問われる質問や、企業に対してどうして興味を持った理由については、ほぼ確実に聞かれると思っておいた方がいいでしょう。
外資系への転職に成功するためのポイント

具体的には以下のようなポイントがあります。
- 30代での外資系企業への転職ではマネジメントスキルが必要
- これまでの実績を具体的にアピールすること
- 論理的に思考・話せること
- 外資系企業に勤めている友人などの話を聞くこと
- 転職エージェントを活用すること
それぞれついて、詳しく見ていきましょう。
30代での外資系への転職はマネジメントスキルが必要
30代で外資系企業へ転職するためには、マネジメントスキルが必要であることを理解しておきましょう。

それに加え、人気がある外資系企業への転職を考えている場合、海外への留学経験を持つ人や、日系企業の海外駐在を経験している人などがライバルとなることが多くなります。
これまでの自分の経歴を振り返り、マネジメントスキルについて具体的にアピールできるようにしておくことが大切です。
これまでの実績を具体的にアピールすること
外資系企業への転職を成功させるためには、これまでの実績について具体的にアピールすることが必要です。

そのためには、自分のこれまでの実績について、具体的かつ積極的にアピールしていかなくてはなりません。特に30代で外資系企業への転職を考えている場合、重要になるポイントですのでしっかり理解しておきましょう。
論理的に思考・話せること
外資系企業への転職を成功させるためには、論理的に考えられることと話すことが大切になります。

面接時や業務中の会議などでは、自分の意見などについて明確かつ論理的に伝えていく必要があります。その際、正しい英語よりも伝わる英語によって意思疎通を図ることが重要です。
外資系企業に転職するための転職活動から、業務に至るまで、あらゆるところで論理的であることが求められますので、しっかり把握しておきましょう。
心配なら外資系に勤める友人などに話を聞こう

自分一人で情報収集を行っている場合、自分が外資系企業で働いていけるのか不安に感じたり、情報が多すぎて何が本当の情報なのかがわからなくなったりするときがあります。
こんな場合は、外資系企業に勤務している友人に、仕事の内容や雰囲気などについて相談してみるといいでしょう。
直接話を聞くことで、自分が抱えている不安を払拭できる可能性がありますし、外資系企業の内情についてより詳しい情報を得ることができるかもしれません。
転職エージェントを活用すること
外資系企業への転職を成功させるためには、外資系企業に強い転職エージェントサービスを活用することが大切なポイントとなります。

また、これまでに多くの転職支援を行ってきたという実績を持っていますので、転職活動中に頼りにすることができるでしょう。
転職エージェントの詳細については、次の章にて解説していきたいと思います。
外資系への転職では転職エージェントを活用しよう

転職エージェントはさまざまな転職活動のサポートを受けることができるほかにも、活用するべき理由がたくさんありますので、見ていくことにしましょう。
転職エージェントを活用すれば転職の成功率がアップする
転職の成功率がアップするということが、転職エージェントを活用するべき最大の理由です。
転職エージェントでは、実績が豊富なコンサルタントがつき、さまざまな転職支援を行なってくれます。具体的には以下のようなサポートを受けることができます。
- 転職希望者のキャリア相談に乗ってくれる
- 正確な自己分析を行うための面談を実施してくれる
- 希望や条件に合った求人情報を紹介してくれる
- 応募先の企業に対してあなたの長所を紹介してくれる
- 履歴書や職務経歴書の添削をしてくれる
- 面接対策を行ってくれる
- 給与交渉や入社日の段取りなどを代行してくれる
など
このように、転職活動の力となってくれるサポート体制が整っているので、転職の成功率はおのずとアップするというわけです。
また、多くの転職エージェントは無料にて登録・利用することができるというのも大きな魅力。余計な経費を掛けることなく、転職の成功率がアップするのであれば、利用しない手はないといえるでしょう。
優秀なコンサルタントに出会えるかどうかが重要
転職エージェントを活用する場合に重要になるのが、優秀なコンサルタントであるかどうかということです。

ですから、できるだけ多くのコンサルタントと接触して、なかでもあなたの転職をメインで任せることができるコンサルタントを選別していく必要があります。
コンサルタントの交代はそれほど大きな問題ではありません。それよりも、あなたの転職が成功することのほうがはるかに大切です。情を移すことなく、優秀なコンサルタントかどうかを見極められるようにしておきましょう。
転職エージェントは併用するべき
転職エージェントを活用する際は、複数の転職エージェントを併用することも大切です。

転職エージェントに登録すれば、コンサルタントとの面談を行うことになります。そこでの対応の仕方や相手の態度などを見ながら、あなたの転職活動のサポートをメインで任せるコンサルタントを決めていくようにしましょう。
もう一つの理由が、転職エージェントを併用することで、求人を含めたより多くの有益な情報を得ることができるからです。特に、転職エージェントでは他では公開していない「非公開求人」を取り扱っているケースがほとんどです。
複数の転職エージェントに登録すれば、それだけ非公開求人を紹介してもらうことができますので、理想的な転職先に出会いやすくなるのです。
転職エージェントを複数利用することは何ら問題ありませんので、自分に合った転職エージェントには、たくさん登録しておくといいでしょう。
外資系への転職におすすめの転職エージェント

具体的には、以下の転職エージェントがおすすめです。
公開求人 | 非公開求人 | 対象年代 | 対応地域 | |
JACリクルートメント | 7000件 | 2万件 | 30~50代 | 全国 |
ビズリーチ | 8万9000件 | 非公開 | 30~50代 | 全国+海外 |
キャリアカーバー | 3万8000件 | 非公開 | 全年代 ※年収600万円以上 | 全国+海外 |
マイケル・ペイジ | 4600件 | 非公開 | 全年代 ※年収700万円以上 | 全国+海外 |
ロバート・ウォルターズ | 2000件 | 非公開 | 全年代 | 関東・関西メイン |
マイナビ転職グローバル | 1万3000件 | 非公開 | 全年代 | 全国+海外 |
DODAグローバル | 7万3000件 | 非公開 | 全年代 | 全国+海外 |
エンワールド | 1万件 | 非公開 | 全年代 | 全国+海外 |
先述したように、転職エージェントは複数登録して併用することが大切になりますので、気になるエージェントにはどんどん登録しましょう。
JAC Recruitment(ジェイエーシー・リクルートメント)
最初に紹介する外資系企業への転職におすすめの転職エージェントは、JAC Recruitment(ジェイエーシー・リクルートメント)です。

求人の質が非常に高いことで知られており、提案力の高いコンサルタントによるサポートを受けることができるので、安心して転職活動を任せることができます。
大手総合転職エージェントでは出会うことのできないような優良企業や条件のいい求人情報に出会える可能性が大きい転職エージェントといえるでしょう。
JACリクルートメント
年代 | 30代~50代 | 雇用形態 | 無期雇用 |
---|---|---|---|
対象エリア | 全国・海外 | ||
業界 | SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタント公務員/教員その他 | ||
おすすめ度 |
- 外資系企業&ハイクラス転職に特化した転職エージェント!
- 求人の質がとにかく高いことで定評あり!
- 担当コンサルタントの優秀さが際立つと評判!
DODAグローバル
次に紹介する外資系企業への転職におすすめの転職エージェントは「DODAグローバル」です。

英語や中国語などを活かして働ける求人情報が豊富で、外資系企業への転職にとても役立つコンテンツも多数発信しているため、ぜひ登録しておきたい転職エージェントの一つといえます。
doda(デューダ)
年代 | 20代~40代 | 雇用形態 | 正社員・契約社員・その他 |
---|---|---|---|
対象エリア | 全国(海外を含む) | ||
業界 | SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタント公務員/教員その他 | ||
おすすめ度 |
- 求人情報量が豊富なグローバル向け転職エージェント!
- 海外への転職でも強力なサポートを受けることが可能!
- 担当コンサルタントが実績豊富で安定感あり!
ビズリーチ
次に紹介する外資系企業への転職におすすめの転職エージェントは「ビズリーチ」です。

転職エージェントとしては珍しく、一部のサービス利用が有料となっていますが、外資系企業への転職にも強みを持っているので、ぜひ登録しておきたい転職エージェントの一つといえるでしょう。
ビズリーチ
年代 | 30代~50代 | 雇用形態 | 正社員 |
---|---|---|---|
対象エリア | 全国・海外 | ||
業界 | SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタント公務員/教員その他 | ||
おすすめ度 |
- 国内最大級のハイクラス向け転職支援サービス!
- ヘッドハンターによるスカウトを待つ仕組みで忙しい人でも利用しやすい!
- 高収入案件が豊富!年収1000万円も十分狙える!
キャリアカーバー
次に紹介する外資系企業への転職におすすめの転職エージェントは「キャリアカーバー」です。

また、キャリアカーバーに登録している1000人以上のヘッドハンターやコンサルタントから、自分の担当者を指名できる仕組みが特長。求人の質も高く、完全無料で利用できるので、外資系企業への転職を目指したいなら、登録は必須といえるでしょう。
キャリアカーバー
年代 | 全年代(年収600万円以上の方) | 雇用形態 | 正社員 |
---|---|---|---|
対象エリア | 全国+海外 | ||
業界 | SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタントその他 | ||
おすすめ度 |
- リクルートが運営するハイクラス向け転職支援サービス!
- ヘッドハンターやコンサルタントを自由に指名できる仕組みが特長的!
- 求人の質が高く安心して利用可能!
マイケル・ペイジ
次に紹介する外資系企業への転職におすすめの転職エージェントは「マイケル・ペイジ」です。
外資系企業への転職に特化していることが特長で、ハイクラス求人を豊富に取り扱っており、高年収や福利厚生の充実した転職先を見つけやすくなっています。
一方で、相当な英語力が必要になるなど、登録するためのハードルも高くなっています。そのため、ある程度の基準に到達していない場合、求人情報を紹介してもらえないケースもあるようです。
自分のスキルや経歴に自信がある人には、登録をおすすめしたい転職エージェントとなっています。
- 外資系企業への転職に特化した転職エージェント!
- 外資系企業のハイクラス向け求人を多数取り扱う!
- 自分のスキルや経歴に自信がある人におすすめの転職エージェント!
ロバート・ウォルターズ
次に紹介する外資系企業への転職におすすめの転職エージェントが「ロバート・ウォルターズ」です。
こちらもイギリス・ロンドンが発祥の人材紹介会社で、世界30か国の主要都市に展開しています。このようなネットワークを活かした国内外のグローバル企業への転職に強みを持っています。
独占求人が多く、ハイレベルな英語スキルと、年収800万円クラスの収入を得ている人が対象となるため、誰でも気軽に登録できる転職エージェントではありません。
ただ、これらの条件を満たしている人なら、外資系特有のスピード感と、選考突破率の高さから、理想的な転職先を見つけることができるでしょう。
- ロンドン発祥、世界30か国に展開する人材紹介会社!
- グローバル求人などハイクラス向け求人を多数取り扱う!
- 選考突破率が高く、スピード感のある転職活動を展開可能!
マイナビ転職グローバル
次に紹介する外資系企業への転職におすすめしたい転職エージェントは「マイナビ転職グローバル」です。
日本最大級のグローバル求人数を誇り、アジアを中心に海外の求人情報を多数取り扱っているのが特長です。
また、外資系企業の求人情報を職種や年収などの条件によって検索できるサービスを提供しているので、さまざまな視点から転職先を探したい人にはおすすめの転職エージェントとなっています。
- 国内最大級のグローバル求人を取り扱う転職エージェント!
- 外資系企業を条件付きで検索できるサービスを提供!
- 世界進出も視野に入れた転職を考えている人におすすめのサービス!
エンワールド
最後に紹介する外資系企業への転職におすすめの転職エージェントは「エンワールド」です。
外資系グローバル企業への転職に特化して転職エージェントで、東京・横浜・名古屋・大阪に拠点を持っています。また、日本を中心にアジアの7か国にも展開しており、独自のネットワークを駆使してマッチング精度の高い求人情報を紹介してくれます。
管理職や経営幹部、スペシャリストなどの求人に特化しているので、これから外資系企業でキャリアアップを目指したいという人におすすめの転職エージェントとなっています。
- 外資系グローバル企業への転職に特化した転職エージェント!
- 日本以外にもアジア7か国に拠点を持ち、さまざまな求人情報を紹介!
- 外資系企業でのキャリアアップを目指したいのであればおすすめの転職エージェント!
外資系企業へ転職するための注意点やポイントまとめ
今回は外資系企業へ転職するための注意点や転職成功のポイントなどについて解説していきました。
外資系企業とは、外国資本が入っている企業で、社内風土や文化が日系企業とは大きく異なるケースが多いので、あらかじめどのような雰囲気なのかを知っておくことが大切になります。
また、外資系企業へ転職するメリット・デメリットともに色濃いものとなっているので、転職を考える場合は、自分に適性があるかをしっかり判断するようにしましょう。
さらに、外資系企業への転職では、英語力や自己主張など日系企業とは違う素質が求められることになります。面接も英語で行われることが多いので、十分に準備をしておきましょう。
そして、外資系企業への転職の成功率をアップさせるためには、転職エージェントの活用を欠かすことはできません。おすすめの転職エージェントについても紹介しましたので、積極的に登録するようにしましょう。
本記事が外資系企業への転職を考えるあなたの参考になることを願っています。外資系企業について理解を深めて、転職を成功させましょう!