月曜日をワクワクに。働く人のための仕事メディア

ジョブシフトとは?
保育士として働く

放課後等デイサービスの保育士の仕事内容・給料・必要資格を解説

当サイト内で紹介する商品やサービスの一部には広告が含まれています。

放課後等デイサービス_とは_仕事内容_必要資格_給料年収

放課後等デイサービスとは、学校の授業が終わったあとや休業日に、発達障害や知的障害、身体障害のある就学児童が通う通所支援サービスです。学童保育のように屋内・屋外で子どもをサポートしながら、施設のタイプに合わせたプログラムを行います。保育園より待遇が良い求人も多く、保育士の転職先として人気が高まっています。

この記事では、放課後等デイサービスの仕事内容、保育士が働くために必要な資格、給料、メリット・デメリット、求人の探し方を解説します。

項目 内容
対象 小学生〜高校生(原則6〜18歳)の障害のある児童
根拠法 児童福祉法(2012年開始の障害児通所支援)
主な職種 児童発達支援管理責任者、管理者、児童指導員、保育士、指導員
保育士の役割 人員基準上、児童指導員と同じく子どもを直接支援する職員として配置できる
利用状況 月間利用児童30万人超(令和4年度)。事業所数は全国2万か所超
給料の目安 月給20万〜30万円程度(地域・法人・役職による。保育士平均年収は約407万円)

放課後等デイサービスとは?

放課後等デイサービス_とは

放課後等デイサービスは、小学校から高校までの障害のある児童が通う施設です。放課後の居場所をつくる、自分でできることを増やす訓練をする、保護者の負担を減らすなど、施設の目的に合わせたサポートを行います。

事業所には、個別支援計画の作成や支援方針を決める「児童発達支援管理責任者」、事業所を運営する「管理者」、児童を直接サポートする「児童指導員」や「保育士」、そのサポートや送迎・事務を担う「指導員」がいるのが特徴です。

人員基準では、児童指導員または保育士を単位ごとに2人以上(利用児童10人まで。うち半数以上は児童指導員または保育士)配置することが求められており、どの事業所でも保育士が活躍できるフィールドが用意されています。

保育士の資格だけで働けるんですか?
働けます。保育士は人員基準に定められた資格の一つなので、保育士資格があれば子どもを直接支援する職員として配置されます。児童指導員の要件(教育学・社会福祉学などの学部卒、教員免許、実務経験など)を満たしていなくても問題ありません。

身体または知的な障害のある児童をサポートする施設

放課後等デイサービスは、児童発達支援管理責任者が作成した個別支援計画をもとに、学童保育のように集団の面倒を見るのではなく、それぞれの子どもに合わせたプログラムを行うという特性があります。

需要は高まり続けており、公的機関だけでなく民間企業の参入も盛んなため、サービス内容は施設によってさまざまです。自立を目指す施設、学習に力を入れる施設、運動能力を伸ばす施設、集団行動ができるようサポートする施設などがあり、仕事内容も施設によって異なります。

共通しているのは、子どもの成長にダイレクトに寄り添い、可能性を引き出して将来への希望につなげられることです。保育園とは違う経験とやりがいが得られる仕事といえます。

児童発達支援との違い

放課後等デイサービス 児童発達支援
対象年齢 就学児(小学生〜高校生) 未就学児(0〜6歳)
利用時間 放課後、休日、長期休暇 日中
支援内容 生活能力向上の訓練、居場所の提供、社会との交流 個別療育、集団生活への適応を目指す療育

両者の違いを簡単にいえば通える年齢ですが、療育の内容は児童発達支援のほうがより専門的になる傾向があります。

放課後等デイサービスの仕事内容

放課後等デイサービスの仕事内容は多岐にわたり、自立のための訓練、集団生活への適応訓練、運動療育など大まかに説明されることが多いです。保育園での実務経験しかない人は、自分にできるのか不安に思うかもしれません。主な仕事は屋内活動、屋外活動、特別カリキュラムの3つです。

1日の流れ(平日の例)

  1. 13:00 出勤、ミーティング、活動準備
  2. 14:00〜15:30 学校へ送迎(車の運転や添乗)
  3. 15:30 来所、手洗い、宿題・学習
  4. 16:00 おやつ
  5. 16:30 プログラム活動(運動、工作、SST など)
  6. 17:30 帰りの会、自宅へ送迎
  7. 18:30 片付け、個別支援記録の作成、翌日の準備
  8. 19:00 退勤

※長期休暇中は朝から夕方までの開所になり、昼食の支援や外出活動が加わります。

屋内活動

屋内活動の土台になるのは学習とレクリエーションです。学習では学校の宿題の手伝い、パソコンを使った復習、就労に役立つパソコン操作の指導、子どもの学習スキルに応じたひらがなや計算の指導などを行います。

レクリエーションは、みんなで楽しむゲーム、長期休みのデザート作りなどの調理、段ボールや粘土を使った工作が基本です。また、生活に必要な能力を養うために、掃除、料理、着替え、洋服のたたみ方などを個別に指導します。

屋外活動

屋外活動では、将来の生活が限定されないように、買い物体験や外食の仕方を教えたり、工場見学や登山など遠出をしたりします。季節や天候によっては公園遊びや昆虫採集、施設によっては種まきから収穫までの畑作業を経験させる活動もあります。屋外活動は集団行動が基本なので、複数の児童が安全に活動できるようサポートするのが職員の役目です。

特別カリキュラム

放課後等デイサービスには、運動や書道、絵画、音楽など一つのプログラムに特化した習い事タイプ、自由に過ごしてもらう学童保育タイプ、生活に必要な知識を身につける自立支援タイプなど、さまざまなタイプの施設があります。施設の目的に特化したカリキュラムを実践するのが仕事になるケースも多いですが、仕事内容は細かく設定されているので、初めて働く人でも対応できます。

2024年度の報酬改定では、総合的な支援を行いつつ、理学療法士や心理担当職員などによる「専門的支援」を評価する仕組みが設けられ、支援時間の長さに応じて基本報酬が区分されるようになりました。事業所ごとの支援の質がより問われる時代になっています。

放課後等デイサービスで働くために必要な資格・スキル

職種 必要な資格・要件
保育士 保育士資格
児童指導員 教育学・社会福祉学・心理学などの学部卒、教員免許、社会福祉士・精神保健福祉士、または児童福祉事業での実務経験(高卒2年以上など)
児童発達支援管理責任者 相談支援・直接支援などの実務経験(通算3〜5年以上)+基礎研修・実践研修の修了
管理者 資格要件なし(法人による)
指導員(無資格) 資格不要。配置基準上の人数には含まれない場合がある

保育士資格があれば、児童指導員と同じ扱いで配置基準にカウントされます。さらに実務経験を積んで研修を修了すれば、児童発達支援管理責任者としてキャリアアップでき、給与も大きく上がります。

あると役立つスキル・資格

  • 普通自動車免許(送迎を担当する事業所が多い)
  • 発達障害に関する基礎知識(発達障害支援の民間資格、自治体の研修など)
  • ソーシャルスキルトレーニング(SST)や応用行動分析(ABA)の基礎
  • 保護者対応・連絡帳の記録など、保育園での経験がそのまま活きる力

放課後等デイサービスで働くメリット

放課後等デイサービス_とは_メリット_給料月収

保育園と比較すると給料が高い傾向

地域や法人によって差はありますが、求人の平均で比較すると、放課後等デイサービスは保育園より給料が高めに設定されていることが多いです。記事作成時点の求人の全国平均では月給約28万円、年収で320万〜400万円程度とされていました。

保育士全体の平均年収は約407万円(令和6年賃金構造基本統計調査)まで上がってきていますが、保育園では処遇改善加算の配分によって差が大きいのが実情です。放課後等デイサービスは障害のある児童を預かる施設として、必要なスキルや負担を考慮して給与設定が高めになっている事業所が多く、児童発達支援管理責任者になれば月給35万円以上の求人もあります。

放課後等デイサービスの給料が高い理由

保育園でも賃金の見直しが進んでいますが、急激な給与アップは見込めません。放課後等デイサービスは障害福祉サービスとして報酬が設定されており、専門的な支援や資格に対する加算もあるため、給与の原資を確保しやすい構造になっています。

好待遇の求人が多い

一般的に、好待遇の保育士求人は数が少なく応募が殺到します。放課後等デイサービスは事業所数が増え続けており、専門性が求められるため、好待遇の求人が見つかりやすいのが特徴です。求人数が多ければ競争率も下がり、採用される確率が高くなります。

今後さらにニーズが拡大する

少子化が進む中、地域によっては今後、保育園や幼稚園の数が見直されていくことが考えられます。一方、放課後等デイサービスは利用児童数が増え続けており、令和4年度には月間30万人を超えました。障害のある子どもの保護者は、子どもが将来自立できるような支援を求めており、このニーズが衰えることはありません。

対象が小学生から高校生と幅広く、経験やスキルも必要になるため、早くから経験を積んでおけば、将来はより好待遇での就職も可能です。

放課後等デイサービスで働くデメリット

人手不足で十分なケアができないことがある

放課後等デイサービスの制度が始まったのは2012年と比較的新しく、資格が必要な職種もあるため、人手が不足している事業所は少なくありません。仕事に慣れるまでは、児童に十分なケアができないと感じることがあります。

保育園での経験があっても、放課後等デイサービスの仕事はまったく違います。児童がすべてこちらの言うことを理解してくれるわけではないので、ベテランほど自信を失うかもしれません。ただしこれは最初だけで、毎日仕事をしていれば自分なりの対応ができるようになります。最初はうまくいかないことがあると分かっていないと続ける自信を失うので、その点は注意しておきましょう。

普通の保育とは違う知識が必要になる

保育士の資格と経験があれば働けますが、仕事で必要な知識は保育園とは異なります。子どもの個性や性格、障害の特性に合わせてサポートするため、発達障害の特性、感覚過敏への配慮、行動の背景を読み取る視点、保護者との連携など、新たに学ぶことが多くあります。

障害のある子どもへの支援は初めてなので不安です。
多くの事業所では入職後の研修や先輩職員のOJTがあります。保育士として培った「子どもの様子を観察して関わる力」は放課後等デイサービスでも大きな強みになりますよ。

送迎業務や記録業務がある

多くの事業所では学校や自宅への送迎を職員が行うため、普通免許が必要とされる求人が多くあります。また、個別支援計画に基づく支援記録の作成が毎日あり、事務作業の時間も一定程度必要です。

放課後等デイサービスの求人の見つけ方

介護・福祉関連の求人情報をチェックする

放課後等デイサービスは障害福祉サービスなので、保育士向けの求人サイトだけでなく、介護・福祉関連の求人サイトにも多く掲載されています。保育士専門の転職エージェントでも放課後等デイサービスの求人を扱っているので、「放課後等デイサービス希望」と伝えて紹介してもらうのが効率的です。

求人票で確認したいポイント

  • 事業所のタイプ(総合支援型か、特定のプログラムに特化しているか)
  • 児童指導員・保育士の配置人数と、1日の利用児童数
  • 送迎の有無と、運転を担当するかどうか
  • 長期休暇中の勤務時間
  • 研修制度、児童発達支援管理責任者へのキャリアパス
  • 処遇改善加算の配分、資格手当

架空ケース:保育園から放課後等デイサービスに転職したAさん(架空)

架空のAさん(27歳・保育士5年目)は、保育園の人間関係と持ち帰り仕事に疲れ、保育士専門の転職エージェントに相談して放課後等デイサービスを紹介されました。見学で「一人ひとりとじっくり関われる」ことに魅力を感じて転職。月給は3万円上がり、残業もほぼなくなりました。入職後は発達障害の研修を受けながら、将来は児童発達支援管理責任者を目指しているといいます。

待遇面で転職するなら放課後等デイサービスがおすすめ!

  • 放課後等デイサービスは障害のある就学児を支援する施設で、保育士は人員基準上の資格として配置できる
  • 仕事は屋内活動、屋外活動、特別カリキュラムが中心で、送迎や記録業務もある
  • 保育園より給料が高めの求人が多く、ニーズも拡大している
  • 障害特性に関する新しい知識が必要で、慣れるまでは戸惑うこともある
  • 求人は保育士専門の転職エージェントや福祉系の求人サイトで探し、事業所のタイプと配置を確認する

待遇面で転職を考えている保育士にとって、放課後等デイサービスは有力な選択肢です。まずは見学や転職エージェントへの相談から始めてみてください。

AUTHOR

ジョブシフト編集部

仕事・転職・キャリアに関する情報を、読者が判断しやすい形に整理して発信しています。記事内容は公開後も必要に応じて更新します。