教師辞めたい…教師から転職した人の離職率1%(20代は3%)の理由と原因

教師辞めたい

「学校の先生は忙しすぎる!」
これが、今の教師を取り巻く環境です。

具体的には

  • 学習指導要領による教える内容の増加
  • 部活動による長時間の拘束
  • 残業代が出ない「教職員給与特別措置法(給特法)」
  • 総合学習の準備
  • 会議の報告書や様々な研修
  • モンスターペアレンツの増加
  • 多様な生徒への配慮(昔のように画一的な指導ができない)
  • ネットやスマホの発達によるいじめや問題行動の深刻化

など挙げればきりがありません。

給特法ができた1966年と比べて、今の教師の残業時間は倍になっています。

残業代ゼロ 教員の長時間労働を生む法制度

外から見れば、残業代も出ず、ひたすら馬車馬のように働かせる「ブラック労働」そのものです。使命をもって教育に臨んでいる先生方は「やりがい搾取」されているともいえます。

そうした中で、心身を壊し、職場に絶望し、離職、転職する人も後を絶ちません。実際にあこがれだった(はずの)教師を辞めて転職した人の理由はどういうものなのでしょうか?やはり教師の離職率は高いのでしょうか?いろいろまとめてみました。

教師から転職した人の離職と離職の理由と原因を知るメリットはこれ!

  • 離職率自体は公務員全体と比較して大きくありません
  • しかし、業務負荷の増加で休職者がかなり増えています
  • 業務負荷は特に部活動などによって大きく増えています
  • 転職理由は学校のシステム上のことが大きく影響し、教師本人の努力ではどうにもならない段階にあります
  • 若いうちならば十分転職できることを理解します

教師の離職率は実は1%未満だった!?激務で追い込まれているのでは!?

教員の離職率は低い

学校の先生は激務なので離職率も相当高いのでは?と思われるかもしれませんが、そこまででもなく、むしろ公務員全般とそれほど変わらないことが調査で分かっています。

平成 28 年度 地方公務員の退職状況等調査|総務省によると
教員の離職率は「0.7%」でと比較しても全然高くありません。

他の公務員

一般行政職0.80%
警察官1.00%
自衛官1.00%
消防士0.60%

警察官や消防士など公安系の公務員の方が離職率が高くなっています。計算の仕方にもよりますが、高くても2%未満だといえるでしょう。

民間企業全体の離職率は約15%であり、そこと比較しても全然高くないですね。学校の先生を目指している人は、本当に真面目で過酷な環境にも耐えていらっしゃることがわかります。率直に尊敬します。

昔は「デモシカ先生」(目的がないから「先生にでも」なってみるか。「先生しか」なれないダメ人間が就く職業)と揶揄されましたが、今は能力と目的と理想と根性がないととても務まらない職業だとわかります。

ところが「教師 離職率」などで検索すると、50%近い離職率があるというデータを示すサイトもあります。これは巧妙なミスディレクションです。

新規学卒者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)|厚生労働省によると、「教育・学習支援業」の新卒3年以内の離職率が46.2%となっています(高校卒業した人ではさらに高い59.4%です!)。これをもとに「教師の離職率は50%近い」と書いているサイトもありますが違います!

教育・学習支援業は民間企業であり(つまり公務員の公立学校教師は含まない)、実際は

  • 学習塾講師
  • 通信講座を運営する会社の社員
  • スポーツインストラクター
  • 教育情報システム会社
  • 英会話学校

などが含まれます。

離職率が高いのは学校の先生ではなく、これらの会社の社員です。
昔問題となった悪名高きウルトラブラック企業の「中央出版」(および大成社など系列企業)もこのカテゴリです。何十万円もする教材を飛び込み営業するこの会社の社員は、辞めて当然ですよね。

まさに2人に1人の割合で教育に関係する仕事が続かないことがわかっています。

大学卒業者の3年以内の離職率平均が約30%ということからすると、教育産業はかなり大変なのですが、教師の離職率とは直接的な相関関係はなさそうです。

半面多すぎる休職率~クビにはならないがキャリアは終わる

休職率は年々増加

では、離職したり退職したりする教師は甘えていてストレス耐性がないのでしょうか?

違います!

激務やストレスによって教師の病気休職者、休職率は年々増加しています。

精神疾患 うつ病など休職教員5045人 続く高止まり|毎日新聞

精神疾患による休職者は教師全体の約0.6%で下がる兆しが見えません。この割合は、従業員が~1000人までの民間企業とほぼ同等の割合になっています。

つまり、民間企業よりも離職率は低いものの、激務等で病んでしまう先生は民間企業並みということです。

民間企業では転職してその環境から逃れるのは当たり前ですから、教師の転職もまったく不思議ではありません。

逆に、休職→復職→休職を繰り返してしまうと、教師としてのキャリアは終わってしまいます。現場に立てず、遺跡の発掘など関連団体に出向して定年までというケースもあります。教師としてやる気がある人も、もうチェックメイトになってしまいます。

若手教師は離職率が高い

教師の離職率は年代で違う

前述のように、教師(公立)の離職率は全体で0.7%と書きましたが、年齢によって過多があります。

少々古いデータ(2009年)なのですが、
教員の離職率(2009年度)②|データえっせい
を見てみましょう。

リンク先資料によると、20代の教師の離職率は「25.1‰」(パーセント(%)ではなくパーミル(‰))、つまり1000人中25人が辞めています)。%に直すと2.5%です。30代、40代になるにつれて離職率は大きく下がり、1%を切ります。

離職率が高いのは

  • 女性>男性
  • 中学校>高校=小学校

です。

また、2006年と2009年を比較しても公立中学校の離職率が大きく上がっています。中学校の先生はすさまじく大変だと言えます。おそらく今はもっと離職率が上がっているでしょう。

つまり、20代のうちにうつ病などで休職の「アリ地獄」に陥る前に、さっさと転職活動をするのは、なんら不思議ではなく、むしろ、まだ他業種への転職が可能なうちに、教師に向かない人、職場が大変すぎる人は、転職活動をする方がよさそうです。

教師の転職理由とその原因7つ!

それでは具体的にどういうことが原因で、教師を続けられずに転職をするのでしょうか>見ていきましょう。

業務量が多くてとにかく多忙で休めない

業務量が多すぎる…

教師の仕事は、本来業務である子どもへの教育(教科の指導&クラス運営&生徒指導)だけではありません。

いちばん多忙化に拍車をかけているのが部活指導、こちらは業務ではなく「任意」でやっているという建前なのでほぼボランティアでお金ももらえません(一部手当が出ても、1日2000円とか冗談みたいな額です)。

運動部(特にサッカー部やバレー部、バスケ部など)や吹奏楽部の顧問になってしまえば、休みも自分の時間もほぼなくなります。民間企業や他の公務員で、ここまで本来業務以外に捧げることを強いられる仕事はないですよね。

それ以外にも「校務分掌」(学校の事務仕事を先生方で分担する)、PTAの運営、教育委員会への報告書の作成・・・、授業を行い、6時間目を終えるだけでも定時になるのに、それ以外にこれだけの仕事があり、上述の「給特法」で残業代が1円も出ないという恐ろしい状況です。

これならば残業しただけ支払われる(はずの)民間企業や、他の公務員の方がマシです。

残業100時間と60時間を比較※残業代・給料や健康リスクに差がですぎ?

労働時間の管理ができない

先生の労働時間の把握ができてない

「給特法」で残業代がない影響で、残業時間を把握しても意味がないという考えにつながり、学校ではタイムカード管理をせず、出退勤を時間で記録しないところも珍しくありません(押印のみなど)。

残業代の概念がある職場ならば「●●さんの時間外勤務が多すぎる。業務負荷が大きいのか聞いてみよう」ということになりますが(ならない職場も多いですが)、学校では、校長先生や教頭先生も各先生の労働時間の把握ができてないところが多いです。

つまり「〇〇先生は今大変だ」ということがわからないのです。
労働者ではなく各教師は個人事業主のような立場に置かれています。これでは周囲は助けてくれないので転職してしまいます。

業務のスクラップビルドができない

減らす勇気がない

教育の世界にはどんどんIT技術が進出していて、タブレットによる授業や電子黒板も導入されています。一方で、昔ながらのやり方も継続していて、要はやらなくていい仕事を続けて、さらに新しいこともしないといけなくて、業務量が増えてしまいます。

毎日、手書きの「学級だより」を書く先生がいますが、手書きで紙にプリントすることに意味がないならば、メルマガにしてクラスの家庭にメールしてもいいのではないでしょうか?そうすれば印刷の手間がなくなり時間がカットできます。

行事も同様で、あらゆる行事を企画し、「こなす」ことが目的化していることがあります。「総合学習」(総合的な学習の時間)の導入で、この時間を使って既存の行事を置き換えることもできるはずです(がしない)。

教育は様々なことをさせたい、絶対的に無駄なことはないので、減らす勇気がないのです。この考えでさらに多忙化して転職を促してしまいます。

理不尽な保護者の対応が辛い

理不尽な保護者の対応

昨今の様々な事件でも明らかなように、モンスターペアレンツの行動は年々常軌を逸して来ています。

「裁判を起こすぞ!」
「教育委員会に訴えるぞ!」
「今の言葉、録音したからな。twitterに上げて炎上させてやる!」

こういう親への対応が本当に大変です。民間企業でもモンスタークレーマーがいますが、学校の場合モンスターペアレンツは「固定客」で1年間365日対応しないといけないわけです。

最悪の「カスハラ」をずっと受け続けることになり、一方で民間企業のように訴訟などで反撃できないので追い込まれてしまいます。

パワハラ会社はすぐ辞めろ!退職・転職する具体的行動と理由まとめ!

授業がうまく進行できない

先生としてのスキル不足

こちらは本来の先生としてのスキルがない、教師に向かない人だったということです。
これは他の仕事でもありますよね。向かない仕事を続けても自分を追い込んでしまうだけです。

これは比較的「正統派」の転職理由と言えるでしょう。

生徒指導で病んでしまう

生徒指導で病んでしまう

最近話題となった「町〇総合高校」の炎上動画騒動でもそうですが、うかつな生徒指導をしてしまうと、それを逆手に取られて反撃されます。そうした生徒の親がモンスターペアレンツであれば、うつ病になってしまってもおかしくありません。

生徒が昔よりも悪くなっているということはないでしょうが、先生側の取れる策が80年代のようにはいかなくなっているのも事実で、「武器」がないのが現状です。

教員同士の人間関係がうまくいかない

教師同士の人間関係

人間関係による転職は、民間企業でも当たり前にありますし、それがいちばん大きい転職の理由でしょう。そういう意味では、教師の転職でこの理由があるのも頷けますが、先生の世界は他の公務員や民間企業とは異なる部分があります。

それは管理職である校長や副校長、教頭などを除くと、すべての教師が「一人前の先生」として同じパフォーマンスを求められるということです。

民間企業の場合

  • 新入社員
  • 10年目の主任、係長クラス
  • 部長、課長

に求めるものは、社内でも顧客でもまったく違いますし、それはみんなが理解しています。

しかし学校の場合「○○先生は1年目だから仕方がない」ということは親も生徒も通じません。
また、同僚教師であっても「若いから大目に見る」とか「業務負荷を減らす」ということはありません(むしろ若い先生ほど大変な運動部の顧問を押し付けられます)。

そういう年齢と職務経験と実際の仕事のバランスが悪くなると、人間関係がよりギスギスしてしまいます。

教師が転職する理由はやむを得ないものばかりで自分だけでは変えられません

年齢が若いほどやり直しがきく

このように学校の先生(教師)は、制度上、大きな負荷から逃れることができない構造に組み込まれてしまっています。向かないと感じた場合、年齢が若ければやり直しはいくらでも可能です。

教員採用試験を通るだけの知識と能力があるのですから、他の公務員への転職や(公務員試験は余裕)、民間転職も十分検討に値するはずです。

転職、離職は甘えではなく、避けられない原因によるものです。ご自身の人生がおかしくなってしまっては、家族の幸せもありません。学校の先生は真面目で責任感が強いので、自分で多くを抱え込んで病んでしまいます。

自分一人で、戦後70年かけて形成された学校社会を変えるのは無理です。耐えて、子どもへの教育へ捧げることだけが正義ではありません。近視眼的にならず別の選択肢―転職や他の公務員試験受験―も考えてみてはいかがでしょうか?

数字上、若い先生ほど追い込まれています。

公務員からの転職も珍しくなく、マイナス評価にならない方法もあります。ぜひ、向かない、耐えられないという場合、転職も検討してみてください!

実際に教師を辞めた人に聞いてみたQ&A

実際に教師を辞めた人にインタビューをしてみました!主観も交えながら、できる限り辞めたいと感じてる人の心境も交えていただきました。

教師を辞めて良かったことと教師を辞めて失ったものは?

教師を辞めて良かったことと教師を辞めて失ったものを教えてください
よかったこと①は「自由度が増したこと」
とにかく自分で使える時間が増えました。あらゆる面での自由度が増しました。
誰と会うか、どこに行くか、何を食べるか、そういった 人生を楽しく豊かにする選択が、教員時代よりもはるかに自分の意思にしたがって、選択することができるようになりました。周りの人達からも、僕の実際の姿やFacebookの投稿を見て、いろんなことに挑戦していろんな人に会っていて羨ましい楽しそうというたくさんの意見を頂いています。周りからも自分のやりたいことをのびのびやっているように映っているようです。
よかったこと②は「ストレス激減」

自分の生活に自由度が増したことでストレスが減ったことは間違いありません。それ以外にもいくつか例をあげてみます。例えば、教員という立場上のストレスがなくなったことです。教員だからこれを言ってはいけない、こんなことをしてはいけない、といったがんじがらめの見えないルールがあり、もしくは錯覚し、そういったストレスを無意識に常に感じていました。そういった目に見えないストレスに縛られなくなったのは、正直ものすごく気持ちが楽になりました。

また教員時代の仕事では、授業や部活動など生徒と直接関わることや授業の準備は大好きでした。今でも好きなので、非常勤講師として授業だけ続けています。

教員時代も、自分のやりたいことについては嫌なストレスはほとんどありませんでしたが、やる必要性を全く感じない、次から次へとやってくる事務作業は、本当に苦痛でしかありませんでした。二度と目を通すことのない膨大な紙の資料を見るだけで、胸が押しつぶされるようなストレスをいつも感じていましたが、そういったものに関わらなくてよくなり、私の場合はストレスは激減し身も心も軽くなりました。

よかったこと③は「周りから今まで以上に応援していただけるようになった」
これはあまり予想していなかったことですが、不思議なことに周りからの評価が上がっているように思います。ここからは私の推測と、周りの人からの意見から述べますが、自分の意思を持って行動することに評価されてることを感じます。
教員という、世間では安定した仕事として評価されがちな仕事を『辞める』という普通なかなか踏み出せない行動を選択した私に対し、勝手に、『勇気がある人』『行動力がある人』、『周りに流されない強い人』と感じてもらっているように思います。具体的には、まだ退職して、3ヶ月ほどですが、現役教員から相談を受けたり、学校やそれ以外の団体から、講演の依頼をうけたりしてます。新聞、ラジオにも取り上げてもらえたり、今度はテレビにも呼んでいただいています。

私は今、教員を退職し非常勤講師をしながら、個人事業主として独立しました。現在、クラウドファンディングに挑戦しています。30日間の挑戦期間で資金を集めていますが、わずか3日目にして目標金額を100%達成すると言う本当に嬉しい経験もしています。本当に感謝の思いでいっぱいです。

これには、教員をやってきたという実績への信頼と、教員時代の人脈という、とてつもなく大きな武器があります。職場の同僚、数え切れない教え子たち、保護者との繋がりもあります。そういう方達と退職後も繋がり応援してもらえることが、非常に頼もしくもあり嬉しいことです。その方たちに喜んでいただけるように、今の仕事を頑張れる大きなモチベーションにもなっています。

大変おこがましいですが、応援していただけるのに大きく左右するポイントは、『自ら主体的に退職したか』ではないかと推察致します。新しい何かに挑戦するなら、評価はプラスになりやすいだろうし、辞めざるを得ないものならそうではなくなる可能性が高まる。苦しい思いは多くの人が持っていますので、転職を決めたなら、その道に対して臆することなく胸を張り、自信を持って進むことが意外と大事ではないかと思います。

失ったもの①は「大きめの固定収入」
教員時代の私には、日本の平均収入より上の収入がありました。それがなくなったのは事実です。今の私は、非常勤講師が固定収入です。教員時代の給料やボーナスを振り返ると、確かに大きな収入を失ったと思います。
失ったもの②は「一般的社会的信用」
具体的に、社会的信用を失ったと感じたのは、携帯電話が壊れて、機種変更に行ったときです。現在の年収を聞かれたり、携帯電話の分割支払いの時の審査で、かなりドキドキしました。無事通りましたが、車や家のローンを組む人などは、もしかすると転職先、独立した経営状況で教員時代との差を感じることと思います。
失ったもの③は「大きめの金額の退職金と年金、社会保障」
退職金はもちろん満額からは程遠い金額。年金についても同様。健康診断は自分でやらなければならなかったり、今までは共済組合で給料から自動で引き落としされていましたが、国民健康保険も個人事業主として自分で支払っています。なかなか大きな出費です。私の場合、主なものはそんなところでしょうか。
それらを差し引いても、辞めてよかったと強がりでもなく純粋に思っています。
その他に失ったもの(いい意味で)
周りからどう思われるか。その気持ちがいい意味でずいぶんなくなりました。
そこばかりにフォーカスして、自分がやりたいことを我慢し続けて、自分の心の声すら聞こえないようになっていました。異常なほど、周りの評価ばかり気にしていた自分でしたが、そういったものも随分薄れてきたと感じています。

教師を辞めたいと思ったときの対処法や乗り越え方は?

教師を辞めたいと思ったときの対処法や乗り越え方を教えてください
精神の安定のため①「応援、肯定してくれる人との時間を増やした」

ただでさえ、精神的に不安定になりやすい。自分自身もかなり悩み、塞ぎ込みそうになる時はありました。正直危なかったです。自分を受け止めてくれる家族、友人や同僚は本当に大切。1人でもいてくれるとものすごく心強いものです。精神的に不安定になりやすいときに、自分を否定してきたり、攻撃してくるような人との接触は、私の場合、意図的に避けました。

あまり乗り気ではない職場の飲み会やお酒が絡んでトラブルになる可能性を感じた時は、感じの方には大変申し訳ない気持ちでしたが、大きな問題になるよりいいと判断し、参加しないという判断も何度かしました。

ただでさえ、教員をやめるかどうか、真剣に考えている時は、不安定になりやすいので、自分の精神状態を安定できるように、考えて判断することも時には必要だと私は考えます。

精神の安定のため②「収入の軸作り」

私の場合は、非常勤講師として働く学校を、現役教員時代に探しておきました。また、ブログ記事を書き溜めておき、アフェリエイトで収入を得る方法を個人的に学び、準備しておきました。今も大きな金額にはなっていませんが、少しずつ収入を得られるようになっています。また、友人に勧めていただいた不動産の家賃収入も役に立っています。複数の収入にできる軸を持っておくのも良いと思います。私の周りで実際に教員がやっていた副業は、株やFXなどの投資関係、土地や家賃などの不動産収入。実際に自分の家をリフォームし、高校生向けの、食事付きの下宿アパートを経営している方もいました。あとは、個人塾の経営などがありました。こう言ったものを具体的に、現役時代にやっておくと、転職、もしくは退職後のいい準備になると思います。

王道の、教員をしながら転職先を探すのも、やってみたい就職先があるなら無難な方法だと私は思います。

教師が他の職種に転職する場合、よくある転職先は?

教師が他の職種に転職する場合、よくある転職先はどういったところですか?
一般的なものは、塾の先生。あと営業職など、時々に耳にしました。自分が転職を考えている時ネットで調べてもよく出てきました

実際に私の周りでは、会社に転職した先生は、保険会社、土木建築関係に変わった方がいました。教員から、学校の用務員さんに転職した方もいました。そのほか、私の周りでは、教員の退職後、転職ではなく、個人事業主として独立した先生が結構います。居酒屋の経営、農業経営、整体師、塾経営、非常勤講師として働きながら、副業でやりたいことをビジネスにしている人もいます。

体験談(なぜ辞めたいと思ったか・きっかけ・退職~転職成功までの体験談)

教師を辞めたときのきっかけや転職成功までの体験談を聞かせてください
私の場合、積極的な理由と、そうでない理由がそれぞれあります
積極的な理由…
やりたいことがたくさんあったことです。正規の教員という立場では、実現できないことがたくさん出てきたので、その気持ちを抑えられなくなりました。講演活動や塾経営、本の執筆や、ブログでの収益化。海外へのボランティア活動に参加したり、自分の教科指導は、高校生だけでしたが、子供からお年寄りまで、日本だけでなく、海外でもやって見たいと思いその気持ちが抑えられなくなったからです。消極的な理由…
教員として働き続けることへ、限界を感じたのも事実です。40歳を超えて、毎日長時間働き、土日も部活動があります。精神的にも肉体的にも苦しくなってきたのをずっと感じていました。また、ただでさえ、事務処理が増え生徒と関わる時間が少なくなっているだけでなく、そろそろ教育委員会などの学校現場から離れる年齢になってきていました。授業やクラス、部活動など、生徒に直接関わる時間がなくなることは、自分にとって、到底受け入れられるものではありません。そこに何年も勤務することは私の場合、全く想像することができませんでした。
これは、それぞれの生き方の問題ですので、もちろん誰かを否定するつもりは毛頭ございません。しかし、自分の目指す働き方、生き方から、到底かけ離れていたことが退職を考えるきっかけの1つであったことは事実です。

転職してみて感じた教師と民間企業の違いは?

転職してみて感じた教師と民間企業の違いを教えてください
私の場合、民間企業ではなく、私立の非常勤講師と個人事事業主として働いていますので、その違いを述べさせていただきます

まずは、公立高校と私立高校を比較した場合です。私の場合、公立学校に勤務してきましたが、やはりビジネスの視点があるかないか。ここが大きな違いだと感じています。わかりやすくいうと、お金に関してきちんとしている印象です。語弊があるといけませんので、補足しますが公立学校もお金に関してはもちろんしっかりしています。

しかし、紙一枚も無駄にしない取り組みをしているのは見習いたいと感じました。一円でも大切にする感覚は、私自身まだまだ未熟であると気づかせていただけました。もちろん学校によって、必ず違いますので、私の経験上ですが、今勤務している学校の施設は、かなり整理整頓されています。本当に必要なものだけが、職員室にあるのはいいなと思います。

公立学校は、先生の移動が毎年行われるので、教員の循環が生まれ新しい環境が常に生み出されるので、そこは非常にいいところだと思います。収入に関していえば、やはり私立の方が良いようです。しかし、私立の場合、求められている結果がつかなかったり、問題があったりすると、減給どころか、いきなり退職もあり得るので非常にシビアな一面もあります。公立学校では、身分が非常に手厚く守られているということを、退職し外の世界を経験したことで、実感しています。

公立学校の教員と個人事業主としての違い

とにかく自由度が全く違います。教員時代は、私の場合、常に仕事に追われている感覚がどうしても拭い去れませんでしたが、時間的にゆとりがあります。自分で仕事を選び、行動できるので1日を自分でデザインしコントロールできる感覚は断然あります。もちろん、収入を増やそうと思えば、活動量を増やすので忙しさは増しますが、それでも自分がやりたいこと、自分が得意なことで仕事を選んでいけることは、自然とやる気が上がります。また、お客様が私を必要としてくれ、仕事を依頼し、喜んでいただけることは今まで味わってきたものとは違う喜びを感じることができます。自分のやったことに対して、支払われるお金をいただけることに対し、得られるプラスは非常に大きいと私は感じています。さらに喜んでもらえるようにするには考えたり、お金の大切さを身に染みて感じたり、日頃の身だしなみや言動を自ら高めていきたいと思うようになり、より主体的に自分の仕事や、自分の人生に対して、向き合える感覚があります。

苦労している点は、自分の仕事を知ってもらうこと。料金設定。収入を安定させることは今も奮闘中です。特に、公立の教員であったことも影響しているのか、お金をいただくことへの抵抗感が最初の頃は非常に強く、かなり苦労しました。喜んでもらい、お金をいただくことはいいことだと、周りの信頼する経営者から教えていただきながら少しずつその抵抗感を和らげながら仕事を進めています。それでも、今の働き方が自分には合っていると感じているので、新しい仕事に変わって良かったと私の場合は、胸を張っていえます。

私以外の、転職した先生に共通して言えることは『自分で決断したかどうか』『自分で納得しているかどうか』教員を続けるにしても、転職するにしても、この2点をしっかりと腹に落ちるまで、試行錯誤することが大切ではないかと感じています

教師辞めたい…教師から転職した人の理由と原因 まとめ

まとめ

  • 教師の離職率はそこまで高いわけではなく他の公務員並み
  • しかし、精神疾患による休職者は年々増加して、民間企業並みかそれ以上になっている
  • 教師の周囲には様々なストレス要因がある
  • 年々業務負荷が増えて残業時間は「過労死ライン」を超えてひどいことになっている
  • 特に部活指導の負担は非常に重くあらゆるところにしわ寄せがきている
  • 離職率は他の公務員と変わらないが、休職率は民間企業並みで高い
  • 一度病んでしまうとキャリアが絶望的になる
  • 教師からの転職理由は本人ではどうすることもできない構造的な問題が多い
  • 20代の教師の中には転職する人も多く受け皿もある
  • 転職の判断は早い方がいい

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