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近年の労働市場を眺めてみた場合、「転職ブーム」と言われてきた流れは依然堅調であり、中途採用の求人件数も転職希望者も共に前年比を上回る水準で推移しています。

しかしながら、そうした全体的な傾向が全ての職種に当てはまる訳ではなく、企業側の採用意欲が旺盛な職種がある一方、年々求人件数が減少している職種も現実にあります。

そのため、転職を考える方はそうした職種ごとのトレンドも把握した上で戦略的に転職に取り組むことが重要です。

a_085そこで今回は2017年度版として「売り手市場」となっている職種、即ち採用する側の採用意欲がとても旺盛であるため転職しやすい職種を当編集部独自の調査に基づき、ランキング形式でお伝えすると共に、それぞれの職業のメリット、デメリットをご紹介して参ります。

No1.介護職

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当編集部による独自調査の結果、圧倒的と言って良いぐらいの売り手市場1位の職業が介護職です。

少子高齢化により人口に占める高齢者割合が年々増加してゆく中、人手どころか介護関連施設そのものが不足している状況にあるため、極論すれば職場を選ばなければ簡単に転職できる状況にあると言っても過言ではありません。

デメリット

給与水準が低い

13一時よりは待遇面が改善されつつありますが、他業界と比較すると介護職員の給与水準は依然低い傾向にあります。

もっとも、大手企業が運営している大規模施設などでは他業種と遜色ない給与待遇になっている場合もありますし、メリットでお伝えしたとおり、資格面でステップアップを図れば待遇面の改善を自力ではかれることも合わせて理解しておいた方が良いでしょう。

慢性的な人手不足により過重労働になりがち

14介護業界が抱えている業界全体の問題でもありますが、慢性的な人手不足が現職員の過重労働を招いています。

シフトに入っていた職員が突然辞職することもしばしばで、その結果、長時間残業になったり、なかなか休日が取得できないといった過酷な労働間状況に陥りやすくなっています。

メリット

未経験でも転職しやすい

6介護分野はご紹介したとおり慢性的な人材不足に悩んでおり、
常に即戦力を求めている状況にあります。

そのため、職務経験が浅い人や介護分野未経験の人でも転職しやすいことがメリットとしてあげられます。

 

近場での勤務先を得やすい

7一般企業の勤務地となるとどうしても都心部に偏りがちですが、介護施設は小規模な施設まで含めますとローカルな駅の近郊や住宅街など、いたるところにあります。

そのため、郊外に住んでいる方でも比較的近場で勤務先を発見することができます。

都心部まで30分以上満員電車に乗って通勤するといったケースが少ないことも、介護職のメリットと言って良いでしょう。

介護福祉士、ケアマネとキャリアアップできる

8介護分野は資格がものを言う世界でもあり、限られた出世ポストを狙わなくとも上位資格を取得すればそれに応じて待遇も立場も向上します。

具体的には、介護職は介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士、ケアマネージャーと実務経験などに応じて段階的に資格を取得することでステップアップを図ることができます。

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第2位:看護師

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看護師も売り手市場の職業として、大小様々な医療機関からの求人が絶えません。また、少子高齢化に伴い、医療ニーズは今後も益々高まることを考慮すれば看護師の売り手市場という状況は本年に限らず、長期的に継続するものと考えられます。

デメリット

資格取得に時間がかかる。仕事を辞めて学校に通う必要がある。

15看護師になるには4年制大学か3年制の看護専門学校で看護について学ぶ必要があります。

しかも、近年の転職ブームの中、看護師への転職を目指す社会人が増加しているため、看護専門学校そのものが狭き門になりつつあります。

つまり、看護専門学校に入るために一定の勉強が必要であり、且つ3年間看護専門学校で学ばなければなりませんので、在職したまま看護師を目指すことはほぼ不可能と考えて良いでしょう。

肉体的にも精神的にもタフでなければ務まらない

16看護師は勤務する部署によって多少労働状況や条件は異なり、必ずしもシフト制勤務という訳ではありませんが、転職のしやすさという点で考えればシフト制勤務、即ち不規則な生活となることはある程度覚悟する必要があります。

また、時には患者の生死と向き合わなければならない場面もあり、肉体労働として大変というだけでなく、精神的にもタフでなければ務まりません。

メリット

看護師は一生有効な業務独占資格である

9看護師は、医師と共に医療の最前線を支える上でなくてはならない極めて重要な資格職業です。

看護師資格は業務独占資格であり、資格者のみがその仕事に従事できるため、資格取得が一定の参入障壁となり、簡単には人余り状況になりくい強みがあります。

しかも資格は一生ものですので、医療の仕事がなくならない限り、一生仕事に困ることはありません。

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第3位:システムエンジニア

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売り手市場の第3位となったのはSE、システムエンジニアでした。

特に情報システム面に対する企業側の投資意欲はとても旺盛で、そうした状況を反映してシステムエンジアの求人件数は右肩上がりで増加しています。

デメリット

不眠不休で開発に仕事に追われることも多い

17システムやプログラム開発は当然納期までに仕上げることが条件となります。しかしながら、システムやプログラム開発には予期し得ない原因不明のトラブルが生じることが珍しくはありません。

解決する方法を探るために、納期という重圧に耐えながら不眠不休で仕事に取り組まなければならないことも頻繁に生じることを覚悟しておく必要があります。

神経を使うためストレスを抱えやすい

18システムやプログラムの開発は肉体労働ではありませんが、その反面、集中力や細かなミスも見逃さない繊細さや注意力がシビアに問われます。

つまり神経をすり減らしながら取り組む仕事であり、精神的なストレスを抱えやすい点もシステムエンジニア特有のデメリットと言って良いでしょう。

メリット

資格がなくとも転職可能

6システムエンジニアが携わる業務領域では業務を独占する国家資格は存在していませんので、資格がなくともシステム開発に関わった経験が一定期間以上あれば、システムエンジニアとして転職することは可能です。

また、近年では未経験でも若年者なら積極的に採用しようとする企業が増加しています。そのため、年齢次第ながらシステムエンジニアとして未経験者であっても転職は十分可能であることもメリットと言って良いでしょう。

腕次第で高額報酬やステップアップを狙える

10お伝えしたとおり、企業側のシステム開発に対する投資意欲は旺盛です。

そのため、特に難度の高いシステム開発のディレクションや、技術者のマネジメントを担えるスキルの高いシステムエンジニアなら年収1千万円以上の高額報酬も十分狙えます。

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第4位:施工管理技士

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震災復興特需、更には東京五輪特需などによりかつての勢いを取り戻しつつある建設産業界ですが、同業界は長期に及ぶデフレ不況の影響をもっとも受けたため、不況時のリストラによって建設現場の監理を任せることができる中堅技術者の不足が深刻になっています。

そのため、施工管理技士の資格保有者は売り手市場として引っ張りだこの状況となっています。

デメリット

資格取得が難しい

19施工管理技士は資格取得難度が難しいことで有名です。

2級であれば受験資格上建設産業界での実務経験がなくとも受験は可能ですが、経験も知識もない人が短期間勉強した程度では簡単に資格は取得できません。

その上、1級施工管理技士になるためには一定期間の実務経験も必要となります。

建設企業への一般従事者として転職を果たし、実務経験を通じて知識を身につけてから資格取得を狙う方法が堅実と言えます。

建設現場での労働がメインであるため危険が伴う

20施工管理技士が活躍するメインの職場はオフィス街ではなく、建設現場です。そのため危険も伴います。

安全管理を怠れば最悪死に直面する可能性もある職場で働くことは、デメリットと言うより事前の大切な心構えとしてしっかりと認識しておく必要があると言えます。

メリット

1級の資格を取得できれば更に高収入を得やすい

11施工管理技士は1級、2級の区分がありますが、特に1級は取得が容易ではない上有資格者の絶対数不足が深刻化しているため、

1級を取得した場合には大幅な年収増を狙えますし、当然転職も更にしやすくなります。

 

工事完成時の喜びは何物にも変えがたい

12現役施工管理技士の多くが口を揃えて語ることは、長期にわたって苦労して監理を行ってきた工事現場の工事が完成した時の喜びや達成感、感動は何物にも変えがたいということです。

建設現場は自然との戦いといった面もあり、様々な苦難やトラルブが生じることもあります。それらを乗り越えて工事を完成させた場合には感無量となることは十分理解できますが、こうした喜びを味わえるのは施工監理技士ならではの醍醐味と言えます。

 

転職ナビ

全体的にどの業界も人材不足のため一時に比べて選考基準が甘くなっているところが多いといえます。転職回数が多い、コミュニケーション能力に自信がないなどと転職に対して弱気になっている方も
今、転職市場が活発なときにこそ勇気を出してチャレンジしてみませんか。

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