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日本政府は女性の社会進出を懸命に後押ししようと、あの手この手の様々な施策に取り組んではいます。

しかしながら、保育園にわが子を預けて共稼ぎで頑張っている例えば30代女性の皆さんにとって、現在の社会は働きやすい環境かと言えば、残念ながらそうとは言えません。

30代といえば社員として中堅、企業によってはベテランの部類に入る年齢でもあり、仕事では脂が乗ってくる反面、責任や立場も重くなることでストレスを抱えやすい年代でもあります。

特に人間関係において摩擦が生じた場合にはその職場で大変働きづらくなりますが、だからといっておいそれと簡単にやめることもできません。

何故ならわが子が保育園退園となってしまうおそれがあるからです。

a_085そこで今回は、わが子を保育園に通わせている30代のキャリアウーマンにフォーカスし、職場での人間関係に悩みを抱えた場合の処世術について考えてみることにします。

特に都会のキャリアウーマンを悩ませる待機児童問題

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保育園と女性の仕事について考える場合、前提として日本が抱えている「待機児童問題」について理解しておくことが不可欠です。

「保育園落ちた、日本死ね!!!」という保育園に落ちてしまった女性のブログがマスコミだけでなく、国会でも取り上げられたことはまだ記憶に新しいという方も多いと思われます。

待機児童とは、保育園に子供(児童)を預けることを希望申請しているにも関わらず、入園できない状況におかれてしまっている児童達のことを言います。

2015年現在、全国には約2万3千名以上の待機児童がいると言われており、中でも待機児童問題が深刻なのは、30代のキャリアウーマンが多い都市部です。

その理由としては

・女性が正社員として働ける職場環境が多いこと

・空き地が少ないため、保育園を新たに設営する場所の確保が困難なこと

・都市部は物価が高いにも関わらず、保育士の賃金が安いため保育士確保が難しくなっていること

等々があげられます。

職場が多いことはそれだけ30代女性の皆さんが仕事で活躍できる場も多いことを意味しますが、同時にそれは待機児童の増加という副作用を生んでしまっているのです。

しかも都市部では一定の面積が必要となる保育園用地を確保することが容易ではない上、何とか用地が見つかっても、人口が密集していることにより歓声などの騒音から保育園が近隣に立つことを嫌う住人が反対運動を起こすといったこともしばしばおきています。

このように、特に都市部における待機児童問題は短期間で解決することは難しい状況にあります。

もし会社を退職した場合/「退職=保育園退園」か?

では保育園児を持つ女性が仮に会社を退職した場合、保育園もやめなければならなくなるのか、親の仕事と保育園の関係について解説します。

保育園とは元々親に代わって子供を擁護する福祉目的の施設

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保育園とは本来教育サービスを提供する施設ではなく、親が働いている、あるいは病気などで介護が必要な状況になっているなどの理由で育児が行えない状況を解消するため、親に代わって子供を保育する「福祉」を目的とした施設です。

そのため、両親が共働きという状況なら、親が子供の保育を行うことが難しいという事情から保育園も子供を預かることはできます。

が、どちらかが働いていない場合には働いていない方が子供の面倒を見ることが可能と解釈されるため、保育園としては子供を預かることが原則できません。

保育園入園後に退職した場合はケースバイケースだが・・・長期無職の状態は認められない

では保育園に入園するまでは両親が共に働いていたが、その後仮に母親の方が退職してしまったという場合にはどうなってしまうのでしょうか。

結論から言えばこの点は保育園を運営している自治体、もしくは保育園施設側個々の判断となっており、一概にこうなるとは断言できませんが、退職したら即退園となるケースは今のところ限られているようです。

しかしながら、既にお伝えしているとおり、日本の待機児童問題、とりわけ都心部における待機児童問題は深刻な状況にあります。

そのため、片親が退職した場合の条件も年々厳しくなっているようです。

check-c021例えばある保育園では入園後に母親が会社を退職した場合でも1年程度は預かってくれていたところ、その期間が6ヶ月に短縮されたケースなどがあります。

ところが6ヶ月はまだ良い方なのです。3ヶ月以内に就労しなければ退園を迫られる場合や、親が退職した時点で通園を資格を失う、即ち退園しなければならないケースも増加しつつあります。

つまり、保育園児を抱える女性が退職した場合、新たな転職先を速やかに見つけなければ保育園を退園させられてしまう可能性が今後益々高まることになるというのが現状なのです。

人間関係で躓いた場合・・・保育園を退園せずに会社を退職する場合の選択肢とは?

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冒頭でもお伝えしたとおり、結婚・出産後も働き続けた30代女性社員は職場で中堅社員として、それなりに重い責任を背負って仕事に励んでいる場合が多いと考えられます。

精神的重圧が大きい仕事が増える一方で後輩も増え、また部下を抱える場合もあり、上司と部下、もしくは後輩社員の板挟みとなりやすい環境になりますので、その分、人間関係面での軋轢やトラブルも生じやすくなります。

職場での人間関係でもし大きく躓いてしまったら、コミュニケーションや仕事が大変やりにくくなってしまうため、職場にいづらくなってしまう場合が少なくありません。

このような場合、もし経済的に御主人の収入だけでも生活には困らないという状況なら、骨休みを兼ねて会社を思い切って退職するという選択肢もありますよね。

ところが、保育園に通わせている子供がいるキャリアウーマンはそのままリタイアするという選択肢が取れません。

不用意に会社を辞めてしまえば、自分だけでなく子供が慣れ親しんだ保育園を追い出されてしまうことになるからです。

check081では、保育園をやめずに会社を辞めるにはどうすれば良いのか。

その場合の方法はただ一つです。

保育園を追い出されることがないよう、予め転職活動を行うなどして転職先を確保しておいた上で会社を辞めることです。

人間関係に悩んだら早々に転職活動を検討することが転ばぬ先の杖

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待機児童問題の深刻化により、保育園に子供を預けている親が退職した場合に子供をそのまま預かってくれる期間は今後更に短期化することはあっても、長期化することはないと考えるべきでしょう。

そのため、退職してしまった後に慌てて転職先を見つけようとしても、子供が保育園に在籍できる期間内に転職先を発見できない可能性が十分考えられます。

従って、もし保育園児を抱える女性社員の皆さんが現在職場の人間関係で悩んでいる場合には、実際に転職するかどうかは別としても例えば転職エージェントに登録を行い、カウンセリングを受けておくなどの転職準備だけでも行っておくことをオススメ致します。

転職ナビ

そうすれば、いざという事態が生じた場合でも転職エージェントから速やかに転職先を紹介してもらうことができるようになります。

つまり、保育園児を抱える女性の皆さんにとって、転職エージェントへの登録は「転ばぬ先の杖」と言っても良いでしょう。

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