転職を成功させる上で大変重要になってくる要素の一つとして、転職にかける「活動期間」があげられます。

転職を成功させるには一概に短ければ良いというものでも、たっぷりと時間をかければ良いというものでもありません。

どのくらいの期間が望ましいかは転職活動に取り組む方々の事情や状況によって異なってきますが、例をあげると、在職中の方が転職に臨む場合には「3ヶ月」という期間で転職活動に臨むことが望ましいと言われています。

そこで今回は転職活動にかける期間に対する考え方やポイントを紹介した上で、転職活動期間として3ヶ月が望ましいとされている理由とそれを前提にした場合の理想的な行動指標などについて詳しく紹介して参ります。

転職活動にかける理想的な期間が異なってくる理由とは?

転職活動の理想的期間は転職活動に取り組んでいる方々の事情などによって異なるとお伝えしましたが、具体的にどのような事情等の違いで転職活動期間が異なってくるのか、まずはその点を明らかにしておきます。

在職中か否か

最もわかりやすい状況の違いと言えるのが在職中かそうでないかの違いです。

在職中であれば勤務先の経営状況がおかしくならない限り、毎月給与を受け取ることができますので転職活動期間中の生活費を心配する必要がありません。

また、場合によっては転職活動を止めるという選択だって取ることもできます。

従って在職したまま転職活動に取り組む方は、善し悪しは別として転職活動期間をあまり意識せずに、じっくりと活動に取り組むという方法も選択できます。

一方、現職を退職して無職となった方は翌月から給与収入が途絶えることになりますので、のんびり構えている訳にはいきません。

「退職したら退職金を受け取れるし、雇用保険だって受給できるので慌てる必要はない・・・・」といった発想をされる方もいますが、認識が甘いと言わざるを得ません。

国の年金制度が瀬戸際の状況となっている中、老後の蓄えとして従前以上に退職金の重要性は増しています。

転職に伴って受け取る退職金は貴重な老後の蓄えを先取りしているに過ぎませんので、それを転職時に食い潰すことは老後に影響します。

また、雇用保険で受給できる金額は現職の月額給与の大雑把に言って6割程度なので

約4割収入が減ることになる上、転職活動には交通費等一定の支出が伴うことを考えればとても十分な手当てとは言えません。

退職して無職となった方は一刻も早く生活を安定させるためにも退職金や雇用保険をあてにせず、できるだけ早く転職を実現することが望ましいと言えます。

退職後アルバイト中という場合では?

では退職後、正社員として転職するまでの期間、当面の生活費程度はカバーできるアルバイトの職にありつけたという方の転職活動期間はどうでしょうか。

正社員時代より経済的に苦しいかも知れませんが、フルタイムで働けばそこそこの収入になりますので、フルタイムで働けるアルバイト先を確保できている方は焦る必要がないように思えます。

ところが、仮にアルバイトで当面の生活費については何とか見通しが立った方であっても、実はのんびりと転職活動を考えてはいけない理由があります。

それは履歴書に生じる空白期間です。

空白期間とは、正社員として就業していない期間のことを言います。

履歴書にアルバイトとして勤務している状況を伝えることは構いませんが、少なくともその期間は正社員としての業務経験期間として評価してもらうことはできません。

しかもその期間が長引けば長引くほど、正社員での実務から遠ざかっている期間が長引いているという評価となり、特に即戦力が求められる中途採用において条件的に不利になってくるからです。

資格取得や職業訓練やという明確な理由がある場合は別!

では、在職したまま転職活動を行う方以外は転職活動期間を長引かせてはいけないのか、短期間で終わらせる必要があるかというと実は例外があります。

それは職業訓練学校に通って職業訓練を受けたり、資格取得を果たしたりした上で転職に臨むという場合です。

例えば難関と言われる国家資格によっては数年スパンで勉強に取り組まないと取得できないものもあります。

仮に2年間資格取得のための試験勉強に時間を費やした場合、この間、正社員として働いていなければ2年間は先述の「空白期間」に該当します。

しかし同じ空白期間でも、この場合は働くために必要となる資格取得に向けて勉強をしていた期間であるため、求人企業によっては正社員としての実務から遠ざかってはいたものの、

決して無為に過ごしてきた訳ではなく、資格取得という明確な目的を持って時間を使っていたと評価してくれる場合があります。

まして、そうした資格保有者を募集、もしくは優先採用しようとしている企業なら尚更そうした傾向は強まります。

つまり、難関資格を取得するために懸命に努力していた期間として妥当といえる期間であるなら、資格保有者を採用したいと考えていた企業にとっては、

資格があることの方が採用上の優先度が高くなりますので、資格がないまま転職へ臨むより、むしろ有利になってきます。

従って、転職する際に高い評価を得られる難関資格であることが前提ですが、そうした資格なら試験勉強期間中が空白期間となってもそれほどハンディにはなりません。

資格取得を果たせるよう、腰をすえて勉強に励むため年単位の計画を立てて、取り組んだ方が良い結果を得られると言えます。

転職活動期間は一般的に3ヶ月が良いとされているのは何故?

転職活動期間は短期間、長期間と言われる期間がありますが、短期、長期では抽象的なので具体的な月数に置き換えますと、一般的に短期間と呼ばれる転職活動期間は「3ヶ月」、

一方長期と呼ばれる転職活動期間は概ね「6ヶ月以上」におよぶ場合に該当します。

その上で、先程ご紹介した資格取得後に転職活動へ励む方などの例を除けば、一般的に短期間に該当する「3ヶ月」で転職活動を終えることが望ましいとされています。

それは何故でしょうか。

なぜ短期間は「3ヶ月」なのか

まず3ヶ月間が転職活動上「短期間」と呼ばれる理由から説明致します。

この理由は、一言で言えば、在職中の方々を基準とした場合、その方々が転職活動を終えるのに最低3ヶ月程度必要とされるからです。

転職活動に必要な行程は次のとおり、大きく3つの行程があります。

それぞれおよそ必要な期間がありますので、それらを合算した結果がだいたい3ヶ月程度となります。
(転職活動の流れ)

1.転職準備(自己分析や履歴書、職務経歴書の基本的な書類準備)

:約1~2週間度

2.応募・面接

:約1ヵ月~1ヶ月半程度

3.内定・退職

:約1ヵ月半程度

在職中の方が「短期間=3ヶ月程度の転職活動」が良いとされる理由とは?

在職中の方の転職活動はおよそ3ヶ月程度必要になってくることはおわかり頂けたと思いますが、ではなぜ在職中の方は「短期間」、

即ち3ヶ月の短期決戦で転職活動を終えることが望ましいのでしょうか。

その理由は一つだけではありません。次のような複数の理由があります。

集中力と緊張感が持続しやすい

在職中の方は生活費の心配がないため、時間をかけて転職活動に臨むこともできると説明しましたが、そのこと自体は事実です。

しかし、これは転職に限りませんが、時間がたっぷりあるという場合と残された時間が「ぎりぎり」という場合、人間はどちらの方が集中力が発揮しやすいでしょうか。

それは言うまでもなく後者ですよね。たっぷり時間があると思えばどうしても気が散漫になり、集中しづらくなります。

残された時間はギリギリしかないといった追い詰められた状況の方が集中しやすいですし、良い意味での危機感から緊張感を保つこともできます。

過度に緊張し過ぎてしまうのは良くありませんが、適度な緊張感と集中力は中途採用試験で優れたパフォーマンスを発揮する上で必要です。

そのような意味で、在職中の方であっても短期間の転職活動が望ましいのです。

在職中の方は「忙しい」を言い訳にしてしまう

在職中の方は仕事に追われている状況であり、時々残業や休日出勤を強いられる場合もあります。

それらは仕方がないことですが、仕方がないからと言って忙しいことを言い訳にしていたら、「その内」あるいは「もう少し時間がとれるようになったら」と考えてしまい、

いつまで経っても転職活動がはかどらなくなってしまう可能性が大いにあります。

そうした言い訳をしないためにも、背水の陣を引く意味で時間的な余裕がない3ヶ月で転職活動を終えることを決意した上で転職活動に臨んだ方が良いからです。

長期化してしまうと楽な選択をしてしまいがちである

忙しさを理由に転職活動がはかどらない状況が続くと良くない理由がもう一つあります。

具体的な成果や前進が見られず時間だけがズルズル経過してしまったら、当初打ち立てた転職に対する志が薄らぎ、やがて忘れてしまう、もしくはどうでも良くなってしまう可能性があります。

無職の方々なら切実な状況なのでそうした懸念はありませんが、在職中の方は転職活動を止めようと思えばいつでも止められる環境にあります。

そうした決意や初心が薄らいでしまった状況では、忙しい中転職活動に取り組むより止めた方が「楽」という意識が勝ってしまい、

前向きな積極的な理由ではなく、そうした安易な理由で転職活動を断念してしまうおそれもあるからです。

人気のある企業や好条件の求人募集は短期間で締め切られてしまう

求人企業に応募する場合、必要な情報や採用条件をしっかりと確認することが大切なのは言うまでもありません。

しかしながら、時間をたっぷりかければ良いという訳でもありません。

集中力や緊張感といった理由もありますが、何より優良企業の好条件な求人は人気が高く、短期間で募集枠が埋まってしまい、すぐに募集を打ち切られてしまう場合が多いからです。

優良企業の求人案件に対して情報収集や応募の決断にあまり時間をかけていては、好機を逃す可能性が高まってしまうことになります。

優良企業に好条件で転職を果たそうとするなら、即断即決で行動することが必要な場合もあるということです。

転職ナビ

こうした複数の理由から在職中の方であっても、否、在職中の方こそ、短期間=3ヶ月間で転職活動を終えることが望ましいと言われるのです。

転職活動は短期決戦と覚悟を決めて、最低限必要なことはしっかりと取り組んだ上で優良企業の求人案件を発見できたら、だらだらと検討することなく、速やかに意思決定し、果敢に行動すること。

これが転職活動を成功に導く大きな秘訣と言って良いでしょう。