転職前に必要な貯金額は◯◯万!準備に必要な資金や貯金がない時の対処法を解説

転職活動に必要な貯金の目安転職活動には意外なほどお金が必要ですので、ある程度の貯金がなければ資金がなくなる恐れがあります。

そこで今回は転職前に用意しておきたい貯金の目安やその内訳、貯金がない場合の対処法などを紹介していきます。

転職活動時に貯めておくべきお金の算出方法についても触れているので、退職してから転職活動を始めようと思っている人はぜひ参考にしてみてください。

貯金は〇〇円あるけど、これだけで転職活動に足りるのかな?

転職前に必要な貯金額は◯◯万!

転職先の給料日まで耐えられる貯金が必須

前職の給料や住んでいる所の家賃にもよりますが、最低でも50万、できれば100万円は貯金があると安心です。

あるいは給与3ヶ月分は最低でもあった方が良いでしょう。

これは、在職中に転職活動をしない限り、失業保険が支給される3ヶ月間や、次の転職先で給与が支給されるまでは収入0で暮らさなくてはいけないからです。

無休でも半年は生活できる貯金が望ましい

なおファイナンシャルプランナーなどの専門家によれば、無給でも半年〜1年は生活できるだけの貯蓄は貯めておくべきだと言われています。

単純計算で月給20万円なら120万〜240万円は必要ということです。

数年勤めていた人なら問題ない金額かも知れませんが、入社一年も経たない人には正直難しい数字だと思います。

理想を言えばこれだけの貯金があると安心ですが、現実はそうもいきませんよね。

一人暮らし・実家暮らしのどちらかによっても異なりますが、やはり貯金最低ラインとしては50万円ほどでしょう。

これは、一人暮らしであれば家賃や各種生活費、転職活動に必要な経費を合わせると1ヶ月あたり15~20万円はかかるからです。

3ヶ月経てば失業保険で耐えることもできる

退職後1〜2ヶ月後には再就職する計算ですが、仮に3ヶ月以上かかったとしてもそこからは失業保険が適用されます。

会社員時代の半分から3分の2ほどの金額が支給されるので、最低限の生活は維持できるでしょう。

もし再就職が長期化しそうなら、当面の生活費を確保するためにもアルバイトなどを先に見つけたほうがいいかも知れません。

資金が足りなくなってくると、精神的な焦りから「どこでもいいから内定がほしい!」となってしまいます。

その結果、自分が望まない条件の会社に入社してしまい、劣悪な環境で働くことになりうつ病や体を壊してしまう人が跡を絶ちません。

そうなっては転職活動が本末転倒ですので、退職後の生活資金・転職活動資金を最低限貯めてから辞めるようにしましょう。

最善は在職中に転職活動をして内定獲得

もし働きながら転職活動をして内定を獲得できるなら、それが一番安全な方法です。

最近は面談などに時間を割かなくてもエージェントから求人を紹介してもらえるサイトも増えています。

是非活用しましょう。

転職前にある程度の貯金が必要な理由

転職活動だけでも月に2万はかかるから

住んでいる地域にもよりますが、転職活動の出費を細かく計算すると、生活費を除いた純粋なコストだけでも月に2万円前後は必要になるでしょう。

交通費はもちろん、途中で昼食を外食で済ませる日も出てくるのでその分のお金もかかるからです

特に現職を辞めてから次の仕事を探す場合、内定を獲得して転職先の給料日がくるまでほぼ無給で生活しなければなりません。

1社に訪問するための交通費が往復1000円だとしても、10社に訪問すれば1万円もかかってしまいます。

 

もちろん、毎月家賃や水道光熱費・住民税・保険料・年金なども発生するので、貯金がない状態での転職はかなり危険と言えます。

失業保険は3カ月後までもらえない

転職の貯金がなくても失業保険の受給には3ヶ月必要失業保険は自己退職だと申請から3カ月経たないと受給できません。

つまり貯金がない状態で失業すると、2ヶ月もお金がないという非常に危険な状態になります。

そのため、退職後にまず行うべきことは、失業保険の申請です。

会社都合の退職ならすぐに失業保険を受け取れる

なおリストラなどの場合は会社都合による解雇となるため、申請後すぐに受け取ることができます。

金額としては通常と同じく給与の3分の2が相場です。

就業期間と比べれば「足りない」と思うかもしれませんが、無職期間は貴重な収入源となります。

就職活動にもお金はかかるので、余裕があるときは貯金に回しておきましょう。

転職活動の期間に必要な資金と内訳

転職活動に必要な資金の金額や内訳

食費や各種生活費で10万~20万

実際無職になると分かりますが、外出しないから出費が減るというわけではありません。

むしろ自宅にずっといると食費・電気代・ガス代など、生活にかかる費用が勤務時代よりも高くなることが多いです。

会社にいる間は会社の電気やガスを使うので、休みの日と出社前・帰宅後に使う分の水道光熱費しか請求されません。

勤めていると気付きにくいですが、意外と大きな金額になります。

その他、無職期間及び転職活動期間にかかる出費額とその内訳については以下をご参考ください。

※1人暮らしの会社員を想定

生活費
(家賃・水道光熱費)
5~10万円(家賃による/水道光熱費は全部で1万~1万5000円ほど)
住民税年間30~50万円(前年度所得額による/5~6回払い)

※役所に相談すれば10~12回払いまで分割できます

国民健康保険料毎月3~4万円(前年度所得による)
国民年金毎月16,900円(年度によって引上げの可能性あり)
食費毎月3万~5万円
通信費5000~1万円(スマホ・パソコン含む)
交際費1万~2万円
交通費月に5000円~7000円(訪問する企業数による/1日往復1000円を想定)
合計15万~20万

※住民税は12回分割で計算

地方の場合は家賃がもう少し安いかもしれませんが、もっとも低い場合の金額で見積もっても月に大体15~17万円は必要になるでしょう。

食費や家賃がもっと低い住居であっても12~15万円ほどです。

仮に失業保険が支給されたとして、金額は前職で受け取っていた給与の3分の2(6割)が相場ですので、月給20万円だったなら、大体12万円程度です。

ギリギリ生活していけるか、貯金が徐々に減っていくレベルとなります。

もし新卒後1年で辞めて貯金がない場合は、かなり苦しい生活を強いられるでしょう。

そうならないためにも、毎月一定額は貯金に回して余力を蓄えておくことが大切です。

退職したけど転職に必要な貯金がない時の対処法

すでに退職したけど転職まで貯金がない場合の対処法貯金はなく、なおかつ仕事もすでに辞めてしまった場合、資金がないので満足に動くこともできませんよね。

どれだけ資金が足りないかにもよりますが、主だった動き方は以下の通りとなります。

転職活動中にアルバイトをする

転職前に貯金がなければアルバイトするのも手

転職活動が長引きそうな場合、ひとまずアルバイト先を見つけておくと便利です。

生活費の足しにもなり、人と関わる時間が生まれますのでメンタルも弱りにくいです。

仕事を辞めてからも人と会ったり話したりする機会は、積極的に作るようにしましょう
人によっては退職後引きこもりになってしまうケースもあり、1人の時間が増えると精神的によけい視野が狭くなってしまうからです。

またアルバイトを通して転職の方向性を決めるという人もいるので、ずっと自宅にいるよりは定期的に外に出るきっかけを作るのは、経済的にも精神的にも有効な手段となります。

とにかく目先のお金が必要な場合、週払いや日払いのところを選ぶようにしましょう。

最近は個人で雑用のお手伝いを募集している求人もあるので、探せば即金になる仕事も少なくありません。

転職活動が長引きそうで貯金もないのであれば、とりあえずアルバイトで凌ぐのはかなり効果的な手段です。

実家に帰って出費を抑える

貯金がない場合は実家に帰って出費を防ぐ元々実家に住んでいる人なら、家賃や水道光熱費は原則必要ないと思います。

アパートなどで一人暮らしをしている人は、経済的に苦しいようなら一旦実家に戻ったほうがいいかもしれません。

就職先が決まった段階で再度一人暮らしを検討してみてはいかがでしょうか。

クラウドソーシングで食いつなぐ

在宅したままでもお金が稼げると人気を集めているのが「クラウドソーシング」です。

掲載されている案件に提案をして、採用されれば仕事がスタートします。

仕事をやって成果物を納品すれば1歩も外に出ずお金を稼ぐことが可能です。アルバイトのように外に出て働く必要がないので、移動や通勤など余分な時間を使わなくても済みます。

既に退職した人はもちろん、在職中の方も副業としてクラウドソーシングで貯金を稼ぐのはかなり効果的だったりします。

ただ副業を禁止している会社も多いので許可を取るか自己責任で行ってください

転職活動の貯金がない場合の注意点

貯金がなくてもカードローンなどの借金はNG

転職前に貯金がなくてもカードローンや消費者金融はNG手元のお金が足りないと「一時的に消費者金融やカードローンで生活費を借りる」という考えも浮かぶかもしれません。

しかし、基本的にお金を借りるのはNGです。

カードローンなどのキャッシングは「給与の前借り」として利用するならまだしも、慢性的な金銭不足の補てんには向いていません。

利息が発生するので来月には借りた分より多くのお金を返さなければならず、お金を返すために別な消費者金融を利用するという借金地獄に陥りかねません。

翌月には返済が始まってしまうので、すでに内定が決まっているなどの状態でない限りは使わないようにしましょう。

転職先が見つかっても給与が出るのは2か月後

転職しても給料が出るのは2ヶ月後なので貯金は重要転職活動を終えてから次の収入が振り込まれるまで、ほとんどの企業は月末締めの翌月末(あるいは15日)払いです。

例えば4月に入社すると、初任給が振り込まれるのは5月末となります。その間の2カ月は無給状態が続くので、やはり貯金があるに越したことはないでしょう。

なおあまりおすすめはできませんが、転職先が決まっていればお金を借りても返済できる状況なので、最悪カードローンやクレジットカードのキャッシングでやり過ごすのも手です。

転職前に必要な貯金まとめ

今回は転職前に必要な貯金の目安や、必要資金の内訳について紹介しました。

転職をするのであれば、最低でも2ヶ月、できれば半年は精神的な苦痛を感じることなく余裕を持って過ごせそうな貯金を用意しておきましょう。

人はお金がないと余裕を失ってしまうので、転職も失敗しやすくなったり、妥協してブラックに入社してしまうリスクが高くなります。

転職先は決まってるけどお金がない場合、印象は良くありませんが給与の前借りに対応してもらえる可能性もあるので、一度会社に相談してみるといいでしょう。