転職を考えている中高年の皆さんは、運送業界への転職にどういったイメージを持っているでしょうか。
年齢に関係なく転職しやすいが、体力的にきつい仕事が多いというイメージがありませんか?
しかし、実際のところは仕事内容や会社の体制によってさまざまです。
そこで、運送業界の実情を踏まえつつ、転職に便利なサイトなどを紹介していきます。

運転手は人手不足?運送業界の実態とは

近年、運送業界の人手不足がニュースになることが増えました。
特にトラックの運転手は人手不足が深刻で、度々テレビのニュースや新聞に取り上げられているほど。
このトラック運転手の人手不足の背景には、労働環境の過酷さがあるようです。

トラックが活躍するトラック運送業界は、1990年に規制緩和が実施されて、新規参入する業者が増えました。
業者が増える一方で、価格競争が巻き起こり、それが運転手の年収を押し下げてしまったのです。
大型トラックの運転手の年収は1997年のピーク時「510万円」から、2015年には「437万円」にまで下がり、より高い年収を求めて他業界へ人材が流出。

また、インターネットの発達によって誰もが気軽に通販を利用できるようになったことから、個人向けの小口配送が増えたことも原因です。
小口配送の数が増えればそれだけ運転手の負担は増していきますからね。
こういった流れから人材流出が止まらず、どこの運送業者でも人手不足が慢性化するようになっているのです。

不景気でも求人数は多いのか?

これだけ人手不足が叫ばれる運転手ですから、不景気でも求人数が多いのです。
ただし、求人の質自体は景気が良くても悪くてもあまり変わらないため、人材も集まりません。
また、運転手という仕事は普通免許だけでは就くことができず、別途特別な免許な必要なことが多いことから、条件面で折り合いがつかずに求人が埋まらないというケースもあるそうです。
確かに、バス、タクシー、大型トラックのどれもが普通免許だけでは不十分ですからね。

業界による業務内容の違いは?

運転手といっても、前述したようにバス、タクシー、大型トラックとそれぞれ業務内容が異なります。
ここで、この3つの仕事の業務内容を比べてみましょう。

バス運転手

バス運転手は大勢の人命を預かるため、3つの中でも特に責任が重い仕事といえるでしょう。
出勤したら直ちに報告をし、車両と行路の確認をします。
その後、飲酒探知機でアルコールチェックが行われ、アルコールが体内に無いことを確認。
また、運転する車両の綿密な点検も行います。
タイヤの空気圧チェック、オイルや冷却水の漏れがないか、エンジンの動作に問題がないかなどを確認するのです。
点検が終わったら、運行上の注意点を踏まえて点呼を行い、運転を開始します。
大型車両の運転と接客を同時にこなすため、非常に神経を使う仕事といえるでしょう。
ただし、休憩時間も設けられており、運転手の心身が疲弊しすぎないように考慮されています。
運転終了後は、再び車両点検や飲酒検知を行い、終了点呼を行って業務終了となるのです。

タクシー運転手

バス運転手と同様に人命を預かりますから、こちらも確認やチェックが複数あります。
まず、出社、点呼、車両点検まではバス運転手とほぼ同じです。
その後実際の運転業務となりますが、時間帯や場所によって客層が変わることがポイント。
さまざまなお客とほぼマンツーマンで接するため、サービス業としての側面が色濃く反映されます。
さらに、サラリーマンの出退勤時間や買い物客の需要に応じて、走行するコースを変えていくといった工夫も必要。
都市部であれば、都心から郊外までを往復することも珍しくありません。
また、3時間に1回の休憩が必須となるため、勤務時間にも配慮しながら運転を続ける必要があります。
ちなみに、22時過ぎは深夜割増料金が適用されることから、この時間帯は稼ぎどきです。
いかに効率良くお客を拾うかは、腕の見せ所となるでしょう。
本人の能力次第で年収が大きく変化する仕事といえます。

大型トラック運転手

トラック運転手には小型、中型、大型と主に3種類ありますが、花形と言われるのがこの大型トラック運転手。
トラック運転手の中では比較的稼ぎやすい仕事です。
例えば冷凍車であれば、全国各地を巡業するようなスタイルで長距離運行を繰り返し、実入りも良いのです。
また、鉄鋼部品の輸送、燃料輸送、キャリアカーでの乗用車輸送など、社会のインフラとして不可欠な仕事もあり、責任も重大。
大型トラックの運転手が不足して物流が麻痺すれば、あらゆる業界に深刻な影響が出ます。
さらに、高い運転技術を必要とされるトレーラーの運転手となれば、月収50万円以上をコンスタントに稼ぐことも珍しくありません。
ただし、自己裁量の部分も多いため、最短ルートの把握や長時間運転を続ける体力など、総合的な能力の高さが要求されることもあります。

運転手への転職は何歳まで可能?

人手不足が叫ばれる業界だけに、受け入れてくれる年齢の幅は広いようです。
例えばタクシー業界であれば、免許取得後3年の21歳から、上は60代まで募集していることもあります。
これはトラック運転手も同様で、他の業界に比べて年齢制限は非常に緩いと考えてよいでしょう。
運転手全体が高齢化していることから、40代後半以上での転職であっても、年齢を理由に断られることは少ないのです。
また、バス運転手の求人も、大半が「年齢不問」となっていて、特に年齢制限を設けていません。
中高年からの再出発という点で考えれば、非常に恵まれた要素といえますね。
ただし、体力面や経験面、コミュニケーション能力や運転技術、過去の違反歴など、年齢以外の評価も重要です。

運転手への転職を目指すならここ!転職サイトランキング

では実際に運送業界、運転手への転職を目指すかたへおすすめの転職サイトを紹介していきます。

1位:リクナビNEXT

案件数や対応している地域の広さ、スカウトサービスの充実など、運転手への転職に必要な要素が詰まっています。
特に対応地域の広さは重要で、地域密着型の運送業者を探すのに役立つでしょう。

2位:マイナビエージェント

案件数ではやや劣るものの、質の良い案件をピンポイントで見つけるのに向いているサイトです。
転職業界では老舗となるマイナビグループだけに、サポート体制も万全ですよ。

3位:はたらいく

リクルートグループが運営する転職サイトですが、ドライバー関連の求人を豊富に取り扱っています。
エリア別の検索機能も充実していて、自宅近くで働きやすい企業を探すのに適しているでしょう。

これだけは必須!運送業界に転職する際の心構えと注意点

常に人手不足で、なおかつ年齢制限も緩い運送業界。
しかし、間口は広くとも、人命や大切な荷物を預かる立場ですから、常に緊張感をもって仕事に臨むことが求められます。
また、長距離トラックの運転手では体力や自己管理能力、バスやタクシーの運転手ではサービス精神とコミュニケーション能力が重要で、
運転以外のスキルも必要とされるのです。
年齢制限や人手不足といった要素から、「気軽にこなせる仕事」と甘い考えを抱かぬよう、注意したいところ。
一方、スキルや能力次第では収入を伸ばしやすい側面もあり、再出発には適した業界といえるかもしれませんね。
いくつになっても挑戦しやすい業界ですから、心機一転、気を引き締めて運送業界へ転職を目指してみてはいかがでしょうか。