転職をする際の難関というと、皆さんは何をイメージしますか?
少なくとも難関の1つとしてあげるのであれば、それは面接ではないでしょうか。

普段からスーツを着なれている人もそうでない人も、「何色のスーツにしようか」「何色のシャツにしようか」などと服装について気にしています。
しかし、意外と靴のことについてまで意識をしていない人が多くいます。

今回は男性・女性ともに、転職に向けて面接を受ける際に知っておきたい靴の選び方に加え、「この人を採用したい」と思われるような歩き方について見ていきたいと思います。

好印象を持つ靴とは?

人事担当者は面接というわずかな時間の中で、面接に来たその人が一緒に働きたいと思える人かどうか、ありとあらゆる情報から判断します。
もちろん、履歴書・職務経歴書といった書類にも目を通しますし、面接時の話し方・雰囲気も見ています。

ただ、面接をする人事担当者は他にも見ています。そのひとつが靴です。
なぜならば、装いの末端にあたる靴に、その人の隠れた内面を見ることができるからです。

スーツやカバンでどれだけ清楚に真面目に装ったとしても、内面に強気の個性がある人は「靴くらい…」という気持ちが出やすくなります。仕事の内容によっては多少の強気は必要かもしれませんが、その強さが今いるメンバーと上手くチームを組めるような人でなければ、わざわざ採用する必要はありません。

好印象を持つ靴とは、面接を受ける会社の雰囲気に合い、今いる人達と和やかな雰囲気でひとつのチームとして頑張って仕事ができるような、シンプルで品のある靴なのです。

靴選びのポイント

それでは、具体的には転職に向けて面接をする際に選びたい靴とはどのようなものなのでしょうか。

シンプル

基本的には、男性の靴・女性の靴ともに色・形ともにシンプルであることを心掛けましょう。

革靴が基本

素材に関しては革靴が基本で、スニーカーやはきやすさ重視ではなく物を選ぶことが大切です。
重厚感があり落ち着いた印象に見せるには本皮の靴を選ぶのが基本になります。

お手入れも忘れずに!

インソールのゴムの正面の部分が擦り切れている場合やヒールが極端に擦り切れている場合は印象が悪くなります。
かかとがすり減っていたり靴に傷がある場合には早めに「修理」に出しましょう。
かかとの修理だけであれば、20分~30分くらいの短時間に1500円前後で修理してくれるお店が増えてきています。

また、靴に艶があるかどうかも確認しましょう。念入りにメンテナンスすれば、多少くすんでしまった靴も新品同様に艶のある靴によみがえらせることができます。

ちなみに、靴の修理をするところではプラスαの金額を出すことで靴磨きもしてくれるお店があります。
「この面接は絶対に通りたい」と思う会社の面接で履く靴であれば、プロの手を借りて艶のある靴に仕上げてもらうのも1つの手段です。

次からは、上記に加えて気にしておきたい「靴選びのポイント」を性別ごとに知っておきましょう。

男性の場合

まず靴の色ですが、スーツの色にもよるものの、基本的には黒色もしくは焦げ茶色が望ましいです。
いわゆる「無難な色」と言われる色です。

男性の場合のフォーマルな革靴は紐付きのものです。
紐がついていない革靴の場合は正式なフォーマルの靴の形状ではないので、転職の面接時には相応しい靴ではないです。

普段からオシャレを強く意識している人の中にはキャメルなどの明るい色の靴を履きたいと思う人がいるかもしれません。
キャメル色の靴は個性が全面に出やすくなってしまうため、面接時に履く靴としては避けておきたいところです。

また「個性がある」という点でいくと、靴のつま先部分が尖っている靴を好んで履いている人がいると思いますが、これも面接では避けておいたほうが無難です。

女性の場合

どの年齢の女性であったとしても、女性が面接の際に選びたい靴は1つです。
それは、ヒールが高くなくシンプルなデザインで黒色のパンプスです。

まずヒールの高さです。学生時代に就職活動をする際には、ヒールの高さは5cm以下でヒールの太い物が良いとされています。
しかし、社会人経験を経て転職活動をしようとしているわけですから、少しは「大人の女性」にふさわしいヒールの高さでいたいものです。

実は、ポーランドにある大学が脚の長さに関する調査をしたところ、身長ごとの脚の長さ(平均値)よりも5%ほど長い脚のほうが周囲には魅力的に映るという結果が出ています。この5%という割合を日本人女性の平均身長から具体的に割り出すと約7cmになります。
つまり、脚が綺麗に見えるためには7cmヒールの靴を履きましょうということです。実際、7cmよりも高いヒールを履くと「仕事をする人の足元」というよりも「これから遊びに行く時の足元」という印象を面接官に与えてしまい、印象が悪くなる可能性があります。なお、ヒールのある靴を履きなれなくて7cmでは疲れてしまうという場合には、就職活動時と同じようにヒールの高さが5cmのものを選んでも問題はありません。

次にシンプルなデザインという点ですが、どのような色・形のスーツにも合うように、柄が入らず形もシンプルであることが基本です。

面接時の靴マナー

事前に靴をチェック

面接を受ける会社の入り口から面接会場となる部屋までの間、案内をする人はあなたの歩く姿を見ています。
つま先の箇所の汚れのケアやヒールが擦り切れは意外と目立つものです。
後ろから見て事前に確認を忘れないようにしましょう。

歩き方にも注意

「この人はどのような人だろうか。一緒に気持ち良く働ける人だろうか」という視点があるから歩き方も見ています。
歩き方にもその人の人柄が出るので、意識しておきたいところです。

例えば歩幅です。大きな歩幅で歩く人はポジティブで堂々としたイメージを与えることができますが、一歩間違えると「オレ様・女王様」のような高圧な印象を与えることがあります。
それでは小さな歩幅がよいかというとそうではありません。あまりにも小さな歩幅でチョコチョコと歩く人には貧相なイメージがついてまわります。

面接時における基本の歩き方としては、背筋をピンと伸ばすことはもちろんですが、歩き出す前に面接官や面接会場に案内してくれる人に顔を向けて視線を合わせることです。そうすることで、歩きだす前から「この人は落ち着いている大人の社会人だ」という印象を周囲に与えることができます。

歩幅の目安は、面接会場に案内してくれる人の歩幅を真似してみましょう。
案内をしてくれる人はもちろん、その会社で働いている人です。つまり、自然とその人は会社の雰囲気に合う歩き方をしているわけですから、お手本にするには良い指標です。

足音にも気をつけて!

なお、入り口と面接会場との往復をする際に気をつけたいことは、歩く時の音です。
女性に多い傾向がありますが、男性であったとしても、ヒール部分のすり減りを修理せず靴の内側にある固い素材が表に出ていたりすると、歩く時にカツカツといった音が出てしまいます。

また、女性の場合は、どうしてもヒール部分と床との接触面が男性よりも狭くなってしまう関係上、ヒール部分のメンテナンスがしっかりできていたとしても、歩く時にカツカツといった音が出やすくなってしまいます。
歩くたびに音が出てしまうという状況は、仕事をしている周りに人の集中を削ぎ業務の妨げになります。

原因は靴のサイズかも!?サイズの合っていないことが原因で音が出る場合もあります。
靴と足に隙間があると、靴底が床に当たるようになり、甲高い音が立ってしまいがちです。
革靴を選ぶときは、自分の足の大きさの5mmぐらいを目安にしましょう。足の大きさに左右差がある場合は、大きめの足のサイズに合わせて、小さい方の足にインソールで調整します。最近は革靴の底に入れることで大きさを調整できるインソールが多く増えてきています。
サイズの調整の場合は足のつま先や足の底の方に入れるタイプの商品でフィット感を調整することが出来ます。足の左右差の自覚がないことで、音が立ってしまうサイズの靴を選ばざる負えない人は調整することをおすすめします。

靴の修理を請け負っているお店の中には、歩く時に音の出にくい靴底を靴に貼るという修理をしてくれるお店がありますので、歩く時にいつも音が出てしまうという人は、プロに相談をして靴底を変えてみるということも考えてみましょう。

そのほか、歩き方そのものに問題のある場合があります。
正しい歩幅で歩くことで、ある程度は解消できます。

緊張すると人間の歩く歩幅は少し広めになりがちです。歩幅が広くなってしまうと、足を必然的に持ち上げる高さが高くなるので、接地の際に音が大きくなります。正しい歩幅とは、自分の肩幅が目安です。肩幅よりも大きくならないように歩くようにすると音が立ちにくくなります。

目線にも気をつけて!

ただ靴音にばかり気をとられていると、目線が下がってしまいます。
そうならないように、目線は自然と正面を見たポジションで歩くように心がけます。
面接前に当日履く靴を履いて歩く練習をすることも大切なことです。

靴が良いと堂々と姿勢良く歩ける

面接時の靴マナーとして大切なのは姿勢です。
もし、へたっているような靴を履いていると歩きにくいだけでなく、心情的に靴を見られたくないと思い、体を縮こまってしまいます。
面接では何よりも胸を張って歩いたり、座ることが大切。
靴を良いものにすることで堂々を歩けますし、相手からも自信があると思わせられます。

オムロンヘルスケア株式会社と株式会社ワコールが行った調査でも、「礼儀正しい」「コミュニケーションが高そう」など、姿勢の良さが重要であることがアンケートによってわかっています。

まとめ

ここまで見てきて、いかがでしょうか。
結果としては男性・女性ともに色としては黒を、形はシンプルなものを選ぶことが良いということを分かっていただけたのではないでしょうか。

転職活動の面接でもそうですが、それ以降のビジネスの現場において出来る人は靴が良いと言われます。
靴を見ればその人ができるかできないかが判断されると言っても過言ではありません。
日頃から靴への愛情を注いでおくことが大切です。

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